先月も…というかトルコはずっとインフレ率が酷い
トルコ2月消費者物価指数は前年比+10.13%!
トルコ2月消費者物価コア指数も前年比+8.56%!
酷い状況が続いています…。
※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のトルコ消費者物価指数≒インフレ率の記事)ではありません。
最新のトルコ消費者物価指数≒インフレ率情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
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トルコ3月トルコ3月製造業PMI
トルコ3月製造業PMI
トルコ3月の製造業PMIは、2月実績49.7、市場予想49.9に対し、実績52.3!
おおー良い数字ですね。
為替相場にはあまり影響を及ぼしませんが、製造業が好調ということはエルドアン大統領の目指す中堅工業国としての地位・実績を固める良い傾向です。
トルコでは好調な製造業の中でも特に自動車業界が好調で、自動車の製造輸出販売がトルコ経済を引っ張っています。
しかし輸出先は…欧州連合(EU)です。
ですから欧州連合(EU)との関係改善がトルコ経済の要なのですが…。
エルドアン大統領、そこは大人になって頂きたいものです。
トルコ3月消費者物価指数
トルコ3月消費者物価指数
トルコ3月の消費者物価指数は、2月実績前月比+0.81%、市場予想同+0.52%に対し、実績同+1.02%!
前年比に至っては2月実績+10.34%、市場予想+10.34%に対し、実績+11.29%!
トルコ3月消費者物価コア指数
トルコ3月の消費者物価コア指数は、2月実績前年比+8.56%、市場予想同+8.80%に対し、実績同+9.46%!
本命のトルコ消費者物価指数。
やっぱり酷い、酷いとしか言いようがありません。
消費者物価指数はインフレの指標となる重要経済指標です。
前月比では市場予想のおよそ2倍。
前年比でも前月実績、市場予想を大きく上回っています。
物価が前年に比べて9.5%-11%も上昇すれば、普通国民の不満は爆発寸前、暴動はともかくデモや政権批判が起こっても不思議ではないレベルです。
給料所得が前年比で10%上がっていれば別ですが、そんなことにはなっていません。
経済が破たんに向かう程のインフレ加速が進んでいます。
一般的にインフレ率は1%-2%が望ましく、5%以上は好ましくない状態であり、10%を超えると経済に悪影響を与る状態となります。
消費者物価指数とは
商品や受けるサービスには価格があり、その時々によって高くなったり安くなったりしています。
これら商品の価格を消費者物価と言い、その平均的な動きを測定したものを「消費者物価指数」と言います。
消費者物価コア指数とは、その中から食品とエネルギーを除いたもの、のことを言います。
トルコ3月生産者物価指数
トルコ3月生産者物価指数
トルコ3月の生産者物価指数は、2月実績前月比+1.26%、市場予想同+0.56%に対し、実績同+1.04%!
前年比に至っては2月実績+15.36%、市場予想+15.84%に対し、実績+16.09%!
こちらも負けず劣らず酷いです。
前月も酷かったのですが、さらに輪をかけてさらに酷くなっています。
前年比16%強の上昇って、去年100円で作った品物が、今年は116円もかかったということです。
消費者物価指数との違いは文字の通り、消費者側から見た数値(買う側受ける側)か、生産者側から見た数値(提供する側)かの違いです。
(生産者が出荷した時、サービスを提供する時の値段)
そして、生産者物価指数もインフレの指標となる経済指標です。
どちらも上昇しているので、インフレ率は凄いことになりそうです。
ちなみにトルコ中央銀行は、2017年末インフレ目標を8%としています。
(日本やアメリカは2%のインフレ目標を掲げています)
もうね、下がるどころか、落ち着くどころか、経済学者が匙投げるレベルで、ますます加速しているのですが…。
消費者物価指数を受けてのトルコリラ
トルコ3月消費者物価指数と生産者物価指数の結果、トルコリラがどうなったかと言うと…。
やはりトルコリラ売り(トルコリラ安)で動いています。
トルコ製造業は好調ですが、それが些細に思えるほどにインフレ率が酷いことになっています。
(結果、ドル高トルコリラ安)
さらにはロシアの地下鉄爆破テロ事件。
さらにさらにトランプ大統領が、「北朝鮮の核の脅威に対して中国が取り組み・支援をしなければ、米国は単独で対応、行動する」と発言したことにより、東アジアでの地政学リスクが高まり、リスク回避の円買い(円高)が進みました。
円>ドル>トルコリラ、とトルコリラ円にとって最悪な組み合わせとなる、厳しい状況が続きそうです。
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トルコの政策金利は現在10.25%(2020年10月6日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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