トルコの政策金利は現状維持の8%!
エルドアン大統領からの再三にわたる利下げ要求に対し、トルコ中央銀行はどうでるのか?
政策金利は?
そして事実上の上限金利である後期流動性貸出金利は?
いやもう結果はタイトルに書いてありますけどね(笑
FOMC、政策金利の現状維持を決定!
米国政策金利(Federal Funds Rate)
25日-26日と米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されました。
そして日本時間27日03:00、結果が発表され、
前回:1.00~1.25%
予想:1.00~1.25%
実績:1.00~1.25%!
注目の米国連邦公開市場委員会(FOMC)ですが、市場は弱気・ハト派的と判断しました。
確かに政策金利の据え置きは市場予想通りです。
しかしバランスシート縮小開始時期に関しては「年内」⇒「比較的すみやかに」と、普通に考えれば次回09月のFOMCからと思うのですが、どうとでも解釈できる文言となっていたことを市場は不安視。
市場はもっと踏み込んだ表現を期待していたようです。
また、「将来のインフレを示す市場ベースの指標は低いまま」「インフレの推移に注意する」という表現も引き続きされていて、年内利上げ観測が後退していることもFOMC声明で裏付けられたと受け取る関係者もいます。
(一応、追加利上げに関しては年内12月になるとの見方が多いものの、だったら表現の仕方が変わるはずですが、実際は変わらなかったため)
結果、先行き不透明感が広がり、ドル売り(ドル安)に拍車がかかりました。
引用元:FOMCはハト派声明でドル急落
09月と見られていたバランスシート縮小開始時期決定が、もしかしたら後ずれするかもしれない…。
12月と見られていた年内あと1回(年合計3回)の追加利上げが、もしかしたら行われないかもしれない…。
FOMC声明では具体的な時期が示されなかったため、不安感から米国長期金利も低下。
ドル売り(ドル安)が進みました。
ただ、ニューヨークダウ平均やナスダック総合指数は史上最高値を更新するなど、米国株式は絶好調。
まあ、内容は予想通りだったこともあり、そこまで悲観することは無いでしょうね。
トルコ中央銀行、政策金利の現状維持を決定!
トルコ政策金利
同じ27日トルコ中央銀行の会合が開かれ、日本時間20:00、今度は我らのトルコ政策金利が発表されました。
トルコ一週間物レポ金利(政策金利)
前回8.0%、市場予想8.0%に対し、実績8.0%!
トルコ翌日物貸出金利
前回9.25%、市場予想9.25%に対し、実績9.25%!
トルコ翌日物借入金利
前回7.25%、市場予想7.25%に対し、実績7.25%!
トルコ後期流動性貸出金利(事実上の政策金利)
前回12.50%、市場予想12.50%に対し、実績12.50%!
トルコ中央銀行も米国と同じく政策金利の現状維持を決定。
エルドアン大統領の利下げ要求を退け、中央銀行の独自性を守った形となりました。
最近はトルコのインフレ率も04月の11.87%をピークに、
05月:11.72%
06月:10.90%
と減少傾向となっており、トルコ経済も安定してきたことが伺えます。
トルコリラ買い増しするなら今かな…?
後期流動性貸出金利とは
分かりにくい事実上の政策金利である後期流動性貸出金利とは、
本来は金融機関の資金ショートを防ぐ最終手段として用意された、後期流動性供給ファシリティー金利のこと。
(その為金利が高い)
つまり公式発表している9.25%の翌日物貸出金利(上限金利)では市場へは供給せず(貸し出さず)、12.50%とより金利の高い後期流動性貸出金利で貸し出していたということです。
銀行も資金がショートすると、銀行としてもう終わりですからね。
金利が高くても借りるしかありません。
借りなければ明日がないのですから。
と、旧時代的な分かりにくいやり方も、今では普通に公表されるようになりました。
まあ、ほおっておいてもばれるのですが…。
要はエルドアン大統領の利下げ要求をかわしつつも、実際は高い金利を設定して市場をコントロールしている訳です。
トルコ中央銀行の苦労がしのばれます。
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