最近のトルコ経済は力強く推移しています。
昨年12月14日開催分のトルコ中央銀行金融政策決定会合議事録にもある通り、
- トルコの内需は力強い
- トルコの国内総生産(GDP)は好調
- 労働市場も堅調で失業率も徐々に低下傾向
- 世界経済(特にEU経済)の好調によりトルコの輸出も増大
と報告されており、結果トルコリラも強含めで、力強く推移しています。
10月分のトルコ小売売上高と鉱工業生産も、大きく盛り返しており、今回の数値も期待できそうです♪
[char no=”1″ char=”サトウカズオ”]なんだって!トルコリラが30円割れ!
どうしてこうなった!?[/char]
トルコ11月鉱工業生産
トルコ統計局からのデータによると、017年11月の鉱工業生産指数は2016年11月と比べ7パーセント、2017年10月に比べ0.3パーセント上昇した。
2017年11月の季節調整済みの鉱工業生産指数を部門別に見ると、2016年10月に比べ鉱業・採石業が0.5パーセント、製造業が7.7パーセント、電気・ガス・蒸気・冷暖房の生産・供給業が7.3パーセント上昇した。
また2017年10月に比べ、鉱業・採石業が3.2パーセント上昇した。製造業は変わらなかった。
電気・ガス・蒸気・冷暖房の生産・供給業は0.8パーセント上昇した。
トルコ11月鉱工業生産
10月実績前月比+0.8%、市場予想同+0.3%に対し、実績同+0.3%!
前年比では10月実績+7.4%、市場予想+7.0%に対し、実績+7.0%!
良いですね!堅調に、そして底堅く推移しています♪
前月、前年同月比では下回っていますが、長期で見ると緩やかながらも右肩上がりと言えます。
トルコ経済は着実に成長している、と言えるでしょう。
(トルコは工業国を目指しており、さらにこの鉱工業生産は国内総生産(GDP)にも結び付くため重要な指標です)
このまま鉱工業生産が増えていけば、雇用、設備稼働率、貿易収支、経常収支、などなど色々な指標に好影響を与えます。
エルドアン政権には是非このままトルコの工業化を推し進め、経済を安定化して欲しいものです。
あとなにげに、鉱石・採石関連が伸びています。
実はトルコは、宝石類で欧州・中東最大の生産力をなんですよね。
これだけ見るとトルコ経済やトルコリラは過小評価されていると思うのですけどもねー。
トルコ11月小売売上高
トルコ11月小売売上高
10月実績前月比+0.9%、市場予想同+0.3%に対し、実績同+0.7%!
前年比では10月実績+2.4%、市場予想+2.7%に対し、実績+4.1%!
凄く良い数値!
トルコ2017年12月消費者物価指数と生産者物価指数は多少改善されたものの、消費者物価指数+11.92%!コア指数+12.30%!ってのは普通じゃないですからね…。
インフレ率の酷さにもかかわらず、この数値と言うことが特に好印象です♪
普通、消費は落ち込み、売り上げは減少しますからね。
そうすると経済は低迷していきます。
それが消費は拡大し、売り上げが伸びているとは!
上記通り、トルコの内需は力強く個人消費は堅調!と言えます♪
トルコ、非常事態宣言を三カ月間延長
トルコのボズダー副首相は8日、閣議後の記者会見で2016年7月のクーデター未遂事件後に発令した非常事態宣言を今月中旬から再延長すると述べた。
延長は6度目で、期間は3カ月間となる見通しだ。
トルコでは非常事態宣言に基づいた反政権勢力への大規模弾圧が続いており、社会の分断を広げ、人権を侵害していると懸念する欧米との関係悪化の一因ともなっている。
引用元:日本経済新聞
…もうあまり話題になりませんね。
昨年とかならば、延長のニュースが出ると、トルコリラは売られて(トルコリラ安になって)いましたが、今ではチャートの値動きも僅かです。
市場も慣れたのか、諦めたのか…。
せめて非常事態宣言が解除されたときは、トルコリラは大きく価格を上げて欲しいですね。
小売売上高と鉱工業生産でトルコリラ
トルコ11月の小売売上高と鉱工業生産で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=3.757トルコリラくらいでしょうか。
トルコの経済指標は良かったのです、力強い数値です。
しかしドルが買われ(ドル高)、トルコリラは売られ(トルコリラ安)となっています。
ではなぜかと言うと、単純にドルが強い!
米国長期金利の上昇により、ドルが買われて(ドル高になって)います。
ユーロ売りドル買い(ユーロ安ドル高)になっているのも、ドル買いトルコリラ売り(ドル高トルコリラ安)への間接支援となっています。
重ねて言いますよ、トルコはリラは悪くない、ドルが強すぎる(涙
ドル/円
1ドル=112円50銭くらいでしょうか。
本日10時過ぎ、日本銀行が9日の金融調節で長期国債買い入れ額を減額したことが判明したことから、量的金融緩和縮小(テーパリング)への思惑が浮上し、円買い(円高)が大きく進みました。
と、言ってもまだ、1ドル=112円50銭くらいなんですけどね。
トルコリラ/円
1トルコリラ=29円95銭くらいでしょうか。
上記通り、ドル高円高トルコリラ安と、一番良くないパターンとなっています(涙
トルコは悪くないものの、やはり日米とは経済規模が全然違うのですから、しょうがないと言えばしょうがないのですが…。
地域大国トルコと言えども、日本の金融政策、世界的に好調なアメリカの前には、相対的にトルコリラの扱いは小さくなるというものです。
現状、図で表すと、円>ドル>トルコリラですかね。
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トルコの政策金利は(2018年07月12日)現在17.75%。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑