前回、トルコ2017年11月失業率と12月経常収支の時は、ドル/トルコリラについてはトルコリラは踏ん張っていたものの、ドル/円の下落(ドル安円高)により、トルコリラ/円も下落し、対円での年初来安値を記録…(涙
そして今回こそは…って、またしてもトルコリラ/円の史上最安値を記録してしまったよ…わーん(涙
[char no=”1″ char=”サトウカズオ”]現在1トルコリラ=27.1円くらい!
買い増ししたい欲望に駆られるが、ぐっと我慢だ
トルコリラさん…そろそろ反転上昇しない?[/char]
トルコ1月経常収支
トルコ1月経常収支
12月実績-76.7億ドル、市場予想-69.0億ドルに対し、実績-71.0億ドル!
まずはトルコ2018年1月経常収支。
消費者物価指数(≒インフレ率)と同じく、トルコの最重要経済指標です。
さて結果は…、前月実績は下回ったものの、市場予想は上回る悪さ…(涙
2014年以降では2番目の悪さで(前月12月実績の-76.7億ドルが1番)、過去5年間では4番目の悪さです。
未だ10%を超え、本当に徐々にしか進まないインフレ率の改善(トルコ2018年2月消費者物価指数と生産者物価指数、インフレ率は徐々に改善中参考)と同じくヤバイ!です。
(まあ、そのおかげで金利が高いというのもありますが…)
上記参照のように、前月経常赤字掲載時には、
ただ、毎年12月は1年で1位・2位を争う赤字額ですが、翌1月は思いっきり改善される(赤字額が大幅縮小)傾向にあります。
来月の2018年1月経常収支には期待したい!
引用元:トルコ2017年12月経常収支
と書きましたが、ほとんど改善しませんでした(涙
詳しくは下に書きますが、トルコから海外への資金流出具合が投資家に懸念されてトルコリラ売り(トルコリラ安)が進んでいます。
まあ、それ以上に円高が進んでいて、結果トルコリラ安/円高となっている訳ですが…。
ごめんね、トルコリラ…。
アメリカのトランプ大統領だったら「貿易不均衡是正」と言って大激怒ですが、そもそも経常赤字の大赤字が何故にヤバイかと言うと…、まあ理論上は経済成長に直接影響はないです。
しかし、トルコ政府の財政赤字が巨額であることや、もともとトルコ人の貯蓄率が低いことを考えれば、巨額な経常赤字が続くと金利上昇と為替下落の引き金を引く可能性が高いからです。
経常収支を改善させるためには、単純に考えれば輸出を増やすか輸入を減らすかです。
しかし輸入を減らすのは難しいです。
何故なら日本同様石油やガスなどのエネルギーはほぼ輸入に頼っているのが現状ですし、輸出を増やそうにも製品の原材料も輸入に頼っています。
(ロシアと仲良くなれば、天然ガスなどを安く輸入できるので一時的には経常収支にプラスに寄与しそうですが、輸出先の欧州連合(EU)の反発も出てくるだろうなー)
安く豊富な人件費から自動車産業など、部品を安く輸入し製品を高く輸出するのが一番なのですが…。
あと所得収支を増大させることも効果的ですが、これも急には上がらないですからね。
戦争している状況ではないですよ。
トルコ国内での政争もしている場合ではないですよ。
エルドアン大統領!ご決断を!
トルコ12月失業率
トルコ12月失業率
11月実績10.3%、市場予想10.4%に対し、実績10.4%!
続いてトルコ2017年12月失業率。
あ、市場予想通り悪化してしまった…(涙
なかなか10%を割らず、一桁とは行きませんね。
10.2%、10.3%、10.4%あたりをうろうろしています。
もう少し頑張って欲しいですが、1月の13%、2月の12.6%から比べると劇的に改善しています。
エルドアン大統領の外国企業の工場誘致政策により順調に雇用を増やし、失業者を減らしています。
(まあ、税制優遇やインフラ・工場団地整備により借金も順調に増えている(笑)のですが、これは必要な借金でしょう)
トルコの人口は、今でもどんどん人口は増えています。
トルコは多子若年化(日本は少子高齢化)が進んでいて、人口増=労働人口増=経済の発展が見込めます。
日本の高度経済成長期を考えれば分かることですが、それはトルコの長所でもあります。
しかし、人口が増えている以上、雇用者数も増えて貰わないと困ります。
雇用がない、失業者が多いと言うのは、社会不安・政情不安となります。
今回の失業率でも、まだ10%以上もあります。
つまりは人口増に雇用が追い付いていません。
難民対策・就職難
さらにはシリアなどからによる難民は職にありつけていません。
もしありつけたとしても(悪く言えば)それは今度は本来トルコ人が職に就くべきところをシリア人が就職したという状況となっています。
このようなこと、不満が出たとしてもおかしくは無いでしょう(実際には出ていますが)。
しかしそれを(良いか悪いかは別として)エルドアン大統領の強力な力で抑え込んでいます。
フランスもドイツもイタリアも、イギリスさえも難民流入からの難民排斥を訴える右翼政党が台頭してきています。
選挙のたびに注目されますが、それをトルコが頑張って防いでいるのです。
欧州連合(EU)の政府与党の高官はもっとトルコに感謝すべきです。
でないと今頃、難民流入⇒社会不安・政情不安⇒野党転落
となってもおかしくはなかったでしょう?
トルコばかりに難民を押し付けないで、トルコのロシア接近を防ぐためにも、自国の難民流入を防ぐためにも、もっとトルコに援助すべきです。
(お願いしますよ欧州連合(EU)諸国さん、トルコ経済、トルコリラが…(涙)
引用元:トルコ2017年8月失業率
失業率でトルコリラ
トルコ2017年12月失業率で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在1ドル=3.897トルコリラくらいでしょうか。
トルコの失業率悪化により、確かにドル買いトルコリラ売り(ドル高トルコリラ安)が進んでいます。
しかしアメリカ政府による鉄鋼とアルミの追加輸入関税導入に続き、中国に対し対米貿易黒字を1000億ドル削減するよう要請したことから貿易戦争への警戒感が再び高まったことによるリスク回避の新興国通貨売り(トルコリラ売り)の方が市場に影響を与える形で進んでいます。
トルコにも大問題があるけど、アメリカにも大問題があるのですよねー…(涙
ドル/円
1ドル=105円95銭-106円00銭くらいでしょうか。
こちらもアメリカの政治に左右されていましたが、日本も学校法人森友学園を巡る財務省の決裁文書についての「改ざん」問題と、双方ごたごたしています。
アメリカの政治先行き不透明感によるドル安。
日本の安倍政権の不安定化懸念からのリスク回避の円高。
落ち着いてほしいなー…。
トルコリラ/円
1トルコリラ=27円10銭くらいでしょうか。
あ!今書いている内に、27円10銭を下回りましたね。
1ドル=4.0トルコリラ
1ドル=105円
105円÷4.0トルコリラ=26.25円
1トルコリラ=26.25円くらいまではあるのかな?
止めて―――(涙
でも現状、図で表すと、まだ円>ドル>トルコリラですかね。
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トルコの政策金利は(2018年07月12日)現在17.75%。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑