前回、トルコ2017年1月経常収支の時は、ドル/トルコリラについてトルコリラ下落(トルコリラ安)。
ドル/円ではドルの下落(ドル安円高)と、トルコリラ/円にとっては最悪の組み合わせで史上最安値を更新してしまいました…(涙
そして今回こそはっと思ったものの、ドル/円については円は踏ん張っていた(円高を耐えていた)ものの、ドル/トルコリラにてトルコリラの下落(ドル高トルコリラ安)により、トルコリラ/円も下落…(涙
またしてもトルコリラ/円の史上最安値を記録してしまったよ…わーん(涙
トルコ2月経常収支
トルコ2月経常収支
1月実績-70.4億ドル、市場予想-42.8億ドルに対し、実績-41.5億ドル!
トルコ2018年2月経常収支。
消費者物価指数(≒インフレ率)と同じく、トルコの最重要経済指標です。
さて結果は…、ほっと一息つけた感じで前月実績を下回り、市場予想をも下回りました♪
しかしこの大赤字状態で喜んでしまうのが、トルコの経常収支の凄さ。
前月1月の経常収支-70.39億ドル、前々月2017年12月の経常収支-77.62億ドルが悪すぎただけで、今月2月の経常収支-41.5億ドルも普通の国では立派に悪い数字です。
しかしトルコ算で考えると、「本当に普通、うん平均点だね♪」と思えてしまうのが怖いところです(笑
過去1年間で下から7番目、上から6番目と、うんやっぱり平均的で普通です。
経常赤字が悪い訳
アメリカのトランプ大統領だったら「貿易不均衡を是正する!」と言って大激怒ですが、そもそも経常赤字の大赤字が何故にヤバイかと言うと…、まあ理論上は経済成長に直接影響はないです。
(アメリカが良い例で経常大赤字でも凄い経済成長真っ只中)
しかし赤字は赤字、どこかで穴埋めをしなければいけません。
もともとトルコ人の貯蓄率は低いこともあり、国内ではその赤字分をプラスマイナスゼロには出来ていません。
ではどうやってその赤字分を穴埋めするかというと、海外からの投資で賄ってきました。
(トルコの金利が高いもの、そのひとつの要因)
しかし2018年に入り、米中貿易戦争への懸念や、シリアでの地政学リスクなどへのリスク回避姿勢から、トルコへの投資(資金流入)が滞り、経常赤字を埋めきれなくなってきています。
いろんな意味でトランプリスクが、投資家のリスク回避姿勢を強めています。
(ドル安歓迎のトランプ大統領は、自らリスクを作り、むしろドル安へ誘導している策士なんじゃないかと思うくらいドルの上昇を阻んでいますね)
(とばっちりを食らってリスク回避の新興国通貨売り(トルコリラ安)となっています)
(まあトルコ自体、シリアへの越境攻撃やエルドアン大統領の利下げ圧力など問題山積ですが…)
しかし経済成長には直接的な影響はないと言っても巨額な経常赤字が続くと金利上昇と為替下落の引き金を引く可能性が高いのは否めません。
経常収支を改善させるためには、単純に考えれば輸出を増やすか輸入を減らすかです。
しかし輸入を減らすのは難しいです。
何故なら日本同様石油やガスなどのエネルギーはほぼ輸入に頼っているのが現状ですし、輸出を増やそうにも製品の原材料も輸入に頼っています。
(ロシアと仲良くなれば、天然ガスなどを安く輸入できるので一時的には経常収支にプラスに寄与しそうですが、輸出先の欧州連合(EU)の反発も出てくるだろうなー)
安く豊富な人件費から自動車産業など、部品を安く輸入し製品を高く輸出するのが一番なのですが…。
あと所得収支を増大させることも効果的ですが、これも急には上がらないですからね。
経常収支でトルコリラ
トルコ2017年2月経常収支で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=4.145トルコリラくらいでしょうか。
20時30分ごろ、対ドルでの最安値である1ドル=4.188トルコリラを記録しました。
まあトルコの経常収支が…、と言うよりかは、隣国シリアでの地政学リスク上昇によるものでしょう。
何というか…シリア・アサド政権側が(再び?三度?)化学兵器を使用した疑惑が浮上。
これに対してアメリカ・トランプ大統領が軍事攻撃を示唆。
ロシア高官が「シリアに対して発射されるすべてのミサイルは撃墜する」と発言。
トランプ大統領は「ロシアよ準備せよ。なぜなら、素晴らしく、新しく、スマートなミサイルがやってくるからだ」と挑発しています。
子供の喧嘩かよ、と思えますが、現にトランプ大統領は2017年4月6日、アサド政権が化学兵器を使用したと断定し、その対抗措置としてシリアへトマホーク59発を発射しています。
アメリカ・ロシア間の関係の悪化は避けられず、リスク回避姿勢が進むと同時に、シリアと国境を接するトルコの地政学リスクも加わり、トルコリラは売られて(トルコリラ安となって)います。
ドル/円
1ドル=106円80銭あたりでしょうか。
上記通り、リスク回避姿勢のドル売り円買い(ドル安円高)の動きが進みましたが、その後はアメリカ3月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で+2.4%になるなど、強いアメリカ経済から、ドル買い円売り(ドル高円安)が進むなど揉み合っています。
サトウカズオはドル/円はそこまで心配しておらず底堅いと思っています。
ほんとアメリカ経済は絶好調で、本当に年4回の利上げもやりかねない状況です。
トルコリラ/円
1トルコリラ=25円70銭くらいでしょうか。
トルコ2017年1月経常収支の時に、
1ドル=4.0トルコリラ
1ドル=105円
105円÷4.0トルコリラ=26.25円
1トルコリラ=26.25円くらいまではあるのかな?
って書きましたが、1カ月で既に突破しています。
このまま行くと、
1ドル=4.2トルコリラ
1ドル=105円
105円÷4.2トルコリラ=25.0円
1トルコリラ=25.0円くらいまではあるのかな?
と言う感じですね。
本日最安値更新した1トルコリラ=25.45円が最安値だった、と言えるようにして欲しいです。
お願いしますよ、トランプ大統領!エルドアン大統領!
ただ現状図で表すと、またまだ円>ドル>トルコリラですかね。
はっきり言えることは…、トルコリラ一人負け状態ってことでしょうかね。
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トルコの政策金利は(2018年07月12日)現在17.75%。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑