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トルコ2018年3月消費者物価指数と生産者物価指数、改善はしているが…

トルコリラ円スワップ生活-物価上昇

酷かったトルコのインフレ率も徐々に改善中…
改善はしているがもうひと踏ん張りが出来ず

 
このいかにも物価が上昇していて、不満そうな顔でおなじみのトルコの消費者物価指数、及び生産者物価指数。

確かに、ここ数カ月は改善しています。

そして、一桁目前のところまで来ました。

先々月01月実績では、当時過去1年間で下から2番目と劇的に改善!
 

 
しかしここで足踏みが続く…。

先月02月実績では、一桁は達成できなかったものの、先月をさらに下回り、確かにトルコのインフレは改善されつつあります。
 

 
もうひと踏ん張り、もうひと踏ん張りが必要だぞトルコ経済!

さあ今回こそ、一桁インフレ率達成なるか!?

(いやもう一番上に答え書いてあるけどね(笑)
 

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トルコ3月消費者物価指数

トルコ03月消費者物価指数

02月実績前月比+0.73%、市場予想同+0.90%に対し、実績同+0.99%!

前年比に至っては02月実績+10.26%、市場予想+10.03%に対し、実績+10.23%!
 
トルコ03月消費者物価コア指数

02月実績前年比+11.94%に対し、実績同+11.44%!
 
うーん…、がっかり。

確かに前月実績を僅かに下回り、着実にインフレ率は低下していると思います。

しかし市場予想は上回り、今回も一桁台達成ならず!

改善は改善も、市場が思ったほど改善できなかった、と言ったところでしょう。

(本当に僅かな改善ですからね)

しかも原因はまたしても(今回も)電気・ガスなどのエネルギー価格

通貨安(トルコリラ安)が原因でエネルギーなどの輸入品が上昇しています。

(確かにトルコリラ安は、輸出業や観光業(観光客増)には有効だけれども、輸入品の価格も上がってしまうのよね)

その結果、下記のように輸入品(輸入部品)が多い家庭用機器や、エネルギー価格が反映されやすい輸送費の価格が上昇し、インフレ率を押し上げて(低下を阻んで)います。

うーん…くどいようですが、がっかりなんじゃー!
 

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トルコ統計局は、トルコの消費者物価が前月に比べて0.03%ポイント低下したことを受け、3月のトルコの消費者物価は前年比​​10.23%上昇したと発表した。

データによると、3月の数字は2月の10.26%から減少した。

最高の年間増加率は家具や家庭用機器で15.41%増、輸送で13.41%増でした。

金曜日、18人のエコノミストに関するAnadolu Agency Finance Deskの調査によると、3月の年間インフレ率は10.19%、月間平均消費者物価は0.95%上昇すると予測した。

このデータによると、食品飲料とノンアルコール飲料、健康はそれぞれ2.03%と1.90%の上昇率を記録した。

トルコ統計局はアルコール飲料とたばこのグループは毎月変わらないと語った。

消費者物価指数の次のリリースは2018年5月3日に予定されています。
 
経済学者Bora Tamer Yilmazは、慣性がトルコのインフレ率にその存在を発揮したと語った。

「第1四半期末のインフレ率は年初の13%から10.2%に低下したが、インフレ率の低下率は予想よりも低かった」と述べた。

彼は、通貨の下落がインフレ率を一桁まで安定させることを困難にしたと付け加えた。

「インフレ率が高まった後も、すべてのインフレ指標は依然として2桁の数値で読み上げられ、予想を上回る水準で推移している」と述べた。

トルコ中央銀行は期待通りの改善が見られない限り、厳しい通貨スタンスを断固として固執すると表明している。
 
Gedik Investmentの投資顧問マネージャーであるErol Gurcanは、年間数値は同じ水準に留まっていると指摘しています。

「前年同期のインフレ率はやや低下したものの、依然として2018年の中央銀行の7.9%の予想を大幅に上回っている

同氏は、コアCPI指標は依然高水準を維持しているが、年率11.94%から11.44%に低下したと語った。

中核指標の低下傾向が短期的・中期的なインフレの両方にプラスのシグナルを与えたと指摘した。

同氏は、消費者物価指数の限定的な改善が数カ月継続する可能性があると付け加えた。

また「消費者物価指数は、2018年第4四半期までは、ほぼ2桁台で推移し、その後は1桁台に低下すると予想される」

「今年末には、8.8%から9.2%の間に推計を続けている」

とも語った。

 

引用元:Anadolu Agency

 
まぁ、かなり意訳していますが、こんなところでしょうか(笑

上にも書いた通り改善はしているものの、通貨安(トルコリラ安)が原因で輸入品の価格が上昇し、インフレ率の高止まりを許しています。

トルコは日本同様、資源がない国ですからね。

ガス・石油などは、ほぼ輸入に頼っています。

そのためエネルギー品目の価格が上昇すると言うことは、人間と動物以外はエネルギーで動いているので、ほぼ全ての商品の価格が上昇すると言うことになります。

日本のように輸入品に付加価値をつけて輸出していけば、その差額分で貿易収支も改善し、通貨高(トルコリラ高)に向かいやすくなり、巡り巡ってインフレ率も徐々に落ち着いていくのでしょうけど、トルコはまだ道半ばでしょうかね。

>今年末には、8.8%から9.2%の間に推計を続けている

本当ですか?期待していいのですか?(笑
 

消費者物価指数とは

商品や受けるサービスには価格があり、その時々によって高くなったり安くなったりしています。

これら商品の価格を消費者物価と言い、その平均的な動きを測定したものを「消費者物価指数」と言います。

消費者物価コア指数とは、その中から食品とエネルギーを除いたもの、のことを言います。

 

引用元:消費者物価指数とは

 

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トルコ3月生産者物価指数

トルコ03月生産者物価指数

02月実績前月比+2.68%、実績同+1.54%!

前年比では02月実績+13.71%、実績+14.20%!
 
…酷い…。

これは来月の消費者物価指数も危ないかも…。

原因は上でも話題になった電気・ガスなどのエネルギー価格

人が移動するにも、機械を動かすにも、エネルギーは必要ですからね。

エネルギー価格が上がれば、ほぼすべての値段があがります。
 
ここで書きますがトルコ中央銀行さん、もうこれは利上げしかないですよ

通貨高(トルコリラ高)が先か、インフレ率が先かの話ですよ。

トルコは借金が多く、金利が上がると支払いが厳しくなるので、エルドアン大統領も利下げを要求しています。

また確かに通貨高(トルコリラ高)になれば、輸出業は(今よりかは)ダメージを受けるでしょう。

(ただ今が記録的トルコリラ安なんですけどね)

でもね、トルコ経済は高成長とは裏腹に、良くない方向に進んでいます。

この方向に進みすぎると、投資家がトルコから逃げていき、海外投資家がトルコの借金(国債・社債・個々の債権等々)を買ってくれなくなってしまいます。

決断すべき時だと思いますけどね。

ちなみに次回のトルコ中央銀行金融政策決定会合は4月25日です。
 

生産者物価指数とは

消費者物価指数との違いは文字の通り、消費者側から見た数値(買う側・受け取る側⇒消費者物価指数)か、生産者側から見た数値(提供する側・販売する側⇒生産者物価指数)かの違いです。

(生産者が出荷した時、サービスを提供する時の値段は生産者物価指数となります)

そして、生産者物価指数もインフレの指標となる経済指標です。

 

引用元:生産者物価指数とは

 

消費者物価指数と生産者物価指数でトルコリラ

トルコ03月の消費者物価指数と生産者物価指数で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
 
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=3.98トルコリラくらいでしょうか。

うーん…正直言うと、トルコ03月の消費者物価指数と生産者物価指数は、市場予想を上回ってますし、期待外れの部類に思うのですが、ほとんど値は動いていません。

ずっと高止まりが続いています。

やはり昨日の中国がトランプ大統領による輸入制限の報復措置として、アメリカからの輸入製品130品目に対する報復関税の実施に踏み切ったことによる米中貿易摩擦(貿易戦争)への懸念から、対ドルではリスク回避のトルコリラ売り(トルコリラ安)が進んでいるようです。

トルコリラ買い材料(利上げとか、テロ撲滅戦争終結とか)が欲しいですね。
 
ドル/円
1ドル=106円50銭あたりでしょうか。

上記通りの理由で、対ドルではリスク回避の円買い(円高)が進んでいま”した”。

ニューヨーク時間になって昨日の反動からか、アメリカ株の買い戻しやアメリカ長期金利の上昇により、ドル買い円売り(ドル高円安)が進んでいます。

いいぞ~、もっと進め~♪
 
トルコリラ/円
1トルコリラ=26円72銭くらいでしょうか。

トルコリラは弱い(安い)ままですが、日本円も昨日より弱く(安く)推移しています。

世界的にリスク回避姿勢が後退すれば、トルコリラ高円安が進みます

ですので、トランプ大統領、エルドアン大統領、静観して頂けると助かります♪
 
ただ現状図で表すと、またまだ円>ドル>トルコリラですかね。
 
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トルコの政策金利は(2018年07月12日)現在17.75%

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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑
 

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