近年のトルコ経済は、経常収支やインフレ率上昇は酷いけど、高い経済成長もあり、そこまで深刻に見られていませんでした。
(でも…もっと早くからインフレ対策をしていれば、とは思う)
しかし最近のトルコ経済は、経常収支やインフレ率上昇は酷いまま、経済の鈍化傾向も見て取れます。
それはいかんぞ、トルコ経済!
経済成長率G20中No.1の称号も無くなれば、それはただの途上国・貧しい国だぞ!
な!なん…だと…。
トルコ経済が良い…だと…。
まったく嬉しいじゃないか♪
トルコ4月失業率
トルコ4月失業率
3月実績10.1%、市場予想9.2%に対し、実績9.6%!
お!これは嬉しい!
失業率一桁はおよそ2年ぶり♪
ようやく…ようやく失業率が一桁まで回復してきました!
およそ1年前も10.2%で一桁もうすぐ!と言ったあと足踏みが続き、その後は逆に10%後半まで上昇していったので、前月の10.1%から今回はすんなりと一桁台突入で良かったです♪
やはり失業率が一桁台になるとイメージも違ってきますからね(笑
来月5月失業率がまた二桁に逆戻りしたら心配ですが、トルコはこれから初夏へと季節を移します。
そう!トルコがトルコ経済が活気づく夏が始まるのです!
トルコはもともと農業国・観光国なので、夏になると景気経済は良くなります。
逆に冬は悪化します。
これから気候が良くなって農作業が本格化していけば、そして観光客が増えていけば、失業率はさらに改善されるでしょう。
頑張れトルコ経済!
ただ…、トルコの人口は、今でもどんどん増えています。
トルコは多子若年化(日本は少子高齢化)が進んでいて、人口増=労働人口増=経済の発展が見込めます。
日本の高度経済成長期を考えれば分かることですが、それはトルコの長所でもあります。
(トルコの内需は旺盛で、トルコ経済を支えています)
しかし、人口が増えている以上、雇用者数も増えて貰わないと困ります。
雇用がない、失業者が多いと言うのは、社会不安・政情不安となります。
エルドアン大統領はこの失業者対策・雇用対策として、「補助金」を使い外国企業の誘致を積極的に進め、農業立国・観光立国としてのトルコから、工業立国のトルコへと転換していこうとしています。
しかし…、経常収支・財政収支の観点から見れば、少し見直した方が良いかもしれません。
そうすると失業率の悪化・景気経済の腰折れにつがりかねませんが、まあインフレ率・財政収支の改善にはつながるでしょう。
エルドアン大統領が唱えている、利下げする⇒経済成長⇒経常収支改善⇒インフレ率低下⇒トルコリラ高という魔法のようなことが出来れば一番なのですが、実際は利下げする⇒インフレ率上昇⇒トルコリラ安⇒経常収支悪化となるのがオチでしょう。
夢の世界以外ではそれは実現出来なさそうなので、多少失業率の悪化・景気経済の成長鈍化が起ころうとも、やはりまずはインフレ率・財政収支の改善が必要だと思います。
トルコ5月鉱工業生産
2018年5月の鉱工業生産指数、6.4%上昇
2018年5月の鉱工業生産指数は、昨年(2017年)5月に比べ、6.4パーセント上昇した。トルコ統計局が2018年5月の鉱工業生産指数を発表した。
それによると、5.2パーセント上昇すると予想されていた鉱工業生産指数は、年間ベースで6.4パーセントの上昇を示した。
部門別では、昨年(2017年)5月に比べ、鉱山・採石業部門が12パーセント、製造業部門が6.5パーセント上昇した。
一方、電気・ガス・蒸気・冷暖房の生産・供給業部門の上昇率は1.9パーセントだった。
引用元:トルコ・ラジオ・テレビ協会
トルコ5月鉱工業生産
4月実績前月比+1.0%に対し、実績同-1.6%!
前年比では4月実績+6.3%、市場予想+5.9%に対し、実績同+6.4%!
続いてトルコ2018年5月の鉱工業生産。
前月比ではまさかのマイナスも、より重要な前年比では市場予想も前月実績をも上回っており、トルコ経済も上向いていると言えるでしょう♪
上にも書いた通り、トルコはもともと農業国、観光国なので、季節や気候などの自然要因に左右されがちです。
ですからこの鉱工業生産の数値が、季節や気候に左右されない(特に農作物、観光客の減る冬をどうするか)かが新しいトルコ経済を表す重要な数値と言えます。
工業化が進んでいけば、冬になると農作物の生産高も減少し、観光業の失業者が増えるというトルコ経済の構造上のマイナス面も多少は改善されるでしょうし、トルコ経済の安定化にもつながります。
(エルドアン大統領もトルコの工業化を推し進めており、さらにこの鉱工業生産は国内総生産(GDP)にも結び付くため重要な指標です)
鉱工業生産が上向いていけば、雇用、設備稼働率、貿易収支、経常収支、などなど色々な指標に好影響を与えます。
ただ…、トルコは5月下旬から2週連続の緊急利上げ、
いや、3週連続で利上げを実施しています。
企業の金利負担は一気に増しています。
(特にドル建て借金の企業はトルコリラ安もあり火の車)
どこまで落ち込むか心配でもあります
トルコ5月住宅価格指数
トルコ5月住宅価格指数
4月実績前月比+1.52%に対し、実績同+1.64%!
前年比では4月実績+10.12%に対し、実績同+10.59%!
…あ、察っし…。
改善されるどころは悪くなっています。
トルコの住宅価格指数は重要性も低く、あまり材料視されない指標と言えます。
しかし、インフレ率を占う上では住宅価格が消費者物価指数に影響を与えるのはもとより、生産者物価指数にも影響を与える、結構重要な指標です。
(住宅産業はすそ野が広いですからね)
インフレ問題が叫ばれている現状のトルコリラ経済を考えると、下げておきたい数値なのなのですが…。
これはインフレ率前年比+15%、下がる気配がないのにも頷ける結果ですね(涙
ただ上記通り、5月下旬から6月上旬にかけて、3週連続で金利は上昇しています。
住宅や車などの高額商品ほど、金利上昇の影響を受けるでしょう。
徐々に収まってくれると良いのですが…。
失業率と鉱工業生産でトルコリラ
トルコ2018年4月失業率と5月鉱工業生産で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=4.817トルコリラくらいでしょうか。
トルコ4月失業率、5月鉱工業生産とも良い数字だったのですが、そもそも両数値とも上記通り利上げ前の数値で、現状のトルコ経済の参考にならないからなのか、ほとんど値動きに影響なかったですね。
まあ悪ければ、悪い方に反応するでしょうから、それを考えれば良かったかもしれません。
どちらかと言うと、世界的なリスクオフ(リスクを取ってでもリターンを得る)&行き過ぎたトルコリラ安からの買い戻し>好調なアメリカ経済によるドル買い(ドル高)を多少上回っており、均衡が保たれている感じでしょうか。
均衡が保たれていると言っても、1ドル=4.82トルコリラくらいなので、とっとと4.7トルコリラくらいには下げて欲しいものです(笑
ドル/円
1ドル=112円80銭くらいでしょうか。
1月の第2週以来の1ドル=113円台回復ですよ♪
朝起きて見たらびっくりです(笑
パウエル米国連邦準備制度理事会(FRB)議長によるは半期に一度の議会証言(本日は上院、明日は下院)で、好調なアメリカ経済、堅調な労働市場、インフレも上昇基調なことから「段階的な利上げが更なる成長の拡大を支援する」発言。
市場では年4回の利上げペースが再確認された、と受け止められたことから、ドル買い円売り(ドル高円安)が進みました。
アメリカ株価も上昇!日本株価も上昇!
ドルも上昇!トルコリラも多少上昇!
と普通に寝ていたら資産が増えている状態になっています(笑
ドル強い!
トルコリラ/円
1トルコリラ=23円40銭-45銭くらいでしょうか。
ドル円は一時113円。
ドルトルコリラは一時4.765トルコリラ。
113÷4.765=23.714。
と一時23円70銭まで上昇していました。
もっと上昇して1トルコリラ=24円台までは戻して、心に平穏が欲しいです(笑
現状図で表すと、やっぱりドル>円>トルコリラですかね。
ドル強い!
トルコリラも少しは頑張っている?
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トルコの政策金利は(2018年07月18日)現在17.75%。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は(2018年07月18日)現在7.75%。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力ですね♪
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