本来であればトルコの最重要経済指標の一つである消費者物価指数、及び生産者物価指数の話題一色になるところですが、相変わらずの溜息しか出てこない内容なので、久々のグットニュースも含めて記事にしていきますね(笑
トルコリラも思っていた以上に下値も底堅く推移しています。
でも…、1トルコリラ=25円台には回復して欲しい!
(欲を言えば26円台、もっと言えば27円台に♪)
でもその前に24円台には回復しましょうよ、トルコリラさん…。
クルド人勢力の撤退合意で関係改善へ
シリアのクルド人勢力への対応などをめぐり関係が悪化していたアメリカとトルコの外相会談が4日、行われました。
トルコ側の発表によると、両国はトルコが敵対するクルド人勢力をシリア北部の町から撤退させることで合意し、関係改善の一歩となりそうです。
シリアのクルド人勢力をめぐってはアメリカが過激派組織IS=イスラミックステートの掃討作戦で支援してきたのに対し、隣国のトルコはこれをテロ組織と見なして軍事作戦を展開し、緊張が高まっていました。
この問題を話し合うため、アメリカのポンペイオ国務長官とトルコのチャウシュオール外相は4日、ワシントンで会談しました。
会談後の会見でチャウシュオール外相は、シリア北部のトルコとの国境付近にある町マンビジから、クルド人勢力を撤退させることでアメリカと合意したと発表しました。
クルド人勢力の撤退後は、アメリカ軍とトルコ軍が共同で現地の治安の維持にあたるということです。
アメリカとしては、敵対するイランのシリアでの影響力の拡大を阻止することを優先し、シリアをめぐってトルコとこれ以上の関係悪化は避けたいという思惑があったと見られます。アメリカとトルコは、NATO=北大西洋条約機構の同盟国ですが、一昨年トルコで起きたクーデター未遂への対応や、トルコによるロシアからのミサイルシステムの購入などをめぐっても、関係が悪化していて、今回の合意は関係改善の一歩となりそうです。
引用元:NHK
朗報!まさに朗報!
朝から手に力がこもるというものです(•̀ᴗ•́)و ̑̑ぐっ
トルコにとって久々のグットニュースですね♪
2-3日前にはイスラエル国境に近いシリア南西部からイラン軍が撤退。
(このイラン兵に対しイスラエル軍はシリアに対し繰り返し越境攻撃を仕掛けています)
に加えてこのトルコとアメリカとの間でのクルド人勢力の撤退合意。
まあ、これでトルコの地政学リスクの一つである隣国シリアの内戦が終わるとは思いませんが、トルコのテロ掃討(クルド人勢力)を目的としたシリアへの越境攻撃の早期終結・撤退にはつながるかも…。
少なくともアメリカと事を構えないで済む、関係改善への第一歩となる、というのは紛れもない朗報でしょう!
(まかり間違っても偶発でも、アメリカ軍と事を構えてしまうとトルコリラ大暴落間違いなし!でしたからね)
これは長らく続いたトルコリラの下落基調からの反転攻勢・上昇への第一歩となるの…か?
トルコ5月消費者物価指数
トルコ05月消費者物価指数
04月実績前月比+1.87%、市場予想同+1.58%に対し、実績同+1.62%!
前年比に至っては04月実績+10.85%、市場予想+12.15%に対し、実績+12.15%!
トルコ05月消費者物価コア指数
04月実績前年比+12.24%、市場予想+12.50%に対し、実績同+12.64%!
下がるどころか上がっているじゃないか!
一桁台達成!がどうたらの話じゃねー!
(まあ、分かってはいましたけどね…)
確かにトルコ中央銀行は25日、政策金利を一気に倍以上に利上げし、16.5%としました。
しかしこの適用は6月1日から…。
来月発表の6月消費者物価指数には(経済効果は即効で聞くものではなく、じわじわと効いていくため)多少の影響はあるかもしれませんが、5月分の消費者物価指数は利上げの恩恵を受けていません。
4月の消費者物価指数も非常に悪かったのですが、
それを超える悪さとなってしまうとは…(涙
この前年比実績+12.15%という数値。
ここ1年で2番目に…、いやここ5年で2番目に…、いやいやここ10年で2番目に悪い数値となっています。
(ちなみに1番目は2017年11月の消費者物価指数で+12.98%)
つまり、最近のトルコのインフレ率は本当に酷いと言うことです。
原因も先月同様…、と言うかさらに増して
- 通貨安(トルコリラ安)が原因による輸入品(輸入部品)の上昇
- 通貨安と世界的な原油価格の上昇によるエネルギー価格の上昇
- エルドアン政権の積極財政政策による経済の過熱
となっています。
やはり通貨安(トルコリラ安)がすべての元凶ですね(涙
エネルギー価格が反映されやすい輸送費の価格なんか前年比で20%以上の価格上昇となっています。
日本では考えられませんね。
来月6月の消費者物価指数は!…も、あまり期待できそうにありません。
理由は…(続く
消費者物価指数とは
商品や受けるサービスには価格があり、その時々によって高くなったり安くなったりしています。
これら商品の価格を消費者物価と言い、その平均的な動きを測定したものを「消費者物価指数」と言います。
消費者物価コア指数とは、その中から季候の変動などの影響を受けやすい生鮮食品とエネルギー価格を除いたもの、のことを言います。
引用元:消費者物価指数とは
トルコ5月生産者物価指数
トルコ05月生産者物価指数
04月実績前月比+2.60%、市場予想+2.00%に対し、実績同+3.79%!
前年比に至っては04月実績+16.37%、市場予想+16.90%に対し、実績+20.16%!
ああああ…、酷い…。
原因は上でも話題になった電気・ガスなどのエネルギー価格。
人が移動するにも、モノを運ぶのにも、機械を動かすにも、エネルギーは必要です。
エネルギー価格が上がれば、ほぼすべての値段があがります。
それにしても生産者物価指数、前年比で20.16%って…。
この数値は文句なしに、ここ1年で1番…、いやここ5年で1番…、いやいやここ10年で1番悪い数値となっています。
酷い…酷すぎる!
いったいトルコが何をしたっていうのだ!
いや何も対策をしていなかった、むしろエルドアン大統領の積極財政政策による経済の過熱がさらに悪化させたのが原因なのですがね…(涙
モノやサービスを提供する生産者物価指数がこの数値と言うことは、これは来月や再来月の消費者物価指数も期待できそうにありませんね。
(5月に作られた商品は来月・再来月あたりに消費者に届き、購入されていくため)
は~~(でっかいため息…
生産者物価指数とは
消費者物価指数との違いは文字の通り、消費者側から見た数値(買う側・受け取る側⇒消費者物価指数)か、生産者側から見た数値(提供する側・販売する側⇒生産者物価指数)かの違いです。
(生産者が出荷した時、サービスを提供する時の値段は生産者物価指数となります)
そして、生産者物価指数もインフレの指標となる経済指標です。
引用元:生産者物価指数とは
消費者物価指数でトルコリラ
トルコ05月の消費者物価指数と生産者物価指数で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=4.60トルコリラくらいでしょうか。
このトルコとアメリカとの間でのクルド人勢力の撤退合意!と言うグットニュースでも、またまた酷い結果となった消費者物価指数でも、あまり値動きがりません。
良い事なのか悪い事なのか?
消費者物価指数は市場予想通りの悪さだったから(?)、反応に困ったのでしょうかね(笑
ドル/円
1ドル=109円73銭あたりでしょうか。
ナスダック総合指数が約3カ月ぶりに史上最高値を更新。
投資家の不安を表すVIX指数(恐怖指数)も12ポイント半ばで推移していることもあり、ドル円は本当に底堅く推移しています。
アメリカ経済絶好調!
トルコリラ/円
1トルコリラ=23円78銭くらいでしょうか。
最近本当に1トルコリラ=23円台後半で落ち着いてきています。
こんなところで落ち着いて欲しくないのですけどね(笑
それとも6月7日の政策金利発表を待っているのでしょうか?
既に2週連続で利上げしていますし、市場も据え置き予想となっていますし、利上げは無いと思いますけどね。
現状図で表すと、ままだまドル>円>トルコリラですかね。
トルコリラ頑張れ!
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トルコの政策金利は(2018年06月5日)現在16.5%。
事実上の政策金利である後期流動性貸出金利は13.50%となっています。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑