昨日、ブランソン牧師が釈放されトルコ政策金利の据え置きから一夜経ってトルコリラも上昇していると伝えましたが…
該当記事にも書いてある通り、釈放ではなく自宅軟禁なんですよね。
当然トルコ国外には出国禁止。
しかもブランソン牧師の足首には監視装置の装着が義務付けられているなど、前進は前進ですが、まだまだ前途多難な状況です。
そんな状況にトランプ大統領…ではなくこの漢が立ち向かいました!
ペンス副大統領がトルコに制裁を警告
トルコリラは売りが加速した。
アメリカ・ペンス副大統領が「ブランソン牧師が解放されなければ、アメリカはトルコに制裁措置を取ると警告」 と発言したことで、ドルトルコリラは4.8839リラまで急伸。
トルコリラ円も22.73円まで下げ足を速めた。
昨日、グットニュース待ちか、さもなくばバッドニュースがなければトルコリラは徐々に上昇していくと思っています。
って書いて即バットニュースが流れてきました。
しかもトランプ大統領ではなく、共和党保守派であり主流派、常識人のペンス副大統領からとは…。
エルドアン大統領、アメリカは本気ですよ。
対抗しても、意地を張っても、何も良い事はありません。
先のトルコ中央銀行による、まさかの政策金利17.75%の据え置き。
で中央銀行の独立性への疑念を増やすばかりで市場から失った信頼を、政治・外交の安定と言う形で取り戻すチャンスです!
エルドアン大統領、ここは政治的な決断を!
ここでブランソン牧師を開放して弱腰な姿勢を見せたとしても、その後トルコリラ高になればトルコ国民は手のひらを返します。
逆に軟禁を継続し強気な姿勢を見せたところで、ドル/トルコリラが1ドル=5.0トルコリラを突破するなど、トルコリラが急落すれば、輸入物価はますます上昇し、トルコ国民の生活は苦しくなる一方でしょう。
そうなれば政権批判、エルドアン大統領批判に繋がります。
生活苦のデモや批判は、主義主張のデモや批判の比ではありません。
大切なので2度目です。
エルドアン大統領、ここは政治的な決断を!
トルコ7月景況感
トルコ7月景況感
06月実績104.6、市場予想105.2に対し、実績102.7!
気を取り直して、まずはトルコ7月の景況感。
あ、酷い…(涙
悪いですね…(涙
前月実績を下回り、市場予想をも上回っています。
しかも過去一年間で最悪の数値となっており、2018年3月の111.9をピークに右肩下がりとなっています。
現状景気判断の分かれ目である100を上回っているのが救いでしょうか。
景況感とは
一般消費者や企業が、現在の景気の状態と過去(以前)の景気の状態とを比較して、良くなっている、もしくは悪くなっている、変わっていない(停滞している)など、どのように感じているか、という景気の状態に対する印象のこと。
日本で言うところの、日銀短観(全国企業短期経済観測調査)と言えば聞いたことがるかもしれませんね。
トルコ7月景気動向指数
トルコ7月景気動向指数[季調済]
06月実績102.5に対し、実績101.5!
あ!こちらもあまり良くない数値です。
この数値が前月と比べ、ずっと下がり続けるようであれば、それは景気の後退期と言えます。
逆にずっと上がり続けるようであれば、それは景気の拡大期と言えます。
まあひと月ふた月程度では分からないので、今後も見守る必要があります。
景気動向指数は総合的な景気状況の判断指標なのですが、トルコ的には重要指標とは言えず、この数値自体も悪くは無いので(今までが良すぎた)、良くはないけど悪くも無い、数値と言ったところでしょうか。
トルコ7月設備稼働率
トルコ7月設備稼働率
06月実績78.3%、市場予想76.6%に対し、実績77.1%!
うーん…、市場予想は上回ったけど、前月実績は下回る微妙な数字に…。
設備稼働率は国内総生産(GDP)にも関わってくる重要経済指標です。
しかし77.1%と過去一年で最悪の数値となってしまいました。
いくらトルコの内需は力強いと言っても、この通貨安(トルコリラ安によるエネルギー価格などの輸入物価の上昇⇒全般的な物価の上昇)とインフレ率の高さによって設備稼働率も落ちてきています。
トルコの積極財政も限界にきているのか、厳しい数値ですね。
まあサトウカズオは景気の縮小・経済の停滞を招いても、通貨安やインフレ率対策を先にすべきと考えているので、この設備稼働率の悪さがトルコリラ高やインフレ率の抑制につながるのなら良いのですが、結びついていないのだろうなー…。
設備稼働率とは
各種設備(組み立てラインなど)の操業状況を指数にしたもののことを言います。
トルコ国内で、生産できる量(生産能力)のうち実際に生産された量の割合を示します。
日本では(経済が成熟しているため)他の重要経済指標に隠れがちですが、中堅工業国にとってはとても重要な経済指標です。
つまりこの数値により、トルコの景気経済の良し悪しが分かるのです!
景況感と景気動向指数でトルコリラ
トルコ2018年7月の景況感と景気動向指数、設備稼働率でトルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在1ドル=4.850トルコリラくらいでしょうか。
経済指標の発表と言うよりは上記通り、アメリカ・ペンス副大統領によるブランソン牧師解放要求発言によりトルコリラは急落しています。
今後、トルコ側がどういう反応を示すのかに注目が集まります。
ドル/円
1ドル=111円15銭くらいでしょうか。
アメリカのトランプ大統領と欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長との会談で、通商協議が妥結したとの一報により、リスク回避姿勢は後退。
貿易戦争は回避されるとの見方からリスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)姿勢のドル買い円売り(ドル高円安)が進みました。
トルコリラ/円
1トルコリラ=22円85銭くらいでしょうか。
一時は23円台回復していたのですけどね。
ペンス副大統領の警告(?)発言により、また値を下げています。
本当にトルコって経済指標(トルコ経済)よりも、政治・外交で値が動くなぁ…。
今後はグッドニュースで良い方向(トルコリラ高)に進んでくれないかなぁ(笑
現状図で表すと、ドル>円>>トルコリラですかね。
トルコリラ…何とかしてください(涙
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トルコの政策金利は(2018年07月26日)現在17.75%。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は(2018年07月26日)現在7.75%。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力ですね♪
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