昨日のトルコ政策金利(24.0%)発表から一夜明けた14日。
さすがにトルコリラは底堅く堅調推移となっています。
しかしトルコリラ高になったとたん、トルコ企業がドル建て借金返済のためにドル買いトルコリラ売り(ドル高トルコリラ安)を仕掛けています。
その額なんと20億ドル(2,240億円)!
これがトルコリラの上値を抑える原因となっていますが、さすがトルコリラだ、なんともないぜ!
と、1トルコリラ=18円台をキープしています♪
これを乗り切ればトルコリラ本格上昇だ!
トルコ7月経常収支
トルコ7月経常収支
6月実績-29.7億ドル、市場予想-18.0億ドルに対し、実績-17.5億ドル!
まずはトルコ2018年7月経常収支。
消費者物価指数(≒インフレ率)と同じく、トルコの最重要経済指標です。
そして内容はと言うと…素晴らしい!
昨日(トルコ政策金利(24.0%)発表)からの良い流れを遮らなくて良かったです(笑
内容は、過去一年間で2番目に赤字額の少ない内容となっています。
5月経常収支:-61.9億ドル
6月経常収支:-29.7億ドル
7月経常収支:-17.5億ドル←NEW
と赤字額も徐々に減っています♪
理由としてトルコの夏期、バカンスシーズンがやってきたことが挙げられます。
トルコリラ安(涙)の流れにより、観光客数は過去最高!
観光収入も過去最高を記録しています!
仲の良い中東、ロシアからの観光客以外にも、関係がぎくしゃくしている欧州連合(EU)諸国からの観光客も戻りつつあります。
なにせトルコリラ安!
同じユーロ圏のギリシャに行くよりも、トルコリラのトルコに行った方が安くつきます(笑
…。
でも正直もうちょっとトルコリラには頑張って(トルコリラ高になって)欲しい。
そしてバカンスシーズンが終わる冬季が少し怖い…。
トルコ自身がドル買いトルコリラ売り
トルコリラ-利上げに乗じ市民と国内企業がドル買い
トルコ中央銀行は13日に大幅利上げに踏み切ったが、これを受けた市民や国内企業の反応はトルコリラ相場の回復が容易ではないことを示唆した。イスタンブールの通貨トレーダーによると、13日の利上げ発表後にトルコ国内の企業と家計は20億ドル(約2240億円)相当の外貨買いに走った。
こうした国内勢の外貨買いがトルコリラの上昇を限定的なものにした。
外貨建て純債務2160億ドルを抱える現地企業のドル需要がいかに積み上がっているかが浮き彫りになった。
一方、国内投資家は安くなったトルコリラを購入することで、今年これまでに外貨建て預金を1,500億ドル程度に減らしている。
トルコリラが強含めば、ドルに戻す好機と見なされる公算が大きいともアナリストらが指摘している。
トルコ中央銀行は予想を上回る6.25ポイントの利上げを実施。
トルコ中央銀行の信頼回復には役立つかもしれないが、高インフレやアメリカとの関係悪化など懸念材料は未だに残る。
引用元:Bloomberg
これはトルコ企業がトルコリラを見捨てて、安心安全のアメリカドルを購入している訳ではなくて、実需、つまりはアメリカドル建ての債務返済のためにトルコリラを売ってアメリカドルを買った訳です。
トルコ企業はトルコリラで借金する訳ではなくて、大抵アメリカドル、もしくはユーロでお金を借りますので、その返済が近づいてきた。
絶妙のタイミングで政策金利の利上げによりトルコリラ高になった!
これ幸いとドル買いトルコリラ売り(ドル高トルコリラ安)となった訳です(笑
(もしくはユーロ買いトルコリラ売り)
何せトルコ企業は、業績好調!
経営的に何も失敗していないのに、ドル高トルコリラ安により、ドル建て借金が膨らんでいくという、エルドアン大統領に一言文句でも言ってやりたい状況に陥っていましたからね。
一息ついたことでしょう。
これからもトルコ企業による借金返済のために、実需のドル買いトルコリラ売りは起こるでしょうが、これは昔からですし、これを乗り越えれば本格的にトルコリラ高に向かうことでしょう♪
トルコリラ22円復帰も…
9月20日を無難にこなせばトルコ円は22円が視野に入る
昨日のトルコ中央銀行、勇気があるなーと感心するばかりです。ただ、これだけの利上げにも関わらず思いのほかトルコリラが買われていないなと思われた方もいらっしゃると思います。
因みに私もその一人なのですが、要因としてはトルコ人が利上げ直後の1時間で約10億ドル分のドル買いを行ったことが主要因みたいですね。
国民自らがトルコリラ売りのドル買い、これが国民の民意なのかもしれません。
ただ、これはマーケット自体は落ち着いてくるかと思います。
ただし恒例のエルドアン大統領の中央銀行批判もあり、これで中央銀行人事が荒れるとまた安定マーケットが崩れるかもしれません。
アルバイラク大臣はに9月20日にトルコ経済の中期計画を発表すると述べています。ここでトルコ中央銀行の独立性を再度支持するのであれば、今回のトルコショックも当面は収束ですかね。
じりじりと22円くらいまでは戻りそうです。
ただ、ここでアルバイラク大臣がエルドアン大統領側に付くようであれば、20円超えはないかなというイメージです。
エルドアン大統領は、自らSWF(ソブリン・ウェルス・ファンド)の会長に就任するという暴挙に当たり前のように出る人物ですから、ただの飾りかと思われていたアルバイラク大臣が、名実ともに今後のキーとなりそうです。
引用元:FXプライムbyGMO
おおっと、1トルコリラ=22円台復帰(希望)予測キター!
是非そうなって欲しいですね♪
一部直ぐ上で書いたドル買いトルコリラ売りへの認識違いがありますが、この政策金利の大幅利上げにより「トルコショックは落ち着いてくる」と言うのは同感です。
このまま大した利上げもせず、エルドアン大統領の意のままの進んでいくと、トルコショック時のような一時的な15円台突入ではなく、じりじりと15円台突入。
そのまま15円割れで14円台突入も…と言うような状況になり得たかもしれない中での、中央銀行の大英断!
何故それを7月の金融政策決定会合時(政策金利は17.75%に据え置き)にやらなかったのか…と突っ込みたくなりますが、これで希望も見えてきたと言うものです♪
また、トルコ人の着ぐるみをかぶった日本人(本人談)のエミン・ユルマズさんも、
投資家の皆さんが、もっとも気になることのひとつ、トルコとアメリカの関係ですが、私は改善の方向に向かうと予想しています。
エルドアン大統領は、今月(9月)末に国連総会でアメリカを訪問する予定で、その前にブランソン牧師が釈放されると考えています。
と述べています。
これはトルコリラ為替見通し2018年9月第2週でも書いた通り、トルコ、ロシア、イラン首脳による3カ国会談で、シリア・アサド政権が反体制派武装勢力への大規模攻撃を準備している問題から、避難民の大量発生を懸念するトルコ側が自制を求めた要求をロシア側は一蹴。
さらにロシア軍はトルコが支援している反政府組織に対し空爆を実施。
根本的な国益の部分でロシアとの衝突が露(あらわ)になってしまったことが原因です。
トルコ・アメリカはシリア反政府軍を支援
vs
ロシア・イランはシリア・アサド政権を支援
そのためシリア問題でロシア・イランとトルコの国益が衝突し、再びアメリカ側につかないと、国益を守れない状況に陥っています。
エミン・ユルマズさんも、もしブランソン牧師が解放されれば、1トルコリラ=は20円超えを予想しています。
(シリア問題に比べれば、ブランソン牧師問題なんて大事の前の小事ですからね)
エルドアン大統領はジレンマを抱えていることでしょう。
個人的な感情はあるでしょうが、トルコの国益を守るため、トルコ経済・国民の幸せのためにも、ここは是非とも政治的決断をしてアメリカ側に立って欲しいですね。
上記はFXプライムbyGMOの会員限定、歴戦の外為ディーラーが独自の視点で相場を解説する、決して余所では読めない裏話から、マーケットよもやま話まで、そんなディーラー達のおしゃべり会コンテンツ「井戸端為替会議」から引用したものです。
上記通り会員限定です(…引用まずいかな?)。
読んだあなた会員になりましょう!
(うん、これで問題なし(笑)
いやー「井戸端為替会議」ためになる良いコンテンツです♪(よいしょっ!)
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経常収支でトルコリラ
トルコ7月の経常収支でで、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在1ドル=6.093トルコリラくらいでしょうか。
1ドル=6.0トルコリラの壁は厚いものの、政策金利発表前の1ドル=6.53トルコリラに比べれば雲泥の差ですね。
ただ…、トルコリラも強くなりましたが、アメリカドルも強いのですよ。
そのため思っていたよりもドル安トルコリラ高が進んでいません…(涙
ドル/円
1ドル=111円80-90銭くらいでしょうか。
アメリカ8月の小売売上高は、市場予想前月比+0.4%に対し実績同+0.1%。
同じく自動車を除いた小売売上高は、市場予想前月比+0.5%に対し実績同+0.3%。
と市場予想は下回ったものの…、ほとんど値は動いていませんね。
多少悪いくらいでは、アメリカ経済への信頼感は揺らぎません。
ドル高基調継続です。
トルコリラ/円
1トルコリラ=18円35銭くらいでしょうか。
欧州時間に入ったころ、再び18円50銭くらいまで上昇しましたが、その後は残念ながら徐々に落ち着きを取り戻し、それ以降は1トルコリラ=18円30銭前後で推移しています。
でも本当に底堅くなりましたよね♪
今週末はぐっすり眠れそうです(笑
現状図で表すと、ドル>円>>トルコリラですかね。
まだまだトルコリラは弱いですが、トルコリラの弱さは和らいでいます♪
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トルコの政策金利は(2018年09月14日)現在24.00%。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は(2018年09月14日)現在7.75%。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力ですね♪
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