この物価上昇でやるせない顔でお馴染みのトルコの消費者物価指数≒インフレ率。
2月-3月まではインフレ率10.26%、10.23%ともう少しで一桁!
ってことろまでこぎ着けましたが、トルコ6月のインフレ率は15.39%(涙
この結果、足元の経済状況、そして3日金曜日発表の7月消費者物価指数がヤバいのか、トルコ中央銀行が年内のインフレ率一桁達成を諦めました(涙
まあ………、やっぱりね(冷汗
トルコ7月製造業PMI
トルコ07月製造業PMI
前回06月実績46.8、市場予想52.5に対し、実績49.0!
まずはトルコ7月製造業PMI。
02月実績55.6、03月実績51.8、04月実績48.9、05月実績46.4、06月実績46.8、順調に下降曲線でしたが、7月は持ち直して49.0!
少し胸を撫でおろしましたが、それでもまたPMIは50を下回っています。
PMIという指標は景気判断の方法として数値が50を上回ると改善、50を下回ると悪化と判断されます。
つまり景気は悪化に向かっていると判断されます。
理由は言わずもがな通貨安(トルコリラ安)。
原油価格の上昇もトルコ経済の重しになっています。
トルコリラ安により、材料費は高騰するは、機械を動かす、または運搬・輸送するエネルギー価格は上昇するはで、コストが大幅に上昇しています。
………。
まあ、この通貨安(トルコルラ安)・インフレ率・エネルギー価格の上昇で、景気が良くなるとは思えないですよね。
2018年インフレ見通しを8.4%から13.4%に
トルコ中央銀行、2018年インフレ見通しを8.4%から13.4%に上方修正
トルコ中央銀行は31日、2018年のインフレ見通しを8.4%から13.4%に上方修正した。2019年も6.5%から9.3%に上方修正したほか、2020年は6.7%とした。
上記通り、トルコ6月のインフレ率は15.39%。
3日金曜日に発表される7月の消費者物価指数(≒インフレ率)も市場予想は+16.30%となっています。
さらに食料品や生活雑貨、ガソリンなどの生活必需品のインフレ率はさらに高く、実態インフレ率は20%以上と言われています。
(トルコ人アナリストであるエミン ユルマズさんは25%とも言っています)
トルコのインフレ率が10%台前半だったら、もう少しだ頑張れ!と期待が持てますが、前回15%以上!
7月のインフレ率は下がるどころか上がって16%ですからね。
「 へー、やっぱり」「そりゃーそうでしょう」という感想しかありません。
このニュース自体はバッドニュースですが、市場もようやくトルコ中央銀行が現実を認めたのか、としか感じていないのか、驚くほど冷静に受け止められています。
市場も「 へー、やっぱり」「そりゃーそうでしょう」と言う感じなんでしょうね(笑
このトルコの2018年インフレ見通しの上方修正、トルコ中央銀行のチェティンカヤ総裁が行っています。
一部ブログではトルコ中央銀行の正副総裁が、エルドアン大統領により解任されたとの報道があったとされていましたが、無事を確認できて良かったです(笑
チェティンカヤ総裁、(欧州諸国で経済学者やっていた方が収入良いだろうに…と思うくらい)若くて優秀ですからね。
無事任期を務めあげて欲しいものです。
(政策金利も上げて欲しいけど、そうすると即首になるのかなー…)
ブランソン牧師問題
トルコ大統領、米牧師解放巡るトランプ大統領の制裁警告に反発
スパイ罪などに問われている米国人牧師の解放に応じないトルコに対してトランプ大統領が制裁発動を警告したことを受け、トルコのエルドアン大統領は、制裁によって譲歩することはないと反発した。トランプ大統領は、トルコがテロリズムやスパイの罪に問われている米国人牧師を釈放しなければトルコに対し「大規模な制裁」措置を発動すると述べた。
トルコに20年以上在住している米国人のアンドリュー・ブランソン牧師は、2016年のクーデター未遂事件を起こしたグループや反政府武装組織のクルド労働者党(PKK)を支援したとして起訴され、今月18日にトルコの裁判所がブランソン牧師の収監継続を決定している。
エルドアン大統領は「制裁に直面しても後ずさりすることはない」と述べ、制裁を実施すれば「誠実なパートナーを失うということを忘れるべきでない」と警告した。
引用元: ロイター
トルコ裁判所、米国人牧師の解放認めず
トルコの裁判所は31日、テロリズムなどの罪に問われている米国人牧師、アンドリュー・ブランソン氏を自宅軟禁から解放するよう求めた申し立てを退けた。ブランソン牧師は、2016年のクーデター未遂事件を起こしたグループや反政府武装組織のクルド労働者党(PKK)を支援した罪で起訴され、21カ月にわたり収監されていた。
先週自宅軟禁に移されたがアメリカ政府は「不十分」としている。
ブランソン牧師の裁判を巡って米国とトルコの関係は悪化しており、トランプ大統領は26日、ブランソン牧師を釈放しなければトルコに「大規模な制裁」を発動すると警告した。
トルコのエルドアン大統領の報道官は31日、「いかなる脅しにも屈しない」と述べ、アメリカが制裁を発動すれば報復措置を講じると言明した。
引用元: ロイター
サトウカズオも当初はこのブランソン牧師問題が、ここまで大きくなるとは思ってもいませんでした。
なにせブランソン牧師が拘束されたのは上記にもある通り21カ月前。
ブランソン牧師にも申し訳ないですが、なぜ今さらこの問題を取り上げるのか?
取り上げるのなら拘束後2-3カ月以内で言うべきではないのか…と思っています。
まあ理由は…11月のアメリカ中間選挙でしょうね。
選挙近くなってきましたから、人気・支持率が上がることはどんどんやってくるでしょう。
さらに理由を上げるなら、トルコが最近アメリカや欧州連合(EU)から離れ、ロシアやイラン・中国との距離を縮めていることでしょう。
特にアメリカからF-35戦闘機を買い付けたのは良いとして(トルコはNATOの一員ですし)、その対となる防空システムにアメリカのパトリオットではなく、ロシアの防空システムS-400を導入しているくらいですからね。
対東側、特に仮想敵国をロシアとして誕生したNATO(北大西洋条約機構)の一員であるトルコが、そのロシア製武器を購入して国防を計るというのは、大抵の人から見ればおかしな話です。
(どの国から守るのだ?と言うことになる)
サトウカズオから見ても、トルコは昔の呼称で西側諸国であるNATOの一員であるのにもかかわらず、ロシアと接近しているのは、いったいどちらを向いているのだと、首をかしげるくらいです。
エルドアン大統領は「誠実なパートナーを失う」と警告していますが、トルコは欧州連合(EU)から見れば交通の要所であり、対ロシアで重要な位置にいるトルコの重要性は理解していると思います。
しかしアメリカ・トランプ大統領からすれば、アメリカから遠くは離れたトルコですから、そんな警告は無意味でしょう。
「どうぞご自由に」と言われたら、終わるのはトルコです…。
エルドアン大統領、日本には「損して得(徳)を取る」と言うことわざがあります。
一時的に弱腰と言われるかもしれませんが(一時的には損をしても)、将来的には大きな見返り(利益)が返ってくるのではないでしょうか。
短期的でもトルコリラ高になって返ってくると思います(笑
是非、政治的決断を!ご検討を!
製造業PMIでトルコリラ
トルコ7月製造業PMIで、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=4.920トルコリラくらいでしょうか。
トルコの経済指標の影響は…、ほとんど無いですね(笑
トルコ中央銀行が2018年のインフレ見通しを上方修正したことはまだしも、ブランソン牧師問題の方で値を下げています。
本日はこの後(2日午前3時)に連邦公開市場委員会(FOMC)の結果内容が公表されます。
利上げ継続などタカ派的な内容になれば為替はドル高に進みます。
1ドル=5.0トルコリラはトルコにとっても最終防衛ラインのはず。
踏み止まって欲しいものです。
ドル/円
1ドル=111円98銭くらいでしょうか。
アメリカ7月のADP雇用統計は、市場予想前月比+18.5万人に対し、実績21.9万人。
強い!
これは週末の雇用統計にも期待して良いのでしょうか?
トルコリラ/円
1トルコリラ=22円72銭くらいでしょうか。
円安ですけど、トルコリラ安でもあるため、昨日とそう値は変わらず。
ただドル/トルコリラが示す通り、トルコリラが弱いです。
トルコリラにはもう少し頑張ってもらわないとね♪
ただ現状図で表すと、やっぱりドル>>円>トルコリラですかね。
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トルコの政策金利は(2018年08月01日)現在17.75%。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑