トルコ中央銀行、政策金利を17.75%と予想外の据え置きでトルコリラ急落(涙
そうかー…、そうきたかー…。
トルコ中央銀行は政策金利を予想外に据え置き。
17.75%のままとし、市場は失望。
一時1トルコリラ=22円44銭まで下落。
(しかし現在は22円80銭まで再上昇中♪)
それにしてもトルコ中央銀行はこれで本当に良いと考えているのか?
それともエルドアン大統領の何らかの圧力があったのか…。
トルコ07月消費者信頼感指数率
トルコ07月消費者信頼感指数
06月実績70.3、、市場予想71.9に対し、実績73.1!
話の腰を折るようで申し訳ないですが、まずはトルコ7月の消費者信頼感指数。
この消費者信頼感指数は、消費者の意識を指数化した物で、景気関連の先行指標と言われています。
内容は前実績を、そして市場予想を上回る結果となっています♪
しかも過去1年間で見れば一番上!
つまりこの指標を見るに消費者は経済や雇用など、今後トルコ経済は上向いていくと感じている、と言うことです。
過去10年で最悪の15%を超えるインフレ率の中、トルコ国民はたくましいというか、前向きなんだな~、と(笑
先月に比べて食品は6%近くの上昇ですってインフレ率は過去10年で最悪の数値に…(涙 この物価上昇でやるせない顔でお馴染みのトルコの消費者物価指数。この女性の笑顔を見ることができるのか!今回も…、見れ[…]
みんな希望を持っているんですね、少し以外…。
いや褒めてますよ、トルコリラ保有者にとって好ましいことです♪
トルコ中央銀行、政策金利を据え置き
トルコ中央銀行は政策金利を据え置き!利上げ予想の市場は失望でトルコリラ急落!
トルコ中央銀行は24日、市場の期待を裏切り政策金利の据え置きを発表した。通貨トルコリラとトルコ株は急落した。
トルコ中央銀行は1週間物レポ金利を17.75%で据え置いた。
ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値では1ポイント引き上げ18.75%とすることが予想されていた。
発表後にトルコリラは一時3%以上急落し、1ドル=4.9155リラを付けた。
銀行株も約3%下落した。
今回はエルドアン大統領が娘婿のベラト・アルバイラク氏(40)を経済運営の中枢に据えてから初めての会合で、今後の政策を占うヒントとしてトルコ中央銀行の決定が注目されていた。
引用元:ブルームバーグ
結果、トルコの政策金利は、
トルコ中央銀行 1週間物レポ金利(=政策金利)
前回実績17.75%、市場予想18.75%に対し、実績17.75%!
トルコ中央銀行 翌日物貸出金利
前回実績19.25%、市場予想20.25%に対し、実績19.25%!
トルコ中央銀行 翌日物借入金利
前回実績16.25%、市場予想17.75%に対し、実績16.25%!
トルコ中央銀行 後期流動性貸出金利
前回実績20.75%、市場予想21.75%に対し、実績20.75%!
上記ブルームバーグの記事通り、市場予想は政策金利を1%利上げし18.75%に。
金利の中心(基準となる)政策金利が利上げされれば、当然、翌日物貸出金利・翌日物借入金利・後期流動性貸出金利もそれぞれ利上げされる予想となっていました。
しかし中にはエルドアン大統領の利下げ要求、中央銀行への介入から、利下げを予想するエコノミストもいました。
まさか間を取った訳ではないでしょうが、そのまさかの据え置きとは…。
結果トルコリラは下落、トルコ株も下落と市場は失望感を露(あらわ)にしています。
そうかー… #トルコ 政策金利は17.75%で据え置きかー
結果 #トルコリラ 急落、現在22円60銭台
中央銀行がこれで本当に良いと考えているのか、それともエルドアン大統領の何らかの圧力があったのか…
期待していたのだが…残念😥#FX #為替 #スワップ #スワップポイントhttps://t.co/bSoWAHcJBH pic.twitter.com/PjfESDIbx0
— トルコリラ/メキシコペソ円スワップ生活 (@tryjpyFX) 2018年7月24日
またトルコ出身のエコノミスト・為替ストラテジストであるエミン ユルマズさんも、
インフレが正式な数字でも16%。実態は25%近い。今の金利では対応できないでしょう。これでリラが下落が止まらなかったら1週間後にまた緊急利上げに踏み切らないと行けなくなります。
— エミン ユルマズ (JACK) (@yurumazu) 2018年7月24日
トルコ中銀は為替が急落したら、どうせいつでも利上げできるだろうという考えで、政策会合で据え置き・様子見としている可能性があります。非常に危険な考えです。市場を甘く見てはいけません。結果的に急落がおきなかったとしても、同じことを毎回やると投機ファンドにやられますからね。
— エミン ユルマズ (JACK) (@yurumazu) 2018年7月24日
と、警告を鳴らしています。
なるほど…、確かにトルコにとって1ドル=5.0トルコリラは絶対防衛ラインです。
これを超えられトルコリラ安に歯止めが効かない状況を恐れています。
そのため、前回は緊急利上げを行ったのですが…、
>トルコ中銀は為替が急落したら、どうせいつでも利上げできるだろうという考え…
素人か!
と思わず突っ込みを入れたくなるような考えですが…、まさか…さすがに…ねぇ…。
ありそうで怖い…(涙
かく言うサトウカズオも政策金利は利上げと楽観視していたのですが…。
インフレ率上昇対策・懸念へのポーズも示さないとはがっかりです。
さすがにこの状況下では利下げは無いと思いますが、正規な金融政策決定会合で利上げせず、場当たり的な緊急会合で利上げとやっていたら、アルゼンチンペソの二の舞になりますよ。
アルゼンチンの政策金利はとうとう40%へ! トルコ、エルドアン政権への警告と期待の意味を込めて記事にしたアルゼンチンの緊急利上げ。27日にアルゼンチン中央銀行は金利据え置きを発表しておきながら、裏では通貨(アル[…]
エルドアン大統領も娘婿のアルバイラク財務相も、歴史に汚点を残さないように、金融政策はトルコ中央銀行に任せ、しっかりと経済政策を行って欲しいものです。
まあ、そもそもトルコ政府とトルコ中央銀行が
トルコ政府:経済活性化・経済成長⇒利下げ
トルコ中銀:景気過熱抑制・インフレ抑制⇒利上げ
と真反対の方向を向いているのが、そもそも問題なのですけどね…(ぶつぶつ
政策金利発表でトルコリラ
トルコの政策金利発表で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在1ドル=4.875トルコリラくらいでしょうか。
チャートを見る限り、政策金利発表後は一時1トルコリラ=4.939トルコリラまでドル高トルコリラ安が進みました。
トルコリラに関しては日ごろの行いからか(笑)、良いニュースには反応が鈍くて、悪いニュースには即反応する傾向があります。
まさかの政策金利据え置き、ネガティブサプライズ、市場も失望するバットニュースetc.
分かりやすくトルコリラは下落しました。
ただ1ドル=4.977トルコリラの史上最安値更新…とまでは行きませんでした。
まだ希望を持って良いのでしょうか?
ドル/円
1ドル=111円05銭くらいでしょうか。
トランプ大統領のドル高牽制発言もありドルの上値は重く、また本日は材料難と言うこともあり111円台前半での小動きとなっています。
と言ってもまだ111円台。
アメリカは今年まだ2回の利上げを控え(年合計4回利上げ予定)、日米金利差拡大への思惑からドル高円安基調は変わっていないと思います。
トルコリラ/円
1トルコリラ=22円80銭くらいでしょうか。
一時は22円44銭くらいまで下落しましたが、売られ過ぎの反動からか、市場も落ち着いてきたのか、徐々に値を戻しています。
とは言っても、まだ22円80銭。
取り上げず23円台には戻してください。
話はそれから落ち着いてしましょう(笑
頑張れトルコリラ!
現状図で表すと、円>ドル>>トルコリラですかね。
本当に、がっかりですよ…。
トルコリラ円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のトルコリラ円スワップポイント比較ランキングを作成していますのでを見てくださいね♪
2024年11月11日-11月17日週前週比4.6銭のトルコリラ高円安 先週11月11日週のトルコリラ/円は、アメリカ・トルコ間の関係修復期待から、一時4.54円まで上昇。しかし週末、日本政府・日本銀行(B[…]
トルコの政策金利は現在9.00%(2023年2月11日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
この記事を見られているってことはトルコリラに興味があるってことですよね?
気になるなら悩むよりも時間を味方に、早く始めることが重要だと思います♪