エルドアン大統領、もう黙てってくれませんか?
独裁懸念じゃなくて、もう独裁国家になりつつありますよ(涙
トルコ7月小売売上高
トルコ7月小売売上高
6月実績前月比-0.2%、市場予想同+0.1%に対し、実績同+1.3%!
前年比では6月実績+4.6%、市場予想+6.1%に対し、実績同+3.1%!
うーん…、悪いですね。
確かに前月比ではプラスに回復し、市場予想を上回っていますが、より重要な指標である前年比で+3.1%と言うのはいただけません。
この前年比+3.1%と言う結果は、過去一年間で一番悪い数値となります。
トルコは内需が強い国なので、この小売売上高が落ちてくると、トルコ経済、特に国内総生産(GDP)とかに響いてきます。
やはりトルコリラ安からの物価(インフレ率)上昇で購入を控えているのでしょうか?
確かに物価は上がりっぱなしで下がる気配がありませんが、同じように給料も上がるならまだしも、給料の伸びはインフレ率の上昇までは伸びていませんからね。
当然、生活防衛は必須でしょう。
ちなみに産業構造が違うので一概には比較できませんが、アメリカの7月小売売上高は前月比+0.1%。
まあ、アメリカは一時的とも言えなくもないですが、トルコの場合、インフレ率がインフレ率なので小売売上高が落ち込むのは内需の国としては痛いです。
トルコ危機は回避
ロシア・トルコ首脳、シリア北西部に非武装地帯で合意
トルコのエルドアン大統領は17日、ロシア南部ソチを訪れ同国のプーチン大統領と会談した。両首脳はシリアのアサド政権が奪還を目指す反体制派拠点、北西部イドリブ県で非武装地帯(DMZ)を設置することで合意した。
アサド政権を後押しするプーチン大統領とこれ以上の難民の流入を防ぎたいエルドアン大統領が歩み寄った。
談終了後の共同記者会見でプーチン大統領は政権軍と反体制派を引き離すDMZは幅15~20キロメートルに及び、ロケット弾などの重火器を撤去、10月15日までに設置すると説明した。
同地帯の治安維持を巡っては「トルコとロシア軍警察の部隊が共同で行う」述べた。
エルドアン大統領は今回の合意が「イドリブでの甚大な人道危機を防ぐ」と称賛した。
両氏は7日にテヘランでロウハニ・イラン大統領も交えた3者協議を実施したばかり。
テヘランでは、プーチン大統領はエルドアン大統領によるイドリブ停戦要請を取り合わなかった。
17日の会談は4時間以上に及んだ。
イドリブはシリア国内に残る最後の主要な反体制派拠点。
政権側が制圧した地域から移送された戦闘員が集まっている。
一帯に暮らす民間人も約300万人に膨らみ、大規模な攻撃に至れば、多数の市民の犠牲が生じると懸念されている。
引用元:日本経済新聞
これは大朗報です!
上記にある通り、シリア政府軍はイドリブに対し制圧のための大攻勢をかける予定を立てていました。
そしてこの攻撃が始まると勝敗の行方はともかくとして、大多数の難民がトルコに押し寄せるのは確実でした。
その数は200万人とも言われています。
そしてこの難民がトルコに訪れると、トルコの財政・トルコの経済・トルコの政治に大ダメージを与えます。
難民支援のための財政出動をしなければなりません。
(財政赤字拡大など)
トルコ経済ではこの規模の難民を養いきれません。
(貿易赤字拡大、失業率悪化など)
トルコ政治にも大ダメージです。
(治安悪化、財政・経済悪化への不満増大)
政治の不安定・先行き不透明感は、トルコリラのさらなる”売り”材料となるでしょう。
(政治・財政・経済の混乱はトルコリラ安要因となる)
それが防げるとなれば今回は「エルドアン大統領、良くやった!」とあっぱれをあげたい気分です(笑
ただ…、毎回の事ながらシリアの将来をシリアの人(シリア政府含む)が決めずに、トルコとロシア、そしてイランが決めると言うのが何とも…。
イスラエルもシリア内戦には関与していますし、収まる方向に進んで欲しいものです。
大統領の経済介入懸念
トルコリラ続落、大統領が最大手銀行の野党保有株移管を主張
17日の外国為替市場では、トルコリラを中心に新興国通貨が2日続落。トルコリラは先週、トルコ中央銀行が予想を上回る大幅な利上げを実施した後に上昇したが、エルドアン大統領の経済支配に対する懸念でその効果が薄れている。
エルドアン大統領は総資産で同国上場最大手銀行のトルコ勧業銀行について、最大野党の保有株式を政府に移管するべきだと主張。
大統領がまたしても経済に介入する動きを見せたことで、投資家の不安が強まった。
引用元:Bloomberg
上記通り、何を思ったのかエルドアン大統領が野党の保有する銀行株をトルコ政府へ移管すべきと主張したため、エルドアン大統領のトルコ経済への介入懸念が強まり、投資家の不安は増大。
市場はトルコリラ売り(トルコリラ安)で反応しました。
どんな法的根拠で行われるのかは分かりませんが、こんなこと(国家による資本の没収)が実際の行なわれたら、それはもうエルドアン大統領の独裁懸念…ではなくて、もう確定的な独裁国家となってしまいます。
そして没収した資本も、結局はトルコを支配するエルドアン大統領が支配(手に)することになるのですから…。
せっかくのトルコ当局(トルコ中央銀行や裏方さん)があの手この手でトルコリラ安を防いでいるのに、肝心の大統領が不用意な一言でトルコリラを招くって…。
相変わらずトルコは政治・経済がトルコリラ安要因となっています…(涙
小売売上高でトルコリラ
トルコ2018年7月小売売上高で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=6.346トルコリラくらいでしょうか。
1ドル=6.5トルコリラを巡る戦いとなっています。
今回もトルコ小売売上高でどうたら…と言うよりも(実際発表時の16:00頃はほぼ値動きなし)、政治家の発言、報道によって大きく値を動かしています。
今週は重要経済指標の発表は予定されていないので、トルコリラ回復の目玉は20日のアルバイラク財務大臣によって語られるというトルコ経済中期計画の中身次第となる可能性が大きいです。
今回こそは抽象的ではなく、中身ある計画を期待したいです。
ドル/円
1ドル=112円30銭くらいでしょうか。
アメリカ・トランプ大統領は2000億ドル分にも及ぶ中国製品に対する追加関税制裁を指示し24日から発動!となり、リスク回避のドル売り円買い(ドル安円高)か!?
と言われていたのに、蓋を開けてみれば大幅なドル高円安が進んでいます。
…何なんでしょうね(笑
アメリカ株高(日本も株高)、アメリカ長期金利高が進み、ドル高が進んでいます。
本当にドルが強い!
トルコリラ/円
1トルコリラ=17円65銭-70銭くらいでしょうか。
一時17円35銭くらいまで下落していましたが、少し持ち直してきています。
ドルが強い、円は弱い、トルコリラはもっと弱い状況です。
やはりトルコリラに頑張ってもらわないといけません。
それには…まずはエルドアン大統領には、少し黙っていて欲しいものです。
現状図で表すと、やっぱりドル>円>>トルコリラですかね。
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トルコの政策金利は(2018年09月17日)現在24.0%。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は(2018年09月17日)現在7.75%。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力ですね♪
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