トルコリラ円スワップ生活-エルドアン大統領

トルコ大統領サウジ記者殺害は計画的犯行!その時トルコリラは…10月消費者信頼感

トルコリラ円スワップ生活-エルドアン大統領

サウジアラビア側の説明は否定も、交渉の余地は残す

 
サウジアラビア政府を批判してきたジャマル・カショギ記者がサウジアラビア政府の関係者に殺害された事件で、エルドアン大統領は「事件の詳細・真実の発表」すると言っていました。

しかし本日同大統領から語られた内容は、首謀者などを含め詳細・真実の発表とまでは行かなかった印象です。

でもそれで良いのです!

真実よりも国益!

国を導くものにとっては、トルコの国益の方がより重要です。
 

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トルコ10月消費者信頼感

トルコ10月消費者信頼感

前回9月実績59.3、市場予想55.1に対し、実績57.3
 
まずはトルコ10月の消費者信頼感。

この消費者信頼感指数は、消費者の意識を指数化した物で、景気関連の先行指標と言われています。

結果は…、悪いですね。

市場予想は上回りましたが、前月実績は下回っていますし、なによりこの数値自体が過去1年間で最低。

さらに遡ってみたら過去5年間でも最低でした。
 
つまりこの指標を見るに消費者は経済や雇用など、今後トルコ経済は下向きになると感じている、と言うことです。

まあ、通過トルコリラ安とインフレ率の高止まりを見てみると、そりゃーそうでしょう、という感想に落ち着きます。

トルコ経済がまだ踏ん張っているうちに、エルドアン大統領にはまずトルコリラ安を何とかして欲しいものです。

トルコリラ安が落ち着けば、徐々にインフレ率も落ち着いてくることでしょう。
 

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トルコ大統領サウジ記者殺害について

サウジ記者殺害は「計画的犯行」トルコ大統領が見解
 
サウジアラビアの著名記者ジャマル・カショギ氏がトルコで死亡した事件で、同国のエルドアン大統領は23日に演説し「計画的な殺害だった」と言明した。

工作員の「過ち」だったとするサウジ側の説明を退け、事前に準備された組織的犯行との見方を示した。

焦点であるサウジの最高実力者、ムハンマド皇太子の関与には言及しなかったものの、事件に関して同国指導部に説明を求めると述べた。

殺害に関与した容疑者の引き渡しも要請した。
 
サウジ政府の言論弾圧などを批判してきたカショギ氏は2日にトルコの最大都市イスタンブールのサウジ総領事館を訪れ、館内で殺害された。

サウジ側は当初、カショギ氏は「総領事館を立ち去った」と説明し殺害を否定していた。

だが、トルコ当局が把握する殺害時のものとされる録音内容などがメディアを通じて相次ぎ明らかになり、サウジ側の説明はことごとく矛盾に直面。

21日にはジュベイル外相が「与えられた権限や責任を超えた者による仕業」と殺害を認める事態に追い込まれたものの、皇太子の関与は否定している。
 
前代未聞の事件は今後の全容解明に向けた動き次第で、中東情勢の不安定化につながる。

皇太子の関与説が晴れなければ求心力の低下は必至で、サウジ王室内部の権力闘争を再燃させるおそれがある。

米国ではサウジとの関係見直しを求める声が与党共和党内にも根強い。

イスラエルとともにサウジとの同盟関係をイラン封じ込めの基軸に据える米国の戦略が揺らぐと、地域のパワーバランスに変化をきたす。
 
サウジへの国際社会の視線が厳しさを増せば、原油相場を通じて世界に影響が波及しかねない。

サウジは事件を巡って制裁を受ければ対抗する姿勢を14日に国営通信で表明した。

米国の経済制裁ですでにイランの原油輸出は減っている。

穴埋めへ供給余力の大きいサウジが増産を拒めば、逼迫の懸念は増して原油相場に上昇圧力がかかる。

事件を巡るサウジの出方と中東情勢の流動化を市場は不安視し始めている。

 

引用元:日本経済新聞

 
事件自体は卑劣で許しがたいものですが、この事件が小国によるものだったら、ここまで世界を巻き込んでの事柄にはならなかったでしょう。

(北朝鮮による金正男氏暗殺なんて国家による大事件ですが、世界的には一過性で既に記憶から忘れられているような…)

相手国が地域大国、原油埋蔵量第二位、原油輸出量第一位のサウジアラビアってのが問題です。

この事件により、アメリカ・欧州連合(EU)とサウジアラビアとの関係悪化。

それに伴なう(サウジアラビアが機嫌を損ね)原油の減産⇒世界的原油価格の上昇⇒インフレ上昇、世界経済の鈍化、株価下落、e.t.c.

世界経済や世界の金融市場に与える影響が大きいのが問題なのです。
 
さて以前エルドアン大統領はこの事件に関し本日の講演で「事件の詳細・真実の発表」すると言っていました。

しかし本日同大統領から語られた内容は、首謀者などを含め詳細・真実の発表とまでは行かなかった印象です。

サウジアラビアにとって一番最悪な出来事は、事実上の指導者であり最高権力者であるムハンマド皇太子の関与に言及されることでしょう。

この件についてはトランプ大統領や、サウジアラビア側と連絡し合っているとの報道があります。

事件の解明については努力はしつつ、事件の真相については闇に…と言うのが常道でしょう。

理由としては、トルコもアメリカと真正面からサウジアラビアとやり合う気が無いからです。
 
アメリカにとってサウジアラビアは同盟国であり、イスラエルと共にイラン封じ込めの中心に据える国です。

また最大のアメリカ製武器輸入国です。

揉めてロシア製や中国製の武器を買われたら堪ったものではありません。
 
またトルコにとってサウジアラビアはアメリカとの関係改善に役立ってくれましたし、この事件をネタにトルコへの経済支援を引き出すという駆け引きを行っていることでしょう。

こういうのが外交でしょうね。

真実よりも国益!

国を導くものにとっては、トルコの国益の方がより重要です。
 

トルコリラ用

 

 

トルコリラは下落!

さてこのエルドアン大統領によるサウジアラビア記者殺害事件への言及以前に、トルコリラは下落しています(涙

その理由とは…、
 

エルドアン大統領、利下げに言及


 
………。

なかなかコメントが思い浮かびませんね。

エルドアン大統領が再び、

「高インフレの原因は高金利」

「低金利はインフレ抑制につながる」

と言う謎理論を展開し、しかもトルコ国内の銀行に要請。

市場はせっかく安定してきてた現状から再び不安視をしだし、トルコリラ安を誘っています。
 
2018年の1月-3月とかは、政策金利8%。

実質的な政策金利であった後期流動性貸出金利は12.75%だったのですが、その時は低インフレだったのですか?

黙てって欲しいな、もう(怒
 

トルコ連立政権崩壊の可能性

MHPがエルドアン政権との連立を解消する可能性
 
23日の欧州外国為替市場でトルコリラ(TRY)は買い戻しの動き。

エルドアン・トルコ大統領のカショギ氏に関する演説への警戒感が高まるなか「民族主義者行動党(MHP)がエルドアン政権との連立を解消する可能性」との一部報道も売りを促し、ドル/リラは5.8717TRY、リラ円は19.09円まで急速にTRY安が進んだ。

 
トルコリラが急に下げ出したのは、こちらが原因でしょう。

(エルドアン大統領の利下げ発言はいつものことで、目新しさは無い)

6月の大統領選挙・議会総選挙時に同盟を組んだエルドアン大統領の公正発展党(AKP)と極右政党の民族主義者行動党(MHP)の同盟が解消されるとの報道により、トルコ政局の不透明化を嫌ったトルコリラ売り(トルコリラ安)が進みました。
 
何故このタイミング?との懸念はありますが、MHPの議席がないと、与党は議会で過半数を維持できません。

まだ一部報道の段階で正式発表ではありませんが、本当なら大きなネガティブニュースです。

政府と議会のねじれ減少は、政策の停滞を招きます。

一般的には政局運営が困難となり、大統領や首相が辞任・解任に追い込まれたり、もしくは議会が解散に至るケースが多く見られます。

エルドアン大統領は辞任しないでしょうから、またまた議会の解散・総選挙の可能性も…。
 

 

消費者信頼感でトルコリラ

トルコ2018年10月消費者信頼感でトルコリラがどうなったかと言うと…。
 

ドル/トルコリラ

現在、1ドル=5.760トルコリラくらいでしょうか。

午前中は5.668トルコリラくらいだったのですが、上記2つのトルコリラ下落要因により、エルドアン大統領によるサウジアラビア記者殺害事件への言及以前に、トルコリラは下落しています。

逆に言えば一時5.869トルコリラまで下落していたのが、落ち着いてきたとも言えますが…。

やっぱり現状のトルコリラは政治的要因で下げますね(涙

トルコの連立政権崩壊も、まだ一部報道の段階ですが、正式に決定が発表されると、もう一段のトルコリラ安があるかもしれません。

(せっかくトルコの外交を褒めていたのに…)

頑張れトルコリラ!
 

ドル/円

1ドル=112円15銭-20銭くらいでしょうか。

アメリカ10月のリッチモンド連銀製造業指数が、

09月実績:29
市場予想:24
今回実績:15!

と、市場予想を大きく下回ったこと。

そしてニュヨークダウ平均が一時540ドル超下落。

日経平均先物も一時300円近くまで下げている現状、リスク回避姿勢ドル売り円買い(ドル安円高)が進んでいます。
 
この時期とは直接関係ないですが、ナスダックも急落中…。
 


 
た、助けて…(涙
 

トルコリラ/円

1トルコリラ=19円45銭-50銭くらいでしょうか。

一時は19円06銭とまでリスク回避のトルコリラ売り円買い(トルコリラ安円高)が進んでいましたが、結構値を戻してきました。

落ち着けば、また20円近くまでは上昇していくでしょうが、トルコ政局に関するニュースが気になりますね。
 
現状図で表すと、やっぱりドル>円>>トルコリラですかね。

でもトルコリラ…、頑張っていますよ♪
 
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トルコの政策金利は(2018年10月23日)現在24.0%

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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑
 
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。

それならばメキシコペソは如何でしょうか?

メキシコの政策金利は(2018年10月23日)現在7.75%

なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力ですね♪

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