トルコ経常収支は4カ月連続の黒字!
日本同様経常黒字国の通貨は上がるはず?
トルコ経済の足を引っ張る五大要因であるトルコリラ安、インフレ率、地政学リスク、政治・外交リスク、と経常収支の大赤字。
トルコ経常収支よ、良くやった!3カ月連続黒字で過去最高の黒字幅!でも材料出尽くしでトルコリラ下落! トルコ経済の足を引っ張る五大要因であるトルコリラ安、インフレ率、地政学リスク、政治[…]
ただ11月にもなると、トルコ観光業の稼ぎ時である夏季・バカンスシーズンは過ぎ去り、一抹の不安が…。
しかし11月の貿易収支は-6.5億ドルとなかなかの数値に!
(赤字は赤字だけど、過去10年で2番目の低さです(笑)
この流れに沿って、4カ月連続の黒字化だ!
(なーんてトルコの経常収支がそんなに簡単に黒字になるんだったら、トルコリラ安になんてなんか無いって(笑)
トルコ11月経常収支
トルコ11月経常収支
10月実績+27.5億ドル、市場予想+9.0億ドルに対し、実績+9.9億ドル!
トルコ2018年11月経常収支。
消費者物価指数(≒インフレ率)と同じく、トルコの最重要経済指標です。
その結果は…!
なん…だと…、トルコの経常収支が4カ月連続で黒字…だと…。
観光客・観光収入が見込めなくなって、黒字化はさすがに難しいかと思っていましたが、頑張っています!
トルコ11月の経常収支は、4カ月連続で黒字😊
11月となり観光客・観光収入も減る中でこの数字は凄い❗️
トルコも日本同様、経常黒字国としてリスク回避時には買われる通貨となるのか‼️
でもそのエルドアン大統領がリスクを起こしているからなー😅 pic.twitter.com/3OPRvnoxgb
— サトウカズオ@スワップFX&自動売買 (@tryjpyFX) 2019年1月11日
理由として、原油価格の下落によりトルコの貿易赤字の大部分を占めるエネルギー輸入額が減ったこと。
(11月はとうとう1バレル=60ドルを割って、さらに50ドルをも下回りましたからね)
またトルコの輸出もそれほどの落ち込まなかったことも、ポイントが高いです。
トルコの最大の輸出先である欧州経済の減速感がある中、トルコの輸出産業(自動車・鉄鋼)は頑張っていますね♪
しかし、経常収支の黒字化の一番の要因が原油価格の下落によりエネルギー輸入額が減ったことだとすれば、2番目はトルコ経済の低迷・消費の落ち込みにより輸入額が減ったことが挙げられます。
高いインフレ率とトルコリラ安により、トルコ経済は景気後退もささやかれています…。
ただ…、トルコ経済の減速懸念が増してきていますが、経常収支の黒字化はトルコリラにとってはポジティブ要因であることは確かです。
インフレを抑え、経常収支の黒字化を維持し(多少の赤字なら許容範囲内)、トルコリラ高を誘い、それがまたインフレを抑える結果となり…と、良いサイクルに回って欲しいものです♪
あとはエルドアン大統領が目指すトルコの工業化をまい進させ、さらに輸出を増やしていくしかないですね。
でも一時期より、かなり良い方向に進んでいるとは思いませんか(笑
トルコ景気刺激策を発表!
アルバイラク財務相が、中小企業を対象にした200億リラの貸し出し政策について発表しました。
既に13のトルコの銀行がこのプログラムに参加する意思を伝えており、景気刺激策としては非常に有用なものになりそうです。
1月8日にエルドアン大統領が打ち出したクレジットカード借入金から低利の消費者ローンへの借り換えを促進については、「?」という感じではありましたが、ようやくまともな景気刺激策が出てきたなと思います。
トルコ中央銀行は、現地通貨建て国債から1,020億ドルの資金流出、株式市場から830億ドルの資金流出があったことを発表しました。
2018年はトルコにとって本当に散々な1年でしたが、内容的にはそれを継承するようなものになっています。
そこにきて低利の消費者ローンへの借り換えを促進とは一体何を考えているのかと思った矢先のまともな景気刺激策、少し安心感は出てきましたね。
マーケットも同じ印象を抱いているのか、1トルコリラ=19.50円から19.90円まで持ち直してますし、プラスの効用は大きいように感じます。
しかしトルコリラ円については3日のフラッシュクラッシュ前の水準まで戻せていません。
20.50円まで戻せば、安心感から上昇基調が継続するとみています。
引用元:FXプライムbyGMO
トルコでは今年(2019年)3月地方選挙が行われます。
選挙対策としてトルコ政府は景気刺激策を打ち出すとされていましたが年明け早々、矢継ぎ早に政策を出してきました。
インフレ率上昇による金利高からくる借金苦(地獄)を救済すべく、低金利のローンを用意したり(その金利の差額は誰が出しているのか疑問だったり、それを一国の大統領が誇らしげに発表したり)して、それって効果あるの?選挙過ぎたら後遺症からむしろ逆効果では?と思っていましたが、今度は無難な政策に落ち着きましたね。
ただ、こういう景気刺激策はインフレ率上昇を促します。
せっかく低下傾向であり抑制気味のインフレ率が、選挙目当ての短期的な政策により、再び上昇傾向にならないか心配です。
選挙後にそのしわ寄せがこなければ良いのですが…。
まあ選挙に負けてしまえば、トルコ政治の先行き不透明感からトルコリラ売り(トルコリラ安)になることが容易に想像できるので、なかなか難しいところですけどね。
アメリカと仲良くして、インフレ対策の方を優先して行えば、トルコリラ安もインフレ率も収まり、民衆の支持も見込めると思うのですが、エルドアン大統領いかがでしょうか?(笑
上記はFXプライムbyGMOの会員限定、歴戦の外為ディーラーが独自の視点で相場を解説する、決して余所では読めない裏話から、マーケットよもやま話まで、そんなディーラー達のおしゃべり会コンテンツ「井戸端為替会議」から引用したものです。
上記通り会員限定です(…引用まずいかな?)。
読んだあなた会員になりましょう!
(うん、これで問題なし(笑)
いやー「井戸端為替会議」ためになる良いコンテンツです♪(よいしょっ!)
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経常収支でトルコリラ
11月の経常収支で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=5.454トルコリラくらいでしょうか。
市場予想を上回る黒字額となった経常収支発表直後は1ドル=5.414トルコリラと急上昇したものの、その後は欧州の株安展開や、マクチ・スロバキヤ中央銀行総裁の
「欧州経済圏の楽観的な見方は弱まっている」
(欧州圏はトルコ最大の輸出先)
「成長は弱まっている、経済指標は下降トレンド」
発言から、リスク回避のトルコリラ売り(トルコリラ安)が進んでいます。
トルコのせいではないですが、欧州経済の景気減速はトルコ経済・トルコリラにも重大な影響を及ぼしますので、今後も要注意ですね。
ドル/円
1ドル=108円30銭くらいでしょうか。
注目のアメリカ12月 消費者物価指数(CPI)は前年同月比で、
11月実績:+2.2%
市場予想:+1.9%
12月実績:+1.9%
消費者物価コア指数(CPIコア指数)も前年同月比で、
11月実績:+2.2%
市場予想:+2.2%
12月実績:+2.2%
と市場予想通り過ぎて市場も反応に困っているようです(笑
まあ、指標からみるにアメリカ経済もまだまだ好調を維持していると思うのですけどねー…。
トルコリラ/円
1トルコリラ=19円80銭くらいでしょうか。
経常収支発表直後は、19円97銭まで上昇していたのですが、欧州時間に入り徐々に値を下げていますね。
またまだ投資家心理の冷え込みは続いており、リスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)姿勢とはなっていないようです。
まずは節目の1トルコリラ=20円台を回復。
そしてトルコショック後からの上昇基調継続となる20円50銭台を上回って、投資家を安心させて欲しいものです。
頑張れトルコリラ!
現状図で表すと、やっぱり円>ドル>トルコリラですかね。
でもトルコリラは頑張っていますよ♪
トルコリラ円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のトルコリラ円スワップポイント比較ランキングを作成していますのでを見てくださいね♪
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トルコの政策金利は現在15.00%(2020年12月4日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
この記事を見られているってことはトルコリラに興味があるってことですよね?
気になるなら悩むよりも時間を味方に、早く始めることが重要だと思います♪