本日はトルコ2018年10月の失業率と、11月の鉱工業生産が発表されたので、こちらを話題にしようとか思っていたのですが…。
なんとエルドアン・トルコ大統領がトランプ・アメリカ大統領によるシリアに安全地帯設ける案について受諾!
トルコリラも上昇中!
しかし日本時間明日未明のイギリスの欧州連合離脱案の議会採決が影響しているのか上値が重い…(涙
トルコ10月失業率
トルコ10月失業率
9月実績11.4%、市場予想11.4%に対し、実績11.6%!
まずはトルコ失業率。
4月・5月は失業率一桁台と、雇用市場も改善傾向だったのですが…。
4月以降順調に、そして右肩上がりに悪化しています(涙
▶️トルコ10月失業率
09月実績:11.4%
市場予想:11.4%
10月実績:11.6%❗️右肩上がりに悪化しています😭
理由はトルコリラ安・インフレ率上昇・トルコ経済の鈍化
さらには最大の輸出先である欧州経済の悪化などなど
最近は聞かなくなった難民問題も相変わらずあるでしょう
3月選挙なのに… pic.twitter.com/0dlYxBgRc9
— サトウカズオ@スワップFX&自動売買 (@tryjpyFX) 2019年1月15日
理由はトルコリラ安・インフレ率上昇・トルコ経済の鈍化。
さらには最大の輸出先である欧州経済の悪化などなど…。
ただ詳しく見ていくと、悪い事ばかりではなく就業者数は増加しています。
そして労働参加率も増加しています。
冬に差し掛かり農業部門雇用者数が減り(これは仕方がない)、非農業部門雇用者数は増えています。
あれ?これってトルコ経済を考えれば、良いことなのでは?
…と思いましたが、これってもしかして中東や北アフリカからの難民が入っていますかね?
そこまでは書いていませんでしたが、以前ロイターかブルームバーグの英語記事で難民の就業問題について書いてありました。
いつまでも食わしているとお金がいくらあっても足りませんからね。
出身国に帰ってもらうか、自分で稼いでもらうしかありません。
欧州の豊かなドイツ・フランス・イタリアへの難民を食い止めているトルコ。
お金を貰って食い止めているものの、逆にトルコ国内・トルコ経済が混乱したら元も子もないように思えますが、この問題は根が深く、一朝一夕には解決しないので、コメントもしずらいですね…。
ただ、難民の件を差し引いても、今現在トルコの人口は、どんどん増えています。
トルコは多子若年化(日本は少子高齢化)が進んでいて、人口増=労働人口増=経済の発展が見込めます。
日本の高度経済成長期を考えれば分かることですが、それはトルコの長所でもあります。
(トルコの内需は旺盛で、トルコ経済を支えています)
しかし、人口が増えている以上、雇用者数も増えて貰わないと困ります。
雇用がない、失業者が多いと言うのは、社会不安・政情不安となります。
エルドアン大統領はこの失業者対策・雇用対策として、「補助金」を使い外国企業の誘致を積極的に進め、観光立国・農業立国としてのトルコから、工業立国のトルコへと転換していこうとしています。
9月末に発表されたトルコ新経済計画でも、
2018年末時点での予想失業率は11.3%となっています。
(今回2018年10月失業率は11.6%)
むしろこれで収まるかな?と言う印象なのですが、良い意味で予想が外れて欲しいですね。
少し朗報・ポジティブ(?)な話をすれば、市場もトルコの失業率悪化を織り込んでいることです。
今後2019年にかけてトルコの失業率は悪化していくだろうと予測されていますので(2020年から改善予想)、多少悪くても織り込み済みで片が付くでしょうか。
最近はトルコリラも安定、経常収支は黒字、となっていますのでなんとか盛り返して欲しいです
トルコ11月鉱工業生産
トルコ11月鉱工業生産
【前月比】
10月実績-2.2%、市場予想+0.2%に対し、実績-0.3%!
【前年同期比】
10月実績-5.7%、市場予想-5.4%に対し、実績-6.5%!
次にトルコ2018年11月の鉱工業生産。
鉱工業生産は重要な経済指標で、国民総生産(GNP)に直結しやすく、さらにこの数値が上向いていけば、雇用(失業率)、設備稼働率、経常収支・貿易収支、などなど色々な指標に好影響を与えます。
結果は…、悪い…悪すぎます。
景気経済の鈍化傾向どころか景気後退(リセッション)入りが現実味を帯びてきています。
▶️トルコ鉱工業生産・前年比
10月実績:-5.7%
市場予想:-5.4%
11月実績:-6.5%❗️鉱工業生産はGDPに直結する、重要指標ですが…悪いですね
原因はインフレ率上昇・金利の上昇、景気の悪化などなど…
トルコの経済成長は、現状前期比でマイナス😱
年間でも2%割るまでに落ち込んでいます😭 pic.twitter.com/dvBvQwLRik
— サトウカズオ@スワップFX&自動売買 (@tryjpyFX) 2019年1月15日
トルコ7月-9月期四半期GDPは、前年同期比でかろうじて1.6%の増加となりましたが、10月-12月期のGDP、そして来年1月-3月期のGDPは本当にマイナス成長になりかねないですね…。
今年3月にはトルコの地方選挙が予定されています。
エルドアン大統領も選挙対策の景気刺激策を打ってくるでしょう。
それで少しは持ち直しそうですが…。
ただ、トルコの経常収支の黒字が続けば、トルコリラは安定します。
現状トルコの経常収支は4カ月連続の経常黒字となっています。
トルコリラが安定すれば、トルコ経済にも寄与することでしょう。
輸入物価指数も押し下げ、インフレ抑制にもつながります。
さらに世界的にリスク回避的な出来事も起こらなければ、徐々にトルコリラ高(と円安)になっていきます。
(現状トルコ以外のリスク回避要因が多いことが気がかりですが…)
そうなればインフレ率も収まっていき、内需も回復し、鉱工業生産や設備稼働率も回復していくでしょう。
エルドアン大統領!
まずは経済成長よりもインフレ率の抑制とトルコリラの安定が先決ですぞ!
トルコ大統領アメリカに譲歩か
トランプ大統領の姿勢一変、トルコ大統領が譲歩か
アメリカ・ホワイトハウスは14日(日本時間15日)、トランプ大統領がトルコのエルドアン大統領と電話会談し、シリアからの米軍撤退で必要となる両国の協力体制について協議したと発表した。
トランプ大統領はトルコに対し、アメリカ軍が支援してきたシリアの少数派クルド人武装勢力を攻撃しないよう要請した。
トランプ大統領は14日のツイッターで、20マイル(約32km)の安全地帯をシリアに設けることをエルドアン大統領に提案したと明らかにした。さらに「大きな可能性を持つアメリカ・トルコ間の経済発展についても話した」と説明した。
トランプ大統領は13日のツイッターでは「トルコがクルド人勢力を攻撃したら、経済的に破滅させる」と警告していたが、姿勢を一変させた。クルド人勢力をテロ組織とみなし、掃討の構えを見せてきたエルドアン大統領が、何らかの譲歩を示した可能性がある。
トランプ大統領も、アメリカ軍撤退を巡る混乱をトルコの協力で回避したい考えのため、決定的な決裂を避ける方策を探ったとみられる。
引用元:読売新聞
そしてつい先ほど新たな一報が…、
エルドアン・トルコ大統領
「シリア国境に安全地帯を設置する」
とても良いニュースだ❗️もっと上がっても良いのだぞ😊
しかし上値が重い…
やはり日本時間明日未明のイギリスの欧州連合離脱案の採決が影響しているのか…😭 pic.twitter.com/aGuYcgIv1l
— サトウカズオ@スワップFX&自動売買 (@tryjpyFX) 2019年1月15日
素晴らしい朗報!吉報ですね♪
トルコリラ、もっと上がっても良いのだぞ♪
ごほん…、さてエルドアン大統領はシリアに展開しているクルド人武装組織「人民防衛隊(YPG)」について
「イスラム国(ISIS)同様テロ組織だ!」
と言ってはばからず、さらに、
「アメリカに言われる筋合いはない、攻撃も辞さない!」
という構えから一転、大幅な譲歩姿勢を示しています。
何か取引がありましたかね?
それとも国内支持者向けと、外国向けを使い分けたのか…。
兎にも角にもトルコ経済・トルコリラにとっては良い事です。
2018年8月のトルコショックも対米関係の悪化が原因でした。
アメリカと喧嘩して軍事的にも経済的にも勝てる国はありません。
ロシアもイランも…トルコだってつい最近経済危機を迎えたばかりです。
エルドアン大統領が大人の対応してくれて本当に良かったです♪
(後は裏取引でトルコに良い条件を引き出してくれているようであれば、なお良しです(笑)
失業率でトルコリラ
トルコ10月の失業率、11月の鉱工業生産で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=5.440トルコリラくらいでしょうか。
徐々にドル安トルコリラ高が進んでいます。
トルコ10月の失業率はほぼ無風、多少ドル安トルコリラ高に動いたくらいでしょうか?
ただトルコ要因と言うよりかは、中国が景気減速への対応策で大規模な減税を行なうことを表明したことによるリスク回避姿勢の後退。
そして今回のエルドアン大統領のアメリカへの譲歩による対米関係改善への期待により、リスク回避姿勢後退によるトルコリラ買いが進んでいます。
ただ今晩(明日未明)は、イギリスによる欧州連合(EU)からの離脱協議案の議会採決があります。
見込みは否決。
問題は如何に大差で負けないかにかかっています。
なかなか新興国通貨は買いにくい状況です。
ドル/円
1ドル=108円45銭くらいでしょうか。
アメリカ12月生産者物価指数(前月比)
11月実績:+0.1%
市場予想:-0.1%
12月実績:-0.2%
アメリカ12月生産者物価コア指数(前月比)
11月実績:+0.3%
市場予想:+0.2%
12月実績:-0.1%
01月ニューヨーク連銀製造業景気指数
12月実績:11.5
市場予想:10.0
01月実績:*3.9
と、生産者物価指数は2年半ぶりの低水準。
ニューヨーク連銀製造業景気指数は1年半ぶりの低水準となったことからドル売り(ドル安)が進んでいます。
せっかく東京時間の中国の景気刺激策から日経平均株価が上昇するなど、良い流れだったのに残念です(涙
トルコリラ/円
1トルコリラ=19円88銭くらいでしょうか。
一時は20円台回復目前となる19円96銭まで上昇しましたが、今は多少リスク回避の円買い(円高)が進んでいる状況から、トルコリラ安円高となっています。
ただ、再び20円台回復を窺うところまできています。
もう少しだ!頑張れトルコリラ♪
現状図で表すと、やっぱり円>ドル>トルコリラですかね。
でもトルコリラは頑張っていますよ♪
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トルコの政策金利は(2019年1月15日)現在24.0%。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は(2019年1月15日)現在8.25%。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力ですね♪
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