トルコリラとメキシコペソのFXブログ-良いニュースと悪いニュース

トルコ2018年12月経常収支はセーフ!鉱工業生産はアウト

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トルコ経常収支、5カ月連続の黒字…とはならず!

 
トルコ経済の足を引っ張る五大要因であるインフレ率、地政学リスク、政治・外交リスク、トルコリラ安、と経常収支の大赤字。

ここまで4カ月連続の黒字と予想を覆し健闘してきた経常収支

 

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トルコリラとメキシコペソのFXブログ-経常収支や貿易収支
 

ただ冬(12月)にもなると、トルコの稼ぎ頭である観光業も観光客数の減少から望み薄に…。

しかも11月の貿易収支は-26.7億ドルと11月の-6.5億ドルから大きく増加!

流石に5カ月連続の黒字…とはいきませんよね…。
 

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トルコ12月経常収支

12月トルコ経常収支の発表後にトルコリラ円は21.05円までじり高となった。

12月経常収支は14.4億ドルの赤字と5カ月ぶりの赤字となったものの、予想の赤字幅15.0億ドルからやや縮小した。

市場は経常収支の結果を好感。

トルコリラ円は21.03円前後で推移している。

 

引用元:FXi24

 
トルコ12月経常収支

11月実績+11.0億ドル、市場予想-15.0億ドルに対し、実績-14.4億ドル!
 
トルコ2018年12月経常収支。

消費者物価指数(≒インフレ率)と同じく、トルコの最重要経済指標です。

その結果は…!

さすがに5カ月連続の経常黒字は無理だったか…。

ただ、経常収支の赤字額が市場予想よりも下回っているのは救いでしょう。

(今までの経常黒字化がトルコにとって驚きの数値で、この赤字額はトルコにとって普通以上の良い部類の数値です)

しかも11月実績が+9.9億ドルから+11.0億ドルに上方修正!

悪くはないです♪
 


 
理由として、原油価格の下落によりトルコの貿易赤字の大部分を占めるエネルギー輸入額が減ったものの、収入の柱である観光客数・観光収入が激減したことが挙げられます。

………。

仕方がないですね、トルコは冬であり、雨季でもありますから(笑

(トルコへ旅行に行くのなら夏、乾期がおすすめです♪)

そのため市場も経常赤字転落を予想も、予想赤字額は下回り、むしろ健闘した、と言って良いでしょう♪

トルコの最大の輸出先である欧州経済に減速感がある中、トルコの輸出産業(自動車・鉄鋼)が頑張っているのも要因でと言えるでしょう。
 

もともと冬になればトルコの主要産業である観光業・農業は閑散期(=収入減)を迎えます。

経常収支の赤字化は予想の範囲内であり、むしろこの赤字額内に収まっているのはトルコリラにとってはポジティブ要因とも言えます。

(上にも書いた通り大切なので2回言いますが(笑)、今までの経常黒字化がトルコにとって驚きの数値で、この赤字額はトルコにとって普通以上の良い部類の数値です)
 

インフレを抑え、経常収支の黒字化を維持し(多少の赤字なら許容範囲内)、トルコリラ高を誘い、それがまたインフレを抑える結果となり…と、良いサイクルに回って欲しいものです♪

あとはエルドアン大統領が目指すトルコの工業化をまい進させ、さらに輸出を増やしていくしかないですね。

でも一時期より、かなり良い方向に進んでいるとは思います。

 

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トルコ12月鉱工業生産

トルコ12月鉱工業生産

【前月比】
11月実績-0.3%に対し、実績-1.4%!

【前年同期比】
11月実績-6.6%、市場予想-7.5%に対し、実績-9.8%!
 

次にトルコ2018年12月の鉱工業生産。

鉱工業生産は重要な経済指標で、国民総生産(GNP)に直結しやすく、さらにこの数値が上向いていけば、雇用(失業率)、設備稼働率、経常収支・貿易収支、などなど色々な指標に好影響を与えます。

結果は…、悪い…悪すぎます。

景気経済の鈍化傾向どころか景気後退(リセッション)入りが現実味を帯びてきています。
 


 
このままだと10月-12月期のGDP、そして2018年年間の経済成長率が心配ですね。

しかし今年3月にはトルコの地方選挙が予定されています。

エルドアン大統領も選挙対策の景気刺激策を打ってくるでしょう。

それで少しは持ち直しそうですが…。
 

ただ、現状トルコの問題は国内総生産(GDP)や経済成長率ではなくて、インフレ率の抑制です。

そしてトルコリラ安対策・経常収支の黒字化維持です。

トルコの経常収支の黒字が続けば、トルコリラ高に進みます。

(多少の赤字はOK!)

トルコリラ高が進めば輸入物価指数も押し下げ、インフレ抑制にもつながります。

インフレが抑制されれば、内需も回復し、鉱工業生産や設備稼働率も回復していくでしょう。

つまり、トルコ経済は良い方向に回っていきます。
 

エルドアン大統領!

景気対策はインフレ率を上昇させます。

まずは簡単にトルコリ高に進む、外交関係の改善。

(特にアメリカ・欧州連合(EU)との関係改善・友好関係構築は急務です)

そして物価(≒インフレ)の安定です。

優先順位を間違えないでくださいね♪

 

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経常収支と鉱工業生産でトルコリラ

12月の経常収支と鉱工業生産で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
 

ドル/トルコリラ

現在、1ドル=5.302トルコリラくらいでしょうか。
 
鉱工業生産は予想以上に悪く、経常収支も5カ月ぶりの赤字となったものの、市場予想よりも赤字額が少なかったことを好感し、経済指標発表直後は1ドル=5.266トルコリラとドルコリラ高で推移しました。

しかし欧州時間となり、イギリス議会におけるイギリス政府による欧州連合(EU)離脱に関する修正案の議会採決を前に、リスク回避のドル買い円買い(ドル高円高)が進んでいます。

ただ、市場はイギリス議会で欧州連合(EU)離脱修正案の採決は否決される可能性を既に織り込んでいるので、そこまでリスク回避姿勢が進むとは思えないのですが…。

ドル/円

1ドル=110円60銭くらいでしょうか。
 
お昼の東京時間には一時1ドル=111円台を回復して迎えた、注目のアメリカ12月小売売上高。

結果は前月比で、

11月実績:+0.1%(下降修正)
市場予想:+0.1%
12月実績:-1.2%
 

アメリカ前週分の新規失業保険申請件数も

前回実績:+23.5万件(上方修正)
市場予想:+22.5万件
前週実績:23.9万件
 

と、どちらも市場予想よりも悪い結果となってしまいました(涙

(小売売上高は予想を下回れば良くないし、新規失業保険申請件数は予想を上回れば良くない)
 

特に小売売上高はおよそ9年ぶりの大幅な減少となり、アメリカの景気減速懸念が再燃しています。

せっかく雇用統計や、昨日の消費者物価指数(CPI)で強まったインフレ期待も一気に萎んでいます。

アメリカ長期金利も低下しており、ドル売り円買い(ドル安円高)が進みました。
 

アメリカ株価も反落しています。

アメリカの弱い経済指標の悪化を嫌気し、ダウ工業株30種平均・ナスダック総合指数もマイナス圏でスタートしています。

株式市場は良い雰囲気だったのですけどね(涙

トルコリラ/円

1トルコリラ=20円85銭くらいでしょうか。
 
経常収支発表直後は、再び21円台を回復していたのですが、欧州時間に入り徐々に値を下げていますね。

理由は上記通り、イギリス絡みのリスク回避姿勢の台頭。

そして上記、円高の進行も、トルコリラ円にはマイナスとなっています。

頑張れトルコリラ!
 

現状図で表すと、やっぱり円>ドル=トルコリラですかね。

でもトルコリラは頑張っていますよ♪
 

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トルコの政策金利は現在15.00%(2020年12月4日)。

高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド

最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。

 
この記事を見られているってことはトルコリラに興味があるってことですよね?

気になるなら悩むよりも時間を味方に、早く始めることが重要だと思います♪

 

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