トルコ景気後退(リセッション)入りはほぼ確実(涙
トルコ経済…想像以上に悪い状況です。
景気拡大・経済成長を優先し、インフレの抑制に対策を講じなかったエルドアン大統領の責任は重い。
その経済成長も、皮肉なことにインフレ率が原因で、とうとうマイナス成長となってしまいました(涙
と言っても今さらなので、大切なのは未来です。
(エルドアン大統領のせいでトルコリラで-1600万円がー(涙とはもう言うまい…たぶん)
エルドアン大統領、ここで選挙対策等で再度経済成長を優先し、インフレを野放しにすると、本当にトルコ憲政史に汚点を残すことになりますよ。
トルコ1月経常収支
トルコ1月経常収支
12月実績-15.2億ドル、市場予想-6.5億ドルに対し、実績-8.1億ドル!
まずはトルコ2019年1月経常収支。
消費者物価指数(≒インフレ率)と同じく、トルコの最重要経済指標です。
その結果は…!
前月12月実績よりは改善も、市場予想は上回る悪さ…、正直微妙な数値となっています(涙
しかも前月12月実績も-14.4億ドルから-15.2億ドルに下降修正されています。
でも原油価格も12月の1バレル=45ドルくらいから、1月は1バレル=52ドルくらいまで上昇していたので、サトウカズオはもっと悪いのかと思っていました。
原油価格と市場価格に少し時間差があるとはいえ、安くなることは無い以上、貿易収支・経常収支も悪化するだろうと…。
それを考えれば、市場予想より悪かったとはいえ、上々の数値かな(←ポジティブシンキング!
まあ、先々月までの経常黒字化の方がトルコにとっては驚きの数値で、今までの経常赤字額から見れば、この数値でもかなり良い結果の部類なんですけどね(笑
☑️トルコ1月の経常収支
12月実績:-15.2億ドル
市場予想:- 6.5億ドル
01月実績:- 8.1億ドル😭うーん、前月実績は下回るも市場予想は上回ってしまった
一見、良い方向に向かっていますが、実は景気悪化で消費が落ち込み輸入が減っているというのが現状
それでも赤字が減ることは良い事だ❗️ pic.twitter.com/du05bPjdJe
— サトウカズオ@スワップFX自動売買 (@tryjpyFX) 2019年3月11日
ただ…、経常収支が改善したのは上にも書いた通り、景気悪化で消費が落ち込み輸入が減っているからというのが現状です。
アメリカの経常収支悪化と同じ?正反対?で、アメリカは好景気・高成長で輸入が増え、赤字額が拡大しました。
トルコは景気悪化・消費低迷で消費が落ち込み、赤字額が減少しています。
………。
まあ春になれば、それを補う形で、観光客・観光収入が増え、経常収支も再び黒字化に転換できる位置(赤字額)に居るのが、せめてもの救いでしょうか(笑
でもトルコ最大の輸出地域である、欧州連合(EU)の景気低迷・経済鈍化も著しいのですよね(涙
トルコはエルドアン政権になって鉄鋼業・自動車産業になどの重工業に力を入れ、現にEU諸国に結構な数の自動車を輸出しています。
(トルコはEU諸国と関税同盟を締結している)
そのEU圏の経済鈍化も痛いですね…。
(まあアメリカを除き、世界経済自体が鈍化傾向なんですけどね(涙)
中身を見ると色々と問題もありますが、インフレ率も想像以上に低下しつつあります。
トルコ経済の問題は、まずはインフレ抑制です。
インフレ率上昇に歯止めがかかるまさか本当に20%を下回るとは… トルコの経済指標(?)の中で一番重要なのが政策金利の発表とすれば、二番手に来るのが経常収支とこの消費者物価指数(インフレ率)です。トルコ経済・[…]
なんとかインフレを抑え、経常収支の黒字化を維持し(多少の赤字なら許容範囲内)、トルコリラ高を誘い、それがまたインフレを抑える結果となり…と、良いサイクルに回って欲しいものです♪
あとはエルドアン大統領が目指すトルコの工業化をまい進させ、さらに輸出を増やしていくしかないですね。
でも一時期より、かなり良い方向に進んでいるとは思います。
トルコ10-12月期四半期GDP
トルコ、9四半期ぶりのマイナス成長
トルコ統計局が11日発表した2018年10-12月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比3%減で、9四半期ぶりのマイナス成長となった。
2018年夏に対ドルで急落したトルコリラ相場はその前の水準を回復したが、物価は高騰し消費や投資が低迷している。
マイナス成長が19年前半まで続くとの見方が多い。
前年同期比の実質成長率が四半期ベースでマイナスとなったのは、クーデター未遂の起きた2016年の7-9月期以来。
18年通年の実質成長率は2.6%で、17年の7.4%から大きく減速した。
前四半期(季節調整済み)との比較では18年7-9月期から2期連続のマイナス成長で、一般には景気後退局面に入ったようにもみえる。
トルコリラの対ドル相場が2018年の通年で約3割も下落し、輸入物価の上昇でインフレ率はピーク時に25%を超えた。
トルコ中央銀行は18年9月に政策金利を6.25%引き上げ24%とした。
大幅な利上げはトルコリラ防衛とインフレ抑止に一定の効果を上げたものの、市中銀行の貸出金利が上昇し、融資が減るなど景気低迷につながった。
当面の見通しも厳しい。
経済協力開発機構(OECD)は2019年のトルコ経済を1.8%マイナス成長だと予測する。
輸出の半分以上を占める欧州連合(EU)経済が減速感を強めていることも懸念材料だ。
グローバルなカネ余りの環境を活用し、海外からの借り入れに依存したインフラや不動産開発と消費の拡大をけん引役とする現政権の成長モデルは限界を露呈し始めた。
引用元:日本経済新聞
トルコ10-12月期四半期GDP
【前期比】
前回7-9月期実績-1.6%、市場予想-2.4%に対し、実績-2.4%!
【前年同期比】
前回7-9月期実績+1.8%、市場予想-2.5%に対し、実績-3.0%!
次にトルコ10-12月期四半期経済成長率(GDP)。
厳しい!
日本経済新聞の論調も厳しいですが、現実・実際はもっと厳しいです!
想像以上に悪化しており、今後の見通しについても反論できず、むしろ同意する部分が多いくらい厳しいです。
それにしてもトルコ軍の一部によるクーデター未遂事件時の2016年第3四半期(前年同期比-0.8%)を上回る悪さとは…。
一時期の+11.5%、その後の+7%台の成長率は見る影もありません。
トルコ10-12月期GDP(前年比)
前回実績:+1.8%
市場予想:-2.5%
今回実績:-3.0%😭とうとうマイナス成長が見えてきました
このマイナス成長が翌2019年1-3月期も続くようだと景気後退(リセッション)となります
世界経済も悪いので仕方がない、この機にインフレ率と経常収支の正常化を❗️ pic.twitter.com/fgTBBcZQrD
— サトウカズオ@スワップFX自動売買 (@tryjpyFX) 2019年3月11日
ただ…まあ…、このブログはトルコ経済を語るブログではありません。
トルコリラを語るブログです。
救いはトルコ経済は悪いが、欧州経済も悪いし、世界経済も悪い!
中国経済・インド経済・イギリス経済にオーストラリア経済、成長鈍化が言われています。
欧州経済に至ってはトルコ同様、景気後退(リセッション)への警告が成されています。
つまりアメリカ経済以外どこも悪い!と(笑
相対的にトルコ経済の悪さは軽減され、トルコリラへの影響も小さいと言うことです♪
正直、上記理由よりトルコリラにとってはトルコ経済よりも政治・外交リスクが問題でしょう。
改善に向かうとみられたアメリカとの関係も、ロシア製ミサイル防衛システムS400導入問題に関して再び悪化しているのが気がかりです。
ロシアを仮想敵国とした北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコが、ロシア製のミサイル防衛システムを導入するって、どう考えてもおかしいと思うのですが…。
エルドアン大統領、外交の失敗は、即トルコリラ安に繋がりますよ。
トルコ経済の話に再び戻りますが、とにかくまずは経済成長よりも、インフレ率・トルコリラ安対策がより重要と進言します。
その結果、経済成長率もついてきますよ♪
[FXGMO]
高スワップ&約定力99%以上は伊達じゃない!
経常収支とGDPでトルコリラ
1月の経常収支と10-12月期GDPで、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=5.4600トルコリラくらいでしょうか。
一時は1ドル=5.2トルコリラ台を目指していたトルコリラですが、今では逆に5.5トルコリラ台を目指している方向に(涙
ただ…、この悪い数値の割にはトルコリラ安は思ったほど進んでいません。
現にトルコ株式市場(イスタンブール100)は株高展開です(笑
日本株・中国株をはじめとするアジア株は全面高。
欧州株もドイツを除き株高展開。
アメリカも昨日からの株高展開を維持しています。
つまりトルコ経済の成長鈍化、景気悪化・景気後退(リセッション)も市場は想定内の織り込み済みと言うことに…。
ドル/円
1ドル=111円20銭くらいでしょうか。
注目のアメリカ1月小売売上高。
結果は前月比で、
12月実績:-1.6%(下降修正)
市場予想:-0.1%
01月実績:+0.2%
と予想外に落ち込んだ12月から、市場予想を上回る回復ぶりを示したことは、悲観的な経済への懸念を和らげる材料となったことでしょう♪
しかし、これまた注目のアメリカ2月消費者物価指数(CPI、前年同月比)は、
01月実績:+1.6%
市場予想:+1.6%
02月実績:+1.5%
同消費者物価コア指数(CPIコア指数、前年同月比)も、
01月実績:+2.2%
市場予想:+2.2%
02月実績:+2.1%
と微妙に市場予想を下回る結果に…。
今朝方、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長がインタビューで答えた通り、
現在金利は適切
金利変更を急ぐ必要性を感じていない
と言う姿勢を正当化する内容となってしまいました。
アメリカ経済も鈍化懸念が生じてきておりドルの上値は重そうですが、結局は他国経済が悪い分やっぱりアメリカ経済が最強!と言う構図は変わらず…と言ったところでしょうね。
引き続きレンジ相場継続と見ます。
トルコリラ/円
1トルコリラ=20円35銭くらいでしょうか。
経常収支・GDO直後は下げましたが、その後は20円50銭まで上昇するなど、市場の反応は限定的でした(笑
逆に今は、イギリスによる欧州連合(EU)からの離脱問題の大詰めの段階(イギリス議会採決)の行くヘを見守る状況から、値が上下しています。
株価が底堅く推移しているからか、トルコリラも20円台前半では底堅く推移しています。
3月31日のトルコ地方選挙までは、この水準を維持してくと思われます。
ただ…、現状図で表すと、やっぱり円>ドル>トルコリラですかね。
でもトルコリラは頑張っていますよ♪
トルコリラ円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のトルコリラ円スワップポイント比較ランキングを作成していますのでを見てくださいね♪
2024年11月11日-11月17日週前週比4.6銭のトルコリラ高円安 先週11月11日週のトルコリラ/円は、アメリカ・トルコ間の関係修復期待から、一時4.54円まで上昇。しかし週末、日本政府・日本銀行(B[…]
トルコの政策金利は現在12.00%(2020年1月14日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は現在7.25%(2020年1月14日現在)。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。
毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
2024年11月11日-11月17日週前週比2.6銭のメキシコペソ高円安 11月11日週のメキシコペソ/円は、メキシコ銀行(BOM)が11月14日(日本時間の15日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り政策[…]