トルコリラ/メキシコペソ円FXブログ-借金・債務

トルコ中央銀行が預金準備率を引き下げ!2019年1月住宅販売

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トルコが金利高(=金利負担増)で苦しんでいるのは分かりますが…

 
トルコは一時前年比+25%を超える猛烈なインフレを抑えるために、政策金利を24.0%まで上げています。

当然それに合わせて市中金利も上昇しています。

つまりトルコ企業・トルコ国民は大きな金利負担で苦しんでいます。

ただ、それもこれもインフレを抑えて、経済を破綻させず、経済成長を持続させていくためです。
 

トルコ政府、トルコ中央銀行、ここでまさかの金融緩和ですか?

何故インフレを抑えるべき時に、インフレ上昇政策を選択する?
 

トルコリラは大丈夫なのだろうか…?
今までの強気予想から一転、す…少し心配かも…(涙

 

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トルコ1月住宅価格と住宅販売

トルコ1月住宅販売

12月実績前年比+2.9%に対し、実績-24.8%!

トルコ1月住宅価格指数

【前月比】
12月実績+0.37%に対し、実績-0.01%!

【前年比】
12月実績+10.48%に対し、実績+9.69%!
 

トルコの金融緩和策の前にトルコ1月の住宅価格と住宅販売。

結果は…、うーん…悪いですね(涙

確かに、インフレ率にも大きな影響を及ぼす住宅価格指数は、前月比・前年比とも下がっており、良い傾向に向かっています。

しかし住宅販売の落ち込みが酷すぎます。

前月比でおよそ-25%って…。

住宅産業はすそ野が幅広いので、トルコ経済に与える影響も大きいため心配ですね。
 

原因はトルコ全体で住宅ローンを利用して買う住宅販売数が前年同期比で77.2%減となったことが挙げられます。

トルコでは住宅ローンを利用して買う人は少なく、イスタンブールやアンカラなどの都市部に限られます。

それにしてもこの減少幅…。

住宅は高い買い物ですので「インフレ高+金利高=そりゃー住宅も売れないよ」状態です。
 

さらに見ていくと、

新築住宅販売30.0%減

中古住宅販売20.4%減

外国人向け住宅販売81.9%増

(イラク人、イラン人、ロシア人、アフガニスタン人の順に売れているそうです)
 

つまり、まとめると、

トルコ人向けの住宅販売数は、住宅価格の高止まり(インフレ率上昇)もあり、販売は大きく減少している。

その代わり、外国人にとってはトルコリラ安もあり、住宅用、ビジネスマン用、商業地・観光地の別荘・商用住宅などが大きく売れていると言うことに…。
 

実際、トルコの土地・建物だけではなく、トルコ企業もトルコリラ安から買収されていたりしますからね。

(しかも欧米の企業ではなく、中国企業だったりします)

エルドアン大統領も、トルコリラ安を何とかしないと、トルコ国内がトルコ人の物ではなくなってしまいすよ。

 

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トルコ中央銀行が金融緩和?

そして気になるニュースが!

トルコ中央銀行、預金準備率を引き下げ!

トルコ中央銀行が、準備金を引き下げました。

準備金の要件を減らすことで、銀行は融資などに使用できる金額を増やすことができます。
 

これの何が問題かと言うと…、

預金準備高引き下げ

⇒銀行が貸し出しに回せるお金の量が増える

金利は低下

⇒企業に回ってくるお金の量が増える

⇒事業拡大・設備投資がしやすくなる

インフレ率上昇へ
 

つまりこの金融政策は金融緩和で、不景気の時にするものです。

本来トルコはこの逆で、預金準備高は引き上げないといけません。

そうすることによって、

預金準備高引き上げ

⇒銀行が貸し出しに回せるお金の量が減る

金利は上昇

⇒企業に回ってくるお金の量も減る

⇒事業拡大の抑止・設備投資は縮小

インフレ率抑制へ

と本来目指すべきは預金準備高は引き上げなのです。
 

トルコ政府(=エルドアン大統領)からの圧力ですか?

3月末の地方選挙が近いから?

サトウカズオはトルコ経済が景気後退(リセッション)に陥っても、

1、インフレ率の抑制

2、経常収支の黒字化
(多少の赤字はOK!)

が進むうちはトルコリラに関しては問題ないと常々言ってきました。

それが…。

トルコリラ少し心配です…。

 

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トルコ政府も緩和策へ

直近のトルコ政府の施策、政府系金融機関のZirraat Bank(ジラート銀行)が高騰する野菜などの食品価格安定のため、野菜等栽培のための温室を作るための資金補助として200億トルコリラ程度ローン枠を拡大すると公表しました。

このローンは7年満期で返済猶予が2年付いたもので、金利は8.25%と市中金利より圧倒的に低いため、借り入れが比較的容易にできます。

ジラート銀行は農家に貸し付けているローンのうち300億トルコリラ相当の返済を、6月末まで追加金利なく猶予するとも公表し、別の政府系金融機関のVakifbank(ヴァキフ銀行)は中小企業に対する貸出し枠を10億リラ拡大するとのこと。

これだけ聞くと決して悪い話ではないですが、あまりにも急速に緩和策に舵を取っているのが気になります。

こういった施策を公表する時は、バランスシートへの影響を同時に公表するのですが、そこはトルコ政府、そんなものはございません。
 

今週から、イスタンブールとアンカラにて、野菜が割引された価格で売られるようになりました。

この暫定処置は10週間続く見込みですが、国の財政への影響が分からないという点が怖いところです。

これもお国柄ですが、トルコは地方、中央政府とも財政データをあまり頻繁に発表しないため、正確な評価が難しいんですよね。

普段借り入れができない人にドンドン貸し出した施策がサブプライム、当然破綻しましたが、どうも似たような感じがして気になります。

なにもなければいいのですが…。

 

引用元:FXプライムbyGMO

 
トルコでは今年(2019年)3月地方選挙が行われます。

選挙対策としてトルコ政府は景気刺激策を打ち出すとされていましたが年明け早々、矢継ぎ早に政策を出してきました。

そして今回、国民の食生活を直撃している、野菜の高騰(※)問題に手を打ってきました。
 

エルドアン大統領曰く「国家に貢献し低価格で売れ!」と言っているそうですが、生産者側にも小売業者側も生活がかかっています。

利益を乗っけて売らないことには生活できません。

もともと無理があります。
 

と言うことで国がお金を出して、安く栽培させる、安く販売させる方法を取ることにしました。

確かにこれだけ聞くと、なんて国民思いだろう…と思いますが、そのお金の出どころは国民の税金です。

しかもインフレ抑制を至上命題なのに、インフレ上昇を促す積極財政政策を取っています(涙
 

また、税金を使っての政策なので当然トルコの財政は悪化し、トルコリラ安を招きます。

つまりトルコ政府も、インフレ率抑制・トルコリラ安対策…とは真逆の政策を行っています。
 

まあ、3月末の地方選挙前まではトルコリラは大丈夫でしょう。

4月に入ってからの選挙後のトルコリラが少し心配です(涙
 

(※)
政府からの値下げ圧力に耐えかねて、良くて150%高。

多くの野菜が普通に200%高。

中には500%~800%の上昇も見られます。

理由は冬場の野菜供給不足、トルコリラ安(=輸入価格の上昇)、燃料費の高騰だそうです。

しかしトルコ政府は便乗値上げだとして、最悪逮捕にまで踏み切っています。
 

上記はFXプライムbyGMOの会員限定、歴戦の外為ディーラーが独自の視点で相場を解説する、決して余所では読めない裏話から、マーケットよもやま話まで、そんなディーラー達のおしゃべり会コンテンツ「井戸端為替会議」から引用したものです。

上記通り会員限定です(…引用まずいかな?)。

読んだあなた会員になりましょう!

(うん、これで問題なし(笑)

いやー「井戸端為替会議」ためになる良いコンテンツです♪(よいしょっ!)

さあ皆さん、続きが見たいなら↓FXプライムbyGMOへ!↓

 

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住宅販売でトルコリラ

トルコ1月の住宅販売・住宅価格指数で、トルコリラがどうなったかと言うと…。

ドル/トルコリラ

現在、1ドル=5.310トルコリラくらいでしょうか。

うーん…、住宅販売の指標は、ほとんど値が動かない(それほど重要ではない)指標なのですが、発表時の16時以降、欧州時間に入りドル高トルコリラ安が進んでいます。

何が原因なのかと思っていたら、上記通りトルコ中央銀行による預金準備率の引き下げが原因でした(涙
 


 
ちょっとよろしくないですね…。

頑張れトルコリラ!

ドル/円

1ドル=110円58銭くらいでしょうか。

日経平均が380円以上上昇し、21000円台を回復したものの、ドル円の上値は重いままです…。
 
なお、本日18日のニューヨーク市場はワシントン生誕記念日(プレジデンツ・デー)のため休場となっています。

そのためアメリカの経済指標、企業決算の発表はありません。

値動きの少ない薄商いの取引になるはずですが…。

(18日23時執筆中)

トルコリラ/円

1トルコリラ=20円82銭くらいでしょうか。

ドル高円安が進むも、ドル高トルコリラ安も進んでいるため、トルコリラ円では10銭程度のトルコリラ安円高が進んでいます。

しかし思ったより底堅い(苦笑

上記かなり悲観的に書いたのですが市場はそれほど深刻化していないようです(笑

再び目指せ21円台!
 

現状図で表すと、やっぱりドル>円=トルコリラですかね。

でもトルコリラは頑張っていますよ♪
 
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