トルコのインフレ率は順調に低下中
9月政策金利の大幅利下げもあるな
トルコのイベント&経済指標の中で個人的に一番重要と思っているのが政策金利(トルコ中央銀行の声明含む)。
そして二番手に来るのが経常収支とこの消費者物価指数(≒インフレ率)です。
トルコ経済・トルコリラに直結する重要指標だけに、否が応でも注目が集まります。
そのトルコ2019年8月消費者物価指数は如何に!
※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のトルコ消費者物価指数≒インフレ率の記事)ではありません。
最新のトルコ消費者物価指数≒インフレ率情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
予想以上にインフレ進むもリラ上昇実質金利もなんとかプラスを維持! 3日、トルコの5月消費者物価指数(≒インフレ率)が発表されました。最近、トルコ国内の物価高に苦しむ市民とは裏腹に、宮殿のような自宅を公開した[…]
トルコ8月消費者物価指数
トルコ8月消費者物価指数
7月実績前月比+1.36%、市場予想同+1.30%に対し、8月実績同+0.86%!
より重要な前年比は7月実績+16.65%、市場予想同+15.60%に対し、8月実績同+15.01%!
トルコ8月消費者物価コア指数
7月実績前年比+16.20%、市場予想同+14.70%に対し、8月実績同+13.60%!
大注目のトルコ8月消費者物価指数(≒インフレ率)。
結果は…、素晴らしい結果です♪
前月実績を、そして市場予想よりも大きく低下しています!
▶️トルコ・8月消費者物価指数(≒インフレ率)
07月実績:+16.65%
市場予想:+15.60%
08月実績:+15.01%驚きの減少幅❗️
トルコ中央銀行の2019年末インフレ率予想は13.9%
十分達成しそうですこの結果を受け…政策金利(現在19.75%)の利下げが検討されています
まあこのインフレ率なら納得 pic.twitter.com/CW041a06Ml— サトウカズオ🇹🇷スワップ投資FX自動売買 (@tryjpyFX) September 3, 2019
実はトルコ、電気料金が7月から約15%値上げされたのに続き、8月からは天然ガスの価格も約15%値上げされました。
電器・ガスなどのエネルギー価格が値上げされると、他の色々な物も結果的に値上げされていきます。
サトウカズオは前月実績は下回り、15%台後半くらいにはなる…とは思っていましたが、まさか市場予想の15.60%も下回るとは…素晴らしいぞトルコ経済!
狙っているのか結果的なのかは分かりませんが(失礼な言い方(笑)、きちんとコントロールできていると言うことですね♪
何にせよ良い傾向で喜ばしい限りです♪
4月には1バレル=65ドルを上回っていた原油価格も徐々に低下
8月は50ドル台半ばをうろうろと原油輸入国にとっては良い相場となっています
結果トルコリラ上昇😊(原油輸入国)
メキシコペソは下落😭(原油輸出国)9月も厳しく50ドル台前半で推移する可能性大
サトウカズオはどちらにも投資中👍 pic.twitter.com/WfwnZGKwzw— サトウカズオ🇹🇷スワップ投資FX自動売買 (@tryjpyFX) September 3, 2019
さらにトルコの貿易赤字・経常赤字、そしてインフレ率の高止まりの原因ともなっている原油価格。
その原油価格も米中貿易戦争の激化・長期化懸念、欧州経済の混乱、からの世界経済の減速懸念から、7月中旬以降価格を下げ、1バレル=50ドル台半ばでうろうろしています。
トルコは資源のない国なので、原油価格上昇は貿易赤字・経常赤字拡大、輸入物価上昇・インフレ率上昇につながります。
当然トルコ経済・トルコリラにとってはマイナス要因です。
逆に、原油価格下落は貿易黒字・経常黒字化、輸入物価下落・インフレ率低下につながります。
当然トルコ経済・トルコリラにとってはプラス要因です。
直近の原油価格は下落傾向となっています。
電器・ガスが値上がりしている中、原油価格が下がってくれればインフレ率の低下もさらに見込めると言うものです。
特にトルコの場合、インフレ率が収まってくれば国内消費(内需)も期待できます!
(トルコの政治と外交が問題を起こさなければ)今後のトルコ経済・トルコリラにも期待が持てるというものです♪
消費者物価指数とは
商品や受けるサービスには価格があり、その時々によって高くなったり安くなったりしています。
これら商品の価格を消費者物価と言い、その平均的な動きを測定したものを「消費者物価指数」と言います。
消費者物価コア指数とは、その中から季候の変動などの影響を受けやすい生鮮食品とエネルギー価格を除いたもの、のことを言います。
トルコ8月生産者物価指数
トルコ8月生産者物価指数
7月実績前月比-0.99%%、市場予想+1.90%に対し、8月実績-0.59%!
より重要な前年比は7月実績+21.66%、市場予想+16.30%に対し、8月実績+13.45%!
生産者物価指数は、前年比で、なん…だと…+13.45%だと…!
と、上記消費者物価指数(≒インフレ率)はニコニコと書いていましたが、生産者物価指数の数値を見た時はブログを書く手も止まり、数値も思わず二度見したくらいの驚きです。
前月比ではマイナスに突入。
うん、これは喜ばしい!
そして前年比ですが、7月実績+21.66%に対し市場予想+16.30%。
なんでこんなに下がるんだよ、何やったらこんなに下がるんだと、と。
一月で生産者物価指数5%以上も下がるのだったらトルコはインフレ率で苦労していないよ!と内心悪態をついていたのですが…それ以上に低下するとは!
8月実績+13.45%ですよ!+13.45%ですよ!
(大切なので2回言いました)
実に8%以上もの低下です。
まあ理由は前年8月の生産者物価指数が前年比+32.13%と記録的な悪さだったからですけどね(苦笑
そう、去年8月のトルコショックですね。
トリコリラ損切りしました!マイナス1,600万円です!(涙) 08月の第2週はおよそ1トルコリラ=17円13銭でこの週の取引を終了。先々週(8月の第1週)終値の1トルコリラ=21円86銭より、4円73銭[…]
まあ結果はどうであれ、喜ばしいのは確か(笑
何故ならばこの8月生産者物価指数は、来月や再来月の消費者物価指数に影響を与えます。
(8月に作られた商品は、9月-10月あたりに消費者に届き、購入されていくため)
さらに上記通り、現在原油価格も下落中です。
9月は1バレル=50ドル前半と、かなり値が下がってきています。
このトルコリラFXブログでも何度も言っているように、トルコは資源のない国なので、原油などのエネルギーのほとんどを輸入に頼っています。
つまりこのまま原油安が続くと、消費者物価指数(≒インフレ率)・生産者物価指数も低下していきます。
逆に原油価格が上昇すれば、トルコのインフレ率も上昇していく可能性が高いです。
トルコのインフレ率低下=トルコリラ高となるので、今後も原油高には要注意ですね。
…まとめると、来月再来月の消費者物価指数(≒インフレ率)にも期待ができそうです♪
生産者物価指数とは
消費者物価指数との違いは文字の通り、消費者側から見た数値(買う側・受け取る側⇒消費者物価指数)か、生産者側から見た数値(提供する側・販売する側⇒生産者物価指数)かの違いです。
(生産者が出荷した時、サービスを提供する時の値段は生産者物価指数となります)
そして、生産者物価指数もインフレの指標となる経済指標です。
トルコ政策金利はさらなる利下げへ
トルコ8月の消費者物価指数が前年同月比で+15.01%となった結果を受けて、トルコの政策金利の連続利下げが現実味を帯びてきています。
まあ仕方がないですね、トルコ経済も苦しいので利下げしたいのは理解できます。
しかも、
政策金利:19.75%
インフレ:15.01%
実質金利:*4.74%
と確かに利下げ余地はかなりあります。
この実質金利の高さは他国よりも非常に高い金利幅となっています。
まあこれがトルコリラ魅力なのですが、トルコの企業や国民にとっては迷惑な話でもあります(苦笑
実質問題、8月のインフレ率の大部分は上記通り「たばこと天然ガスの値上げの結果」です。
つまり、たばこは兎も角、天然ガスの値上げを除いたらコアインフレである+13.60%!の方が実数に近い数値となります。
トルコ経済は本当に回復しています。
この回復を手助けするためにも利下げは必要でしょう。
問題は利下げ幅です。
トルコ中央銀行のインフレ見通しは2019年末で13.9%。
これはもう達成しそうな勢いです。
市場では、13%前後になるとの予想も出てきています。
そうするとトルコの政策金利19.75%は高すぎます。
同じく市場では2019年末までに政策金利はさらに3.75%利下げされるとの予想も出てきています。
となると、
政策金利:16.00%
インフレ:13.00%
実質金利:*3.00%
うん、現実的なところですね。
次に問題となってくるのが上記市場予想通り(政策金利:16.00%、インフレ:13.00%)となった場合、その後インフレ上昇に転じる可能性が高くなってくることです。
インフレ率と経済成長。
トルコ中央銀行は今後も難しいかじ取りを迫られそうです。
[FXGMO]
高スワップ&約定力99%以上は伊達じゃない!
消費者物価指数でトルコリラ
トルコ8月の消費者物価指数・消費者物価指数でトルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=5.7448トルコリラくらいでしょうか。
おおー、トルコの経済指標でここまで値が動いたのは久々でしょうか(笑
指標発表後、大きくドル安トルコリラ高に進んでいます♪
トルコのインフレ率低下に伴い、トルコのインフレ率がきちんとコントロールされている・トルコ経済が回復傾向と言うのが証明されたことによりますね。
トルコは経済よりも政治・外交が足を引っ張っています。
これが改善できれば一段とトルコリラが進むのですが…。
分かっていますかね、エルドアン大統領。
ドル/円
1ドル=105円90銭くらいでしょうか。
先ほど発表されたアメリカ8月のISM製造業景気指数が
07月実績:51.2
市場予想:51.1
08月実績:49.1
と市場予想の51.1を下回り、好況・不況の判断の分かれ目となる基準値の50も下回ったことから、ドル売り円買い(ドル高円安)が進み、一時105円80銭と安値更新しています。
今は105円90銭くらいまで戻していますが、うーん…アメリカ経済…。
トルコリラ/円
1トルコリラ=18円42銭くらいでしょうか。
上記通りトルコ8月のインフレ関連指標の好内容が好感され、ロンドン時間から買いが進んでいます。
ニューヨーク時間に入り、一時18円50銭近くまで上値を伸ばしたのですが…。
その後これまた上記通り、アメリカの弱い経済指標を受けて円買いが進んだ結果、トルコリラ円は18円40銭付近まで一旦値を下げています。
現状図で表すと、円>トルコリラ>ドルですかね。
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2024年11月11日-11月17日週前週比4.6銭のトルコリラ高円安 先週11月11日週のトルコリラ/円は、アメリカ・トルコ間の関係修復期待から、一時4.54円まで上昇。しかし週末、日本政府・日本銀行(B[…]
トルコの政策金利は現在19.75%(2019年9月4日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は現在8.00%(2019年9月4日現在)。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
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2024年11月11日-11月17日週前週比2.6銭のメキシコペソ高円安 11月11日週のメキシコペソ/円は、メキシコ銀行(BOM)が11月14日(日本時間の15日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り政策[…]