トルコ新経済計画発表!どうやって実現するの?
大切なことなのでタイトルと冒頭で2回言いました(笑
発表業は数値目標を好感したトルコリラ買いが進みましたが…、具体的な政策は?
トルコ8月貿易収支
トルコ8月貿易収支
前回7月実績-32.1億ドル、市場予想-25.0億ドルに対し、実績-25.0億ドル!
まずは大注目の貿易収支。
貿易収支は経常収支に大きく影響し、この経常収支が赤字だと通貨安圧力に。
黒字だと通貨高圧力となります。
新興国にとっては重要な経済指標ですね。
そしてその結果は…、市場予想通りも7月実績は大きく下回る♪
しかしトルコの場合、冬季に原油輸入が増え貿易赤字も増える傾向があるため、夏季ではもう少し頑張って欲しかった(涙
▶️トルコ・8月貿易収支
07月実績:-32.1億ドル
市場予想:-25.0億ドル
08月実績:-25.0億ドル前月より改善、市場予想通り
8月は原油価格も1バレル=50ドル台半ばと低迷
トルコリラにはプラス材料👍トルコ経済も回復傾向にあり輸入も輸出も増加
円高が進む中トルコリラだけ上昇は凄い😊 pic.twitter.com/iAsJ64TjnH— サトウカズオ🇹🇷スワップ投資FX自動売買 (@tryjpyFX) September 30, 2019
それでは内容を見ていきましょう。
輸出は125.23億ドル。
(前年同月比+1.6%)
輸入は150.24億ドル。
(前年同月比+1.5%)
差し引き-25.01億ドルの赤字です。
7月貿易収支時は、
輸出は151.6億ドル。
(前年同月比+7.9%)
輸入は183.5億ドル。
(前年同月比-8.5%)
で、差し引き-32.1億ドルの赤字でした。
赤字額が減ったと言っても7月貿易収支では輸出額・輸入額とも減っておりトルコ経済自体は低迷しているのが分かります。
日本と逆で、トルコの経済構造は「輸入>輸出」なので赤字は仕方がないのですが、せめて輸出額・輸入額が増え、経済が活発化した上での赤字であって欲しいですね。
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次に貿易相手国ですが、
輸出先の国ではドイツがトップで、次いでイギリス。
以下、イラク、アメリカと続きます。
輸入国のトップはロシアで、次いで中国。
以下、ドイツ、アメリカと続きます。
輸入国のトップがロシアは仕方がありません。
原油や天然ガスなどのエネルギーは、ほぼロシアから輸入しています。
ただ、最近は中国の存在感が増してきています。
トルコリラ安からのトルコ企業買収の話も多くなってきています。
ここは少し心配です。
一方、輸出はやはりドイツが一番で安心しました(笑
ただ先月4番目の輸出国であったフランスが抜け、アメリカが復活しています。
欧州経済(ユーロ圏経済)、悪いなあ(涙
ただ、そうは言っても引き続き、欧州連合(EU)への輸出依存度が高いことは伺えます。
トルコ周辺国では一番のお金持ち諸国ですからね。
EUの景気経済がトルコの景気経済を左右するくらいです。
安全保障上でも経済上でもEUを敵に回してはいけません。
エルドアン大統領、それを分かっていますよね?ね?
トルコ新経済計画発表
トルコ政府、インフレ鈍化と成長加速の新見通し発表
トルコ政府は、経済が今年のほぼゼロ成長から急加速し、インフレは鈍化するとの見通しを示した。
トルコのアルバイラク財務相は30日にアンカラで行った記者向けのプレゼンテーションで、消費者物価指数(CPI)上昇率が8月の15%から年末には12%に減速すると予想。
国内総生産(GDP)は今年が0.5%の伸びにとどまるものの、来年からの3年間は5%の成長を続けるとの見通しを示した。
インフレ率は2020年末に8.5%、21年末には6%への低下を見込む。
引用元:Bloomberg
エルドアン大統領の娘婿、アルバイラク財務相はトルコの新しい経済計画を発表しました。
新計画では、
インフレ目標
2020年:8.5%
2021年:6.0%
2022年:4.9%
GDP成長率
2020年:5.0%
2021年:5.0%
2022年:5.0%
失業率目標
2020年:11.8%
2021年:10.6%
2022年:*9.8%
としています。
かなり野心的な目標値です。
失業率はまだ達成可能かな?とは思いますが、特にGDP成長率は、
- 今年2019年のGDP成長率がプラスになるかどうかも心配されている
- しかも世界経済は減速気味
と、この状況下で、来年2020年の経済成長率5.0%と言うのはかなり難しいと言わざるを得ません。
トルコ最大の輸出国ドイツは景気減速が避けられず、欧州各国も同様。
米中両国は経済戦争真っ只中です。
しかも経済学上、GDP成長率の上昇・失業率の低下を目指すのであれば経済は過熱気味、当然インフレ率も上昇します。
現在のトルコ経済は、GDP成長率はマイナス・失業率は上昇、結果インフレ率も低下、となっています。
(うん、分かりやすい(涙)
この相反する問題をどうやって解決するのでしょう?
はい、相変わらず具体的な政策の発表はありませんでした(涙
次にインフレ率。
8月末に行われた、トルコ中央銀行のウイサル総裁も、
2019年末:13.9%
2020年末:*8.2%
2021年末:*5.4%
と発表しています。
上記を考えれば、トルコ政府発表のインフレ見通しの方がまだ現実的ですね(笑
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サトウカズオは、2020年のインフレ率8.5%も野心的ですが、近い数字、10%割れ程度までには落ち着くと思っています。
(ちなみにトルコ8月のインフレ率は15.01%)
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しかし一桁台に下がった段階で、それ以上は下がりにくくなるでしょう。
ましてや2022年のインフレ率5%割れは想像しにくいですね。
理由は簡単、このブログ記事を読んでいる皆さんも納得されるかと思いますが、インフレ率が一桁台に下がればエルドアン大統領は政策金利の利下げ要求(圧力)をより強め、大規模な景気対策を行うことが目に見えています。
結果GDP成長率は、まあ上昇するでしょうがインフレ率も上昇します。
インフレ率5%って…真っ当な新興国ですよ(笑
(ちなみにメキシコの8月インフレ率は3.16%)
インフレ率を抑えながら経済成長も遂げて行くのは至難の業です。
また急激に、もしくは無理やりインフレ率を抑えても、必ず反動が来ます。
ここはやはり時間をかけてでも、インフレ率抑制優先⇒その後経済成長優先としては如何でしょう。
分かりやすい分、良い結果になると思うのですが…。
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高スワップ&約定力99%以上は伊達じゃない!
貿易収支でトルコリラ
8月の貿易収支で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=5.7066トルコリラくらいでしょうか。
市場予想通りだったせいか、貿易収支では値は動きませんでしたが、上記トルコ新経済計画を好感してトルコリラ高が進みました。
(一晩経って冷静になったからか、その後は値を戻していますが(苦笑)
また、アメリカ経済の減速懸念再燃でドル安トルコリラ高が進んでいます。
もう少し頑張ってドル=5.5トルコリラを下回って欲しいなあ(笑
ドル/円
1ドル=107円30銭くらいでしょうか。
昨日のアメリカ9月のISM製造業景況指数
前月:49.1
予想:50.1
確報:47.8
と、2009年6月来で最低を記録したのに続き、今日の9月ADP雇用統計([前月比)でも、
前月:+15.7万人(19.5万人から下降修正)
予想:+14.0万人
確報:+13.5万人
と悲観的な結果となり、アメリカの景気減速懸念が再燃したことも手伝い、ドル安円高が進んでいます。
トルコリラ/円
1トルコリラ=18円80銭くらいでしょうか。
「ドル安トルコリラ高」よりも「ドル安円高」が勝り、結果トルコリラ安円高が進んでいます。
と言うか、リスク回避の円全面高です。
むしろトルコリラは頑張って値を維持している方です。
現状図で表すと、現状は円>トルコリラ>ドルですかね。
トルコリラ…、頑張れよ…(笑
トルコリラはここ1年はむしろ安定しています。
ただ…、トルコリラはスワップポイントの高さから買いポジションに偏りがちです。
しかもボラティリティーも高い通貨ですので、短期筋や投機筋に狙われやすい通貨とも言えます。
つまり…資金管理は厳密にね♪
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トルコの政策金利は現在16.50%(2019年10月2日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は現在7.75%(2019年10月2日現在)。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
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毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
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