トルコ軍は即座に大規模な反撃を実施!
NATOは同盟国トルコを支える声明を発表
トルコの経済指標は(インフレ率を除き)なかなか良い数値が出るようになってきました。
一時期の最悪期を脱し、トルコ経済が好転している結果ですね♪
そのポジティブニュースを打ち消すシリア内戦情勢。
アメリカがトルコを支持しているのが救いか…。
トルコ、アサド政権軍と大規模衝突
シリア北西部イドリブ県で27日、同国のアサド政権軍の空爆によりトルコ軍の少なくとも33人が死亡した。
トルコのアカル国防相は28日、アサド政権軍側の200カ所以上の標的に報復として攻撃したと明かした。
アサド政権を支援するロシアは攻撃への関与を否定した。
米国務省は「北大西洋条約機構(NATO)の同盟国トルコを支える」と表明した。
様々な国が対峙するシリア情勢は一段と緊迫し、再び多数の難民が流出する混乱を招く可能性もある。
イドリブ県と国境を接するトルコは難民流入を防ぐため、部隊を同県に越境して駐留させ、反体制派の一部を支援。
アサド政権軍には2月末までにイドリブ県のあたりに設けられた「停戦地域」から撤収するよう求めた。
だが、政権軍は拒み、トルコ軍との交戦も辞さない構えを示していた。
米国務省は声明で「NATOの同盟国トルコを支持し、アサド政権、ロシア、イラン支援勢力に卑劣な攻撃の即時停止を求める」と表明した。
トルコのチャブシオール外相はNATOのストルテンベルグ事務総長と電話で協議した。
NATOはトルコの求めに応じ、加盟29カ国による大使級会合を28日に開き、シリア情勢について協議した。
引用元:日本経済新聞
シリア政府軍はシリア国内の完全掌握のため。
トルコはこれ以上難民をトルコに流入させないため(とクルド人問題のため)、トルコもシリアもやる気満々(涙)でしたが、シリア側の空爆でトルコ軍にシリア内戦史上最大の死者数が出てしまったため、もうお互いに引くに引けない形となっています。
トルコ「2月末まで待ってやる」シリア「衝突も辞さない、進軍する」 何年経っても進軍できないどころか、ISIS(イスラム国)にさえ防戦一方だったシリア軍。しかしアメリカ軍撤退後、イラン軍(民兵としてシリア陸軍[…]
エルドアン大統領には勇気ある決断を…と願っていましたが、ここでトルコ側が引き下がったら、エルドアン大統領の支持率はがた落ち・財政赤字だけが残る最悪の結果だけが残る形となります。
もう話し合いの時期は終わったかもしれません。
救いなのはこの件についてトルコは完全に西側の立場で、
トルコ・アメリカ・NATO
VS
シリア・ロシア・イラン
の構図となっています。
アメリカ国務省は「NATOの同盟国トルコを支持」との声明を出し、NATOのストルテンベルグ事務総長は「アサド政権とロシアによるイドリブ県での無差別攻撃」を非難し「トルコへの追加支援を検討している」と話したそうです。
エルドアン大統領、ロシア・イラン(・中国)側についても良い事ないですよ。
もうアメリカ・欧州連合(EU)側に帰ってこい!
なにげにエルドアン大統領が凄いところはこの問題に対し、シリアからの難民に対し欧州連合(EU)内に移動することを認めたことです。
現に一部のシリア難民はEU加盟国のギリシャとの国境沿いに集結しだしたそうです。
当然、EUは難民流入を阻止する構えを見せています。
トルコ国内には既におよそ360万人以上のシリア難民がおり、これ以上は養いきれないから仕方がないね。
EUも知らん顔はできなさそうです。
トルコ1月貿易収支
トルコ1月貿易収支
前回12月実績-46.5億ドル、市場予想-46.0億ドルに対し、実績-44.5億ドル!
大注目の貿易収支。
新興国にとっては重要な経済指標ですね。
貿易収支は経常収支に大きく影響し、この経常収支が赤字だと通貨安圧力に。
黒字だと通貨高圧力となります。
結果は…、前月実績・市場予想を下回る良い結果に♪
まあ多少ですが(笑)、良い結果には変わりありません。
トルコ🇹🇷1月貿易収支
前回:-46.5億USD
予想:-46.0億USD
実績:-44.5億USD前月、予想を下回る良さ
1月は新型コロナウイルスも対岸の火事であまり話題にもなってなく、原油価格も1バレル=60ドル台と高値だった割に頑張ったかとが❗️話題はシリア内戦一色
トルコリラの下押し圧力となっています pic.twitter.com/XBmQk7UtyH— サトウカズオ🇹🇷スワップ投資FX自動売買 (@tryjpyFX) February 28, 2020
大きな理由は原油や天然ガスなどのエネルギー価格。
トルコの冬は厳しいため(特に内陸部)大量輸入となりますが、原油価格は1バレル=60ドル台で高止まり。
確かに1月は米中貿易協議合意や、その結果世界経済にもプラスに働くとの期待から高値圏で推移していました。
(その後ネガティブ材料が多く出てきて下落していきましたが(笑)
1月は米中貿易協議合意、世界経済にもプラス期待から原油価格は1バレル=60ドルと高値圏で推移
その後ネガティブ材料が多く出てきて下落していきました結果トルコリラ下落(原油輸入国)
メキシコペソは上昇(原油輸出国)メキシコペソは恩恵にあずかりましたがトルコリラはシリア内戦で下げに下げ pic.twitter.com/74snLDg2X4
— サトウカズオ🇹🇷スワップ投資FX自動売買 (@tryjpyFX) February 28, 2020
その結果、輸入物価も高くなり1月のインフレ率上昇にもつながっています(涙
トルコのインフレ率さらに上昇素直に利上げした方が良いレベル トルコのイベント&経済指標の中で個人的に一番重要と思っているのが政策金利(トルコ中央銀行の声明含む)発表。そして二番手に来るのが経常収支とこの消費[…]
次に貿易相手国を見ていきましょう。
2020年1月の貿易パートナー国が発表されています。
輸出の上位5カ国は、ドイツ、イタリア、イギリス、イラク、アメリカの順で総輸出に占める割合は32.1%。
輸入の上位5カ国は、ロシア、中国、ドイツ、アメリカ、イラクの順で総輸入に占める割合は38.2%となっています。
お金持ち国と隣国イラクが輸出の上位を占めています。
上位5カ国以外でもフランスなどの欧州各国が上位を占めます。
逆に輸入は原油や天然ガスなどのエネルギーの大部分を輸入しているロシア。
そして安価な製品を大量輸入している中国が多いです。
2020年1月トルコ🇹🇷輸出入割合
輸出では
ドイツ、イタリア、イギリス、イラク、アメリカ
上位5カ国の総輸出の割合は32.1%輸入では
ロシア、中国、ドイツ、アメリカ、イラク
上位5か国の総輸入の割合は38.8%基本的にトルコの貿易相手国はEU加盟国が多いです
間違えては駄目、パートナーは欧米です pic.twitter.com/PpThs6hdir— サトウカズオ🇹🇷スワップ投資FX自動売買 (@tryjpyFX) February 28, 2020
しかし間違えてはいけません。
少し上にも書いた通り、トルコの貿易パートナーはドイツ、イタリア、イギリス、フランスなどの欧州各国です。
具体的には欧州連合(EU)加盟国とアメリカです。
つまりトルコのパートナーは欧米なのです。
欧州連合(EU)経済がトルコ経済を左右するのです。
安全保障上でも経済上でもEU、そしてアメリカを敵に回してはいけません。
エルドアン大統領、それを分かっていますよね?
[FXGMO]
トルコ第4四半期GDP
トルコ統計局が28日発表した2019年10~12月期の実質成長率は前年同期比6%に急回復したが、当面の景気にシリア情勢が大きなリスクになりそうだ。
19年7~9月期の実質成長率(改定値)は前年同期比1.0%だった。
10~12月期の国内総生産(GDP)は前年同期比実質で6%増えた。
6割を占める個人消費が6.8%増でけん引した。
産業別では、製造業が6.3%増、サービス業が7.8%増。
サービス部門では金融・保険セクターが24.2%増だった。
一方、建設業は3.8%減で振るわなかった。
19年通期の実質成長率は0.9%だった。
トルコ政府は20年の実質成長率目標を5%とする。
引用元:日本経済新聞
トルコ第4四半期GDP
第3四半期前期比+0.4%、市場予想+1.5%に対し、実績+1.9%!
より重要な前年比は第3四半期実績+1.0%、市場予想5.0%に対し、実績+0.90%!
▶️トルコ・第4四半期GDP(前期比)
前回:+0.4%
予想:+1.5%
今回:+1.9%▶️トルコ・第4四半期GDP(前年比)
前回:+1.0%
予想:+5.0%
今回:+6.0%凄い回復力😊
これにより2019年通算でも+0.9%とプラス成長を確保👍
他国に先駆け景気回復を果たすもトルコは戦争中😭【グラフは前年比】 pic.twitter.com/fAPkjzQPUf
— サトウカズオ🇹🇷スワップ投資FX自動売買 (@tryjpyFX) February 28, 2020
前月比、前年比とも前期実績・市場予想を大きく上回る回復ぶり!
そうトルコ経済は大復活中なのです!
まあインフレが怪しいのに、これだけ金利を下げれば経済回復の後押しになるでしょう。
問題はインフレ率も順調に下がってくれれば良いのですが、この成長率を見る限り上昇してそうな気がします(涙
気になるのは各業界で成長を拡大させているものの、エルドアン大統領の一番の支持基盤である建設業が未だにマイナスであること。
来年には総選挙に持っていくとの噂もあり、体力・支持率を回復させたいところ。
エルドアン大統領がまた無茶を言い出さないか心配です(冷汗
こんなポジティブ材料でもトルコリラは下落中…。
シリア内戦もさることながら、新型コロナウイルスによりリスク回避の新興国通貨売りが進んでいます。
もう全部コロナのせいだ!
貿易収支でトルコリラ
1月の貿易収支で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=6.2441トルコリラくらいでしょうか。
酷い有様です(涙
トルコ問題としてはシリア内戦。
世界的な問題としては新型コロナウイルスの感染拡大問題でしょう。
このような状況下、多少トルコの経済指標が良かったからと言ってトルコリラ買いにはつながりません。
リスク回避のトルコリラ売り一色です(涙
投資家心理は冷え込んでおり、株安・トルコリラ安が進んでいます。
なにかポジティブ材料を…ポジティブ材料を…。
ドル/円
1ドル=108円15銭くらいでしょうか。
株価がヤバいですね(涙
NYダウ平均は28日も新型コロナウイルスの世界的流行への懸念から大幅続落!
今日も1000ドルを超える下げ幅となっています。
つい2週間前に記録した最高値29,568ドルから24,680ドルと、およそ4900ドルも下落。
下げ幅は16.5%にもなっています。
当然円高進行中。
なにかポジティブ材料を…ポジティブ材料を…。
トルコリラ/円
1トルコリラ=17円25銭くらいでしょうか。
ドル高円高トルコリラ安と言う、一番悪いパターンとなっています。
リスク回避のドル高円高新興国通貨安ですね。
1週間前の18円台半ばが懐かしい…。
現状図で表すと、現状は円>ドル>>トルコリラですかね。
トルコリラ…、頑張れよ…(涙
トルコリラはスワップポイントの高さから買いポジションに偏りがちです。
しかもボラティリティーも高い通貨ですので、短期筋や投機筋に狙われやすい通貨とも言えます。
つまり…資金管理は厳密にね♪
トルコリラ円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のトルコリラ円スワップポイント比較ランキングを作成していますのでを見てくださいね♪
2024年11月25日-12月1日週前週比19.1銭のトルコリラ安円高 先週11月25日週のトルコリラ/円は、イスラエルとヒズボラの停戦合意との観測報道から上昇も、その後は冴えないトルコ経済指標(10月貿易収支や7[…]
トルコの政策金利は現在12.00%(2020年2月28日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
この記事を見られているってことはトルコリラに興味があるってことですよね?
気になるなら悩むよりも時間を味方に、早く始めることが重要だと思います♪
トルコリラでのスワップポイント複利積立投資はおすすめですよ♪
アインシュタインの名言「数学における最も偉大な発見は複利である」 トルコリラAは仲間を呼んだ!トルコリラBが現れた!トルコリラCも現れた!DもEもFも現れた!みんな仲間になりたそうにしている。[…]
捕らぬ狸の皮算用(笑トルコリラのスワップ投資で1億円を目指す 高金利通貨を言えばトルコリラ。トルコリラと言えば高金利通貨。トルコリラのスワップポイント生活を送り、セミリタイアするためには、あと何年必[…]