トルコリラとメキシコペソのFXブログ-物価・インフレ率

トルコインフレ率は横ばいで実質金利はマイナスで変わらず!2020.9消費者物価指数

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インフレ率は横ばいが続く…

景気刺激策で物価上昇も続く

 
政策金利を10.25%としたトルコ

予想外の利上げを実施したことによりトルコリラは一瞬上昇したものの、本当に一瞬でした(涙

やはりインフレ率が下がらないことには通貨価値の下落も止まりませんよね…。
 

そんな中、昨日トルコのイベント&経済指標の中で個人的に二番目に重要な消費者物価指数(≒インフレ率)が発表されました。

(一番重要と思っているのは政策金利(トルコ中央銀行の声明含む)発表)
 

トルコ経済・トルコリラに直結する重要指標だけに、否が応でも注目が集まります。

そのトルコ2020年9月消費者物価指数は如何に!

そして気になる次回政策金利は早くも10月22日発表!
 

※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のトルコ消費者物価指数≒インフレ率の記事)ではありません。

最新のトルコ消費者物価指数≒インフレ率情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
 

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トルコ9月消費者物価指数

トルコの9月のインフレ率は予想を下回った。

だが、7-9月(第3四半期)は通貨リラが記録的水準に下落したほか、政府の刺激策を受けて消費者向けローンが急増し、これらが物価の先行きに影響を与える可能性はある。
 

住宅や衣料品の価格上昇鈍化が通貨安の影響を相殺し、インフレ率は2カ月連続でほぼ変わらずだった。

9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比11.8%上昇。

ブルームバーグがまとめた市場予想の下限(予想中央値は12.1%上昇)を下回った。
 

コアインフレ率は前年同月比11.32%と、8月の11%から上昇。

基調的コスト圧力が一部で高まっている可能性が示唆された。

 

引用元:bloomberg

 
結果、消費者物価指数(≒インフレ率)は、

トルコ9月消費者物価指数

8月実績前月比+0.86%、市場予想同+1.30%に対し、9月実績同+0.97%!

より重要な前年比は8月実績+11.77%、市場予想同+12.13%に対し、9月実績同+11.75%!
 

トルコ9月消費者物価コア指数

8月実績前年比+11.03%、市場予想同+11.75%に対し、9月実績同+11.32%!
 

大注目のトルコ9月消費者物価指数(≒インフレ率)。

結果は市場予想は下回るも、前月とほぼ変わらずな状態。

すそ野が広い住宅価格が下落し、インフレ率低下に貢献しているものの、新型コロナウイルスの影響で仕方がないとは言え、政府の景気刺激策により経済が活発化しておりインフレ率を押し上げています。
 

まあ、この辺りは難しいですね。

新型コロナウイルスの影響でトルコ経済は大ダメージを受けています。

輸出先No.1であるEU諸国も新型コロナウイルスの感染再拡大で、EU経済の見通しは不透明なままです。

何らかの経済刺激策は必要で、これらは形は違えども世界各国行っています。

ある意味仕方が無いでしょう。
 

問題はトルコリラの大幅下落により輸入物価が上昇していること。
 

  • ロシア・NATO同盟国との関係悪化懸念
  • 新型コロナでの観光客激減による経常収支の悪化懸念
  • 外貨準備高の急減によるトルコリラ防衛能力への不信感
  • 新型コロナ感染拡大懸念⇒トルコ経済の先行き不透明感
  • 地政学リスクの高まり(隣国アルメニアとアゼルバイジャンの軍事衝突・地中海でのトルコvsギリシャ)

 
数えればきりがなく、トルコリラ安を誘う懸念材料は山積みです。
 


 
しかしポジティブ材料が無い訳でもなく、
 

  • EUからの制裁を回避
  • トルコのインフレ率も予想より上昇しなかった
  • アメリカ追加経済救済策の早期合意期待高まり
  • トランプ大統領の早期回復期待(トランプはトルコに優しく民主党はトルコに厳しい)
  • アルメニアとアゼルバイジャンの軍事衝突は、周辺諸国を巻き込む大規模な軍事行動とはなっていない

 
と、どちらかと言うとトルコ以外でのポジティブ材料が多いですが、まあ市場とはそういうものです(笑
 

さて2020年9月のインフレ率は+11.75%となりました。

7月29日に発表された最新のトルコ中央銀行インフレレポートによると2020年末インフレ率予想は+8.9%となっています。

(予想レンジは+6.9%~10.9%)

本当ですか?

達成可能ですか?

達成するのであれば実質金利もプラスに転じ、トルコリラも万々歳なのですが…。
 

【インフレ目標】
2020年:+8.9%(予想レンジは+6.9%~10.9%)
2021年:+6.2%(予想レンジは+3.9%~*8.5%)
 

実質金利はマイナスのまま

実質金利とは、名目金利から物価上昇率を差し引いた金利のことを指します。

簡単に言えば、主に政策金利から消費者物価指数・前年比を引いた数値のことですね。
 

今回の消費者物価指数発表でトルコの実質金利は、

10.25%-11.75%=-1.50%となりました。

ええ、マイナス金利です。
 

マイナス金利となると、一般的にはお金が増えるペース(金利・利息)よりも、物の値段が上昇するペース(インフレ)の方が早くなり、結果お金の価値が目減りすることになります。

ただマイナス金利が悪いわけではないですよ。

状況によりけりです。
 

実質金利がマイナスになると、お金の価値が目減りします。

お金を持っていても目減りするだけなので、物や財産的価値があるものに交換します。

つまり消費や投資が活発となることが考えられます。

結果、インフレには上昇圧力となります。

日本がやるべき施策でトルコがやる施策じゃねーじゃねーか!
 

消費者物価指数とは

商品や受けるサービスには価格があり、その時々によって高くなったり安くなったりしています。

これら商品の価格を消費者物価と言い、その平均的な動きを測定したものを「消費者物価指数」と言います。

消費者物価コア指数とは、その中から季候の変動などの影響を受けやすい生鮮食品とエネルギー価格を除いたもの、のことを言います。

 

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トルコ9月生産者物価指数

トルコ9月生産者物価指数

8月実績前月比+2.35%、市場予想+2.90%に対し、9月実績+2.65%!

より重要な前年比は8月実績+11.53%、市場予想+11.60%に対し、9月実績+14.33%!

 
生産者物価指数も市場予想は下回っていることは喜ばしいですが、前年比では前月実勢を大きく上回っており、2カ月後~3カ月後が心配です。

こちらも消費者物価指数の欄と同じように、シリア内戦・リビア派兵・アルメニアVSアゼルバイジャンなど、トルコの政治外交的要因からドル/トルコリラ、ユーロ/トルコリラでトルコリラ安が進み、原材料の輸入物価が上昇していることが問題です。
 

産業別では採鉱・採石業で16.87%の増加。

次いで製造業で15.52%の増加となっています。

電気・ガスなどのエネルギー関連が2.62%の減少となっています。
 

世界的な景気減速懸念。

追い打ちをかけるようなコロナウイルス感染拡大懸念⇒ますます景気減億のネガティブコンボで原油価格が1バレル=40ドル近辺から40ドル割れまで下がっているのが、原油輸入国のトルコにとっては救いでしょうか…。

(逆に原油輸出国のメキシコやカナダにとっては悪い状況ですが(苦笑)
 

色々言いましたが生産者物価指数は消費者物価指数(≒インフレ率)の先行指数です。

何故なら、この9月生産者物価指数は、2カ月後~3カ月後の消費者物価指数に影響を与えます。

(9月に作られた商品は、11月もしくは12月あたりに消費者に届き、購入されていくため)

このままだと11月・12月の消費者物価指数(≒インフレ率)も厳しそうです(涙
 

生産者物価指数とは

消費者物価指数との違いは文字の通り、消費者側から見た数値(買う側・受け取る側⇒消費者物価指数)か、生産者側から見た数値(提供する側・販売する側⇒生産者物価指数)かの違いです。

(生産者が出荷した時、サービスを提供する時の値段は生産者物価指数となります)

そして、生産者物価指数もインフレの指標となる経済指標です。

 

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消費者物価指数でトルコリラ

トルコ9月の消費者物価指数・生産者物価指数でトルコリラがどうなったかと言うと…。

ドル/トルコリラ

現在、1ドル=7.7641トルコリラくらいでしょうか。
 

うーん…昨日は予想よりは良かったトルコの消費者物価指数を受けて少しトルコリラ高となりましたが…。

トルコがロシア製ミサイル防衛システムS-400の性能テストを行うことに対し、ストルテンベルグNATO事務局長が「制裁を受ける可能性がある」というコメントをし、懸念を示したことが嫌気されてか、直ぐ元に戻しています。

確かに仮想敵国ロシアのNATO加盟国であるトルコがロシア製の武器をテストっておかしいですからね。

このS-400問題も長引くな…。

ドル/円

1ドル=105円65銭くらいでしょうか。
 

新型コロナウイルスに感染していたトランプ大統領の退院・早期回復期待から政局不安の後退。

さらに追加経済救済策の大統領選挙の合意期待も高まり、リスク回避姿勢は後退。

ドル高円安となっています(笑

トルコリラ/円

1トルコリラ=13円59銭-60銭くらいでしょうか。
 

上記通り、リスク回避姿勢の後退によりトルコリラは買われ、円は売られています。

良い傾向ですね♪

ただどちらかと言うとトルコが原因と言うよりかはアメリカが原因のリスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)です。

今度はトルコが原因のトルコリラ上昇となってくれ!

頑張れトルコリラ!
 

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この記事を見られているってことはトルコリラに興味があるってことですよね?

気になるなら悩むよりも時間を味方に、早く始めることが重要だと思います♪

 

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