トルコ非常事態を3ヶ月延長
非常事態宣言が01月19日以降さらに3ヶ月延長されることに関する首相府決議案は、トルコ大国民議会総会で承認された。
最初の非常事態は07月15日謀反(クーデーター未遂)事件により、07月20日に採択された決議に従って発効された。
ヌマン・クルトゥルムシュ副首相は非常事態延長の理由として「テロ組織すべてが国家から一掃されるまで非常事態は継続される」と述べた。
非常事態継続を望む政府はどこにもないと述べたクルトゥルムシュ副首相は「非常事態は国家の安全保障の観点から必要であり必須である。原因を排除し道を進んで行く。3ヶ月の延長は正当であり適切な決定である」と話した。
引用元:トルコ・ラジオ・テレビ協会(TRT)
非常事態宣言の延長は2016年10月に続き2回目となります。
昨年12月イスタンブール中心部での爆発テロやカイセリでの自爆テロと大きなテロが連続して2件。
今年早々にも再度イスタンブールで死者39人を超える銃乱射テロ事件がありました。
やはり…というか当然そうなるだろうな、という印象です。
トルコ国内にとっては必要な処置でしょう。
トルコにとってはまずは治安回復、安全の確保が最優先です。
今のような状況では個人消費も落ち込み、外国からの投資融資も受けれないでしょう。
経済活動がどうこういうより、まずは身の危険を案じなければいけないような状態ですから。
トルコ国内、外交への影響
しかし、諸外国(特にEUなどの欧州諸国)からの目は違います。
この非常事態宣言下では、公務員の追放、記者の拘束など報道機関への弾圧などが行われ、エルドアン大統領の強権姿勢を見せつける結果となりました。
このこと自体を欧州連合(EU)は危惧しており、先般のEUへの加盟交渉凍結などの騒ぎとなっています。
なぜ非常事態宣言がよろしくないかというと、エルドアン大統領は議会を通さずに新たな法案を成立させたり、権利や自由を制限することが合法化できるからです。
(まあ、あからさまではありませんが中国、韓国、米国でさえも裏で行ってますけどね)
でもまあ、テロの発生に歯止めがかからない状況では仕方がないかもしれません。
トルコ経済、トルコリラへの影響
ただやはり…トルコ経済、トルコリラに取っては良くないニュースなのは変わりありません。
…あれ?トルコリラ円、あまり下げていませんね…。
現在32円80銭-90銭といったところでしょうか。
ドルトルコリラもほぼ影響なしの状況です。
もうトルコの政情に慣れたのか、それとも市場も織り込み済みなのでしょうか。
まあ、下げてきているのは下げてきていますが、これは年明けも続くトランプノミクス(トランプ次期米大統領による大型減税・大規模インフラ投資などの経済政策)への期待(ドル高)と、昨日の(トルコリラ為替見通し2017年01月第1週参照)12月消費者物価指数、同コア指数の悪さによるトルコリラ安が原因でしょう。
相変わらず日本円が弱いから、トルコリラ円への影響は少ないですが、なんとかエルドアン大統領にはトルコリラ安を止めて欲しいものです。
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トルコの政策金利は(2018年06月23日)現在17.75%。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑