まさか利上げするとは思わなかった
現在:8.25%
予想:8.25%
結果:10.25%
トルコ中央銀行、政策金利をおよそ2年ぶりの利上げ!
エルドアン大統領、激怒してない?
ウイサル・トルコ中央銀行総裁、更迭されそうで心配です…。
※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のトルコ政策金利記事)ではありません。
最新のトルコ新政策金利情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
インフレ+61%なのに金利は据え置き14.00%トルコリラ/円は堅調推移でむしろ上昇(;^_^A トルコ中央銀行(TCMB)は14日、政策金利を14.00%に据え置きました。これで4会合連続の据え置きです。[…]
トルコ政策金利は2.00%の利上げ
トルコ中央銀行は24日、金融政策決定会合を開き、主要な政策金利の1週間物レポ金利を2.00%引き上げ、年10.25%とした。
エルドアン政権は低金利で景気を支える意向を示していたが、史上最安値圏で推移する通貨リラ防衛のため中銀は2年ぶりの利上げに踏み切った。
市場予想は据え置きで、利上げ発表の直後、リラは対ドルで一時、前日比2%近く上昇した。
リラは9月に入り、連日のように史上最安値を更新していた。
昨年末からの下落率は2割を超える。
(中略)
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは今月、トルコの格付けを投機的水準の「B1」から「B2」にさらに引き下げ、国際収支危機の恐れを指摘していた。
焦点は引き締めが続くかどうかだ。
中銀は声明で、インフレを抑え込むため「8月以来の引き締め措置を強めるべきだと判断した」と利上げの理由を説明した。
主要政策金利はインフレ率(11.77%)をなお下回り、実質的なマイナス金利状態にある。
市場ではより大幅な利上げを期待する声が強いが、政治的な難しさもある。
引用元:日本経済新聞
結果、トルコの政策金利は、
トルコ中央銀行 1週間物レポ金利(=政策金利)
前回実績8.25%、市場予想8.25%に対し、実績10.25%!
まさかの2.00%利上げで政策金利は10.25%となりました。
大方の市場予想では据え置き。
ごくごく一部が申し訳程度の利上げ予想でしたが、まさか10%を超える新政策金利になろうとは…。
政策金利が20%台から10%後半の時、エルドアン大統領はしきりに「金利を1桁台にする(させる)!」と演説していたので、今後徐々に金利が上がっていっても10%台は難しいと思っていました。
エルドアン大統領、激怒しているのではないでしょうか?
事前に了解は得ているのでしょうか?
前任のチェティンカヤ・トルコ前中央銀行総裁のように、ウイサル総裁も解任されないか心配です。
でもこれでなんとか市場の信頼を失わずに済みました♪
トルコの政策金利は、
2018年09月:3.00%利上げ
2019年07月:4.25%利下げ
2019年09月:3.25%利下げ
2019年10月:2.50%利下げ
2019年12月:2.00%利下げ
2020年01月:0.75%利下げ
2020年02月:0.50%利下げ
2020年03月:1.00%利下げ
2020年04月:1.00%利下げ
2020年05月:0.50%利下げ
2020年09月:2.00%利上げ
と上記通り、本当に2年ぶりの利上げとなりました(笑
トルコ🇹🇷政策金利発表❗️
前回:8.25%
予想:8.25%
結果:10.25%うおーびっくりの利上げ👍
予想では据え置き、上げても微々たるもの予想の中、まさかの2桁金利まで行くとは…
トルコリラさん、もっと上昇しても良いのですよ😊 pic.twitter.com/UsLdZXJy1O— サトウカズオ🇹🇷スワップ投資⚔️FX自動売買 (@tryjpyFX) September 24, 2020
政策金利の2.00%利上げによりトルコリラも上昇♪
上の図では1トルコリラ=13円83銭まで急騰しましたが、その後さらに13円92銭くらいまで上昇しています。
今(24日23時くらい)は13円80銭くらいまで落ち着いてきましたが(笑
政策金利上昇によりスワップポイントも上昇して欲しいものです╭( ・ㅂ・)و̑ グッ
トルコ中央銀行声明
「経済活動は第3四半期には著しく回復している」
「最近の金融・財政措置は金融の安定と景気回復に貢献した」
「正常化の傾向は、消費者ローンにも見られるようになった」
「商品輸出の回復、商品価格の比較的低い水準、実質為替レートの水準が、今後の経常収支を支えることになる」
「インフレ期待とインフレ見通しに対するリスクを抑制するために、8月以降の引き締め措置を強化すべきであると評価」
「慎重な金融スタンスの継続が必要」
「新たなデータや情報があれば、委員会のスタンスを見直す可能性があることを強調」
「物価安定と金融安定の目標を追求するために、利用可能なあらゆる手段を引き続き利用」
高金利通貨国の実質金利
今回の利上げでトルコの実質金利は、政策金利10.25%-インフレ率11.77%=-1.52%!
せっかくの利上げですが、これでもまだ実質金利はマイナスとなっています。
実質金利のマイナスはインフレ率を上げたい国がとるべき施策で、インフレ率を下げたい国がとるべき施策ではないのですけどね…。
それでは他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、
同じく高金利通貨と言われる南アフリカのインフレ率は+3.20%。
政策金利3.50%-インフレ率3.20%=+0.30%!
メキシコのインフレ率は+4.05%です。
政策金利4.50%-インフレ率4.05%=+0.45%!
南アフリカもメキシコも一時期の高金利通貨っぷりは影を潜めていますが、それでもプラスを維持しています。
(南アフリカもメキシコも、インフレ率が上昇傾向なのが気になりますが…)
トルコは早急にインフレを改善させるのは難しいので、やはり政策金利を上げるしかないと思います。
政策金利発表でトルコリラ
トルコの政策金利発表で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=7.6250トルコリラくらいでしょうか。
一時は1ドル=7.5985トルコリラまでドル安トルコリラ高が進みましたが、現状の株安、そしてトルコの外交政策を考えるとリスク回避のトルコリラ安に戻してきたようです。
それでも政策金利を2桁まで上げてきたということは評価できます。
まだ少しでもトルコ中央銀行の独立性が残されていたと言うことでしょう。
ドル/円
1ドル=105円45銭くらいでしょうか。
トルコの政策金利発表時までは105円50銭くらいまで回復していましたが、前週分の新規失業保険申請件数が、
前回:86.0万件
予想:84.3万件
実績:87.0万件
と予想外に増加したことから、アメリカ雇用情勢のさらなる改善は当面期待できないとの思惑からリスク回避の円買いも進んでいるようです。
トルコリラ/円
1トルコリラ=13円80銭くらいでしょうか。
久しぶりにトルコリラの上昇を見ました(笑
これを機にトルコリラ上昇&スワップポイントも上昇!
となって欲しいですが、現状市場はドル高円高・株安・新興国通貨安のリスク回避姿勢真っただ中です。
トルコリラ…頑張って欲しい!
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トルコの政策金利は現在10.25%(2020年9月24日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
この記事を見られているってことはトルコリラに興味があるってことですよね?
気になるなら悩むよりも時間を味方に、早く始めることが重要だと思います♪