まさかの政策金利据え置き10.25%!
トルコ中銀の独立性が、信用が…(涙
現在:10.25%
予想:12.00%
結果:10.25%
トルコの政策金利は予想の1.50%~1.75%の利上げ予想をしり目にまさかの据え置き!
市場は失望のトルコリラ売り!
やはりエルドアン大統領は理解していないのか?
なによりトルコ国民がかわいそうです…(涙
(当然トルコリラホルダーも…(涙)
※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のトルコ政策金利記事)ではありません。
最新のトルコ新政策金利情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
インフレ+61%なのに金利は据え置き14.00%トルコリラ/円は堅調推移でむしろ上昇(;^_^A トルコ中央銀行(TCMB)は14日、政策金利を14.00%に据え置きました。これで4会合連続の据え置きです。[…]
トルコ政策金利は10.25%と据え置き
トルコ中央銀行は22日、金融政策決定会合を開き、主要な政策金利の1週間物レポ金利を年10.25%のまま据え置いた。
通貨トルコリラは最安値圏で推移するが、景気刺激を優先する政権に配慮したとみられる。
市場では2.0%程度の利上げが予想されていた。
発表後トルコリラは対ドルで一時、前日比2%超下げ、最安値を更新した。
トルコリラは2019年末から2割超下落している。
9月の金融政策決定会合で2年ぶりに利上げしたが、なおインフレ率(11.75%)を下回る実質的なマイナス金利状態が続く。
国営銀行を介してリラを買い支えてきた中銀の外貨準備(金を除く)は19年末から半分に減り、限界が指摘されている。
トルコリラの不安要素は多い。
東地中海のガス田権益を巡ってギリシャと対立し、欧州連合(EU)内には対トルコ制裁論がくすぶる。
アゼルバイジャンとアルメニアの領土紛争でアゼルバイジャン側に肩入れしていることも欧米の懸念を呼んでいる。
19年にロシアから導入した地対空ミサイル「S400」を巡って、米国の対トルコ制裁を止める立場を取ってきたトランプ大統領が再選に向けて苦戦していることもマイナス材料だ。
民主党候補のバイデン前副大統領はトルコに対してより厳しい姿勢を示している。
引用元:日本経済新聞
結果、トルコの政策金利は、
トルコ中央銀行 1週間物レポ金利(=政策金利)
前回実績10.25%、市場予想12.00%に対し、実績10.25%!
トルコ中央銀行 後期流動性貸出金利
前回実績13.25%、市場予想15.00%に対し、実績14.75%!
繰り返しますが、まさかの据え置きで政策金利は10.25%のままです。
大方の市場予想を覆しての据え置き。
サトウも市場予想の1.75%利上げの12.00%は兎も角、1.50%は利上げして11.75%くらかな、と思っていましたが…。
前回の利上げで示したトルコ中央銀行の独立性、信用・信頼の回復への道筋は何だったのか?
兎に角悲しい…。
トルコ🇹🇷政策金利
前回:10.25%
予想:12.00%
結果:10.25%まさかの据え置き❗️
そして失望売りで史上最安値更新😱
12.00%は兎も角1.50%利上げの11.75%は行くと思っていたが…もうトルコ国民がかわいそう
年々資産が減っている状態…
そしてトルコリラホルダーも😭 pic.twitter.com/lWlgvu0TdY— サトウカズオ🇹🇷スワップ投資⚔️FX自動売買 (@tryjpyFX) October 22, 2020
政策金利の10.25%据え置きにより、トルコリラは暴落。
トルコリラ円では史上最安値の13.065円を記録しています。
その後売られ過ぎの反動からか、ほんの少し持ち直しましたが、やはり13.15円あたりで推移している状況です。
日本経済新聞の記事中にもありましたが「景気刺激を優先する政権に配慮した」ってその結果が、史上最安値を更新し続けるトルコリラなのですが…。
トルコは経済構造上、
輸出=1.0倍、とすると
輸入=1.5倍、となり、
日本とは逆でトルコリラ高の方が経済は良くなる仕組みなのです。
トルコの企業もドル建て債券・ユーロ建て債券を発行して企業経営をしており、何もしていないのにトルコリラ安で借金が増えていることになり、企業も逆に大変だと思うのですが…。
と政策金利を据え置く一方で、また性懲りもなく政策金利の事実上の上限とされる後期流動性貸出金利(後期流動性窓口金利)を従来の13.25%から14.75%に1.50%引き上げています。
いわゆる裏口利上げですね。
そのためトルコ国内の銀行は、一般的に言われている政策金利である1週間物レポ金利の10.25%ではなく、後期流動性貸出金利(後期流動性窓口金利)である14.75%で借りなければいけません。
一種の国内向けのパフォーマンスでしょうが、海外の主要な投資家たちは飽きれており、それがトルコリラの失望売りにつながっています。
大体こんな分かり難い二重金利政策を取っている先進国・中堅国・民主主義国家はありません。
トルコは海外からの投資で国内産業を育ててきた(エルドアン大統領の積極的な海外企業の誘致政策の賜物な)のに、こんなことをやっていると逃げられますよ。
トルコ中央銀行声明
「慎重な金融スタンスを継続する必要」
「金融環境の大幅な引き締めが達成された」
「商業・消費者ローンで観測された正常化の傾向がより顕著」
「新たなデータや情報があれば、委員会のスタンスを見直す可能性があることを強調」
「物価安定と金融安定の目標を追求するために、利用可能なあらゆる手段を引き続き利用」
高金利通貨国の実質金利
今回の政策金利の据え置きでトルコの実質金利は、政策金利10.25%-インフレ率11.75%=-1.50%!
実質金利がマイナスなのに利上げしないなんて…。
実質金利のマイナスはインフレ率を上げたい国がとるべき施策で、インフレ率を下げたい国がとるべき施策ではないのですけどね…。
それでは他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、
同じく高金利通貨と言われる南アフリカのインフレ率は+3.10%。
政策金利3.50%-インフレ率3.10%=+0.40%!
メキシコのインフレ率は+4.01%です。
政策金利4.25%-インフレ率4.01%=+0.24%!
南アフリカもメキシコも一時期の高金利通貨っぷりは影を潜めていますが、それでもプラスを維持しています。
(南アフリカもメキシコも、インフレ率が上昇傾向なのが気になりますが…)
トルコは早急にインフレを改善させるのは難しいので、やはり政策金利を上げるしかないと思います。
\安心安全のくりっく365♪/
政策金利発表でトルコリラ
トルコの政策金利発表で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=7.9504トルコリラくらいでしょうか。
政策金利発表で大きくドル高トルコリラ安が進みました。
ドル/トルコリラでも史上最安値更新です。
うん、まあ…そうでしょう、失望のトルコリラ売りです。
日本経済新聞の記事内にもありましたが、トルコを巡るネガティブ材料は山盛です。
しかしポジティブ材料はほとんどありません。
節目の1ドル8.0トルコリラも目前です。
エルドアン大統領、ウイサル・トルコ中央銀行総裁、これどうするんですか?
ドル/円
1ドル=104円75銭くらいでしょうか。
アメリカ大統領選挙の不透明感、欧米での新型コロナウイルスの感染再拡大、追加経済対策を巡る与野党協議の難航、とリスク回避姿勢の進行でドル安円高が進んでいます(涙
ただ前週分の新規失業保険申請件数が、
前回:84.2万件(89.8万件から下降修正)
予想:86.0万件
実績:78.7万件
と新型コロナウイルスによるパンデミック以降最小となったことや、アメリカ国債の利回り上昇に伴い、多少ドルの買い戻しが進んでいます。
トルコリラ/円
1トルコリラ=13円15銭くらいでしょうか。
こちらも政策金利据え置きのトルコリラ失望売りから史上最安値更新しています。
アメリカドル安が進んでいるのに、それを上回るトルコリラ安なんて(涙
何でもいいから兎に角トルコリラ…頑張ってくれい!
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トルコの政策金利は現在10.25%(2020年10月23日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
この記事を見られているってことはトルコリラに興味があるってことですよね?
気になるなら悩むよりも時間を味方に、早く始めることが重要だと思います♪