トルコ政策金利はまさかの4.75%利上げ
トルコリラの新たなスタートが始まる!
現在:10.25%
予想:15.00%
結果:15.00%
サトウカズオは正直、トルコ政策金利の利上げ幅は2.00%~3.00%。
3.75%利上げの14.00%になれば大勝利!と思っていました。
それがまさかの4.75%利上げ!
今までのトルコ中央銀行からは考えられないような利上げ幅です♪
もっと早くこういう姿勢を見せてくれていれば…(涙
※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のトルコ政策金利記事)ではありません。
最新のトルコ新政策金利情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
インフレ+61%なのに金利は据え置き14.00%トルコリラ/円は堅調推移でむしろ上昇(;^_^A トルコ中央銀行(TCMB)は14日、政策金利を14.00%に据え置きました。これで4会合連続の据え置きです。[…]
トルコ政策金利は大幅利上げで15.00%
トルコ中央銀行は19日、金融政策決定会合を開き、主要な政策金利の1週間物レポ金利を4.75%引き上げ、年15.00%にすると決めた。
7日に就任したアーバル新総裁の下で大幅な利上げに踏み切ったことで、同国の金融政策が正常化するとの期待が高まり、トルコリラは買われた。
トルコリラの対ドル相場は発表後、前日比で一時2.5%上昇した。
トルコでは今月、財務相と中銀総裁が相次いで交代した。
新体制下で初めての金融政策決定会合は、低金利でトルコリラの大幅安を招いた前体制からの転換を打ち出せるかの試金石とみられていた。
トルコ中央銀行は2019年7月から20年5月までに主要政策金利を計15.75%引き下げた。
インフレ率を下回る実質的マイナス金利状態となり、トルコリラは対ドルで3割超下落した。
トルコ中央銀行は今回の決定会合で、資金供給を主要政策金利に1本化するとも発表した。
これまで政権への配慮から主要政策金利を抑えつつ、より高い別の金利に金融機関を誘導することで実質的な調達金利を引き上げていた。
こうしたわかりにくさも投資家を遠ざけていた。
今回の決定は市場にひとまず安心感を与えたが、焦点は「エルドアン大統領がいつまで我慢できるか」(イスタンブール経済リサーチのジャン・セルチュキ代表)。
大統領の任期切れを23年に控え、再選を果たすには、景気を冷やしかねない高金利は避けたい本音がある。
引用元:日本経済新聞
結果、トルコの政策金利は、
トルコ中央銀行 1週間物レポ金利(=政策金利)
前回実績10.25%、市場予想15.00%に対し、実績15.00%!
トルコ中央銀行 後期流動性貸出金利
前回実績14.75%、市場予想19.50%に対し、実績19.50%!
繰り返しますが、まさかの4.75%利上げで政策金利は15.00%!
市場の大幅利上げへの期待は高まっていましたが、各銀行・各証券会社で市場予想はまちまちでした。
何せエルドアン大統領はイスラム教徒であるため金利自体が悪であると思っており、また上記通り建設業などの支持層からの反発を招きやすい高金利を嫌っています。
更迭された前トルコ中央銀行総裁であるウイサル氏、前々総裁であるチェティンカヤ氏の件もあることから、そこまで大胆に利上げできるのかと言う疑問もありました。
かく言うサトウも、トルコのインフレ率が+11.89%であることを考え、悪くて2.00%利上げの12.25%。
(この場合は失望り必須と考えていた)
良くて3.75%利上げの14.00%になれば大勝利!と考えていました。
市場予想も楽観視しし過ぎであり、本当にここまで大幅利上げとは思いませんでした。
トルコ🇹🇷中央銀行・政策金利
前回:10.25%
予想:15.00%
結果:15.00%本当か❓予想以上の4.75%も利上げ❗️
14.00%でも十分と思っていたが、これは本気度が伺える
問題はそれを何故前回の時にしなかったのかバイデン勝利で制裁や関与を恐れたのか
もう少し早く動いてくれていたらトルコリラも😭 pic.twitter.com/sEsiS8XHWH— サトウカズオ🇹🇷スワップ投資⚔️FX自動売買 (@tryjpyFX) November 19, 2020
政策金利の大幅利上げにより、トルコリラは上昇!
13.80円まで上値を伸ばし、現在も13.70円くらいで安定しています。
良かった良かった♪
日本経済新聞の記事中にもありますが、記事内で一番驚いたのが、大幅な政策金利よりも「資金供給を主要政策金利に1本化する」との声明。
この分かり難く、近代国家ではほとんど採用されていない前時代的な、政策金利の事実上の上限とされる後期流動性貸出金利を廃止するという内容。
才能豊かなチェティンカヤ総裁時代にいったん廃止するとしたのですけどね、いつの間にかまた事実上の政策金利として復活していましたし…。
今回後期流動性貸出金利も利上げされていますが、投資家には「裏口の利上げ」と言われ嫌われているので、即廃止して欲しいです。
またこれらの大幅利上げにより、リスク指標の一つである5年物クレジット・デフォルト・スワップは大きく低下し、3月以来の水準に達しています。
トルコリラ…一安心して良いのかな(;^_^A
高金利通貨国の実質金利
今回の政策金利の大幅利上げでトルコの実質金利は、政策金利15.00%-インフレ率11.89%=+3.11%!
新型コロナウイルスの影響により各国金融緩和に動いており、総低金利時代に突入している中でこの高金利は凄い!
実質金利は大きくプラスになっています。
スワップポイントが楽しみ♪
それでは他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、
同じく高金利通貨と言われる南アフリカのインフレ率は+3.50%。
政策金利3.50%-インフレ率3.00%=+0.50%!
メキシコのインフレ率は+4.09%です。
政策金利4.25%-インフレ率4.09%=+0.16%!
南アフリカもメキシコも一時期の高金利通貨っぷりは影を潜めていますが、なんとかプラスを維持している状況です。
そんな中で+3.11%と言う高金利っぷりはやっぱり凄い!
これでトルコのインフレ率が下がってきてくれたら、ますますトルコリラ投資への旨味が…(笑
\安心安全のくりっく365♪/
政策金利発表でトルコリラ
トルコの政策金利発表で、トルコリラがどうなったかと言うと…。
ドル/トルコリラ
現在、1ドル=7.5795トルコリラくらいでしょうか。
素晴らしい!
一時は1ドル=8.52~8.53トルコリラとか酷い有様でしたが、大きく改善しています♪
また触れていませんでしたが、アメリカでバイデン候補が大統領選挙での当選確実を手に入れてから直後、ロシアの仲介によりトルコの隣国であるアルメニアとアゼルバイジャンの紛争が終結しました。
アメリカ第一主義でお金のかかる海外派兵を嫌うトランプ大統領と違い、バイデン大統領となったらアルメニアとアゼルバイジャンの紛争にアメリカが関与介入する可能性があるので、ロシアがその可能性を早めに潰したのでしょう。
それでもトルコ、及びトルコリラにとって非常にポジティブなニュースです。
ドル/円
1ドル=103円90銭くらいでしょうか。
ファイザーやモデルナによる、新型コロナウイルスワクチン開発の進展と言うビックポジティブニュースがあった割には上値を重く、105円台どころか104円台も維持できていません。
目下、欧米では連日連夜、新型コロナウイルスへの新規感染者が最高値を更新し続けており、経済への悪影響は避けられそうにありません。
ワクチンが行き渡り出す来年第2四半期に向けては経済の急回復が期待できそうですが、それまではなかなか厳しそうです(涙
(サトウの証拠金維持率、懐事情にも冬が…( ノД`)シクシク…)
トルコリラ/円
1トルコリラ=13円70銭くらいでしょうか。
一時12.00円を割れそうなほど下落した(一部FX会社によっては12円割れを記録した)トルコリラをは思えないくらい急回復しています♪
………できるならもっと早めにやってくれれば良かったのにね(涙
でもトルコリラホルダーの皆さんにとっては朗報以外の何物でもないです。
あとはこの金融引き締め、高金利政策にエルドアン大統領がどこまでは我慢できるのかが問題ですね(;^_^A
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トルコの政策金利は現在15.00%(2020年11月20日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
この記事を見られているってことはトルコリラに興味があるってことですよね?
気になるなら悩むよりも時間を味方に、早く始めることが重要だと思います♪