エルドアン大統領プーチン大統領共同記者会見
会議後、レジェプ・ターイプ・エルドアン大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、共同記者会見を開いた。
(中略)
「特に観光の分野で今年記録を達成したいと思っている」
と述べたエルドアン大統領は、
「私はここでロシアの親友たちを我が国に招待する。訪問して、トルコの歴史的、観光的、文化的な美しさを彼らにも見てもらいたい」と述べた。
エルドアン大統領はまた、100万ドル(約1億1474万円)の資金で設立された「トルコ・ロシア共同投資基金」が、両国間の関係強化に向けて強力な1歩となるとも語った。
プーチン大統領も会見で、ロシアで事業を展開しているトルコ企業に対する商用ビザの禁止を解除するとの吉報を伝えた。
プーチン大統領は「トルコ国民に対する労働許可、ビザの利便性、トルコ企業に対する禁止は、できるだけ早く解除される。この件で政治的決定が取られた。できるだけ早く適用される」と述べた。
未来に向けた計画や目標が特定され、両国間で合意文書が調印されたと明かしたプーチン大統領は、
「トルコは我々にとって最も重要なパートナーの1国である」
「原子力発電所とトルコストリームなどのプロジェクトなどもある」と述べた。
引用元:トルコ・ラジオ・テレビ協会(TRT)
トルコと欧州連合(EU)との関係でも書いた通り、欧州連合(EU)との関係が進まず、逆に関係が悪化しているように思える中で、トルコとロシアの関係は深まり貿易面では輸出輸入額が増加しています。
そして今回エルドアン大統領がロシアを訪問。
シリア問題など政治外交、そして軍事面でも結びつきを深めています。
政治面、軍事面は他に譲るとして、この会談がトルコ経済にどう影響を与えるかを考えていきます。
トルコの観光面
トルコは観光立国ですから、海外からの観光客が増えれば増えるほど、良い影響をもたらします。
トルコ国内にお金を落としてくれますからね。
しかも外貨です。
国内消費は増え、雇用も増え、経済は良い方向に回り出します。
ただ…2016年、最も多かったのが欧州地域からで390万人。
次いで中東地域からの230万です。
ロシアは2014年・2015年の2シーズンで450万人です。
(2016年はトルコが2015年11月にロシア軍機を撃墜したことから両国関係が悪化し、観光客は激減しています)
まあ、トルコと欧州連合(EU)との関係が悪化し観光客数が減っている中で、その減少分をロシアからの観光客で補うというのは良いことだと思います。
トルコ原子力発電所
現在トルコには原子力発電所がありません。
トルコは現在急速な経済発展や人口増対して、電気の供給が追い付ていないのが現状です。
電力供給が不安定なんです。
トルコの自然エネルギーへの取り組みは素晴らしいものがあるものの、それだけでは電力を賄えません。
(特に自然エネルギーは発電量が不安定ですからね)
そこで電力を大規模に安定して発電できる、原子力発電の話が出てきている訳です。
トルコでは現在、ロシアの協力の下建設中のアックユ原子力発電所。
(2020年運用開始予定、4×1,200MW)
三菱重工業と伊藤忠商事が中心となって建設中のスィノプ原子力発電所。
(2023年運用開始予定、4×1,100MW)
があります。
特にアックユ原子力発電所建設資金は、ロシアの投資家が提供しているという事情もあるので、まあ…こういう政治的な側面も…。
また、トルコは日本同様、地理的に地震が多発する地域なので、高度な耐震、安全性が求められています。
この安全面についてはしっかり行って欲しいものです。
トルコ・ストリーム
ロシアの天然ガスを黒海とトルコを通って南欧州へ輸送するトルコストリーム(ガスパイプライン)・プロジェクトのことです。
ロシアから黒海およびトルコ領西トラキアを経由してギリシャ・イタリア・オーストリアへと、ウクライナを迂回するルートが設定されています。
トルコはドイツに次ぐ第2のロシア産天然ガス消費国ですし、ロシア産天然ガスを安く買うことが出来ます。
またガスパイプラインの設置輸送料も得ることが出来ます。
ロシアとしては、ウクライナとの領土紛争。
そしてそれ以前からのガス供給を巡って度々起きたウクライナとの紛争の影響を回避することができます。
まさに両国にとって良いことずくめの計画なのですが…。
パイプラインは丘の上ではなく、海底に設置されますから建設費が膨大な額になってしまいます。
一応商業ベースで予算の回収の目途が立っているため、問題にはされていませんが…。
また2019年12月30日までに稼働が開始される”はず(予定)”ですが、建設期間3年も無いのですけどね。
そちらの方が心配です。
そんなこんなな、トルコのエルドアン大統領と、ロシアのプーチン大統領との首脳会談でしたが、トルコ側のメリットは大きかったですね。
個人的にはエルドアン大統領や欧州連合(EU)各国首脳に、トルコと欧州連合(EU)との間をどうしていくのか、どうしたいのか聞いてみたいものです。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑