フィッチ、メキシコをBBB-に格下げ
メキシコ2020年GDP成長予測は-6.6%
フィッチ、メキシコの格付けを格下げですか…。
まあメキシコだけではなくて新型コロナの影響で新興国は軒並み格下げでしょうから仕方がないですが…。
しかしリーマンショックの原因となったジャンク債を高格付けしていたところに言われたくない。
メキシコペソも最初こそ下落していますが、その後は徐々に盛り返しています♪
フィッチ、メキシコをBBB-に格下げ
格付け大手フィッチ・レーティングスは15日、メキシコの外貨建て長期債務格付けを「トリプルB」から「トリプルBマイナス」に引き下げた。
新型コロナウイルスの感染拡大で、同国経済が「2020年は深刻な景気後退(リセッション)に陥る」との見方を踏まえた。
見通しは「安定的」とした。
ロペスオブラドール政権は、新型コロナへの対策で、大規模な経済政策を打ち出すことをためらっている。
フィッチは20年の実質経済成長率が「少なくともマイナス4%になる」と指摘した。
経済界にはマイナス10%に落ち込むとの見方も出ている。
引用元:日本経済新聞
結果、世界三大格付け会社によるメキシコの格付けは、
Moody’s | S&P | Fitch | |
A2 or A | |||
A3 or A- | メキシコ | ||
Baa1 or BBB+ | |||
Baa2 or BBB | メキシコ | ||
Baa3 or BBB- | メキシコ | ||
Ba1 or BB+ | 南アフリカ | ||
Ba2 or BB | 南アフリカ | 南アフリカ | |
Ba3 or BB- | トルコ | ||
B1 or B+ | トルコ | トルコ |
となっています。
フィッチは格下げの理由を、
●新型コロナウイルス感染拡大による打撃
●深刻な景気後退(リセッション)に陥る
としています。
まあ新型コロナウイルスの影響ですべて説明がつきます。
メキシコはアメリカとの国境をメキシコ側から閉鎖するなど個人的には予想に反し、新型コロナウイルスの封じ込めに善戦しています。
(それでも感染は抑えきれていませんけどね…)
しかしそうは言ってもメキシコ国内の経済低迷に加え
⇒一番のお得意先アメリカの景気後退が確実
(メキシコはアメリカの下請け的立場)
⇒世界経済も景気後退が確実
⇒経済低迷・需要低迷で歴史的な原油安
と、まあポジティブな材料を探す方が難しい状況です。
正直仕方が無いと思います。
景気後退で格下げしなかったら、格付けの意味は?定義は?となります。
しかし、そこまで心配することでもないかと思います。
現にメキシコペソも発表当初は下落しましたが、その後は徐々に盛り返しています。
理由は簡単、新型コロナウイルスの影響でどの国も景気後退入りするからです。
皆が各国が一歩づつ下がるのです。
みんなで下がるので差は生まれません(苦笑
景気後退せずに景気低迷で済むのは中国・インド・インドネシアくらいでしょうか?
しかし、ロペス・オブラドール大統領の経済手腕には大きく疑問ですし不安です。
明らかに国民の人気取りの政策を掲げ、企業を経済を軽視しています。
なんとか軌道修正して欲しいものです。
ただ、新型コロナウイルスもいつかは収束します。
そのコロナ収束後は期待が持てます。
新NAFTA=USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)もあれば、各国のお金じゃぶっじゃぶ緩和政策のお陰で、資金が流入してくる可能性が高いです。
問題は…その新型コロナの収束時期がいつかなのか、ですがね(苦笑
それまで耐えることにします♪
IMF、メキシコ経済成長率見通し
上記通りフィッチは2020年メキシコの経済成長率を-4.0%以上と見ています。
メキシコ経済界は-10.0%もあり得ると見ているそうです。
ではIMF(国際通貨基金)はどう見ているのかと言うと、
IMFメキシコ経済成長率見通し
2019年実績:-0.1%
1月20日発表:+1.0%
4月14日発表:-6.6%
予測差-7.6%!
酷い…新型コロナウイルスの影響を差し引いても酷い(涙
ちなみに世界経済全体では、
2019年実績:+2.9%
1月20日発表:+3.3%
4月14日発表:-3.0%
予測差-6.6%と、メキシコの予測差よりかは抑えられています。
その分メキシコの落ち込み予測が酷いってことですが…。
まあ、メキシコが世界経済全体よりも落ち込みが酷いと言っても、ドイツ・フランス・イタリア・スペイン。
イギリスもメキシコと同程度に酷く、つまりは先進国と言われる国が世界経済全体の経済成長率を押し下げています。
メキシコはアメリカの下請け工場的な経済構造ですからね。
アメリカの景気と原油価格が上向かなければメキシコ経済も上向きませんよ。
逆に言えば、アメリカの景気と原油価格が上向いてくればメキシコ経済・メキシコペソも上向いてきます。
アメリカ頼みところが大きいですね(苦笑
メキシコの格下げでメキシコペソ
メキシコの格下げで、メキシコペソがどうなったかと言うと…。
ドル/メキシコペソ
現在、1ドル=23.7955メキシコペソくらいでしょうか。
格下げ発表当時はドル高メキシコペソ安が進んだものの、その後はメキシコペソも盛り返し、今は落ち着いています。
原油価格は、1バレル=20ドルを下回っているなど、相変わらず歴史的な安値圏を形成中ですが、いくら新型コロナウイルスの影響での格下げとは言え、新型コロナウイルス自体のニュースの方が重要度が高いです。
そもそも格下げについては、残念ながら各国軒並みに格下げされるでしょうから、メキシコだけの話ではありません(苦笑
ドル/円
1ドル=107円70銭-75銭くらいでしょうか。
注目のアメリカ前週分・新規失業保険申請件数 は、
前回:661.5万件
予想:510.0万件
実績:524.5万件
と先週も予想を上回る悪さ。
これで新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)が始まってから過去4週間で2200万件と、2008年の金融危機以降10年以上かけて積み重ねてきた雇用者数を4週間でほぼ全て失っています。
上記通り、アメリカ経済の景気後退も頷けます。
メキシコペソ/円
1メキシコペソ=4円53銭-54銭くらいでしょうか。
格付け会社フィッチがメキシコの格付けを「BBB+」から「BBB-」とジャンク級一歩手前まで引き下げたことでメキシコペソは下落しましたが、その後は追随の動きは見えずに盛り返しています。
逆に新型コロナウイルス治療薬の臨床実験成功!というニュースにより、リスクオン状態からの買い注文より上昇しています。
週末の持ち越しリスクを考え上値は重いでしょうが、期待したいところです♪
現状図で表すと、現状はドル>円>メキシコペソですかね。
メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。
毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
メキシコの政策金利は現在6.50%(2020年4月17日現在)。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
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