メキシコペソ円でのFX投資を検討していて、なるべくローリスクで収益を増やしたいという人も、いるのではないでしょうか。
メキシコペソ円はローリスクながらも安定して高いスワップポイントを得られるため、保有しておくだけで儲かるとも言われています。
そこでこの記事では、メキシコペソ円を1万通貨保有してスワップポイントを得る方法をご紹介します。
運用に必要な資金や見込み収益額についてもご説明しますので、スムーズなFX運用の参考にしてください。
メキシコペソを1万通貨保有する際の必要資金
2019年12月24現在、メキシコペソ円は米ドル円やユーロ円といった主要通貨よりも小さな資金で保有できます。
必要な資金とはFX取引の担保である「必要保証金(必要証拠金)」のことを指しています。
メキシコペソをFXで1万通貨保有する場合、おおむね「メキシコペソ円の為替レート×1万通貨÷レバレッジの倍率」という計算式から算出される必要保証金が必要です。
ここでは個人と法人のそれぞれの場合について、メキシコペソを1万通貨保有する際にかかる必要保証金の金額を確認していきましょう。
個人の場合
必要保証金は為替レートの変動に依存するため一定ではありません。
1メキシコペソ5.70円、FXプライムbyGMOでの例を見てみましょう。
FXプライムbyGMOでの必要保証金は、「BIDレートx通貨数x必要保証金率」で計算します。
メキシコペソ円のBIDレートはこの時点で約5.70円であり、個人保有の場合の必要保証金率は4%です。
個人でメキシコペソ円を1万通貨保有してレバレッジ25倍で取引する場合、「5.7×10,000×0.04=2,280」となります。
これによりメキシコペソ円の必要保証金は約2,280円であり、
ポンド円であれば約56,800円
(142.0×10,000×0.04)
ユーロ円であれば約48,800円
(122.0×10,000×0.04)
米ドル円であれば約43,600円
(109.0×10,000×0.04)
となり、メキシコペソ円の必要保証金の方が圧倒的に少額であると言うことがわかります。
メキシコペソ円の他にもトルコリラ円の約7,600円(=19.0円×10,000通貨×0.04)、南アフリカランドの約3,080円(=7.7円×10,000通貨×0.04)と比べてもメキシコペソ円の必要保証金は少額と言えるでしょう。
また、FX会社によっても必要保証金は異なります。
セントラル短資FXや、トレイダーズ証券みんなのFX・LIGHT FXは必要証拠金率4.0%で計算するため、同額の約2,280円です。
しかし、ヒロセ通商ではメキシコペソの1Lotは1,000通貨であり、必要保証金は「レート×1Lot あたりの通貨数量×4%の金額(100 円未満切り上げ)」で計算します。
そのため、1メキシコペソ=5.70円で計算すると2,280円となりますが、切り上げのため1Lotの必要保証金は2,300円となります。
ほとんど変わりありませんが、FX会社でまったく同じの必要保証金ではないと言うことを覚えておいてください。
法人の場合
法人としてメキシコペソ円を1万通貨保有する場合の必要保証金はどうなるのでしょうか。
法人の場合も個人の場合と同様に為替レートに依存します。
たとえば1ペソ=5.70円、FXプライムbyGMOでは法人でのメキシコペソ円の必要保証金率は約1.8%となっています。
計算式は個人保有の場合と同じく「BIDレートx通貨数x必要保証金率」で計算するため、「5.70×10,000×0.018=1,026円」となります。
メキシコペソ円を1万通貨保有するなら約1,000円ですが、
ポンド円は約25,560円
(142.0×10,000×0.018)
ユーロ円は約21,960円
(122.0×10,000×0.018)
米ドル円は約19,620円
(109.0×10,000×0.018)
トルコリラ円は約3,420円
(19.0×10,000×0.018)
と、他の主要な通貨と比べてもメキシコペソ円の必要保証金は最安値付近となっています。
そのため法人として運用する場合でもメキシコペソ円の初期投資金額は全主要通貨中で最も安く抑えられる水準と言えるでしょう。
ただし、FX会社によって必要保証金の設定は異なります。
外為オンラインでは10,200円となっており、米ドル円の9,900円と同水準となっています。
[FXGMO]
メキシコペソでレバレッジをかけた場合の試算
2019年12月24日時点でのメキシコペソ円の年初来高値は1メキシコペソ5.97円くらい、年初来安値は1メキシコペソ5.19円くらいです。
(FX会社によって微妙に違うのでご確認願います)
1メキシコペソ=5.7円で計算してみましょう。
スワップポイントは1日14円、レバレッジは1倍で考えることにします。
この条件でメキシコペソを1万通貨保有する場合、投資資金は、
メキシコペソ円の為替レート×1万通貨÷レバレッジの倍率
=5.7円×1万円÷1
=57,000円
くらいは欲しいです。
1年間のスワップポイントによる収益は「14円×365日=5,110円」であるため、メキシコペソの年間利回りは約8.96%(=スワップ5,110円÷57,000円)となります。
この条件でも凄い年間利回りですが、レバレッジをかけるともっと凄い利回りとなるため、レバレッジ3倍・5倍の場合を考えてみましょう。
レバレッジ3倍 | レバレッジ5倍 | |
必要保証金 | 57,000円 | 57,000円 |
1年間のスワップ | 15,330円 | 25,550円 |
年間利回り | 36.89% | 44.82% |
※:注意
上記表の場合、レバレッジ3倍
57,000円で3万通貨購入する or
19,000円で1万通貨購入する(=57,000円÷3)
レバレッジ5倍
57,000円で5万通貨購入する or
11,400円で1万通貨購入する(=57,000円÷5)
となります。
レバレッジを上手く活用すれば、少額の資金で大きな収益を上げられるでしょう。
リスクも考慮する必要がありますが、無理のない範囲の倍率を考えてみるのも良いかもしれません。
1万通貨での運用に向いている人
ここまで見てきたように、メキシコペソ円はレバレッジ1倍でも6万円に満たない資金で1万通貨を運用できます。
比較的低額から始められる上にレバレッジを調整すれば利回りを高くすることも可能です。
では、1万円通貨での運用に向いているのはどのような人なのでしょうか。
低予算から運用を始めたい人
メキシコペソ円はほかの通貨に比べて初期投資額をかなり低く抑えることができるため、低予算でFX運用を始めたい人にはうってつけと言えます。
10万通貨をレバレッジ1倍で保有する場合、上述の条件で考えると約57万円の必要保証金を用意しなければなりません。
一方、1万通貨の場合は6万円以下の資金で始められます。
レバレッジをかければスワップポイントだけでも大きな収益が望めるでしょう。
ローリスクな運用がしたい人
運用額が多いほど収益は大きくなりますが、一方で大きな損失を生むおそれもあります。
はじめから高額投資をするとリスクが高いため、特にFX初心者は少額から始める方が無難でしょう。
メキシコペソ円はポンド円やユーロ円と比べると少額から運用を開始できますし、他の新興国通貨と比べると値動きも穏やかなため、比較的ローリスクであると言えます。
ただし、スワップポイント狙いでレバレッジを高くするとロスカットされる確率が上がります。
ロスカットとは、口座内の純資産や必要保証金に対して損失が一定の割合を超えた場合に強制執行されるものです。
新興国通貨は高いスワップポイントが期待できる反面、為替変動が大きい傾向があります。
メキシコペソ円は他の新興国通貨と比べると値動きが緩やかとは言え、スワップポイント狙いでハイリスクな運用をすると、為替差益で大きな損益を被ったりロスカットにより強制退場となったりするリスクがあることには注意が必要です。
レバレッジとロスカットラインの設定も意識して、リスクヘッジを行うようにしましょう。
スワップポイントをより多く受け取るには
FXによる収益を得る主な方法は、
キャピタルゲイン:
為替相場の変動による為替差益
インカムゲイン:
通貨を保有しているだけで得られるスワップポイント
の2つです。
為替相場は刻一刻と変動しているためタイミングを見計らわなければなりませんが、スワップポイントによる収益は相場に張り付くことなく得られる不労所得と言えるでしょう。
ここではスワップポイントによる収益の上げ方を見ていきましょう。
保有通貨を増やす
スワップポイントは通貨間の政策金利の差で生まれます。
2019年12月24日における日本円とメキシコペソ間の金利差は大きく、日本の政策金利は-0.10%、メキシコの政策金利は7.25%です。
この場合、買いポジションを保有し続けると収益が、売りポジションを保有し続けると損失が生まれます。
円を売りメキシコペソを買って保有しておくことでスワップポイントが得られる、と言う仕組みです。
多くのスワップポイントを得るためにはメキシコペソの保有量を増やす必要があります。
1万通貨でもの足りないという場合は保有量を増やすことも考えられますが、それに応じて資金の増額も必要になるため、計画的な投資を心がけましょう。
レバレッジを高くする
毎日得られるスワップポイントの量を増やすにはメキシコペソの保有量、そしてそれに応じた運用資金を増やす必要があります。
投入資金を増やせば運用額も増やせますが、ここではレバレッジを高く設定することでスワップポイントを増やすことを考えてみましょう。
運用資金が低額でもレバレッジを3倍・5倍と設定することでメキシコペソの保有量が増えるため、スワップポイントによる収益も3倍・5倍と増えていきます。
ただし、レバレッジは高ければ高いほど良いと言う訳ではありません。
金融取引の金利は、取引期間の長さに応じて適用する「長期金利」と「短期金利」の2種類に大別できます。
スワップポイントは短期金利にあたり、金利が毎日変動することには注意が必要です。
ポジションを所有したまま日をまたぐと、その日の金利に応じた日割りのスワップポイントが得られます。
しかしこれは、毎日プラスだと約束されているものではありません。
メキシコペソではないでしょうが、ユーロ円ではたまにあります。
レバレッジを高くするほど、マイナスに転じたときにそれまでの利益が相殺されたり大きな損失を被ったりすることには注意しましょう。
スワップポイントが高いFX会社を利用する
スワップポイントの設定はFX会社によって異なります。
安定して高く設定しているFX会社を選ぶようにしましょう。
運用額が大きくなるほど、また運用期間が長くなるほど得られるスワップポイントの差は大きくなるため、利用するFX会社は慎重に選びましょう。
しかしメキシコペソ円を取り扱うFX会社のスワップポイントを調べて自分で比較するのは大変です。
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多くのFX会社は、メキシコペソに関して同じような売り文句を書いています。
その内容だけを見ていると、長期的に運用した場合の見込みがつきにくいかもしれません。
一時的なスワップポイントだけでなく、長期的に高いスワップポイントを維持しているFX会社の情報を探しましょう。
まとめ
メキシコペソは日本円との金利差が大きいため、1万通貨を買いポジションで保有しておけばスワップポイントで安定的な収益を得られます。
6万円以下という低額の資金から運用を始められるのですが、レバレッジを高く設定する場合はロスカットにも注意しておきましょう。
メキシコペソ円のスワップポイントで収益を得る方法はレバレッジに注意すればローリスクな運用が可能ですが、長期運用が前提なので早めのスタートがおすすめです。
スワップポイントはFX会社によって異なります。
毎週更新している下記【最新】メキシコペソ円スワップポイント比較ランキングをぜひ参考にしてください♪
メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。
毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
メキシコの政策金利は現在7.00%(2020年2月21日現在)。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
さあサトウカズオと共にメキシコペソのスワップポイントを複利で積立投資していこう!
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