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メキシコ中銀、GDP予想引き下げでメキシコペソ下落!2019年7月失業率と貿易収支

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メキシコ大統領、GDP+2%は達成できる!

メキシコ中銀、GDP予想前年比+0.2~0.7%

 
ロペス・オブラドール大統領
「メキシコは順調に進んでいる」
「成長率は2%を達成できる!」

メキシコ中央銀行
「成長率は従来予想の0.8~1.8%増から0.2~0.7%増に引き下げる」

さあ…どっちが正しいか!?
 

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メキシコ7月失業率

トルコ7月失業率

6月実績3.6%、市場予想3.7%に対し、7月実績3.7%!
 

まずはメキシコ7月の失業率。

失業率はどこの国にとっても重要な経済指標です。

結果は…、市場予想通り前月実績よりも悪化!

しかもここ3年では最悪の数値となってしまいました(涙
 


 

ただこの失業率3.7%。

悪い数値には変わりないのですが、アメリカと同じです(苦笑

しかも上記tweet通り、

トルコ:12.8%
南アフリカ:29.0%(←過去最悪)

と実は新興国・高金利通貨国はもとより、先進国と比較しても遜色ないどころか、良い数値だったりします。

(フランス8.7%、オーストラリア5.2%、ドイツ5.0%、アメリカ3.7%)
 

メキシコは失業者が街にあふれ、アメリカへの難民を多数出しているイメ―ジがあるかもしれませんが、その難民はホンジャラスなどの中米からの難民がメキシコを経由してアメリカに雪崩れ込んでいるからです。

(アメリカに比べメキシコは賃金が安いのは確かだか…)

つまり実は(他に比べまだ)メキシコの労働市場は堅調なのです。
 

ただ…ロペス・オブラドール大統領(政権)の経済政策が左派寄りで、返って経済の悪化を招いている点は否定できません。

現状、良い事ばかりで経済が好転・成長していく時代ではないですからねー(涙

現実・足元をもっと見て欲しいですね。

 

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メキシコ7月貿易収支

トルコ7月貿易収支

6月実績+25.6億ドル、市場予想+8.0億ドルに対し、7月実績-11.2億ドル!
 

続いてメキシコ7月の貿易収支。

貿易収支は経常収支に大きく影響し、この経常収支が赤字だと通貨安圧力に。

黒字だと通貨高圧力となります。

新興国にとっては重要な経済指標ですね。

そしてその結果は…、市場予想を大きく下回り、しかも赤字転落に!

最近は原油価格の回復傾向もあり、黒字を維持していたのに残念な結果に…。
 


 

原因はメキシコの輸出の73%を占めるアメリカへの輸出が減り、輸入が増えたことです。

アメリカの景気減速が言われていますが、経済指標上はそんなことを感じさせないくらい元気(好調)です。

詳しく書いてはいませんが、季節要因(ハリケーン被害)が原因でしょうか?

詳しい情報が入れば、別途記載させていただきます。
 

ただね…アメリカにとって輸出と輸入を合わせた最大の貿易国は今まで中国だったのですが、現在の米中貿易戦争の影響で対中貿易額は14%近く減少。

代わってメキシコが最大の貿易相手国となりました。

(メキシコにとって最大の貿易相手国は変わらず圧倒的にアメリカ)

しかもアメリカから見れば貿易赤字。

トランプ大統領…、さすがに新NAFTA、USMCA(アメリカ・メキシコ・カナダ協定)を結んだばかりですから、変なこと言い出さないですよね(汗

 

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メキシコ中銀、成長見通しを1%未満に引き下げ

メキシコ銀行(中央銀行)は28日、2019年の実質ベースの国内総生産(GDP)予想を引き下げ、前年比0.2%~0.7%増とした。

従来予想は0.8%~1.8%増だった。

メキシコ銀行の予想の範囲にとどまれば、金融危機の影響を受けてマイナス成長に陥った09年以来の低成長となりそうだ。
 

メキシコ銀行は引き下げの理由について、内需の伸びが前回予想時点よりも弱いままにとどまっており、4~6月期の経済成長率が前期比でゼロになったことを指摘している。

2020年の成長率も予想を下方修正し、1.5%~2.5%増とした。

従来予想は1.7%~2.7%増だった。
 

急速に停滞が目立ってきた経済に関して、政府は景気刺激策の一環としてインフラ投資の拡大を発表している。

メキシコ銀行はこうした計画の実行などで、7~9月期以降は徐々に成長が加速していくとしている。

 

引用元:日本経済新聞

 

メキシコの景気減速は何もメキシコだけのせいではありません。

米中貿易戦争に伴うアメリカ…とりわけ中国の景気減速はメキシコ経済にとっても影響を及ぼしています。
 

と言ってもメキシコの中国に対する輸出入の割合は、

輸出;*2.1%(アメリカは73.0%)
輸入:15.0%(アメリカは51.0%)

となっています。

特に重要な輸出で2.1%の割合しかありません。

一方アメリカは米中貿易戦争下でも一人勝ち状態。

昨年よりも陰りは見えますが、それは昨年が減税効果で大きく上昇しただけであって、相変わらず好調を維持しています。

ですから、米中貿易戦争はメキシコ経済にとっては、そこまで大した影響を与えていません。

(メキシコペソにとってはリスク回避姿勢台頭で売られていると言う点では大きな影響があります)
 

では何が問題かと言うとメキシコ国内、特にロペス・オブラドール大統領の経済政策が問題視されています。

2018年12月に就任したロペス・オブラドール大統領は、大統領選挙期間中からの選挙公約とは言え、既に着工していた首都近郊の新たな国際空港を「(税金の)無駄遣いだ」として建設を中止。

さらには石油生産への民間資本の入札を「外資参入が問題だ」として入札延期・大幅な見直しを決めました。

そのため経済の混乱を招き、外国からの投資も落ち込んでいます。

結果、投資不足により雇用や経済活動にも影を落と始めています。
 

汚職・犯罪撲滅、清廉潔白として好感は持てます。

特に汚職・犯罪撲滅の一環としてガソリンの横流しルートを遮断した結果、大規模なガソリン不足が発生したことは、笑えない冗談のような本当のことです。
 

ちなみに上記に日本経済新聞の中にある「景気刺激策の一環としてインフラ投資の拡大」ですが、貧困地域の開発促進も含めて大規模なインフラ整備を進める、としています。

その財源は…、中国が貸してくれるそうです。

本当に借りるの?

経常収支は改善傾向ですが、財政収支は厳しいの一言です。

そんな中、人気取りのバラマキ政策を行えばどうなるかは世界中の左派政権がどうなったかと見ればわかると言うものですけどねぇ…。

 

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失業率と貿易収支でメキシコペソ

7月の失業率と貿易収支で、メキシコペソがどうなったかと言うと…。

ドル/メキシコペソ

現在、1ドル=20.1407メキシコペソくらいでしょうか。
 
7月下旬までは1ドル=18メキシコペソ台だったのですが…(涙

ドル強い!

そしてメキシコペソ弱い(涙

インフレ率は3.78%と抑制されてきていますが、経済成長率までも抑制されなくても…。

世界的に話題の米中貿易戦争の激化・長期化は、メキシコ経済には大きな影響を与えていませんが、メキシコペソにとってはリスク回避の新興国通貨売り(メキシコペソ安)となって返ってきています(涙

ドル/円

1ドル=106円60銭くらいでしょうか。
 
29日、中国商務省の声明での、

「米中は有益な関係」
「米中は9月の訪米で議論している」

と言うコメントに反応しリスク回避姿勢は後退。

ドル買い円売り(ドル高円安)が進んでいます。

もうね、経済指標そっちのけで、米中貿易戦争関連、とりわけトランプ大統領のtweetで相場が動いている気がしますよ…。

メキシコペソ/円

1メキシコペソ=5円29銭-30銭くらいでしょうか。
 
上記ドル高円安で多少上昇していますが、こちらも上記通りドル高メキシコペソ安も進んでいるため、上値が重い展開が進んでいます。

メキシコ経済の悲観的な観測が原因なのですが…。

ロペス・オブラドール大統領は「経済成長率は年間で+2%は達成できる!」と言っています。

財政出動によるインフレ投資が経済成長を押し上げると言う根拠だと思うのですが、これだけで達成できるのなら凄い大統領です(苦笑

専門家の意見にも耳を傾けることは恥ではなく、大切なことですよ。

聞いていますか?ロペス・オブラドール大統領

 
現状図で表すと、現状はドル>円>メキシコペソですかね。

メキシコペソ…、頑張ってくれい…(涙
 
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メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。

毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
 

メキシコの政策金利は現在8.00%(2019年8月29日現在)。

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