メキシコ政策金利4.00%で据え置き
中銀は金融引き締め利上げ路線転換
メキシコ銀行(中央銀行)は13日(日本時間の14日午前3時)、金融政策決定会合を開き、政策金利を4.00%に据え置くことを決定しました。
据え置きは2会合連続で、金融政策委員5人全員での一致です。
据え置きは予想通りも、同時に発表された声明文に変化が…。
おお!声明を見る限り、次は利下げよりも利上げの可能性が(^^♪
この声明文を好感しメキシコペソは上昇!
コロナショック後の最高値を更新し、5.53円までメキシコペソ高が進んでいます。
利益もきっちりと確保させていただきました(^^♪
※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のメキシコ政策金利記事)ではありません。
最新のメキシコ新政策金利情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
メキシコ政策金利は10.50%にただしメキシコペソ/円は反応なし メキシコ銀行(BOM)は9月26日(日本時間の27日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り政策金利を0.25%利下げし10.50%にすること[…]
メキシコ銀行、政策金利を据え置き
メキシコ銀行(中央銀行)は13日、金融政策決定会合を開き、政策金利を4.0%で据え置くと決めた。
据え置きは2会合連続。
全会一致で決定した。
新型コロナウイルスの感染拡大で経済は厳しい状況が続くが、インフレ率が上昇しているのに配慮した。
4月の消費者物価指数は前年同月比6.08%の上昇だった。
2017年12月(6.77%)以来の高い上昇率となった。
新型コロナ感染が広がり始めた20年4月にエネルギー価格が大幅に下がっていた反動の影響が大きいものの、中銀の目標上限(4%)を2カ月連続で上回った。
エネルギーや農産品を除くコアの物価上昇率も4.13%と、3月(4.12%)に続いて2カ月連続で4%を上回っている。
メキシコでは新型コロナ感染が始まる前の19年8月から利下げ局面が続いてきた。
中銀はこの日の声明で「目標(中央値)であるインフレ率3%に向けて管理していく必要がある」と指摘した。
金融市場では「当面の金融緩和局面は終了した。次に政策金利が動くとするなら、利下げよりも利上げの可能性の方が高い」(米ゴールドマン・サックスのアルベルト・ラモス氏)との見方が出始めている。
引用元:日本経済新聞
結果、メキシコ銀行・政策金利
前回実績4.00%、市場予想4.00%に対し、実績4.00%!
夜中の報告…誰もいない…(゚Д゚≡゚Д゚)
✅メキシコ銀行政策金利発表
前回:4.00%
予想:4.00%
実績:4.00%予想通りの現状維持❗️
株高・原油高も支援しメキシコペソは上昇中♥ pic.twitter.com/YT9V7Z5l5m— サトウカズオ🇹🇷FX自動売買⚔️クオレアBTC (@tryjpyFX) May 13, 2021
この後アメリカ・メキシコの株高、原油高によるリスクオン。
メキシコの金利は利下げよりも利上げの可能性の方が高いと言う安心感からさらに上昇!
コロナショック後の最高値を更新し、5.53円までメキシコペソ高が進んでいます。
メキシコペソのスワップポイントの高さ+為替差益で稼がさせて貰いました(^^♪
さて今回のメキシコ銀行による政策金利発表。
結果は4.00%の据え置きでしたが、こちらは予想通り。
重要なのは声明文で、今回の声明文と前回の声明文を比較すると、今後の金融引き締めを匂わす3つのサインが浮き彫りになっています。
それをまとめると以下になります。
- 世界的なリスクに「予想以上のインフレ上昇」が追加されたこと
- 景気見通しについて「今年の残りはより高い成長が見込まれ、リスクバランスは均衡している」と強気な見解が加わったこと
- インフレ見通しについて前回との違いとして「インフレに影響を与える可能性のあるリスクバランスは上向き」という文言が新たに追加されていたこと
①③についてはインフレの上昇に警戒感を強めていることが窺えます。
日本経済新聞の記事にもある通り、4月の消費者物価指数(CPI)は+6.08%と、メキシコ銀行の目標レンジである下限2%-上限4%を大きく上回る結果となりました。
4-6月期についてはさらなるインフレ上昇が見込まれているため、現時点では想定の範囲内と言えなくもないですが、今回新たにインフレ高について言及したことでインフレ高懸念⇒金融引き締めという思惑が読み取れます。
また、②について、1-3月期の経済成長率こそ新型コロナウイルスによる感染拡大や、アメリカ・フロリダ州の大寒波による電力不足により打撃を受けました。
しかし、メキシコ銀行は2021年末での経済成長について、コロナワクチンの普及などを理由に4月公表の4.53%から4.76%に上方修正するなどポジティブな姿勢を示しています。
これも利上げへの地ならしと市場は見ているようです。
また他力本願ですが、隣国アメリカの景気回復・雇用改善は目に見えて明らかです。
アメリカの景気経済の回復はメキシコ経済、及びメキシコペソに恩恵を与えてくれることでしょう。
ありがたいことです(^^♪
メキシコペソ…有望ですね( ・_・) グッ
高金利通貨国の実質金利
ただ…実質金利で言うと、メキシコペソは厳しいです。
上記通り、メキシコ4月の消費者物価指数は前年比+6.08%と、3月の+4.67%から大きく上昇しています。
メキシコ銀行(中央銀行)のインフレ目標が中央値+3.00%。
許容範囲を上下±1.00%としているので、下限2.00%~上限4.00%となっています。
現状はメキシコ銀行の目標値を大きく上回っていることに…。
インフレ高にはメキシコ銀行も危機感をいただいており、声明文にも「目標(中央値)であるインフレ率3%に向けて管理していく必要がある」と指摘しているくらいです。
当面の利下げはないでしょう。
ただメキシコのインフレ高は、エネルギー価格の上昇、つまり原油高に原因があります。
ご存知の通り、メキシコは産油国です。
原油高がメキシコ経済・メキシコペソにプラスに働いています。
トルコと違いインフレ高は悪!…とは言い切れ部分があります。
とは言え、インフレが低いに越したことは無いですけどね(;^_^A
まあ現状、世界的にはリスクオン状態の株高原油高の傾向が続いています。
そう考えると、メキシコペソの下値も堅そうです♪
✅メキシコ銀行が政策金利を4.00%に据え置いたことによりメキシコの実質金利は
4.00%-6.08%=-2.08%❗️
ただメキシコのインフレ高は原油高が原因なのでトルコと違い一概に悪いとは言えない
ワクチン&アメリカの景気回復で経済が良い方向に向かってくれればと思います👍
【図はインフレ率】 pic.twitter.com/lYCWPTsAOO
— サトウカズオ🇹🇷FX自動売買⚔️クオレアBTC (@tryjpyFX) May 15, 2021
今回の政策金利の利下げによりメキシコの実質金利は、
政策金利4.00%-インフレ率6.08%=-2.08%!
圧倒的なマイナスとなっています。
ただ上記通り、メキシコのインフレ高はエネルギー価格の上昇、つまり原油高が原因なので、一概に悪いとは言えません。
原油高はメキシコ経済・メキシコペソにプラスに働きますからね。
現にこのインフレ率でもメキシコペソは上昇しています。
では他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、同じく高金利通貨と言われる南アフリカ。
政策金利3.50%-インフレ率3.20%=+0.30%!
トルコは、政策金利19.00%-インフレ率17.14%=+1.86%!
トルコの実質金利の高さが目立ちますが、トルコリラは変動が激しすぎなので(;^_^A
ただ、最近はスワップポイントも回復しており、安定してくれたら、とても美味しい通貨です(^^♪
その他の国の通貨は金利が付かないことが多いですし、経済大国アメリカの隣国と言う立地条件は何事にも代えがたく、やはりメキシコペソへの投資は十分魅力的と言えます♪
政策金利発表でメキシコペソ
メキシコの政策金利発表で、メキシコペソがどうなったかと言うと…。
ドル/メキシコペソ
現在、1ドル=19.8685メキシコペソくらいでしょうか。
据え置き発表直後は上昇も、その後は落ち着いたメキシコペソですが、株高・原油高に加えアメリカの長期金利の低下。
そして今回の声明文にも書かれていた通り、次は利下げではなく利上げだろうと言う安心感から、リスクオンのメキシコペソ高が進みました。
メキシコ経済自体は良くは無いのですが、アメリカ経済の回復・雇用の改善が進めば、メキシコも恩恵を受けられるので、上昇余地はまだまだ十分かと思います(^^♪
ドル/円
1ドル=109円37銭くらいでしょうか。
一時アメリカ連邦準備理事会(FRB)の思惑とは裏腹に、市場はテーパリング議論が早めに起こるのではないかとの思惑から長期金利が上昇していましたが、7日に発表されたアメリカ雇用統計の結果が思わしくなかったことを受けて長期金利の上昇も一服。
ドル安、そして現状はリスクオン状態の円安が進むと言う、メキシコペソにとっては理想的な展開となっています(^^♪
円もっと頑張るな(;^_^A
メキシコペソ/円
1メキシコペソ=5円50銭くらいでしょうか。
一時は5.53円まで上昇しましたが、さすがに落ち着いてきました(;^_^A
ただコロナショック後の最高値を更新しており、ようやくこの値まで戻してきたかと言う印象ですね。
まだまだ上昇余地はあると思っています。
頑張れメキシコペソ!
現状図で表すと、現状はメキシコペソ>円>ドルですかね。
いくでーやるでーメキシコペソ買い増しやー(IYM)。
メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。
毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
メキシコの政策金利は現在4.00%(2021年5月15日現在)。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
さあサトウカズオと共にメキシコペソのスワップポイントを複利で積立投資していこう!
2024年11月11日-11月17日週前週比2.6銭のメキシコペソ高円安 11月11日週のメキシコペソ/円は、メキシコ銀行(BOM)が11月14日(日本時間の15日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り政策[…]