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メキシコ政策金利9.25%でもペソ横ばい【11会合連続で利上げ】

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メキシコ銀行は政策金利を9.25%に利上げ

0.75%利上げは5人の政策メンバー全員一致

 
メキシコ銀行(BOM)は9月29日(日本時間の30日午前3時)、金融政策決定会合を開き、予想通り政策金利を0.75%利上げし9.25%とすることを決定しました!

0.75%の利上げは3会合連続で、利上げ自体は11会合連続。

0.75%の利上げ決定は市場予想通りも、5人の政策メンバー全員一致だったことや、今後さらに利上げを行うことを示唆した声明など、タカ派的な内容となっています。
 

一方の日本銀行(BOJ)は9月21-22日開催融政策決定会合で、政策金利は-0.10%据え置き、現行の金融緩和策を維持することを決定。

その後の定例会見でも黒田総裁が「当面(2-3年は)金利を引き上げない」と述べたことから、今後もメキシコと日本の金利差は拡大していくものと思います。
 

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新興国通貨なのに底堅く、仮に下落してもその間は高いスワップポイントが助けてくれるでしょう(^^♪

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※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のメキシコ政策金利記事)ではありません。

最新のメキシコ新政策金利情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
 

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政策金利利下げ

 

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メキシコ銀行、政策金利を9.25%に

メキシコ銀行(中央銀行)は29日、金融政策決定会合を開き、政策金利を0.75%引き上げて9.25%にすると発表した。

利上げは11会合連続。

国内で加速するインフレやアメリカ連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めを受け、3会合連続となる0.75%の利上げを決めた。
 

5人の委員が全会一致で0.75%の利上げを支持した。

メキシコ大手銀バノルテなど複数の金融機関は事前に公表したリポートで0.75%の利上げを予測していた。
 

メキシコ中銀は29日の声明で「インフレを引き起こす要因の大きさと複雑さを考慮した」と指摘し、ロシアのウクライナ侵攻による食料やエネルギーの価格上昇を利上げ継続の理由として挙げた。

 

引用元:日本経済新聞

 

結果、メキシコ銀行・政策金利

前回実績8.50%、市場予想9.25%に対し、実績9.25%!
 

日本経済新聞の記事にもある通り、市場予想通り0.75%利上げで、メキシコの政策金利は9.25%となりました。

これで利上げは11会合連続、0.75%の大幅利上げ幅も3会合連続となっています。
 

BOMは声明では、「インフレの軌道に対するリスクバランスは依然として大きく上方に傾いている」との見方を示し、インフレ見通しを上方修正。

消費者物価指数(CPI)と同コア指数の上昇率がメキシコ銀行(BOM)のインフレ目標の許容レンジ内(3%±1%、つまり2~4%の間)へと収まる時期を前回公表時の8月時点からそれぞれ、

消費者物価指数:23年7-9月期から23年10-12月期

CPIコア指数:23年7-9月期から24年1-3月期

へと後退させています。
 

今後の金融政策についても、「実勢に基づいて、次回の政策決定に向けて”利上げ幅”を評価する」と、今後さらに利上げを行うことを示唆しています。
 

声明にも指摘された通り、インフレ問題は深刻です。

メキシコ8月の消費者物価指数(CPI≒インフレ)は前年同月比で、

前回:+8.15%
予想:+8.67%
実績:+8.70%

同コア指数も同じく前年同月比で、

前回:+7.65%
予想:+8.04%
実績:+8.05%

と、前回から大きく加速しており、引き続き上昇基調・高止まりは続きそうです。

特に野菜と果物の価格は14.68%の上昇と、一般市民を直撃しています。
 

また問題はメキシコ国内のインフレ問題だけにとどまらず、アメリカの金融正常化加速の動きもあります。

関係が深い新NAFTA(USMCA)内のアメリカ・カナダも0.75%利上げを実施しており、政策金利はともに3.25%。

南米の地域大国ブラジルの政策金利は現在13.75%。

つまりこのままだと資金がアメリカや他の新興国に流れかねず、メキシコだけ後れを取る訳にはいかないと言う理由もあるようです。
 

メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標値は3%±1%です。

インフレ目標上限である4.00%をかなり上回っています。

まだまだ利上げ路線は続くことでしょう。

市場では、2022年末での政策金利は9.75~10.00%と言う声もあります。

当然この追加利上げ観測はメキシコペソ/円の支援材料となります。

 

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高金利通貨国の実質金利

上記通り、メキシコ8月の消費者物価指数(CPI≒インフレ率)は前年同月比+8.70%。

今回の政策金利の利上げによりメキシコの実質金利は、

政策金利9.25%-インフレ率8.70%=+0.55%!

実質金利で言うと、メキシコペソは現在唯一と言って良いプラス金利となっています(^^♪

 


 
ただし、メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標が中央値+3.00%。

許容範囲を上下±1.00%としているので、下限2.00%~上限4.00%。

現状のインフレ率は、メキシコ銀行の目標値を大きく上回っていることに…。
 

ただメキシコのインフレ高進は、エネルギー価格の上昇、つまり原油高にも原因があります。

ご存知の通り、メキシコは産油国です。

原油高がメキシコ経済・メキシコペソにプラスに働いています。

トルコと違いインフレ高は悪!…とは言い切れない部分があります。

とは言え、インフレが低いに越したことは無いですけどね(;^_^A

現にこのインフレ率でもメキシコペソは堅調に推移しています。
 

では他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、同じく高金利通貨と言われる南アフリカ

政策金利6.25%-インフレ率7.60%=-1.35%!

トルコは、政策金利12.00%-インフレ率80.21%=-68.21%!
 

実質金利的にも美味しい水準になってきましたし、経済大国アメリカの隣国と言う立地条件は何事にも代えがたく、やはりメキシコペソへの投資は十分魅力的と言えます(^^♪

 

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政策金利発表でメキシコペソ

メキシコの政策金利発表で、メキシコペソがどうなったかと言うと…。

ドル/メキシコペソ

現在、1ドル=20.1283メキシコペソくらいでしょうか。
 
2022年、メキシコペソはドルに対し唯一プラスな通貨となっています。

理由として、産油国=原油高。

回復しているアメリカ経済につられてメキシコ経済も回復。

回復しているアメリカ経済によりメキシコへの送金が過去最高を記録。

などが挙げられます。
 

また最近はドル一強・独歩高によりドルが強くなってきましたが、今回のメキシコ銀行(BOM)による0.75%利上げにより、メキシコとアメリカの金利差は維持されていることも大きいです。

他国中央銀行の0.50%利上げではアメリカの方が金利が高く、アメリカに資金が流出してしまいますからね。

(メキシコ銀行偉い!)
 

ただ上記通り、メキシコの消費者物価指数(CPI≒インフレ率)は加速していますが、アメリカもそれ以上に高い水準となっています。

アメリカの8月消費者物価指数(CPI)は、前年比+8.7%、コアCPIも同+7.3%とメキシコよりも酷いです。

今後もメキシコだけではなく…いえそれ以上にアメリカの金融政策に目が離せません。
 

ドル/円

1ドル=144円32銭くらいでしょうか。
 
9月20-21日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では、市場予想通り3会合連続となる0.75%の追加利上げが決定されるも、FOMCメンバーによるドットチャート(金利予想)で年内・来年の金利見通しが引き上げられたことから金利が急上昇!

ドル高の展開となりました。
 

一方、日本銀行も21-22日に金融政策決定会合を開催し、現行の金融緩和策を維持することを決定。

さらに日本銀行の黒田総裁が「当面(2-3年は)金利を引き上げない」と述べたことから、ドル/円は一時145円90銭まで上昇しています。
 

現在は、日本政府・日本銀行によるドル売り・円買いの為替介入をを警戒して落ち着いていますが、ドル高・円安の流れは変わっていないように思われます。

メキシコペソ/円

1メキシコペソ=7円17銭くらいでしょうか。
 
上記通り日本銀行金融政策決定会後、円安が進んだことから一時7.29円までメキシコペソ高・円安が進みましたが、その後の介入により一気に円の買戻し(=円高)が進んだことから、メキシコペソも現在は落ち着いています。
 

とは言え上記通り、メキシコのインフレは依然として高く、市場でもインフレを抑制するためにもメキシコ銀行(BOM)は今後も利上げを続けるとみられます。

メキシコ銀行(BOM)のタカ派的な姿勢や追加利上げ観測に支えられて、メキシコペソ/円は引き続き底堅く推移しそうです(^^♪

頑張れメキシコペソ!
 

現状図で表すと、現状はドル=メキシコペソ>>円ですかね。

いくでーやるでーメキシコペソ買い増しやー(IYM)。
 

メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。

毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
 

メキシコの政策金利は現在9.25%(2022年9月30日現在)。

なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪

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