メキシコ銀行は予想以上のタカ派!
政策金利は0.50%利上げし11.00%に
メキシコ銀行(BOM)は2月9日(日本時間の10日午前4時)、金融政策決定会合を開き、良い意味で予想を覆し、政策金利を0.50%利上げし11.00%とすることを決定しました!
予想以上の利上げ幅( ・_・)b グッ
利上げ幅0.50%は前回12月会合に続き2会合連続。
利上げ自体は14会合連続の利上げとなっています。
政策金利11.00%はメキシコ史上最高金利です。
7時間前に発表された、メキシコ1月消費者物価指数(CPI)が前回・市場予想を上回り、インフレの再加速が見られたことが原因かと思われます。
しかも今会合、ハト派と見られている2人のメンバーも0.50%の利上げを支持し、久しぶりの全会一致での決定です。
声明でも次回3月30日の会合での追加利上げを示唆しており、予想以上のタカ派姿勢となっています。
当然メキシコペソも急騰しています(^^♪
一方の日本銀行(BOJ)は、先月1月開催の金融政策決定会合で政策金利は-0.10%据え置き、現行の金融緩和策を維持。
つまり異次元金融緩和継続です。
そのためメキシコ銀行(BOM)は利上げペースを減速する可能性があるものの、追加利上げ自体は継続していく見込みなので、今後もメキシコと日本の金利差は拡大していくものと思います。
サトウのループイフダンでメキシコペソ運用や、メキシコペソ手動トラリピも絶好調です。
新興国通貨なのに底堅く、仮に下落してもその間は高いスワップポイントが助けてくれるでしょう。
再び上昇基調に転じそうな原油価格もメキシコペソを支援してくれそうです(^^♪
トルコリラなんて必要なかったんや!
※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のメキシコ政策金利記事)ではありません。
最新のメキシコ新政策金利情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
メキシコ政策金利は10.50%にただしメキシコペソ/円は反応なし メキシコ銀行(BOM)は9月26日(日本時間の27日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り政策金利を0.25%利下げし10.50%にすること[…]
メキシコ銀行、政策金利を11.00%に
メキシコ銀行(中央銀行)は9日、金融政策決定会合を開き、政策金利を0.50%引き上げて11.00%にすると発表した。
0.50%の利上げは2会合連続。
事前の市場予想では0.25%に利上げ幅を縮小するという見方が大半だった。
インフレ率の高止まりを受け、利上げ幅の維持を決めた。
中銀の5人の委員が全会一致で0.50%の利上げを支持した。
中銀は同日に発表した声明で利上げの理由について「インフレとその原因の大きさと複雑さを考慮した」と述べた。
「特に(農産物とエネルギー価格を除く)コアインフレ率の高さを踏まえると、前回会合の利上げ幅を繰り返すことが必要だ」と指摘した。
メキシコの国立統計地理情報院(INEGI)が9日発表した1月の消費者物価指数は前年同月比で7.91%上昇した。
3カ月連続で8.0%を下回った。
一方でコアインフレ率は8.45%と6カ月連続で8.0%を上回った。
中銀はすでにインフレがピークを過ぎたという見方を示していたが、実際にはコアインフレ率は下がっていない。
インフレは当初の想定よりも長引く可能性がある。
中銀は9日の発表資料で、インフレ率が政策目標の上限である4.0%を下回る時期は24年4~6月期になるという見通しを示した。
22年12月の前回会合の発表資料では24年1~3月期に4.0%を下回るという見通しを示していた。
引用元:日本経済新聞
結果、メキシコ銀行・政策金利
前回実績10.50%、市場予想10.75%に対し、実績11.00%!
日本経済新聞の記事にもある通り、予想外の0.50%利上げで、メキシコの政策金利は11.00%となりました。
これはメキシコ史上最高金利となります。
利上げ幅0.50%は前回12月会合に続き2会合連続。
利上げ自体は14会合連続の利上げとなっています。
繰り返しますが政策金利は11.00%!
トルコ:9.00%
南アフリカ:7.25%
高金利通貨と名高い両通貨よりも断然高金利でスワップポイントが多く貰えます(^^♪
2024年11月11日-11月17日週前週比2.6銭のメキシコペソ高円安 11月11日週のメキシコペソ/円は、メキシコ銀行(BOM)が11月14日(日本時間の15日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り政策[…]
一応ブラジルの政策金利は13.75%(2023年2月10日時点)ですが、通貨レアルは取り扱いが少なく、メジャーな通貨ではないので、現時点ではメキシコペソがNo.1高金利通貨となりました(^^♪
話を元に戻し、政策金利と同時に発表された声明では「コアインフレの動向を考慮すると、今回は依然として複雑なインフレの環境に対処するために前回会合の政策金利の調整規模(利上げ幅)を続ける必要がある」と0.50%の利上げを行う理由を説明しています。
これはメキシコのインフレ再加速の影響があります。
政策金利発表の7時間前に発表されたメキシコ1月消費者物価指数(CPI)が前年同月比で、
前回:7.82%
予想:7.89%
実績:7.91%
と2022年8月・9月の+8.70%をピークに減少傾向にあったものが、一転1月CPIでは再加速!
🇲🇽1月消費者物価指数(CPI)前年同月比
前回:7.82%
予想:7.89%
実績:7.91%インフレ再加速❗️
これは7時間後のメキシコ中銀金融会合にも影響を与えそうです
円高進行中で地合いは悪いですが午前4時の金利発表と声明に期待します👍詳しくは➡https://t.co/0C4FlcaiWd pic.twitter.com/G6yCZmUcwh
— サトウカズオ🇲🇽高スワップ高配当株でFIRE (@tryjpyFX) February 9, 2023
また食品やエネルギーなど変動の大きいものを除いた1月CPIコア指数も、同じく前年同月比で、
前回:8.35%
予想:8.41%
実績:8.45%
と前回・市場予想を上回り、再加速となっています。
特に1月は食料品と飲み物、たばこの価格が前年同月比で14.08%上昇。
果物と野菜の価格も同10.17%上昇と、市民生活に大きな影響を及ぼしています。
そのため「ディスインフレのプロセスは、(メキシコ銀行の)予想よりも遅い」とし、インフレ率見通しを上方修正。
上記日本経済新聞の報道通り、消費者物価指数(総合CPI)上昇率とコアCPI上昇率がメキシコ銀行のインフレ目標の許容レンジ上限である4.0%を下回るのは24年4-6月期との見通しを示し、いずれも前回から1四半期延ばした格好となりました。
ただ同じく「次回会合では今後入手されるデータ次第で政策金利の上方調整(利上げ)をより小さい規模にする可能性がある」とも示唆しており、次回3月30日の会合での追加利上げを示唆しつつも、利上げ幅を縮小する可能性を示しています。
まあ元々の予想では今会合では0.25%利上げ。
次回3月会合では利上げ休止があるかも…と見られていたため、今回の会合でメキシコ銀行(BOM)はインフレ再加速に危機感を覚え、かなりのタカ派・金融引き締め姿勢になったと言えます。
当然このメキシコ銀行(BOM)の姿勢は、メキシコペソへはプラスと働きます。
メキシコ銀行(BOM)の次回会合は2023年3月30日。
市場予想は0.25%追加利上げの政策金利11.25%が多いようです。
メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標値は3.0%の±1.0%、つまり2.0%~4.0%です。
インフレ目標上限である4.00%をかなり上回っています。
まだまだ利上げ路線は続くことでしょう。
当然この追加利上げ観測はメキシコペソ/円の支援材料となります(^^♪
高金利通貨国の実質金利
上記通り、メキシコ1月の消費者物価指数(CPI≒インフレ率)は前年同月比+7.91%。
今回の政策金利の利上げによりメキシコの実質金利は、
政策金利11.00%-インフレ率7.91%=+3.09%!
実質金利で言うと、メキシコペソは現在唯一と言って”まともな”プラス金利となっています(^^♪
✅メキシコ銀行が政策金利を11.00%に利上げしたことで実質金利は
政策金利11.00%-インフレ率7.91%=+3.09%❗️
唯一”まともな”実質金利プラス国👍
ちなみに南アフリカ+0.20%
トルコは-55.27%(酷い😭)メキシコペソ有望だと思いませんか😊
【図はインフレ率】 pic.twitter.com/mF7kdNPTlW
— サトウカズオ🇲🇽高スワップ高配当株でFIRE (@tryjpyFX) February 10, 2023
ただし、メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標が中央値+3.00%。
許容範囲を上下±1.00%としているので、下限2.00%~上限4.00%。
現状のインフレ率は、メキシコ銀行の目標値を大きく上回っていることに…。
しかしメキシコのインフレ高進は、エネルギー価格の上昇、つまり原油高にも原因があります。
ご存知の通り、メキシコは産油国です。
原油高がメキシコ経済・メキシコペソにプラスに働いています。
トルコと違いインフレ高は悪!…とは言い切れない部分があります。
とは言え、インフレが低いに越したことは無いですけどね(;^_^A
現にこのインフレ率でもメキシコペソは堅調に推移しています。
では他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、同じく高金利通貨と言われる南アフリカ。
政策金利7.25%-インフレ率7.20%=+0.20%!!
トルコは、政策金利9.00%-インフレ率64.27%=-55.27%!
実質金利的にも美味しい水準になってきましたし、経済大国アメリカの隣国と言う立地条件は何事にも代えがたく、やはりメキシコペソへの投資は十分魅力的と言えます(^^♪
政策金利発表でメキシコペソ
メキシコの政策金利発表で、メキシコペソがどうなったかと言うと…。
ドル/メキシコペソ
現在、1ドル=18.7903メキシコペソくらいでしょうか。
発表直後、メキシコペソは対米ドルで0.58%近く上昇しています。
さすが2022年に続き2023年1月も最強通貨メキシコペソ!
(ブラジルレアルもありますが、レアルは一般的ではないので除外(;^_^A)
利上げサイクルが終わりに達したとはまだまだ言えず、今後にも期待できます(^^♪
引き続きメキシコのファンダメンタルズは悪くないです。
鉱工業生産、特に自動車生産台数が増加しており、半導体の供給制約で縮小した生産台数が回復し、アメリカへの輸出が増え続けています。
アメリカ・メキシコ・カナダ協定(USMCA)による税制メリットと、地理的メリットを生かしていますね(^^♪
ドル/円
1ドル=131円70銭くらいでしょうか。
3日に発表されたアメリカ1月雇用統計にて、1月非農業部門雇用者数が前月比で、
前回:26.0万人(22.3万人から上方修正)
予想:18.5万人
実績:51.7万人
と予想に反して大幅に増加し、1月失業率も
前回:3.5%
予想:3.6%
実績:3.4%
1969年以来となる3.4%まで低下したことから、景気後退となる可能性は低いとの見方が強まり、金利上昇・ドル高(円安)が進んでいます。
メキシコペソ/円
1メキシコペソ=7円01銭くらいでしょうか。
上記通りメキシコペソは2022年に続き2023年1月も最強通貨です。
そう、ドル/メキシコペソは堅調なのです。
問題はドル/円の下落です(-_-;)
そのためメキシコペソ/円も下落傾向となっています。
とは言えは今後もドル/円の値動きには要注意ですが、落ち着けば値を戻していくかと思います。
なぜなら日本銀行(BOJ)は金融政策の変更も政策金利の利上げもできないでしょう。
あるならとっくに実施しています。
一方メキシコ銀行(BOM)は、今後も利上げを続けるとみられます。
メキシコ銀行(BOM)の追加利上げ観測に支えられて、メキシコペソ/円は引き続き底堅く推移しそうです(^^♪
頑張れメキシコペソ!
現状図で表すと、現状はメキシコペソ>ドル>円ですかね。
いくでーやるでーメキシコペソ買い増しやー(IYM)。
メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。
毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
メキシコの政策金利は現在11.00%(2023年2月10日現在)。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
さあサトウカズオと共にメキシコペソのスワップポイントを複利で積立投資していこう!
2024年11月11日-11月17日週前週比2.6銭のメキシコペソ高円安 11月11日週のメキシコペソ/円は、メキシコ銀行(BOM)が11月14日(日本時間の15日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り政策[…]