メキシコ政策金利11.25%で据え置き
予想通りでメキシコペソも値動きなし
メキシコ銀行(BOM)は6月22日(日本時間の23日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り2会合連続で政策金利を11.25%に据え置くことを決定しました。
政策金利は据え置きも、市場は全体的にタカ派的な印象と受け取ったのか、メキシコペソは2.0銭くらい上昇も…直ぐに全戻し!
予想通りの内容なのか、ほぼ無風の会合通過となりました(;^_^A
メキシコ銀行(BOM)は今後も当面は政策金利を据え置く可能性を示唆していますが、メキシコにとって重要なアメリカとの金利差を考えると、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに転じない限りメキシコ銀行(BOM)も利下げには難しい判断を迫られることでしょう。
そのアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)高官はタカ派発言を繰り返し、2023年年内は利下げしないどころか、2回利上げすると言っています。
一方日本銀行(BOJ)も異次元金融緩和政策は当面維持されるとみられており、メキシコペソ/円は暴落するよりもさらに上昇して想定レンジを超えそうな方が心配です(;^_^A
(↑あくまで【個人的な見解です】)
政策金利11.25%で、サトウの松井証券のFX自動売買でメキシコペソ円設定や、ループイフダンでメキシコペソ運用も絶好調です(^^♪
新興国通貨なのに底堅く、仮に下落してもその間は高いスワップポイントが助けてくれます。
再び上昇基調に転じそうな原油価格もメキシコペソを支援してくれそうです( ・_・)b グッ
トルコリラなんて必要なかったんや!
※:注意
この読まれている記事は最新の情報(現在のメキシコ政策金利記事)ではありません。
最新のメキシコ新政策金利情報を知りたい場合は、下の記事を参照ください。
メキシコ政策金利は10.50%にただしメキシコペソ/円は反応なし メキシコ銀行(BOM)は9月26日(日本時間の27日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り政策金利を0.25%利下げし10.50%にすること[…]
メキシコ、政策金利11.25%で据え置き
メキシコ銀行(中央銀行)は22日、金融政策決定会合を開き、政策金利を11.25%で据え置くと発表した。
据え置きは利上げを停止した前回から2会合連続だった。
メキシコではインフレ率が低下しており、市場にはメキシコ銀行が当面政策金利の据え置きを続けるという見方がある。
メキシコ銀行の5人の委員が全会一致で据え置きを決めた。
メキシコ銀行は据え置きの理由について22日の資料で「前回の会合からインフレ率が下がっているが、まだ高止まりしている」と指摘した。
メキシコの国立統計地理情報院(INEGI)が22日発表した6月前半の消費者物価指数は、前年同期比で5.18%上昇した。
農畜産物とエネルギー価格を除くコアインフレ率は6.91%だった。
コアインフレ率に含む「(農畜産物を除く)食料品と飲み物、たばこ」は前年同月比で10.67%上昇した。
コアインフレ率に含まない「果物と野菜」は同3.67%の上昇にとどまった。
引用元:日本経済新聞
結果、メキシコ銀行(BOM)政策金利
前回実績11.25%、市場予想11.25%に対し、実績11.25%
市場予想通りメキシコの政策金利は11.25%で据え置きとなりました。
メキシコ銀行(BOM)が2021年6月から23年3月までの15会合連続で続けてきた利上げも、5月会合で停止となり、6月会合では2会合連続の据え置きとなりました。
政策金利据え置きの決定は、5人の政策メンバー全員一致でした。
政策金利と同時に発表された声明では将来の金融政策の方針について(フォワードガイナンス)は前回5月の会合から変化ありませんでした。
据え置きを決定したものの、前回同様タカ派的な内容となっており、「政策金利は現在の水準に長期間維持する必要がある」とし、今後も政策金利は11.25%に据え置く方針が示されています。
これはメキシコのインフレの影響があります。
日本経済新聞に書いてある通り、インフレ率は少しづつでも鈍化しているものの、まだ高止まりしている」からです。
現にメキシコ5月消費者物価指数(CPI)は前年同月比で、
前回:6.25%
予想:5.90%
実績:5.84%
5月コアCPIも同じく前年同月比で、
前回:7.67%
予想:7.40%
実績:7.39%
と市場予想を小幅ですが下回り、順調に鈍化している様子が伺えます。
とは言え、メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標値は3.0%の±1.0%、つまり2.0%~4.0%です。
インフレ目標上限である4.00%をかなり上回っています。
メキシコ銀行(BOM)の引き締め姿勢は続きそうです。
現にメキシコ銀行(BOM)のロドリゲス総裁は、「利下げを検討する前にメキシコ銀行(BOM)は最近のインフレ低下傾向の定着とインフレリスクのバランス改善を見極める必要がある」と発言しています。
一方の日本銀行(BOJ)は先の会合で異次元金融緩和からの脱却が懸念されましたが、実際は現行の金融緩和政策の維持を決定し、その後の植田総裁の会見でも緩和政策からの出口戦略がまだ遠いとの印象を強めた内容になりました。
日本銀行(BOJ)としても賃金上昇を確かな状態にしたいのでしょう。
そのためメキシコと日本の金利差からメキシコペソ/円は当面暴落するよりもさらに上昇していく、FX自動売買では想定レンジを下値よりも上値側で超えそうと心配です(;^_^A
高金利通貨国の実質金利
上記通り、メキシコ4月の消費者物価指数(CPI≒インフレ率)は前年同月比+5.84%。
これによりメキシコの実質金利は、
政策金利11.25%-インフレ率5.84%=+5.41%!
実質金利で言うと、メキシコペソは現在唯一と言って”まともな”プラス金利となっています(^^♪
🇲🇽メキシコ銀行は政策金利を11.25%で据え置きましたが実質金利は
政策金利11.25%-インフレ率5.84%=+5.41%❗️
ちなみに南アフリカ+1.95%
トルコは-24.59%(酷い😭)メキシコペソ有望だと思いませんか😊
👉https://t.co/fqPFWCtUbE pic.twitter.com/ciRjkDBiEt
— サトウカズオ🇲🇽高スワップFX自動売買でFIRE (@tryjpyFX) June 23, 2023
ただし、メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標が中央値+3.00%。
許容範囲を上下±1.00%としているので、下限2.00%~上限4.00%。
現状のインフレ率は、メキシコ銀行の目標値を大きく上回っていることに…。
しかしメキシコのインフレ高進は、エネルギー価格の上昇、つまり原油高にも原因があります。
ご存知の通り、メキシコは産油国です。
原油高がメキシコ経済・メキシコペソにプラスに働いています。
トルコと違いインフレ高は悪!…とは言い切れない部分があります。
とは言え、インフレが低いに越したことは無いですけどね(;^_^A
現にこのインフレ率でもメキシコペソは堅調に推移しています。
では他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、同じく高金利通貨と言われる南アフリカ。
政策金利8.25%-インフレ率6.30%=+1.95%!
南アフリカはインフレが再加速していましたが、ようやく落ち着いてきたようです(^^♪
しかし上には上がいてトルコは、政策金利15.00%-インフレ率39.59%=-24.59%!
これでもトルコのインフレ率は”かなり”改善されています。
まあトルコも昨日ようやく政策金利を15.00%に利上げしたくらいですから…つまりはひどい状態です(-_-;)。
まとめると実質金利的にも美味しい水準になっていますし、経済大国アメリカの隣国と言う立地条件は何事にも代えがたく、やはりメキシコペソへの投資は十分魅力的と言えます(^^♪
政策金利発表でメキシコペソ
メキシコの政策金利発表で、メキシコペソがどうなったかと言うと…。
ドル/メキシコペソ
現在、1ドル=17.2276メキシコペソくらいでしょうか。
正直ドル高・メキシコペソ安で展開しています。
ただしこれはメキシコペソは悪くない。
パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が6月21日・22日の上下議会証言で、年内2回の追加利上げが適切になる可能性を繰り返したためドル高が進んでいます。
しかし利上げは停止となりましたが、メキシコのファンダメンタルズは悪くなく、好調なメキシコ経済・堅調な雇用市場がメキシコペソを支え、頑張っています。
さすが2022年に続き2023年もここまで最強通貨メキシコペソ!
(ブラジルレアルもありますが、レアルは一般的ではないので除外(;^_^A)
新型コロナウイルス時の混乱や対中国包囲網などを背景に、アメリカの近くに工場を移転するサプライチェーンの再構築によるメキシコへの工場移転など、メキシコ経済は活気づいています。
アメリカ・メキシコ・カナダ協定(USMCA)による税制メリットと、地理的メリットを活かすことができるのは大きいです(^^♪
ドル/円
1ドル=143円10銭くらいでしょうか。
上記パウエルFRB議長の年内あと2回の利上げが適切発言や、イングランド銀行(BOE)が政策金利を0.50%利上げし5.00%としたことで、今後欧米と日本との金利差がますます開くのではとの思惑から円安が進んでいます。
ここしばらく日本円の最弱通貨状態が続いています(-_-;)
メキシコペソ/円
1メキシコペソ=8円30銭くらいでしょうか。
上記通りメキシコペソは2022年に続き2023年も年初来最強通貨です。
綺麗に鈍化したメキシコ5月消費者物価指数(CPI)後も、利上げ停止が決定したメキシコ銀行(BOM)金融政策決定会合後も(そこまで)メキシコペソは売られていません。
(パウエルFRB議長の年内あと2回の利上げが適切発言が大きく、ドルが買われた結果のメキシコペソ売りは多少ありますが…)
むしろ経済指標・雇用指標は、月を追うごとに盛り上がりを増して(良化して)いて、今は下落の心配よりも、どこまでメキシコペソ/円が上昇していくのか、の方が心配です(;^_^A
現状図で表すと、現状はドル>メキシコペソ>>円ですかね。
いくでーやるでーメキシコペソ買い増しやー(IYM)。
メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。
毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
メキシコの政策金利は現在11.25%(2023年6月23日現在)。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
さあサトウカズオと共にメキシコペソのスワップポイントを複利で積立投資していこう!
2024年11月11日-11月17日週前週比2.6銭のメキシコペソ高円安 11月11日週のメキシコペソ/円は、メキシコ銀行(BOM)が11月14日(日本時間の15日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り政策[…]