政策金利利下げ

メキシコ2会合連続追加利下げで政策金利10.50%に【2024年9月】

メキシコ銀行政策金利

メキシコ政策金利は10.50%に

ただしメキシコペソ/円は反応なし

 
メキシコ銀行(BOM)は9月26日(日本時間の27日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り政策金利を0.25%利下げし10.50%にすることに決定しました。

決定は全会一致ではなく、0.25%利下げ4vs据え置き1でした。
 

まあ順調にメキシコのインフレは鈍化していますし、9月17-18日に開催されたアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利が0.50%利下げされたことから、メキシコ銀行(BOM)も利下げしやすい環境が整っていた格好です。

これでメキシコ経済・雇用が回復してくれるのなら万々歳です(^^♪

まあ元々0.25%利下げはかなり織り込まれていたので、メキシコペソ/円もほとんど変化なしでした(;^_^A
 

ロペスオブラドール・メキシコ大統領率いる与党・国家再生運動(MORENA)が総選挙で大勝し、政治的リスクからメキシコペソは弱含んでいますが、憲法改正を伴う司法制度改革案も成立し、悪材料出尽くしでメキシコペソも反転上昇するはず!
 

現在松井証券のFX自動売買でメキシコペソ円設定や、ループイフダンでメキシコペソ運用は厳しい状態ですが、新興国通貨の割には底堅く、下落していてもその間は高いスワップポイントが助けてくれます( ・_・)b グッ
 

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メキシコ政策金利を10.50%に

メキシコ銀行(BOM)は26日に開いた金融政策決定会合で、政策金利を0.25%引き下げ10.50%にすると決めた。

利下げは3月、8月に続いて2024年に入って3度目。

インフレが再燃する懸念が後退したとみて、2会合連続の追加利下げに踏み切った。
 

メキシコ銀行(BOM)は同日発表した声明で「インフレ見通しは改善しつつあり(中略)金融引き締めの程度を低下させるのが適切」と、追加利下げが行われる可能性も示しました。

 

引用元:日本経済新聞

 

結果、メキシコ銀行(BOM)政策金利

前回実績10.75%、市場予想10.50%に対し、実績10.50%
 

市場予想通りメキシコの政策金利は0.25%利下げの10.50%となりました。

全会一致ではなく、0.25%利下げ4・据え置き1の末の決定で、ヒース副総裁が10.75%の据え置きを主張しました。
 


 
注目の声明では「インフレを巡る環境を踏まえ、一段の政策金利の調整が可能になると予想している」としています。

しかし、インフレ見通しは「依然として金融政策の引き締め姿勢を求めている」と強調し、一見矛盾している格好です。

ただ利下げを示唆する一文がある以上、次回11月14日の会合でも利下げが行われる可能性が示されています。

(現在市場では11月会合での政策金利は、0.25%利下げ予想となっています)
 

もともと(資金流出など気を遣う隣国の)アメリカ連邦準備制度利理事会(FRB)も0.50%利下げを実施し、直近24日に発表されたメキシコ9月前半消費者物価指数(CPI)は前年同月比で4.66%、同コアCPIも3.95%と順調に鈍化していることが確認されたため、市場の織り込みども0.25%利下げに傾いていました。
 


 

そのためメキシコペソ/円は、市場も織り込み済みだっためか、やや上昇しているかな?とも思えるものの、全般的に見ればほぼ値動きなし。

市場予想通りで無事にイベント通過と言ったところでしょうか(;^_^A
 

ただ、一方の日本銀行(BOJ)は9月会合で政策金利の据え置きを決定。

さらに植田総裁が会見で「アメリカ経済を中心とする世界経済の不透明感があり(日本銀行は)すぐ利上げということにはならない」と追加利上げを急がない姿勢を示しました。

7月会合時のタカ派姿勢から一転、9月会合ではハト派姿勢となっています。

そのためメキシコと日本の金利差から結局メキシコペソ/円は底堅く推移していくと思われます。
 

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高金利通貨国の実質金利

メキシコ8月の消費者物価指数(CPI≒インフレ率)は前年同月比+4.99%。

これによりメキシコの実質金利は、

政策金利10.50%-インフレ率4.99%=+5.51%!

実質金利で言うと、メキシコペソは現在唯一と言って”まともな”プラス金利となっています(^^♪
 


 
ただし、メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標が中央値+3.00%。

許容範囲を上下±1.00%としているので、上限4.00%~下限2.00%。

現状のインフレ率は、メキシコ銀行の目標値を上回っていることになります。
 

しかしメキシコのインフレ高進は、エネルギー価格の上昇、つまり原油高にも原因があります。

ご存知の通り、メキシコは産油国です。

原油高がメキシコ経済・メキシコペソにプラスに働いています。

トルコと違いインフレ高は悪!…とは言い切れない部分があります。

とは言え、インフレが低いに越したことは無いですけどね(;^_^A

現にこのインフレ率でもメキシコペソは堅調に推移しています。
 

では他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、同じく高金利通貨と言われる南アフリカ

政策金利8.00%-インフレ率4.40%=+3.60%!

インフレがようやく鈍化の兆しを見せ始め、南アフリカ準備銀行(SARB)も9月に利下げに踏み切りました。
 

問題のトルコは、政策金利50.00%-インフレ率51.97%=-1.97%!

トルコもようやくインフレの鈍化が見え始め、7月(61.78%)に比べて8月(51.97%)は10%も鈍化させることに成功しています。

それでもインフレ率50%近く(1年で物価が1.5倍)とか…。

トルコもようやく政策金利を50.00%まで引き上げてきましたが、遅きに失し、焼け石に水で、相変わらずひどい状態です(-_-;)。
 

まとめると実質金利的にも美味しい水準になっていますし、経済大国アメリカの隣国と言う立地条件は何事にも代えがたく、やはりメキシコペソへの投資は十分魅力的と言えます(^^♪
 

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政策金利発表でメキシコペソ

メキシコの政策金利発表で、メキシコペソがどうなったかと言うと…。

ドル/メキシコペソ

現在、1ドル=19.6265メキシコペソくらいでしょうか。
 
メキシコ銀行(BOM)会合後、ほぼ織り込み済みだったためか、ドル/メキシコペソはほとんど変化なし。

他の要因で上がったり下がったりしています。
 

10月1日にクラウディア・シェインバウム・パルド新大統領が誕生します。

ロペスオブラドール大統領ほど急進左派とは言われていないので、アメリカやカナダとの関係改善に向かいつつ、国内経済・雇用を強化して欲しいものです(^^♪

ドル/円

1ドル=142円70銭くらいでしょうか。
 
メキシコ銀行(BOM)会合後夜が明けて、実質的な日本の首相を決める自民党総裁選が行われました。

積極財政派の高市早苗経済安全保障担当相が1位で決選投票に進んだことから円安株高が進んでいましたが、2位で決選投票に進んだ石破茂元幹事長が選出されると、ドル円相場は1ドル=146.4円台から142.9円台まで急騰。

日経平均株価の先物でも売りが急激に拡大し、一時2000円超急落するなど市場は「石破ショック」の様相を呈しています。
 

なんてこったい…。

週明け、相場が落ち着くのかどうなるのか…。

メキシコペソ/円

1メキシコペソ=7円27銭くらいでしょうか。
 
正直メキシコペソ/円は、メキシコ銀行(BOM)政策金利発表で値は動いていません(;^_^A

自民党総裁選での石破元幹事長選出に伴う「石破ショック」で円高株安で恐慌状態です。

選出直後に日経平均先物サーキットブレーカー発動させた新総裁って…。
 

現状図で表すと、現状は日本円>メキシコペソ>ドルですかね。

いくでーやるでーメキシコペソ買い増しやー(IYM)。
 

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毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
 

メキシコの政策金利は現在10.50%(2024年9月27現在)。

なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪

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