トルコリラとメキシコペソのFXブログ-工業・製造業

メキシコ銀行政策金利を9.50%に利下げもペソ横ばい【2025年2月】

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メキシコ政策金利は0.50%利下げで9.50%

トランプ関税により経済の落ち込みが懸念

 
メキシコ銀行(BOM)は2月6日(日本時間の7日午前4時)金融政策決定会合を開き、市場予想通り政策金利を0.50%利下げし9.50%にすることに決定しました。

利下げは5会合連続。

利下げは5人の政策メンバー全員一致も、利下げ幅を巡ってヒース副総裁が0.25%の利下げを主張(残り4人が0.50%利下げを支持)して決定に反対しました。
 

しかし予想通りだったのか、ヒース副総裁の0.25%利下げ主張が効いたのか、メキシコペソは下落せず横横展開に。

むしろ主要国通貨の中で、2番手・3番手を争うくらい強いのですが、なにせ最強通貨:日本円、2番手:メキシコペソ、3番手:米ドルと言う展開なため、なかなか上値が重い状態が続いています(;^_^A
 

現在メキシコペソ/円スワップポイントや、松井証券のFX自動売買でメキシコペソ円設定は厳しい状態ですが、新興国通貨の割には底堅く、下落していてもその間は高いスワップポイントが助けてくれます( ・_・)b グッ
 

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メキシコ政策金利を9.50%に

メキシコ銀行(BOM)は6日に開いた金融政策決定会合で、政策金利を0.50%引き下げて9.50%とすると発表した。

利下げは5会合連続。

インフレの鎮静化を受け、新型コロナウイルス禍初期だった2020年8月以来、4年半ぶりとなる0.50%の大幅利下げに踏み切った。
 

メキシコ銀行(BOM)は声明で「インフレとの戦いは(メキシコが政策目標とする)3.00%を目指す段階にあると判断した」と中期的に消費者物価が安定して推移する見通しを示した。

5人の理事による同日の投票では、4人が0.50%利下げを支持した。

メキシコ銀行(BOM)は2024年3月に3年ぶりの利下げに転じ、12月まで4会合連続となった追加利下げの下げ幅はいずれも0.25%にとどめてきた。

 

引用元:日本経済新聞

 

結果、メキシコ銀行(BOM)政策金利

前回:10.00%
予想:9.50%
実績:9.50%
 

市場予想通りメキシコの政策金利は0.50%利下げの9.50%となりました。

利下げは5会合連続。

利下げは5人の政策メンバー全員一致も、利下げ幅を巡ってヒース副総裁が0.25%の利下げを主張(残り4人が0.50%利下げを支持)して決定に反対しました。
 

注目の声明では、「インフレ環境は(景気)抑制的な金融政策スタンスを維持しつつも、利下げサイクルの継続を可能にすると予想している」とし、「同程度の調整を検討する可能性がある」と表明。

つまり次回3月27日の会合でも0.50%の利下げが行われる可能性を示唆しました。

ただしメキシコペソは正直下落するかと思っていましたが、反応薄で、横横展開を維持しています(;^_^A
 

現在市場ではメキシコの政策金利よりも、アメリカ・トランプ大統領の政策に関心が集まっています。

トランプ大統領はメキシコからの輸入品に25%の関税をかけるし、発動予定としていた2月4日を目前にシェインバウム大統領との米墨首脳会談の末、発動を1カ月延期しました。

シェインバウム大統領をはじめメキシコ政府は、引き続きトランプ政権に新たな関税政策を撤廃するよう働きかけているものの、先行きは不透明です。
 

メキシコ銀行(BOM)もトランプ関税については「世界経済の統合を逆行させる政策が実施される可能性があり、グローバルリスクは増大している」と警戒しています。

もし関税が発動された場合、最大輸出国であり、自動車をはじめ輸出の8割以上をアメリカ向けに依存するメキシコは、アメリカやカナダに比べて、より大きな影響を受けます。

一部金融機関の試算では、「トランプ大統領が予告通りに関税を課した場合、メキシコ経済は年間で2〜3%落ち込む可能性がある」と言われており、これはさすがに回避すべく、シェインバウム大統領をはじめメキシコ政府の手腕に期待したいところです。
 

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高金利通貨国の実質金利

上記通り、メキシコ12月の消費者物価指数(CPI≒インフレ率)は前年同月比+4.21%。

これによりメキシコの実質金利は、

政策金利9.50%-インフレ率4.21%=+5.29%!

実質金利で言うと、メキシコペソは現在唯一と言って”まともな”プラス金利となっています(^^♪
 


 
ただし、メキシコ銀行(BOM)のインフレ目標が中央値+3.00%。

許容範囲を上下±1.00%としているので、上限4.00%~下限2.00%。

現状のインフレ率は、メキシコ銀行の目標値を上回っていることになります。
 

しかしメキシコのインフレ高進は、エネルギー価格の上昇、つまり原油高にも原因があります。

ご存知の通り、メキシコは産油国です。

原油高がメキシコ経済・メキシコペソにプラスに働いています。

トルコと違いインフレ高は悪!…とは言い切れない部分があります。

とは言え、インフレが低いに越したことは無いですけどね(;^_^A

現にこのインフレ率でもメキシコペソは堅調に推移しています。
 

では他の高金利通貨国の実質金利がどうなっているかと言うと、同じく高金利通貨と言われる南アフリカ

政策金利7.50%-インフレ率3.00%=+4.50%!

南アフリカは最近ものすごい勢いでインフレが鈍化しつつあり、それを受けて南アフリカ準備銀行(SARB)も利下げペースを加速させています。
 

問題のトルコは、政策金利45.00%-インフレ率42.12%=+2.88%!

トルコもようやく実質金利がプラスに転換しましたが、それでもインフレ率40%を超えています。

(1年で物価が1.4倍とか怖い)

最近エルドアン大統領がまた「利下げしろ」と言い出したし始めたのに、少し不安を感じます(;^_^A
 

まとめると実質金利的にも美味しい水準になっていますし、経済大国アメリカの隣国と言う立地条件は何事にも代えがたく、やはりメキシコペソへの投資は十分魅力的と言えます(^^♪
 

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政策金利発表でメキシコペソ

メキシコの政策金利発表で、メキシコペソがどうなったかと言うと…。

ドル/メキシコペソ

現在、1ドル=20.4580メキシコペソくらいでしょうか。
 

0.50%利下げ予想でしたし、実際に0.50%の利下げ決定でしたから、もう少しタカ派的な声明になると思っていましたが、まさか次回3月27日の会合でも0.50%の利下げが行われる可能性を示唆までするとは思いませんでした。

個人的にはハト派的な内容と感じました。

とは言えメキシコペソは反応薄で、横横展開だったのは少し驚きでした。

あー良かった(^^♪
 

ちなみにメキシコ銀行(BOM)はエコノミストの予想として、米ドル/メキシコペソの為替レートは2025年末で20.69ペソに達するとの発表しています。

米ドル高・メキシコペソ安予想なのですが、トランプ関税次第としか(-_-;)

ドル/円

1ドル=151円80銭くらいでしょうか。
 
1月ISM製造業景況指数は予想を上回り、久々に50を上回ったのは良かったのですが、非製造業景況指数は予想を下回るなど、強弱まちまちな経済指標が多くなってきました。

またトランプ関税などドル高政策について、延期なども見られることから、現在では反動のドル安に傾きつつあります。

とは言え、トランプ大統領次第な面もあり、先は読めません(;^_^A

メキシコペソ/円

1メキシコペソ=7円42銭くらいでしょうか。
 
日本銀行(BOJ)内でもタカ派で知られる田村審議委員が講演で、「中立金利、最低でも1%程度とみている」「2025年度後半には少なくとも1%程度まで短期金利引き上げておくことが、物価目標達成の上で必要」と発言したことで円高が進んでいます。

1月会合での利上げもあり、2025年はここまで最強通貨。

日本円が最強になろうとは(;^_^A
 

現状図で表すと、現状は日本円>メキシコペソ>米ドルですかね。

それでも、いくでーやるでーメキシコペソ買い増しやー(IYM)。
 

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毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
 

メキシコの政策金利は現在9.50%(2025年2月7現在)。

なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪

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