1ドル=3.50トルコリラを超える最安値を更新
先週のまとめ
●対ドル対ユーロで最安値更新
11月の米国大統領選挙で、共和党トランプ候補が大統領に当選。
トランプノミクスへの期待から、ドル高、株高、金利高の展開に。
投資家は新興国資産を売却、米ドル資産買いに走っています。
その中でもトルコは、地政学リスク(隣国シリアは内戦状態、国内でも対テロ作戦継続中)や、外貨に頼る経済構造から通貨安の展開となっています。
今週の予想
●トルコリラは軟調推移か
エルドアン大統領の長期政権を可能にする権限強化の憲法改正法案を提出する予定で、可決される公算大です。
BNPパリバ、RBS、モルガン・スタンレー、どれもさらに対ドルでトルコリラ安の展開になると予想しています。
トランプ次期米国大統領政権になり材料出尽くしでのドル安か、トランプノミクスの弱点が露呈(財政問題)しての失望(ドル)売り、などの展開とならない限り、トルコリラ安は続く可能性はあります。
(まあ、もっとも日本もトルコのこと言えないので、トルコリラ安日本円安であまり変わらない展開も十分想像できます)
(そういう展開は願ったりかなったりで、スワップポイント分美味しい形となります(笑)
今週の注目材料
12月05日 16:00 【トルコ】
11月消費者物価指数
11月生産者物価指数
11月消費者物価指数は、前月比+0.52%と、市場予想の同+0.89%を下回る結果に。
11月生産者物価指数は、前月比+2.00%と、市場予想の同+0.95%を大きく上回る結果に。
この両結果を踏まえてトルコリラ円は、1トルコリラ=31.8円あたりから、32.4円くらいまで急上昇しています。
やったね!
まあドル高展開になっているので、ドル高トルコリラ高円安展開と言えるのですが、全然問題ないです!
むしろ大歓迎!
トルコリラの感想
トルコリラ最安値更新でも書いた通り、トルコリラは対ドル対ユーロで最安値を更新してしまいました。
高金利スワップポイント狙い派にとっては悲しい出来事です。
(今から買われる方は嬉しい出来事でしょうけど(笑)
トランプノミクス(トランプ次期米国大統領による大型減税・大規模インフラ投資などの経済政策)への期待を背景に、好調な米国経済。
一方エルドアン大統領の強権姿勢、EUとの関係悪化、隣国シリア内戦、対テロ作戦、国内の治安悪化など、トルコを取り巻くマイナス要素は数え切れません。
先日も「米国ドルやユーロをトルコリラに両替しよう」
「米国ドル、ユーロを売ってトルコリラを買い、トルコリラで買い物をしよう」
とエルドアン大統領自ら市民に訴えかけました。
今トルコでは、国を挙げて通貨安防衛に努めています。
そのためには…⇒トルコリラ安を止める方法
エルドアン大統領!お願いしますよ…。
トルコリラ円の為替相場見通しは、
30円~34円程度のレンジ相場
と予想します。
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トルコの政策金利は現在14.00%(2019年11月4日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は現在7.75%(2019年11月4日現在)。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
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