順調なトルコ経済と思いきや…
2017年07月第1週は、再び1トルコリラ=32円台へ…と思いきや31円割れの危機へ。
なんとか踏ん張り31円半ばまで戻しています。
まあ、トルコがどうのこうのよりも、アメリカの経済指標に振り回された結果ですけどね…。
先週のまとめ
トルコの政治経済
●トルコ経済は堅調なれど
1トルコリラ=32円を窺う(32円弱)あたりから31円割れ直前まで下落するも、なんとか31円半ばまで盛り返し、週の取引を終えました。
先週発表されたトルコの各経済指標では、06月消費者物価指数が市場予想前月比+0.1%に対し、実績同-0.27%とインフレ率が改善!
06月生産者物価指数も市場予想前月比+0.4%に対し、実績同+0.07%と喜ばしい数値に!
最近はインフレ率は鈍化していましたが、鈍化と改善は違います。
(赤字部署の幹部が「赤字額を〇割改善しました」って言ってましたが赤字は赤字、何言ってるの?状態ですが、黒字(ここで言うマイナス)になれば話は別です)
そうトルコは頑張っているのです!
素晴らしいぞエルドアン大統領!
偉いぞトルコ中央銀行チェティンカヤ総裁!
トルコでも治安を揺るがすような大きなテロ事件は発生してなく、治安回復が進んでいると見られていることも、トルコ経済やトルコリラにとっては支援材料となっています。
日本米国の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)。
日本銀行は指値オペ通知へ
金融緩和策解除・利上げ検討への思惑から、主要各国地域の長期金利が上昇。
それにつられる形で上昇していた日本の長期金利に対し日本銀行は7日、指値オペを通知し国債買い入れ額を500億円増額しました。
日本銀行が引き続き長期金利の上昇を抑制する姿勢を明確にしたことから日米長期金利差拡大を想定したドル買い円売り(ドル高円安)が進む結果となりました。
米国雇用統計は強い結果に
注目の米国06月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比+22.2万人と市場予想の同+17.8万人を大きく上回る結果となりました。
また過去2ヶ月分(04月-05月)の雇用者数も上方修正されたことから、米国の堅調な労働市場が再確認され、ドルは一段高の展開となりました。
07日のニューヨーク市場(日本時間08日0時過ぎ)では、日本の長期金利抑制・米国の長期金利上昇による日米長期金利差拡大、米国株高などを意識してドルは114円17銭-18銭まで上昇。
結局113円90銭-91銭でこの週の取引を終えました。
引用元:ドル円為替見通し07月第1週
と、日本:金融緩和継続
米国:年内あと1回(年合計3回)の利上げを検討
からドル高円安が大きく進む結果に。
トルコリラは頑張りました。
円安も良い傾向です。
ドルも頑張った週後半では、ドル高トルコリラ高円安に…。
図式でいうと、ドル>トルコリラ>>>円という組み合わせでしょうか。
今週の注目材料
トルコ05月鉱工業生産
07月10日 16:00 【トルコ】
05月鉱工業生産
前回04月は前月比+2.2%、市場予想同-0.2%に対し、実績同-1.5%!
前年比でも、前回前年比+6.7%、市場予想同+6.4%に対し、実績同+3.5%!
ああああ、前月の反動か、悪いとは思っていましたが、それを大きく上回る悪さ。
工業国を目指しているトルコにとっては良くない数字です。
まあ、前年比よりはプラスなのは救いでしょうか。
ただ、1月の数値の悪さだけでは判断出来ないですし、最近は良い数値が目立ってきているので、次の経済指標に期待しましょう(笑
今週の予想
トルコ経済指標
●トルコリラは横横展開か
トルコリラに関しては、
11日:05月小売売上高
13日:05月経常収支
が予定されています。
注目は明日の小売売上高。
小売り(消費)が増えれば、輸入も増えるけど生産も増えますから、やはりトルコ経済が上向くには消費して貰わないとね。
前回が良くない数値(前月比+0.1%)だっただけに大きく上昇して欲しいのですが、市場予想は同+0.2%といまいちな数値に…。
一方の米国ドル、
イエレンFRB議長議会証言
今週12日-13日に半期に1度のイエレン米国連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言が行われます。
米国06月の雇用統計は非農業部門雇用者数を中心に強い数値となったものの、賃金の伸びは前月比+0.2%と市場予想の同+0.3%を下回るなど、市場は今後のFRBの追加利上げ継続の方針に懐疑的な見方を示しており、イエレンFRB議長の証言内容次第ではドル買い(ドル高)にもドル売り(ドル安)にもつながる可能性があります。
引用元:ドル円為替見通し07月第1週
とありますが、まあ前回講演時同様タカ派発言を繰り返すと思われます。
なにせ米国雇用統計が堅調すぎる結果となったのですから、ハト派発言をする必要がありません。
確かに失業率は市場予想4.3%から実績4.4%へと悪化していますが、これは労働参加率が上がった為です。
職探しを諦めていた人が再び探し出して、むしろ喜ばしいことです。
確かに平均時給は市場予想前月比+0.3%に対し、実績同+0.2%と予想を下回りました。
しかしこちらも、まだまだ米国は完全雇用には届いてなく、さらなる労働市場の高まりから、次第に上昇していくでしょう。
現に市場もドル買い(ドル高)で返納していますしね。
トルコリラ円の為替相場見通し
トルコリラ円の為替相場見通しは、
30円50銭~32円50銭程度のレンジ相場
と予想します。
先週は、30円50銭~32円50銭程度のレンジ相場と予想していました。
トルコリラの感想
スワップ利益は、1日10,000通貨当たりおよそ平均で96.14円。
(現在保有中のトルコリラはヒロセ通商)
今週も1週間が過ぎ、1日あたりのスワップポイント96.14円X7日X320,000通貨=21,535円。
無事スワップポイント分利益21,535円獲得できました。
ありがとうございます♪
しかしヒロセ通商の1日あたりのスワップポイントはおよそ96.14円(7日平均)ですか。
管理人はトルコリラを32円60銭で320,000通貨購入しています。
今トルコリラ円のレートは、31円60銭くらいです。
(31.6円-32.6円)X320,000通貨=-32.0万円。
為替差損は32.0万円となっています。
含み損も大分減ってきました。
まあ管理人は、1年-2年でトルコリラ運用を止めようとは思っていないので、10年くらい先にトルコリラ高円安になっていれば良いのですが、そうは言ってもマイナスは心臓に良くないです。
だがしかし、スワップポイントを合わせた利益は大幅プラスです♪
やったね♪
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トルコの政策金利は現在8.50%(2023年6月10日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
この記事を見られているってことはトルコリラに興味があるってことですよね?
気になるなら悩むよりも時間を味方に、早く始めることが重要だと思います♪