トルコ06月の住宅販売件数が悪すぎる!
2017年07月第3週は、17日の22時ごろ1トルコリラ=31円90銭と、もう少しで32円台復活まであと一歩のところまで来ました。
その後も31円台後半で推移していたものの、21日(金)に突如崩れ31円半ばへと失速。
トルコ経済指標は良かったものの、米国政治への先行き不透明感方のリスク回避姿勢が鮮明になってきましたからね。
新興国通貨にとっては”つらい”ところです。
先週のまとめ
トルコの政治経済
●トルコ経済指標は良好な結果に
週始めの1トルコリラ=31円80銭から90銭と、再び32円台を伺うところまできたものの、週終わりには結局1トルコリラ=31円40銭台へ。
大きな変動はなかったものの、週で見れば右肩下がりな軟調な推移となりました。
週の高値は31円92銭-95銭くらい。
週の安値は31円34銭-36銭くらいでしょうか。
右肩下がりはちょっと心配ですが、まあスワップポイント狙いの長期保有派にとっては安心して見ていられる週と言えたのではないでしょうか♪
先週発表されたトルコの各経済指標では、トルコ04月失業率が市場予想11.0%に対し実績10.5%!
トルコ07月消費者信頼感も市場予想68.4に対し、実績71.3!
04月失業率は驚くべき程の改善具合で、およそ1年ぶりの低失業率だったりします。
07月消費者信頼感も、前回実績よりも市場予想よりも上回る良い数値となり、まさに踏ん張ったと言え、トルコ経済の底力を見せつけました。
トルコでも治安を揺るがすような大きなテロ事件は発生してなく、治安回復が進んでいると見られていることも、トルコ経済やトルコリラにとっては支援材料となっています。
日本米国の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)。
ロシアゲート疑惑(事件)再燃
ドルについては、米国共和党上院がオバマケア代替法案の成立を断念したことなどにより、トランプ政権の政策運営全般に対する懸念がさらに増したこと。
昨年の米国大統領選挙戦時のトランプ陣営とロシアとの不透明な関係を巡る疑惑から、米国政治への不透明感が拡がり、ドルの上値を抑える要因となりました。
税制改革(大型減税)の財源となる、医療保険制度改革(通称オバマケア法案)廃止、共和党ヘルスケア法案の可決成立の目処はたっておらず、トランプノミクス(トランプ米国大統領による大型減税・大規模インフラ投資、規制緩和などによる経済政策)への期待は後退しており、ドルが買われる(ドル高となる)材料が見当たりません。
21日には、政権の顔とも言うべきスパイサー米国大統領報道官が僅か半年で辞任。
ドル売り(ドル安)に拍車がかかり、ドル円は一時111円00銭-01銭まで下落。
結局、111円11銭-12銭でこの週の取引を終えました。
引用元:ドル円為替見通し07月第3週
と、米国政治の先行き不透明感からドルが売られ(ドル安になり)ました。
異次元金融緩和絶賛継続中の円も買われる要素がないのですが、米国側のつまづきにより、リスク回避のドル売り円買い(ドル安円高)となってしまいました。
トルコリラは”そこそこ”頑張ってます。
が、アメリカの自滅と言うか、つまづきによりドル売り(ドル安)に。
異次元金融緩和絶賛継続中で買う要素はないけれども、安全通貨ということでリスク回避で買われた円(円高)。
トルコリラもリスク回避という新興国通貨売りに巻き込まれて売られていきました(トルコリラ安)。
図式でいうと、円>トルコリラ>ドルという組み合わせでしょうか。
(買われたのは、09月の欧州中央銀行(ECB)理事会にてテーパリング(金融緩和策の縮小)について議論される可能性が高いと市場に判断されたユーロくらいでしょうか)
今週の注目材料
トルコ06月住宅販売件数
07月24日 16:00 【トルコ】
トルコ06月住宅販売件数
前回05月が前年比+1.5%、06月実績同−8.1%!
前月比では−16.3%と、もの凄い悪い数字に…。
目が覚めた。なんじゃこりゃ?
米国の指標では、新築住宅件数と中古住宅件数が分かれていますが、トルコは新築・中古両方を合わせた販売件数のはずです。
前月比-16.3%、前年比-8.1%って…。
クーデター並みの事件でも起こったのでしょうか?
それとも大規模テロ?
両方聞いてませんし、重要経済指標と思っていなかったのですが、チャートが大変なことになっていたので、見直してみるとこんなことに…。
今は徐々に値を戻していますが、一時は1トルコリラ=31円台割れまでトルコリラ安が進む結果に。
情報があれば、ちょっと詳細を追ってみたいですね。
今週の予想
トルコ経済指標
●トルコリラは荒れる展開か
トルコリラに関しては、
07月25日 20:30 07月景況感
07月25日 20:30 07月設備稼働率
07月27日 20:00 07月翌日物貸出金利
07月27日 20:00 07月翌日物借入金利
07月27日 20:00 07月一週間物レポ金利(政策金利)
07月27日 20:00 07月後期流動性貸出金利
07月28日 17:00 06月観光客数
07月28日 16:00 05月経済信頼感
と非常に重要な経済指標発表が相次ぎます。
その中でも特に重要なのが27日に行われるトルコ中央銀行(TCMB)による政策金利発表。
市場の予想では、金融政策の現状維持が予定されていますが…。
一方の米国ドル(と日本円)、
今週もドルの上値は重い模様
今週のドル円も、レンジ相場継続もやや弱含みと予想します。
今週は先週と打って変わり、重要イベントが目白押しです。
特に25日-26日開催の米国連邦公開市場委員会(FOMC)。
28日発表予定の米国04-06月期国内総生産(GDP)などが、米国連邦準備制度理事会(FRB)による年内追加利上げの有無を判断する材料となります。
しかし多少ポジティブな結果になろうとも、上記通りトランプ大統領の政権運営や経済政策に対する疑惑や懸念、不安感は晴れることは無いため、リスクオン状態のドル買い(ドル高)に進むとは思えず、ドルの上値は重いままでしょう。
引用元:ドル円為替見通し07月第3週
と、利上げ慎重論に押されハト派に再転換しそうな勢いの米国連邦公開市場委員会(FOMC)。
市場予想前期比年率+2.5%と、前回01-03月期の同+1.4%から大きく改善することが予想されている米国04-06月期国内総生産(GDP)など、米国も重要イベントが控えています。
荒れそうな相場が予想されますね…。
トルコリラ円の為替相場見通し
トルコリラ円の為替相場見通しは、
30円50銭~32円50銭程度のレンジ相場
と予想します。
先週も、30円50銭~32円50銭程度のレンジ相場と予想していました。
トルコリラの感想
さて今週は上記通り、27日にトルコ中央銀行の会合が開かれ、政策金利が発表されます。
市場では、後期流動性貸出金利と3つの政策金利をすべて据え置く金融政策の現状維持と予想しています。
現状、対米国ドルでのトルコリラ通貨は安定していますし、インフレ率もトルコ中央銀行の目標値を上回っているものの、鈍化しています。
そのためトルコ中央銀行が、この場面であえて追加利上げを行う必要性は無いと思います。
よって基本は現状維持。
エルドアン大統領は利下げしたいでしょうが、ここで追加利上げ、もしくは利下げがあったら、むしろそれはサプライズと言え、値が大きく動くことになるでしょう。
もしトルコリラが下落し、1トルコリラ=30円を割ったのなら…買い増しします(笑
ええ、本気です♪
スワップ利益は、1日10,000通貨当たりおよそ平均で97.00円。
(現在保有中のトルコリラはヒロセ通商)
今週も1週間が過ぎ、1日あたりのスワップポイント97.00円X7日X320,000通貨=21,728円。
無事スワップポイント分利益21,728円獲得できました。
ありがとうございます♪
管理人はトルコリラを32円60銭で320,000通貨購入しています。
今トルコリラ円のレートは、31円20銭くらいです。
(31.2円-32.6円)X320,000通貨=-44.8万円。
為替差損は44.8万円となっています。
トルコ住宅販売の悪い数字のせいで、含み損も大きく増えてしまいました。
まあ管理人は、1年-2年でトルコリラ運用を止めようとは思っていないので、10年くらい先にトルコリラ高円安になっていれば良いのですが、そうは言ってもマイナスは精神上に良くないです。
だがしかし、スワップポイントを合わせた利益は大幅プラスです♪
やったね♪
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トルコの政策金利は現在8.50%(2023年6月15日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
この記事を見られているってことはトルコリラに興味があるってことですよね?
気になるなら悩むよりも時間を味方に、早く始めることが重要だと思います♪