先週のトルコ経済指標は、注目のトルコ2017年7月消費者物価指数と生産者物価指数が市場予想を下回る悪い数値で、トルコ経済に暗雲が拡がり、トルコリラは売られていきました。
(と、言っても僅か10銭程度の下落ですが)その後もドル高トルコリラ安が進み、4日には一時1トルコリラ=31円を割りました。
しかしさすがは超大国アメリカ!
4日発表のアメリカ雇用統計の力を借りて、結局、週の終値は週の始値を上回って取引を終えました。
まあ、アメリカ経済の前にはトルコ経済なんてものはこの程度ですよ…。
(いやー良かった、アメリカ帝国(米帝)様ありがとう♪)
先週のまとめ
トルコの政治経済
●トルコ07月生産者物価指数は予想を上回る悪さ
先週03日発表のトルコ06月観光客数が市場予想前年比+15.1%に対し、実績同+43.0%!と予想外のポジティブプライズとなりましたが、トルコリラは変化なし…。
(”前月比”ではなく”前年比”というのがポイント高し)
逆にトルコ07月生産者物価指数が市場予想前月比+0.12%に対し、実績同+0.72%!
前年比に至っては市場予想+14.02%に対し、実績+15.45%!と酷い数値となったことからトルコリラは売られていきました。
(良い数値には反応しないのに、悪い数値には素直に反応するトルコリラ)
先週発表された上記以外のトルコ各経済指標では、トルコ06月製造業購買担当者景気指数(PMI)は市場予想54.4に対し、実績53.6!
トルコ07月消費者物価指数は市場予想前年比+9.90%に対し、実績同+9.79%!
季節要因や天候などで価格変動の激しい食品・エネルギー除く消費者物価コア指数は市場予想前年比+9.05%に対し、実績同+9.60%!
と、先週は市場予想を下回る悪い数値が多かったですね。
最近のトルコの経済指標は良かっただけに、一過性なのか、それとも最近が良かっただけなのか、今後の経済指標に注目です。
ただまぁ、トルコでも治安を揺るがすような大きなテロ事件は発生してなく、治安回復が進んでいると見られていることも、トルコ経済やトルコリラにとっては支援材料となっています。
トルコリラの推移
週の高値は31円40銭くらい。
週の安値は31円00銭くらいでしょうか。
3週間前は1トルコリラ=32円台を窺うところまで行ってましたが、まあ31円割れも一瞬でしたし、そこまで心配はないでしょう。
トルコリラの底は固く、むしろスワップポイント狙いの長期保有派にとっては普段通りの週と言えます。
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)。
インフレ鈍化懸念によりドル売り広がる
03日発表された米国07月のISM非製造業景況指数(総合)が53.9と市場予想の56.9を下回ったこと。
特に07月ISM非製造業景況指数の雇用指数が53.6と前回06月の55.8を下回ったことにより、米国のインフレ率鈍化懸念が拡がり、米国長期金利も低下。
結果、年内追加利上げ観測は一段と後退し、ドル売り(ドル安)が進みました。
米国雇用統計は予想を上回る
しかし注目の米国07月雇用統計にて、非農業部門雇用者数変化は前月比+20.9万人と市場予想の同+18.0万人を上回ったほか、前回06月実績も同+22.0万人から同+23.1万人に上方修正されたことから、年内追加利上げ観測が再燃し、ドル買い円売り(ドル高円安)が進みました。
また、コーン米国家経済会議(NEC)委員長が現在35%の米国国内の法人税率を、およそ23%くらいまで引き下げ米国への投資を促す必要があるとの考えを示したこともドル買い(ドル高)を促す要因となりました。
(トランプ大統領は法人税率を15%まで引き下げる意向を示しているが、実現性は薄いと言われています)
結果04日のニューヨーク市場(日本時間23時30分ごろ)にて、ドル円は一時111円04銭-05銭まで上昇したものの、その後は長期金利の一服もあり、結局110円70銭-71銭にてこの週の取引を終えました。
引用元:ドル円為替見通し08月第1週
と、週初めは米国のインフレ率鈍化懸念からドルが売られ(ドル安になり)ました。
しかし04日発表の米国雇用統計がポジティブサプライズとなったことからドルは全面高の展開となり、さらには米国株式市場も8営業日連続で史上最高値を更新と米国経済は好調を維持しています。
引き続き市場はリスクオン状態(リスクを取ってでもリターンを得る状態)ですかね。
悲観することは、ぜんぜんないです。
為替は上がったり下がったりするものです(笑
トルコリラは正直弱かったです。
アメリカは…好調な雇用統計からドル買い(ドル高)に。
日本円は異次元金融緩和絶賛継続中で買う要素はなく、日米金利差拡大からトルコリラ以上に売られ円安に。
図式でいうと、ドル>トルコリラ>>円という組み合わせでしょうか。
今週の予想
トルコ経済指標
●トルコリラは落ち着く展開か
トルコリラに関しては、
08月08日 16:00 06月工業生産
08月08日 16:00 06月小売売上高
くらいでしょうか。
先週、先々週と比べると、そこまで重要とは言えない経済指標ですね。
一方の米国ドル(と日本円)、
今週もドルの上値は重い模様
今週のドル円も、レンジ相場継続もやや弱含みと予想します。
今週の注目経済指標は、
08月10日の07月生産者物価コア指数(PPI)。
08月11日の07月消費者物価指数(CPI)。
などが挙げられます。
しかし多少ポジティブな結果になろうとも、ドルの上値は重いままでしょう。
生産者物価指数(PPI)と消費者物価指数(CPI)
米国07月の生産者物価コア指数(PPIコア指数)は前月比+0.2%、消費者物価コア指数(CPIコア指数)は同+0.2%と予想されています。
どちらも前回06月の同+0.1%を上回る市場予想となっており、米国07月の雇用統計が好調な結果となったことから、両指数が良好な結果となれば、年内追加利上げ観測が一段と高まり、ドル買い(ドル高)が進むことが予想されます。
しかし労働市場は堅調さを維持しているものの、それ以外の経済指標、特にインフレ関連指標は低調な結果も見られるなど強弱まちまちな状態です。
トランプ政権政治への先行き不透明感
引き続き米国トランプ政権の先行き不透明感もドルの上値を重くしています。
モラー特別検察官による捜査が進展しロシアゲート疑惑が深まる事態になれば、ドル売り(ドル安)がますます進むでしょう。
税制改革(大型減税)への期待はあるものの、オバマケア改廃法案は進展しておらず、今後の展開も暗そうです。
ドル円の今後
市場はドル円の行方を1ドル110円-115円のレンジ相場と予想しており、一時110円の下限を下回ったものの、あくまで一時的であり、04日のニューヨーク市場では一時111円台を回復するなど、行き過ぎたドル安円高に対する警戒感は後退しています。
しかし上記通り、米国政治の不透明感次第では、再び1ドル=110円を下回る可能性は高いと言えます。
引用元:ドル円為替見通し08月第1週
と、今週は米国でも重要経済指標は週末の上記2つくらいです。
米国雇用統計内容が良かったのにドルの上値は重く弱気と書いてあるのは、20万人を超えた米国雇用統計の非農業部門雇用者数が実はフルタイム勤務者数は減少、パートタイム勤務者数は大幅増と、そりゃー賃金(平均時給)は伸びないわなな状況だからです。
当然手放しでは喜べませんね。
トルコリラ円の為替相場見通し
トルコリラ円の為替相場見通しは、
30円50銭~32円50銭程度のレンジ相場
と予想します。
先週は、30円00銭~32円50銭程度のレンジ相場と予想していました。
トルコリラの感想
スワップ利益は、1日10,000通貨当たりおよそ平均で103.71円。
(現在保有中のトルコリラはヒロセ通商)
今週も1週間が過ぎ、1日あたりのスワップポイント103.71円X7日X320,000通貨=23,231円。
無事スワップポイント分利益23,231円獲得できました。
ありがとうございます♪
しかしヒロセ通商の1日あたりのスワップポイントはおよそ103.71円(7日平均)ですか。
管理人注目のFXプライムbyGMOは1日平均112.0円(凄い!)ですから、今後買い増しするならFXプライムbyGMOですかね。
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管理人はトルコリラを32円60銭で320,000通貨購入しています。
今トルコリラ円のレートは、31円40銭くらいです。
(31.40円-32.60円)X320,000通貨=-38.4万円。
為替差損は38.4万円となっています。
まあ管理人は、1年-2年でトルコリラ運用を止めようとは思っていないので、10年くらい先にトルコリラ高円安になっていれば良いのですが、そうは言ってもマイナスは精神上に良くないです。
だがしかし、スワップポイントを合わせた利益は大幅プラスです♪
やったね♪
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トルコの政策金利は(2018年7月1日)現在17.75%。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑