トルコリラとメキシコペソのFXブログ-利上げ・防衛・対策

トルコリラ為替見通し2017年11月第4週-トルコ中央銀行の防衛策も…

トルコリラとメキシコペソのFXブログ-利上げ・防衛・対策

トルコ中央銀行もトルコリラ安に対し色々な対策・防衛策を講じたのですが…

 
11月の第4週はおよそ1トルコリラ=28円19銭でこの週の取引を終了。

先週(11月の第3週)終値の1トルコリラ=28円90銭より、71銭のトルコリラ安円高で終了しています。

今から買う人、買い増す人は逆に言えば、トルコリラを28円台前半の安値で買えるチャンス!
 

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先週のまとめ

トルコの政治経済

トルコ11月消費者信頼感指数

10月実績67.3、市場予想67.9%に対し、実績65.2!

トルコ11月景況感

10月実績109.5、市場予想109.1に対し、実績106.3!

トルコ11月設備稼働率

10月実績79.7%、市場予想79.5%に対し、実績79.9%!

トルコ10月住宅販売

10月実績前年比+28.8%、実績-5.7%!
 

先週のトルコ経済指標は数多く発表されたものの、重要経済指標と呼べるのは設備稼働率くらいだったためか、あまり値動きに影響与えませんでした。

内容も住宅販売は置いておいて(笑)、悪かった指標も多少下回った程度、良かった指標も多少上回った程度と、総じて悪くない内容の経済指標だったと言えるでしょう。
 

問題は、エルドアン大統領によるトルコ中央銀行へ利下げ圧力(要求)。

そして対米、対NATOとの関係悪化によるトルコの政治的、外交的リスクの顕著化が原因です。

トルコリラ安に対しトルコ中央銀行も効果的な対策・防衛策が取れなかったのも原因でしょう。

(エルドアン大統領の利下げ圧力を気にして効果的な対策が取れていない)

対アメリカドル、対円で史上最安値を更新してしまいました。
 

しかし逆に考えればトルコ経済自体は悪くない(むしろ高い成長が続いている)ので、まだ保てている状況でしょうか。

今のところ中東を巡る地政学リスクが少しきな臭いですが、トルコ国内でも治安を揺るがすような大きなテロ事件は発生してなく、治安回復が進んでいると見られていることは、トルコ経済やトルコリラにとっては支援材料となるでしょう。

トルコリラの推移

週の高値は29円12銭くらい。

週の安値は28円07銭くらいでしょうか。
 

トルコ経済…トルコリラ上昇の足を引っ張る三大要因

インフレ率地政学リスク政治的リスク(外交的問題含む)。

まあインフレ率は一朝一夕には低下しないですが、格付け会社S&Pはトルコの来年のインフレ見通しを7.9%に低下すると予想しているくらいですから期待したいです。
 

地政学リスクも今のところ落ち着いています。

そして先週も政治リスクが引き続きトルコリラ安の原因となっています。

内容は上記通り。

(具体的にはトルコリラ史上最安値更新!対米関係悪化が原因、及びトルコリラ防衛には大幅な利上げが必要!?を参照ください)

悪い方悪い方(裏目裏目)に事が進んでいます。

米国と日本の政治経済

一方の米国ドル(と日本円)。
 

先週のドル円は、予想以上にハト派だった米国連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事録内容を受けて上値の重い展開となりました。

週の終値もおよそ1ドル=111円55銭と、先週終値の112円18銭から、63銭程度のドル安円高でこの週の取引を終えています。

10月耐久財受注

22日に発表された米国10月の耐久財受注は前月比-1.2%と市場予想の同+0.3%を下回り、まさかのマイナスとなったことからドル売り(ドル安)が進む原因となりました。

耐久財受注は設備投資の先行指標としても注目されており、また国内総生産(GDP)の算出の際に使用される耐久財受注の非国防資本財受注も前月比+0.4%と、09月実績の同+1.1%、市場予想の同+0.5%から鈍化したことから、10月-12月期の経済成長率も鈍化するとの懸念が浮上し、ドル売り(ドル安)材料となりました。

FOMC議事要旨

22日(日本時間23日午前4時)に公表された10月31日-11月01日開催分の米国連邦公開市場委員会(FOMC)会合議事要旨は、低インフレ率の状態が長期間に及ぶ可能性が指摘されるなど予想以上のハト派的な内容だったことから、さらにドル売り(ドル安)が進みました。

12月のFOMCでの追加利上げは確実視されているものの、米国長期金利の上値は重く、来年2018年における利上げペースが米国連邦準備制度理事会(FRB)が想定している年3回を下回るとの見方が広がったことが原因です。

米国税制改革(大型減税)

米国共和党が推し進める税制改革(大型減税)法案の年内可決への期待は継続しており、その証拠に国株価は連日史上最高値を更新しています。

しかし一部の市場参加者からは税制改革(大型減税)法案の可決は織り込み済みとの声もあります。

問題は税制改革(大型減税)法案の中身で、法人税減税などが先送りされれば、失望のドル売り(ドル安)材料となることでしょう。

ドル円は24日のニューヨーク市場で、米国株価や原油価格の上昇を受けドル買い円売り(ドル高円安)が進み、結局111円54銭-55銭でこの週の取引を終えました。

 

引用元:ドル円為替見通し11月第4週(管理人のドル円ブログ)

 
予想以上にハト派だった米国連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事録内容と、先週発表された各米国経済指標もあまり良くない内容だったことから、ドル売り(ドル安)が進みました。

先週は良い材料が少なかったですね。

そんな中でも数少ない支援材料と言えるのか、米国株価の主要株価指数(ニューヨークダウ平均、S&P500、ナスダック総合指数)がともに史上最高値を更新したのは本当に凄いです。

(なのにドル円の上値は重いとかね…)
 

上記通りトルコリラは、インフレ率の高止まりと、(エルドアン大統領の)政治的リスクがトルコリラの上値を重くしています。

アメリカドルは、12月の追加利上げは確実も、来年2018年の利上げペースは鈍化するかもしれないというぜいたくな悩みで、ドルの上値は重いです。
 

日本円は、アメリカの税制改革(大型減税)法案の先行き不透明感や、米国長期金利の低迷などから、多少円買い(円高)が進んでいますが一時的と見ていますし、まあこちらもトレンドは引き続き円売り(円安)でしょう。

何よりアメリカ、ユーロ圏は金融正常化(利上げ)の動きですが、日本は異次元金融緩和を継続中です。

そして図式でいうと円>ドル>トルコリラという組み合わせでしょうか。
 

あ…トルコリラ円にとっては最悪の図式だ。

でもまあ、問題はドル/トルコリラです。

エルドアン大統領が大人しく…、そして私情を捨て政治的な英断(欧米と仲直り)をしてくれたら…。

 

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今週の予想

トルコ経済指標

トルコリラに関しては、

11月27日 16:00 11月経済信頼感

11月28日 16:00 10月貿易収支

11月28日 20:00 10月観光客数

12月01日 16:00 10月製造業PMI

が予定されています。
 

今週は貿易収支、観光客数、製造業PMIとトルコ経済にとって重要な指標の発表が予定されています。

しかし今週”も”経済指標よりも政治的な件が、トルコリラ為替相場に影響を及すことでしょう。

(良い方向に及ぼしてくれれば良いのですが…)

米国と日本の政治経済

一方の米国ドル(と日本円)、
 

今週のドル円は、インフレ率の長期伸び悩み懸念12月の利上げが確実視されていることから、レンジ相場が形成される見込みです。
 

今週の重要な日本・米国の経済指標・イベントは、

11月27日の10月新築住宅販売件数

11月28日の11月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)

11月29日の07月-09月期四半期実質国内総生産(GDP改定値)

12月01日の11月ISM製造業景況指数

などが予定されています。
 

上記通り22日に公表された10月31日-11月01日開催分の米国連邦公開市場委員会(FOMC)会合議事要旨は、12月の追加利上げなど金融政策の大きな方向性は一致したものの、(一時的ではない)インフレ率の長期低迷が強く意識されている内容となり、投資家もドル買い(ドル高)に二の足を踏んでいる状態です。

来年2018年以降の追加利上げペースなど米国連邦準備制度理事会(FRB)は金利正常化を急ぐべきではないとの思惑も浮上してきており、ドルの上値は重そうです。

2018年の追加利上げ観測

2月の米国連邦公開市場委員会(FOMC)において米国連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げを実施することは確実視されています。

しかし上記通りハト派的な内容のFOMC会合議事要旨を受け、今週発表される米国11月の消費者信頼感指数や、7月-9月期国内総生産(GDP改定値)、11月ISM製造業景況指数などの重要経済指標が市場予想を下回った場合、2018年に予定されている年3回の利上げペースは鈍化するとの見方から、ドル売り(ドル安)が進む可能性があります。

税制改革(大型減税)可決成立の行方

また引き続きトランプ政権の柱である税制改革(大型減税)についても注目が集まります。

下院案と上院案との間には異なる部分が多く、一本化に向けた調整にはなお時間がかかると言われています。

一本化されても妥協の末の中身のない税制改革(大型減税)案となった場合には、失望の米国株安・ドル安が進む可能性があります。

 

引用元:ドル円為替見通し11月第4週(管理人のドル円ブログ)

 
感謝祭商戦から米国株価は好調が続きそうですが、アメリカドルは上値の重い展開が続きそうです。

トルコの高インフレ率とは一転、アメリカは低インフレ率に悩んでいます。

もういっそのこと、日本・アメリカ・トルコのインフレ率を全部足して3で割りたいですね(笑

そうすれば1国辺り4.6%。

トルコは目標を大幅に達成!

日本とアメリカは…、大きく伸びすぎかな(笑

トルコリラ円の為替相場見通し

トルコリラ円の為替相場見通しは、

27円50銭から29円50銭程度のレンジ相場

と予想します。

先週は、28円00銭から30円00銭程度のレンジ相場と予想していました。

1トルコリラ=30円台復帰が…重い
 

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トルコリラの感想

管理人はトルコリラが利益になる(儲かる)と分かってから調子に乗っています。

と言うことで最近恒例のトルコリラ保有枚数チェック。

先週末までのトルコリラ保有枚数は、
 


 
70万通貨=マネーパートナーズnano(ドル円口座)

32万通貨=ヒロセ通商(トルコリラ円口座)

28.5万通貨=インヴァスト証券[トライオートFX](ドル円口座)

トルコリラ安円高が進んだ結果、トルコリラ保有枚数も合計130.5万通貨と増えています。

(ヒロセは長期保有戦略、マネパとトライオートFXは自動売買ですね)
 

うーん…、まだ余裕があると言えば余裕はありますが、心理的に良くないので、トルコ中央銀行さん、是非とも頑張ってください。

日本のくりっく365では今までで一番トルコリラ保有数が高まっている(皆、買い増ししているなー)とのことですし、日本人はトルコの味方ですよ~♪
 

スワップ利益は、1日10,000通貨当たりおよそ平均で84.57円

今週も1週間が過ぎ、1日あたりのスワップポイント84.57円X7日X320,000通貨=18,943円。

無事スワップポイント分利益18,943円獲得できました。

ヒロセ通商さん、ありがとうございます♪
 

管理人はトルコリラを32円60銭で320,000通貨購入しています。

今トルコリラ円のレートは、28円19銭くらいです。

(28.19円-32.60円)X320,000通貨=-141.12万円。

為替差損は141.12万円となっています。
 

先週はトルコリラ安が進み、含み損も膨らんでしまいました。

まあ管理人は、1年-2年でトルコリラ運用を止めようとは思っていないので、10年くらい先にトルコリラ高円安になっていれば良いのですが、そうは言ってもマイナスは精神上に良くないです。

贅沢は言いません、せめて1トルコリラ=30円台には回復して欲しいものです。
 

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