大統領選挙、国会総選挙の前倒しでトルコリラは回復傾向!
いきなり降ってわいてきたトルコ大統領選挙、国会総選挙の前倒し。
正式に決まり、与党である公正発展党(AKP)党首であるエルドアン大統領は、今年の6月24日に実施される早期選挙に向けた選挙運動の開始を表明しています。
いきなりすぎて戸惑いますが、ま、まあトルコリラが回復傾向と言うのは良い事です(笑
04月の第3週はおよそ1トルコリラ=26円38銭でこの週の取引を終了。
先週(4月の第2週)終値の1トルコリラ=26円18銭より、20銭程度のトルコリラ高円安で終了しています。
ドル円も1ドル=107円59円と先週の終値である107円34銭から25銭程度のドル高円安で推移しています。
上記通り早期選挙実施により、トルコの政治、及び財政の不透明感が解消に向かうとの思惑から、トルコリラの買い戻しが進んでいる状況です。
ありがとうトルコリラ!
すいませんが、日本のトルコリラ保有者の為にも、もっと頑張ってください♪
先週のまとめ
トルコの政治経済
1月実績前月比-0.9%、市場予想同+0.1%に対し、実績同-0.2%!
前年比では1月実績+12.0%、市場予想+10.4%に対し、実績同+9.9%!
●トルコ1月失業率
12月実績10.4%、市場予想10.8%に対し、実績10.8%!
●トルコ2月住宅価格指数
1月実績前月比+0.40%に対し、実績同+0.94%!
前年比では1月実績+10.27%に対し、実績同+10.09%!
●トルコ2月小売売上高
1月実績前月比+1.2%、市場予想同+0.5%に対し、>実績同-1.0%!
前年比では1月実績+10.8%、市場予想+9.5%に対し、実績同+8.0%!
●トルコ04月消費者信頼感指数
03月実績71.3、市場予想72.9に対し、実績71.9!
●トルコ03月住宅販売
02月実績前年比-5.4%に対し、実績同-14.0%!
先週のトルコ経済指標は数多く発表されましたが、トルコ経済は停滞と言うか、高止まりと言うか…。
やはり高すぎるインフレ率が(特に産業のすそ野が広い住宅関連指標や、小売売上高に)トルコ経済に影を落としています。
詳しくはリンク先のページに開設を譲りますが、トルコ1月失業率も、例年失業率が高い冬季を言うことを差し引いても、これだけ好調なトルコ経済と言うこともあり、一桁台を達成して欲しいと願うばかりです。
世界的に原油や天然ガスの価格が上昇しており、それがインフレ率にも(トルコにとっては)悪影響を与えています。
(インフレ率の上昇要因となるため)
それでも鉱工業生産・小売売上高・消費者信頼感指数は高水準を維持しており、トルコ経済は健闘している・頑張っていると言えるでしょう。
うん、トルコ経済は上向いているぞ!
今のところ中東(シリア)を巡る地政学リスクが少しきな臭いですが、トルコ国内でも治安を揺るがすような大きなテロ事件は発生していませんし、治安回復が進んでいると見られていることは、トルコ経済やトルコリラにとっても支援材料となるでしょう。
トルコリラの推移
週の高値は26円75銭くらい。
週の安値は25円90銭くらいでしょうか。
先々週の1トルコリラ=25円45銭くらいから比べると徐々にトルコリラ高円安傾向と言えるでしょう。
懸念材料であったシリア問題も、日本時間の14日未明に行われた英米仏3カ国連合によるシリア空爆により一段落ついたのか、知ったら終い(しまい)の格言通り地政学リスクは後退。
さらに上記通り、トルコ大統領選挙、国会総選挙の前倒しにより、人気取りの政策(積極財政)も早めに終わらせることができ、利上げや増税など、国民に痛みを負わせる緊縮財政・財政健全化政策を実施することができると市場は評価しているようです。
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)。
先週のドル円は、米国トランプ政権による円安けん制発言も無く、無事イベントを通過したことから、リスク回避後退のドル買い円売り(ドル高円安)が進みました。
週の終値もおよそ1ドル=107円59銭と、先週の終値107円34銭から、25銭程度のドル高円安となり、この週の取引を終えています。
英米仏3カ国連合によるシリア空爆
先々週末の日本時間14日未明に米英仏の3カ国連合によるシリア攻撃が行われました。
しかし「1度限りの攻撃」(英米高官談)とのことにより、地政学的リスク増大への懸念は後退。
市場ではドル買い(ドル高)材料と判断され、その後はドル買い円売り(ドル高円安)が進みました。
日米首脳会談
17-18日に米国で行われた日米首脳会談では、11月の中間選挙に向けて貿易赤字削減を目指しているトランプ政権が強い姿勢で臨むことが予想されたものの、米国側から日本の金融政策などについて円安誘導などの批判が出なかったことから、ドル買い円売り(ドル高円安)が進みました。
会談で日本側は、
- 日本企業による米国への投資実績
- 上記による米国の雇用への貢献
- 日本企業による米国産エネルギー購入額の増額
を説明するなど、日米両国はお互いの利益となるように、日米間の貿易拡大や投資の促進など進めることで一致しました。
米国株下落によりドル買い一服
さらに20日金曜日のニューヨーク為替市場では、米国長期金利が上昇。
それに伴うドル買い(ドル高)も進み、ドル円は一時107円85銭-86銭まで上昇したものの、米国株式の下落によりドル買い(ドル高)は一服。
結局ドル円は107円58銭-59銭でこの週の取引を終えました。
引用元:ドル円為替見通し4月第3週(管理人のドル円ブログ)
上記理由により、対円ではドル高が進みました。
シリア問題や北朝鮮を巡る地政学リスクは大きく後退。
しかも日本のマスコミは「安倍外交失敗」とか言っていて結論ありきで日本の国益を考えて報道しているのか疑問に思いますが、いやいやいや、北朝鮮問題など日本側の問題はアメリカ側に認めさせて、アメリカ側の2国間交渉での日米自由貿易協定(FTA)締結については言質を与えず、むしろアメリカ側がトランプ外交に「?」を付けている状態です。
しかしアメリカも11月に中間選挙があります。
引き続き貿易不均衡是正という大義名分を理由としたドル安政策への警戒感がドルの上値を重くしています。
上記通りトルコリラは、地政学リスクの後退と早期選挙への思惑によりトルコリラ高。
アメリカドルも、地政学リスクの後退と絶好調アメリカ経済からドル高。
日本円も、地政学リスクの後退と日米首脳会談を無事通過したことから、円安となっています。
ただ現状図で表すと、やっぱり円>ドル>トルコリラですかね。
今までのトルコリラ一人負け状態からは脱却しつつあるのですが、まだまだ弱いです。
今週の予想
トルコ経済指標
トルコリラに関しては、
04月24日 20:30 04月 設備稼働率
04月25日 20:00 トルコ中央銀行 政策金利
04月25日 20:00 トルコ中央銀行 後期流動性貸出金利
が予定されています。
今週はなんと言っても4月25日のトルコ中央銀行による政策金利、及び後期流動性貸出金利発表です。
市場は1%の利上げを予想!と威勢の良い事を言っていましたが、現実的に考えると、
政策金利:現状維持の8.00%
後期流動性貸出金利:0.50%利上げの12.75%⇒13.25%
と予想されています。
トルコ中央銀行さん、間を取って後期流動性貸出金利:0.75%利上げの13.50%とかどうでしょう(笑
(エルドアン大統領が許しませんかね?)
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)、
今週のドル円は、リスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)状態によりドル円は108円台を回復する可能性はあるものの、引き続き米国による貿易不均衡是正を名目にした円安けん制への警戒感から、106円台-108円台を中心としたレンジ相場が予想されます。
今週の重要な米国・日本のイベントは、
04月26-27日の日本:日本銀行金融政策決定会合
04月27日の米国:1-3月期国内総生産(GDP)速報値
などが予定されています。
他にも欧州中央銀行(ECB)による政策金利発表など、月終盤と言うこともあり、 重要経済指標の発表が相次ぎます。
また政治イベントでも、韓国・北朝鮮による南北首脳会談が27日に予定されており、韓国の文大統領曰く、
「北朝鮮は完全な非核化の意志を表明」
「休戦協定から終戦宣言を経て、平和協定の締結に進む」
が実現、実行されるならば、北朝鮮を巡る地政学リスクは大きく後退。
リスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)状態のドル買い円売り(ドル高円安)が大きく進むことが予想されます。
米国による貿易不均衡是正
17-18日に米国で行われた日米首脳会談でトランプ大統領は、貿易不均衡是正(対日貿易赤字の是正)に取り組む考えを重ねて表明。
米国は環太平洋経済連携協定(TPP)復帰ではなく、2国間交渉での日米自由貿易協定(FTA)締結を目指しており、日本側も新たな貿易協議を開始することで合意しました。
今後米国側は日本銀行による金融政策(結果円安誘導政策)などを強くけん制する可能性も高いことから、26-27日に行われる日本銀行金融政策決定会合が注目されます。
日本銀行金融政策決定会合
今回の金融政策決定会合で日本銀行は、現行の金融政策(金融緩和)を長期間継続することを表明することが予想されています。
しかし現状、原油や天然ガスなどのエネルギー価格は上昇を続けており、結果消費者物価コア指数(生鮮食品を除く指数)は今年後半にかけて上昇することが予想されています。
(生鮮食品、及びエネルギーを除く場合は、コアコア指数と呼ばれます)
日本銀行金融政策決定会合後の黒田日銀総裁記者会見を含め、国債買い入れ額の段階的な縮小などの出口戦略について言及があるかどうかが注目されます。
米国1-3月期国内総生産(GDP)
先週発表された米国経済指標では、3月の小売売上高が前月比+0.6%と市場予想の同+0.4%を上回り、また同じく3月の建設許可件数も年率換算件数で135.4万件と市場予想の132.1万件を上回るなど、個人消費の強さが見て取れます。
27日に発表される1-3月期の国内総生産(GDP)速報値で市場予想前期比年率+2.0%を上回るようだと、さらにドル買い(ドル高)が進むことが予想されます。
引用元:ドル円為替見通し2月第3週(管理人のドル円ブログ)
と、こちらも重要経済指標が相次ぎます。
来週日本はゴールデンウィークに突入しますので、今週がドル円為替相場の流れを決める重要な週となりそうです。
(突然やってくるトランプ大統領のTwitterでのトランプ砲を除く(笑)
個人的に注目は04月26-27日の日本銀行金融政策決定会合は、金融政策の現状維持が決定されるでしょうが、その後の黒田日銀総裁による定例記者会見で記者の執拗な質問攻めで出口戦略について言及させられるのではないかと心配しています。
黒田日銀総裁には言質を与えず、のらりくらりとかわして欲しいものです。
トルコリラ円の為替相場見通し
トルコリラ円の為替相場見通しは、
25円50銭から27円50銭程度のレンジ相場
と予想します。
先週は、25円00銭から27円00銭程度のレンジ相場と予想していました。
トルコリラの感想
管理人はトルコリラが利益になる(儲かる)と分かってから調子に乗っています。
と言うことで最近恒例のトルコリラ保有枚数チェック。
先週末までのトルコリラ保有枚数は、
80万通貨=マネーパートナーズnano(ドル円口座)
44.5万通貨=インヴァスト証券[トライオートFX](ドル円口座)
32万通貨=ヒロセ通商(トルコリラ円専用口座)
6万通貨=FXプライムbyGMO(トルコリラ・メキシコペソ円専用口座)
の合計162.5万通貨となっています。
(ヒロセ通商とFXプライムbyGMOは長期保有戦略、マネパとトライオートFXは自動売買ですね)
きゃ~~、ヤバい!まずい!もうやめて(涙
でも、日本のくりっく365では今が一番トルコリラ保有数が高まっている(皆、買い増ししている)とのことですし、日本人はトルコリラ大好きですよね(笑
スワップ利益は、1日10,000通貨当たりおよそ平均で80.42円。
今週も1週間が過ぎ、1日あたりのスワップポイント80.42円X7日X320,000通貨=18,014円。
無事スワップポイント分利益18,014円獲得できました。
ヒロセ通商さん、ありがとうございます♪
管理人はトルコリラを32円60銭で320,000通貨購入しています。
今トルコリラ円のレートは、26円38銭くらいです。
(26.38円-32.60円)X320,000通貨=-199.04万円。
為替差損は199.04万円となっています。
現状スワップポイントを含めた収支は50万円くらいのマイナスとなっています。
トルコリラのスワップポイントの力で思ったほどのマイナスとはなっていません。
ただ…、もう少しトルコリラが回復して(トルコリラ高に進んで)くれたら…。
まあ管理人は、1年-2年でトルコリラ運用を止めようとは思っていないので、10年くらい先にトルコリラ高円安になっていれば良いのですが、そうは言ってもプラスは嬉しいものです♪
そうは言っても、1トルコリラ=28円台くらいには回復して欲しいなぁ(笑
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トルコの政策金利は現在12.00%(2020年1月10日)。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
この記事を見られているってことはトルコリラに興味があるってことですよね?
気になるなら悩むよりも時間を味方に、早く始めることが重要だと思います♪
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