メキシコペソは下値が堅く大崩れしないと予測♪
直近のメキシコペソは、
- 北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉での合意の難航
- アメリカ長期金利上昇による金利差縮小による通貨安
- 大統領選挙による左派候補の世論調査での優位な現状
を背景にメキシコペソ安が進んでいます。
しかし北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉問題は、アメリカの企業にもダメージがあり、落としどころを見つけて合意に達するでしょう。
(1メキシコペソFXブログ管理人の感想だけど、アメリカの企業が人件費の安いメキシコに工場作って、アメリカに輸出している以上、”即決裂”と言う訳にはいかない)
アメリカ長期金利上昇による金利差縮小による通貨安問題は、円もユーロもポンドも豪ドルもNZドルも同様で、むしろメキシコペソは頑張っている方です。
(円も下落しているので、プラスマイナス0で進んでくれれば…)
大統領選挙による左派候補の優勢に関しては、まあ国内問題なので、どうこう言えませんが、1位の左派候補と2位の依然政権を担っていた政党との支持率は縮小しています。
(とりあえずトランプ大統領を批判していれば支持率が上がるという、ある意味(相変わらず)トランプ大統領の人気は凄い(笑)
(そもそもアメリカの隣国で経済もアメリカに依存しており、アメリカを敵に回して国が立ち行くはずがなく、結局は現実的になるしかない)
以上からメキシコペソに関しては、サトウカズオは楽観的な見方をしております。
先週メキシコペソ、20万通貨買い増ししましたしね(笑
メキシコペソは下値も堅く、割と堅調に推移していくと思っています♪
そのため頻繁に取引しない、高金利通貨ならではのスワップポイント狙いの長期保有戦略にぴったりの通貨と言えます。
(まったくトルコリラも見習って欲しいものですよ…)
そんな期待のメキシコペソを、今までの経緯と今後の見通しについて詳しく解説していきます。
メキシコペソFX、今後の見通し
メキシコペソ為替相場の変遷
メキシコペソの為替相場は、2014年11月には1メキシコペソ=8.5円を付けていたものの、その後は輸出の約12%前後を占める原油の価格下落とともに徐々にメキシコペソ安が続く展開(下落基調)となっていました。
(ちなみに自動車、及び関連部品が25%強で輸出品目第1位)
さらに2016年11月に行われたアメリカ大統領選挙にてトランプ大統領が当選。
アメリカ第一主義を掲げ、保護主義的な発言を繰り返し、特にメキシコに対しては国境の壁発言や国境税の導入など厳しい発言が相次いでいたこともあり、急速にメキシコペソ安が進みました。
2016年11月には史上最安値である1メキシコペソ=4.97円を付けています。
しかしその後、メキシコ中央銀行は相次いで利上げを実施すると、メキシコペソは反転。
さらに(財政的な理由により)トランプ大統領の発言がトーンダウンするなどのトランプリスクの後退とともにメキシコペソ高が進みました。
しかし2017年9月以降、今後は北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を巡り、トランプ大統領が交渉不成立の場合には離脱する可能性を示唆すると、再びメキシコペソ安が進む展開となりました。
メキシコペソ為替相場の今後の見通し
その北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉ですが、アメリカ・トランプ政権が2018年3月末を期限としていた再交渉を、2018年7月に行われるメキシコ大統領選挙後も継続するとしたことから、アメリカのNAFTA離脱のリスクが後退。
再びメキシコペソは持ち直し、メキシコペソ高が進みました。
そもそも北米自由貿易協定(NAFTA)からアメリカが離脱すれば、メキシコ経済は大打撃…と言うか壊滅的になりますが、それはアメリカも一緒です。
アメリカ経済にも多少以上の打撃となることから、NAFTAからの離脱は現実的ではありません。
(上記通りアメリカ企業が人件費の安いメキシコに工場を作って、アメリカに輸出しているため)
しかしNAFTA再交渉の過程においては未だに最終的な合意には至っておらず、カナダのトルドー首相は早期の合意成立について楽観的な見方を表明したものの、アメリカ通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は早期の合意成立について悲観的な見方を示したため、メキシコペソは現状でメキシコペソ安で推移しています。
さらに2018年7月に行われる大統領選挙では、左派候補が世論調査で第1位となっているなど、まだまだ波乱要素はありますが、好調なメキシコ経済と金融当局による引き締め政策の継続により、メキシコペソは底堅く推移すると予想されます。
メキシコ政策金利は現状維持
メキシコ銀行(中央銀行)は17日に開いた定例の金融政策決定会合で、政策金利を7.50%のまま据え置くことを全会一致で決めた。
据え置きは2会合連続。
昨年末には6%台後半だった消費者物価指数の上昇率も4月には4%台半ばまで落ち着いてきており、現状で政策金利引き上げの必要はないと判断した。
米国の金利上昇で新興国通貨が米ドルに対して軒並み下落する中、メキシコペソも5月だけで約5%下落もするなど弱含んでいる。
メキシコ銀行は声明の中で北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉や7月に実施される大統領選の行方が通貨メキシコペソに不確実性を与えるとともに、下落要因になっていると指摘した。
メキシコ銀は消費者物価指数の上昇率に関して2019年3月末までに3%に落ち着かせることを目標に掲げている。
今年に入ってから上昇率は小さくなっているが、最近の原油価格の上昇や通貨メキシコペソの下落でガソリンなどの輸入価格の上昇は避けられない状況になっており、再び物価上昇のペースが高まる恐れもある。
引用元:日本経済新聞
メキシコ中央銀行 政策金利
前回実績7.5%、市場予想同7.5%に対し、実績7.5%!
はい、メキシコの政策金利は市場予想通り据え置き。
金融政策も現状維持となっています。
うん、予想通りですね。
上記にもある通り、9日に発表されたメキシコ4月の消費者物価指数も前月比で-0.34%。
前年比では+4.55%と、3月実績の5.04%を下回り、およそ1年ぶりの4%台と落ち着きを取り戻しています。
(一時期は7%近くまで上昇していましたが、これもメキシコ中央銀行の頑張りの成果でしょう)
(見ているかトルコ中央銀行…)
メキシコ中央銀行による声明文でもマイナス要因として
- 北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の行くヘ
- (アメリカによる)保護主義政策拡大によるリスク要因
- アメリカ長期金利の上昇による新興国からの通貨引き上げ
- メキシコ大統領選による不確実性
を挙げています。
一方プラス要因としては、
- メキシコ経済は堅調
- 輸出は引き続きプラスの傾向
- 個人消費もペースは遅いものの拡大傾向
- インフレ率は低下傾向であり、落ち着きつつある
- (最大の輸出入先である)アメリカ経済は好調であり、今後も堅調に推移する見込み(?)
最後のアメリカ経済については記述はあるものの、メキシコ経済について関連して言及しているか不安ですが(英語力が弱くて申し訳ない)、実際にプラス要因には変わりないでしょう(笑
差し引き考えて、一時的に下落の要素はあるものの比較的堅調に推移すると予測します。
メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。
毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。
メキシコの政策金利は現在7.50%(2019年12月1日現在)。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力です♪
さあサトウカズオと共にメキシコペソのスワップポイントを複利で積立投資していこう!
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