07月の第4週はおよそ1トルコリラ=21円86銭でこの週の取引を終了。
先々週(7月の第4週)終値の1トルコリラ=22円83銭より、97銭のトルコリラ安円高で取引を終了しています。
ドル円は1ドル=111円27円と先々週の終値である110円99銭から28銭程度のドル安円高で推移しています。
トルコリラは…はぁ~~(でっかいため息
トルコリラ安でトルコ国民の生活も、随分と苦しくなっていると思うのですが、エルドアン大統領はトルコをどこへ、そしてトルコリラをどう導こうとしているのですかね?
先週のまとめ
トルコの政治経済
●トルコ7月経済信頼感
前回6月実績90.4に対し、実績92.2
●トルコ6月貿易収支
前回5月実績-77.6億ドル、市場予想-55.0億ドルに対し、実績-55.0億ドル!
●トルコ6月観光客数
前回5月実績前年比+27.3%に対し、実績同+29.2%!
●トルコ4-6月期観光収入
前回実績44.3億ドル、市場予想59.4億ドルに対し、実績74.4億ドル!
●トルコ07月製造業PMI
前回06月実績46.8、市場予想52.5に対し、実績49.0!
●トルコ07月消費者物価指数
06月実績前月比+2.61%、市場予想同+1.00%に対し、実績同+0.55%!
前年比に至っては06月実績+15.39%、市場予想+16.30%に対し、実績+15.85%!
●トルコ07月消費者物価コア指数
06月実績前年比+14.60%、市場予想+15.00%に対し、実績同+15.10%!
●トルコ07月生産者物価指数
06月実績前月比+3.03%、市場予想+0.90%に対し、実績同+1.77%!
前年比に至っては06月実績+23.71%、市場予想+23.80%に対し、実績+25.00%!
ますはトルコの経済指標。
経済指標自体はインフレ関連指標以外は良かったですね♪
その消費者物価指数や生産者物価指数などのインフレ関連指標も、悪い事には悪いですが市場予想よりも良く、総じて良い傾向になっていると思います。
最近は原油価格も頭打ち(ロシアは増産、サウジアラビアも原油価格を引き下げ)ですし、天然ガスを含めてエネルギー関連価格が下がっていけば、トルコのインフレ率も落ち着いてくることでしょう。
まあ他力本願ですが(涙
問題は、トルコの政治・外交リスクからきたトルコリラ安。
その原因がトルコ在住でアメリカ国籍のブランソン牧師をめぐる問題。
これにより、アメリカがトルコに対し制裁を発動しました。
トルコ・アメリカ間の関係悪化を懸念しトルコリラは史上最安値を更新。
ドル/トルコリラは5.0突破し、トルコリラ/円も21円台に突入してしまいました(涙
まあ当初はアメリカ・トランプ政権による11月の中間選挙向けパフォーマンスと思われていましたが、制裁を発動させるほどの事態になろうとは…。
選挙目当ては見え見えでも、それだけにアメリカ側は引けない状態となっています。
(むしろ痛みもなく手っ取り早く支持率を上げることができるため、引くメリットがないでしょう)
エルドアン大統領も頭ではブランソン牧師を(国外追放と言う名目で)解放した方がメリットが多いことは理解していると思いますが、国民や政敵に弱いところを見せるわけにはいかない、と言ったところでしょうか。
4日にはアメリカがトルコの法相と内相に制裁を発動させたことに対し、トルコもアメリカの司法長官と内務長官のトルコ国内の資産を凍結する制裁を発動させました。
(正直アメリカの司法長官と内務長官がトルコ国内に資産を持っているとは考えにくく、こちらもパフォーマンス)
まさに意地と面子で張り合っているのでしょうね。
止めてよね、トリコリラ投資家に取ったはよい迷惑…(涙
トルコリラの推移
週の高値は22円92銭くらい。
週の安値は21円81銭くらいでしょうか。
週初めが週の最高値。
そのまま駄々下がりで、週終わりで最安値を更新しています。
まったくもって綺麗な右肩下がりのチャートとなってしまいました。
トルコ中央銀行やトルコ政府が、このトルコリラ安に対して何も対策を講じていないのも、短期筋・投機家が安心してトルコリラ売りで攻めている結果に繋がっています。
まったくトルコを、トルコ国民を、トルコリラをどこに導くつもりなのか見えない…。
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)。
先週のドル円は、日本銀行により政策金利のフォワードガイダンス(事前に今後の金融政策のあり方を表明すること)の導入や、アメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)にてさらなる利上げが妥当との見解が示されたことから、ドル高円安が進みました。
しかし週末にかけて米中貿易戦争激化への懸念が強まったことからドルは大きく下落。
結局、週の終値もおよそ1ドル=111円27銭と、先週の終値110円99銭から、28銭銭程度のドル高円安となり、この週の取引を終えています。
日本銀行金融政策決定会合
7月30日-31日に行なわれた日本銀行金融政策決定会合では、政策金利のフォワードガイダンス導入が決定されました。
つまり当面の間、現状の異次元金融緩和政策が継続されることとなりました。
その結果、投資家に安堵感が拡がり日経平均株価は上昇。
一時は1ドル=112円15銭程度までドル買い円売り(ドル高円安)が進みました。
連邦公開市場委員会(FOMC)
7月31日-8月1日に行なわれたアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)会合では、市場予想通り政策金利(1.75%-2.00%)の据え置きが決定されました。
しかしその後の声明では、アメリカの景気拡大やインフレ見通しが上方修正され、さらなる利上げが妥当との見解が示され、また次回9月の追加利上げも示唆されたことから、ドル買い(ドル高)が進みました。
米中貿易戦争激化
しかしアメリカ・トランプ大統領は対中国制裁を強化計画を発表。
およそ2000億ドルにも及ぶ中国からの輸入品に対して、25%の関税上乗せを計画していると発表しました。
対抗する形で中国政府も600億ドル相当のアメリカからの輸入品に対して、追加関税を課すと発表したことから米中貿易摩擦激化への懸念が高まり、リスク回避的な円買い(円高)が進みました。
さらにこの中国側の報復関税処置に対して、アメリカ・ロス商務長官が「中国が行動を改めなければ、さらに圧力を強める」と発言したことから、ドル円は下落。
結局110円26銭-27銭でこの週の取引を終えました。
引用元:ドル円為替見通し8月第1週
先週は、日本銀行金融政策決定会合・アメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)・アメリカ雇用統計とイベント盛りだくさんの週でした。
ドル円為替も大きく動いて…と言っても結局は110円75銭くらいから112円15銭くらいと、非常に狭い範囲でのレンジ相場でした。
なぜドル円がこんな狭い範囲での値動きで、トルコリラがあんな大きな値動きなのか(しかも下げ方向に)と、問いただしたいですね。
言ってしまえば日本が一向に上がらないインフレ率から異次元金融緩和政策を継続。
一方のアメリカは、強いアメリカ経済・堅調な労働市場からくるインフレ率の上昇から利上げ路線継続となりました。
今後の基本的には日米金利差拡大への思惑から、ドル買い円売り(ドル高円安)が続くでしょう。
ドルは好調なアメリカ経済・堅調な労働市場を反映して、ドル高基調継続も米中貿易戦争激化への懸念からひと休止。
円は、当面の間、異次元金融緩和継続が確認されたことから円安。
トルコリラは、政治・外交リスク(ブランソン牧師問題)からのアメリカとの関係悪化を懸念してトルコリラ安。
週の展開としては、ドル横→、円安↓、トルコリラ安↓ですかね。
現状を図で表すとドル>円>>>トルコリラでしょうかね。
でも中期的な流れは、ドル高↑、円安↓、トルコリラ高↑と、先週までは思っていましたが…。
エルドアン大統領が無策すぎますね。
せっかく好調なトルコ経済を、自身の意地?面子?から活かしきれておらず、逆にトルコリラ安を誘っています。
次のトルコリラ高材料が出てこなければ、短期筋・投機筋はさらにトルコリラ安を仕掛けてくることでしょう。
エルドアン大統領…、どうするつもりなんですかね?
今週の予想
トルコ経済指標
トルコリラに関しては、
08月10日:06月 経常収支
が予定されています。
今週は経済指標の数は少ないですが、トルコ経済にとって最重要な経常収支の発表が予定されています。
5月実績は-58.9億USD、市場予想は-29.5億USDとなっています。
市場予想通りだと大幅改善!ってことでトルコリラ高材料となる訳ですが…。
今はトルコ経済よりも、政治・外交問題の方がクローズアップされていますから、政治・外交ニュースに注意しておかなくてはいけません。
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)、
今週のドル円は、アメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)にて利上げ姿勢の継続が確認されたことから、日米金利差拡大の観点から緩やかにドル買い円売り(ドル高円安)方向に進むことが予想されます。
今週の重要な米国・日本のイベントは、08月09日の米国:7月生産者物価指数(PPI)
08月10日の米国:消費者物価指数(CPI)
などが予定されています。
注目はアメリカ7月の消費者物価指数(CPI)。市場予想は前年比+3.0%、PPIコア指数同+2.3%となっています。
市場予想を上回ればもちろん、一致した場合でもドル買い(ドル高)材料となるでしょう。
でもやっぱり今週もトランプ大統領をはじめとする政府高官による政治的な発言が為替を左右しそうですね。(11月の中間選挙までは仕方が無いのかなー…)
9月・12月利上げを意識
先のアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明では、アメリカ経済の力強さ、労働市場の堅調さが強調された内容となっており、市場関係者の間では年内あと2回(9月・12月)の追加利上げが実施されると見られています。
上記通り今週発表のインフレ関連指標が市場予想と上回ればもちろん、一致の場合でも、連邦準備制度理事会(FRB)の見解通り年内あと2回の利上げへの支援材料となり、日米金利差拡大を意識したドル買い円売り(ドル高円安)が進む可能性が高いです。
トランプ・シーリング
日米金利差拡大を意識した緩やかなドル買い円売り(ドル高円安)方向に進むと見られているものの、ドル高を快く思っていないアメリカ・トランプ大統領による口先介入が警戒されています。
7月19日にも今年最高値(113円38銭-39銭)を目指していたドル円はトランプ大統領の「ドル高は望ましくない」「強いドルはアメリカにとって不利」発言により、113円台前半から111円台半ばまで大きく値を下げる展開となっています。
今週は、まずは112円台を目指す展開が予想されるも、上記通り米中貿易戦争激化への懸念やトランプ・シーリング(許容された水準)への警戒感から、ドルの上値は重い展開が予想されます。
引用元:ドル円為替見通し8月第1週
今週はアメリカのインフレ関連指標に注目が集まります。
市場予想を上回ればもちろん一致した場合でも、アメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)による利上げの正当性を後押しする内容として、ドル買い(ドル高)材料となるでしょう♪
多少下回っても場合でも9月利上げを阻む要因にはなり難く、一時的にドルは下落しても、その後は徐々に盛り返してくことでしょう。
それだけドルの底値は固いです。
上記通り、アメリカの景気は拡大傾向・経済は絶好調!
しかしトランプ・シーリングと言う言葉が出てきました。
トランプ大統領はドル高を嫌っていると言われていますから、1ドル=113円を超えたあたりでは上値が重たくなることが予想されます。
そのため今週のドル円予想は、上昇しても113円。
逆に好調なアメリカ経済からドルが大きく崩れることは想定しにくく下落しても110円と、今週もレンジ相場と予想します。
(1ドル円為替見通しブログの1管理人の予想ね)
またドル円とは関係ないですが、今週はオーストラリア準備銀行、ニュージーランド準備銀行による政策金利の発表があります。
市場予想はそれぞれ、1.50%、1.75%と据え置き。
まあトルコと違って利上げの理由がないので妥当なところでしょう(笑
トルコリラ円の為替相場見通し
トルコリラ円の為替相場見通しは、
20円00銭から23円00銭程度のレンジ相場
と予想します。
先週は、22円00銭から24円00銭程度のレンジ相場と予想していました。
トルコリラの感想
年初め、1トルコリラは30円32銭でした。
それが先週末では、21円86銭。
率にして(30.32-21.86)÷30.32×100=27.90
実に27.9%の下落となっています。
トルコ経済は好調と言って良いですが、トルコリラ安の影響から、インフレ率がどんどん上昇しており、トルコ経済に悪影響を与えています。
トルコ経済の4大足を引っ張る原因と言われている
インフレ率=これは引き続き問題ですね
経常収支=大赤字なのはみんな知っている問題で織り込み済み
地政学リスク=最近落ち着いてきており、改善傾向
政治・外交リスク=これだ大問題!
アメリカと敵対して国の経済状態がどうなっているか、どのようになったかはテレビや新聞を見れば分かることです。
それとも素晴らしい案でもあるのですかね?
あるならば早く見せて欲しいものです。
トルコリラ資産推移
管理人はトルコリラが利益になる(儲かる)と分かってから調子に乗っています。
と言うことで最近恒例のトルコリラ保有枚数チェック。
先週末までのトルコリラ保有枚数は、
週末の #トルコリラ チェック!
マネーパートナーズで80万通貨、トライオートFXで44.5万通貨
ヒロセ通商で32万通貨、FXプライムで6万通貨と計162.5万通貨保有で変わらず
イスタンブール新空港が出来る今年後半には盛り返すと思うがそれまで耐えて#FX #スワップポイントhttps://t.co/8QSuF59b7J pic.twitter.com/l6tvn2hBhS
— トルコリラ/メキシコペソ円スワップ生活 (@tryjpyFX) 2018年8月3日
80万通貨=マネーパートナーズnano(ドル円口座)
44.5万通貨=インヴァスト証券[トライオートFX](ドル円口座)
32万通貨=ヒロセ通商(トルコリラ円専用口座)
6万通貨=FXプライムbyGMO(トルコリラ・メキシコペソ円専用口座)
の合計162.5万通貨となっています。
(ヒロセ通商とFXプライムbyGMOは長期保有戦略、マネパとトライオートFXは自動売買ですね)
正直に言うと、トルコリラ下落により含み損は膨らんでいるというのが現状です。
スワップ利益は、このブログ開設以来ずっと報告しているヒロセ通商で1日10,000通貨当たりおよそ平均で90.85円。
今週も1週間が過ぎ、1日あたりのスワップポイント90.85円X7日X320,000通貨=20,350円。
無事スワップポイント分利益20,350円獲得できました。
(週間当たりスワップポイント2万円台だ!)
ヒロセ通商さん、ありがとうございます。
でもトレイダーズ証券【みんなのFX】さんとはまだまだ差があります。
もう少し頑張ってください(ハート
でないと乗り換えますよ。
しっかりしてくださいね♪
管理人はヒロセ通商でトルコリラを32円60銭で320,000通貨購入しています。
今トルコリラ円のレートは、22円83銭くらいです。
(21.86円-32.60円)X320,000通貨=-312.64万円。
為替差損は343.68万円となっています。
現状スワップポイントを含めた収支は180万円くらいのマイナスとなっています。
もう少しトルコリラが回復して(トルコリラ高に進んで)くれたら、含み損も解消してスワップポイントの利益分プラスになるのに…。
まあ管理人は、1年-2年でトルコリラ運用を止めようとは思っていないので、10年くらい先にトルコリラ高円安になっていれば良いのですが、そうは言ってもマイナスだとへこみますね。
1トルコリラ=28円台くらいには回復して欲しいなぁ(笑
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トルコの政策金利は(2018年08月06日)現在17.75%。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑