09月の第2週はおよそ1トルコリラ=17円33銭でこの週の取引を終了。
先々週(9月の第1週)終値の1トルコリラ=16円93銭より、40銭のトルコリラ高円安で取引を終了しています。
ドル円は1ドル=111円06銭と先々週の終値である111円12銭から6銭程度のドル安円高で推移しています。
まとめ
- トルコのインフレ率は過去10円で最悪の17.9%
- トルコ中央銀行は「物価安定のために必要な措置を行う」
- また「9月の政策決定会合で金融スタンスの調整を行う」と表明
- 政策金利の利上げ期待からトルコリラ高が進む
- また一部にはトルコ・アメリカ関係修復期待も…
先週のまとめ
トルコの政治経済
●トルコ08月消費者物価指数
07月実績前月比+0.55%、市場予想同+1.84%に対し、実績同+2.30%!
前年比に至っては07月実績+15.85%、市場予想+17.60%に対し、実績+17.90%!
●トルコ08月消費者物価コア指数
07月実績前年比+15.10%に対し、実績同+17.22%!
●トルコ08月生産者物価指数
07月実績前月比+1.77%、市場予想+3.20%に対し、実績同+6.60%!
前年比に至っては06月実績+25.00%、市場予想+27.50%に対し、実績+32.13%!
●トルコ08月製造業PMI
前回07月実績49.0、市場予想51.9に対し、実績46.4!
●トルコ7月観光客数
前回6月実績前年比+29.2%に対し、実績同+11.7%!
ますはトルコの経済指標。
好調だったトルコ経済も陰りが見え始め、悪くないトルコ経済から鈍化傾向のトルコ経済へと変化してきました。
それもこれも原因は通貨安(トルコリラ安)。
注目の8月消費者物価指数も過去10年で最悪のインフレ率である前年比+17.9%を記録しています。
このブログで何度も紹介している通り、トルコの輸出入の割合は
輸出:1.0とした場合、
輸入:1.5となります。
輸入の方が多くトルコリラ高が経済にプラスに働く経済構造となっています。
原油や天然ガスなどのエネルギー関連はほぼ輸入に頼っています。
原油価格の高止まりとトルコリラ安で、輸入物価は上昇中!
結果、インフレ率も上昇中となっています。
まぁ現状はトルコ経済がどう…と言うよりも、トルコの政治・外交問題がトルコリラ安の原因なんですけどね。
ただ週末に行なわれたロシア・トルコ・イラン会談では、主にシリア情勢が話し合われました。
シリア・アサド政権が反体制派武装勢力への大規模攻撃を準備している問題で、避難民の大量発生を懸念するトルコ側が自制を求めた要求をロシア側は一蹴。
さらにロシア軍はトルコが支援している反政府組織に対し空爆を実施。
根本的な国益の部分でロシアとの衝突が露(あらわ)になってしまいました。
トルコ・アメリカはシリア反政府軍を支援
vs
ロシア・イランはシリア・アサド政権を支援
まさに小国(一応地域大国であるのだが)の悲哀!
…あれ?
トルコは再びアメリカ側につかないと、国益を守れないのでは?
(シリア問題に比べれば、ブランソン牧師問題なんて大事の前の小事ですよ)
トルコリラの推移
週の高値は17円40銭くらい。
週の安値は16円40銭くらいでしょうか。
週初めに週の最安値を記録。
そのま右肩上がりのチャートを描き、週終わりで週の最高値を記録と、時が経つにつれトルコリラ高展開に!
上記トルコ8月のインフレ率は残念なことになりましたが、逆に政策金利の利上げ期待が膨らみ、トルコリラ高となっています。
13日のトルコ金融政策決定会合で政策金利の利上げを行うよね?
利上げ反対しないよね、エルドアン大統領!?
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)。
先週のドル円は、上記通り中国、カナダに続き、日本とも貿易摩擦が激化するとの懸念から下落したものの、好調なアメリカ経済・堅調な労働市場、金利先高観からドル高基調は継続するなど、底堅く推移しています。
結局、週の終値もおよそ1ドル=111円06銭と、先週の終値111円12銭から、6銭程度のドル安円高となり、この週の取引を終えています。
ISM製造業景況指数
9月4日に発表されたアメリカ8月のISM製造業景況指数は、市場予想である57.7を大きく上回る61.3となり、およそ14年半ぶりの高水準となりました。
注目の雇用部分も58.5と、7月の56.5から上昇しており、労働市場の堅調さも確認できました。
各国との貿易戦争・貿易摩擦激化により、アメリカ経済の鈍化が懸念されましたが、ISM製造業景況指数を見る限り杞憂との認識が拡がり、ドル買い円売り(ドル高円安)が進みました。
アメリカ雇用統計
さらに7日に発表されたアメリカ8月の雇用統計では、
非農業部門雇用者数が市場予想前月比+19.1万人に対し、実績同+20.1万人
注目の平均時給も市場予想前年同月比+2.7%に対し、実績同+2.9%
と強い結果となったことから、年内あと2回(年合計4回)の利上げを後押しする材料となり、日米長期金利差拡大を意識したドル買い(ドル高)が進みました。
日米貿易協議再開
しかしその後、トランプ大統領が中国からの輸入品に対し、新たに2670億ドル相当の追加関税を課す考えを表明。
さらに対日貿易赤字削減のために、日本との貿易協議を開始する方針も示したことから、貿易戦争・貿易摩擦激化への警戒感が再燃し、リスク回避の円買い(円高)が進みました。
ドル円は、好調なアメリカ経済・堅調な労働市場によるドル買い(ドル高)と、貿易摩擦・貿易戦争激化への警戒感からのリスク回避の円買い(円高)がせめぎ合う形で推移し、結局111円05銭-06銭でこの週の取引を終えました。
引用元:ドル円為替見通し9月第2週
米中貿易戦争・日米貿易摩擦激化懸念、アメリカ・カナダ間のNAFTA再交渉合意延期からリスク回避の円高が進みました。
が!もうね、アメリカ経済が凄すぎなのですよ…。
ISM製造業景況指数は14年半ぶりの高水準!
雇用統計も雇用者数、平均時給とも市場予想を上回っています。
(強気な市場予想をさらに上回るとは…)
失業率は悪化しましたが、就職希望者が予想より増えたみたいで、これはこれで良い傾向です。
逆にこの数値(好調なアメリカ経済・堅調な労働市場)で、なぜにこれだけしかドル高にならないか不満なくらいの内容です(笑
ドルは、アメリカ自身の問題(通商政策)によりリスク回避のドル安が進む…どころか、絶好調のアメリカ経済・堅調な労働市場から横横展開。
引き続きドル高基調は継続中です。
円は、アメリカ発のリスク回避要因、及び災害復興費用捻出の外貨売り円買いから円高。
トルコリラは、アメリカとの関係悪化による政治・外交リスク(ブランソン牧師問題など)継続も、トルコ中央銀行による利上げ期待からトルコリラ高となっています。
週の展開としては、ドル高→、円高↑、トルコリラ高↑ですかね。
現状を図で表すと、まだまだド円>ドル>>>トルコリラでしょうか。
今週の予想
トルコ経済指標
トルコリラに関しては、
09月10日:4月-6月期 国内総生産(GDP)
09月13日:トルコ中央銀行 政策金利
09月14日:07月 経常収支
が予定されています。
注目は何と言ってもトルコ中央銀行による政策金利発表!
トルコ中央銀行は本当に政策金利を利上げするのか!?
それともエルドアン大統領の圧力に屈して、利上げせず小手先の対応に終始するのか?
利上げした場合の利上げ幅はいくらになるのか!?
市場予想は、結構バラツキがあり、2%-3%アップの、現状17.25%から19.25%、もしくは20.25%と言うのが多いです。
大注目ですね♪
(やはり思う…損切り早まったか…まだ耐えれたのに…)
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)、
今週のドル円は、上記通り米中貿易戦争激化への警戒感や新興国通貨安への懸念は続くものの、好調なアメリカ経済・堅調な労働市場から年内あと2回(年合計4回)の追加利上げを意識(9月利上げは織り込み済みも、12月利上げは十分に織り込まれていない)した展開になると予測します。
結果ドルは底堅く推移する見込みなものの上値は重く、つまりはレンジ相場になる可能性が高いと見ます。
今週の重要な米国・日本のイベントは、09月12日の米国:8月消費者物価コア指数(CPIコア)
09月13日の米国:8月小売売上高
などが予定されています。
注目はアメリカ8月消費者物価コア指数(CPIコア)でしょうか。これ以降、25日まで重要な経済指標の発表がないことから、アメリカ連邦公開市場委員会(FOMC、25日-26日開催)での最終的な判断材料となり得ます。
市場予想では前回7月実績と変わらずの、前月比+0.2%、前年比+2.4%。
市場予想通りなら、9月の追加利上げを拒む理由はなくなります。
またアメリカGDPのおよそ2/3を占める8月小売売上高も注目です。市場予想は前回7月実績と変わらずの、前月比+0.5%。
市場予想通りならば持続的な経済成長への高まりから、ドル買い(ドル高)基調継続となりそうです。
NAFTA再交渉
アメリカとカナダの北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉では、8月末までの何度目かの期限に間に合わず、5日から始まった交渉再開後も乳製品の合意で意見が合わず、一部では今月末までの合意達成への悲観論も出てきています。
合意が見込め無くなれば、米加はもちろん、米中貿易戦争激化、欧米・日米貿易摩擦への懸念がさらに高まり、世界経済の鈍化懸念も再燃され、リスク回避の円高が進む見込みです。
新興国通貨安懸念
一時期よりトルコリラや南アフリカランドなどの新興国通貨安(不安定さ)への懸念は後退したものの、解消には至っておらず、引き続き警戒が必要な状況です。
ドル高ユーロ高円高、そして新興国通貨安が進む可能性も考えられます。
アメリカ経済指標
しかし上記通り、8月ISM製造業景況指数や同月雇用統計などの経済指標は市場予想を上回る強さを見せており、今週の8月消費者物価指数や同月小売売上高などの経済指標も期待できます。
市場予想を上回ればもちろん、市場予想通りとなった場合には、年内あと2回(9月・12月、年合計4回)の追加利上げが意識されることになり、ドル買い(ドル高)が進む見込みです。
(9月利上げは織り込み済みも、12月利上げは十分に織り込まれていないため)
引用元:ドル円為替見通し9月第2週
アメリカ雇用統計の強めの結果を受けて、せっかく良い流れだったのに…。
米中貿易戦争激化懸念や日米貿易摩擦懸念から、リスク回避の円買い(円高)が進みました。
アメリカ・カナダ間のNAFTA再交渉も楽観論と悲観論が入り混じっています。
長引きそうだなぁー…。
しかしアメリカの景気経済が好調です。
現状を考えると、年内あと2回(9月と12月、今年合計年4回)の追加利上げの可能性が高く、ドル高基調は継続でしょう。
さらには貿易戦争(貿易摩擦)激化懸念は通常「ドル買い(ドル高)要因」となります。
そのため今週のドル円予想は、上昇しても112円50銭。
逆に好調なアメリカ経済からドルが大きく崩れることは想定しにくく下落しても109円50銭と、今週もレンジ相場と予想します。
(1ドル円為替見通しブログの1管理人の予想ね)
トルコリラ円の為替相場見通し
トルコリラ円の為替相場見通しは、
15円50銭から19円50銭程度と予想します。
先週も、15円50銭から19円50銭程度のレンジ相場と予想していました。
正直トルコ経済ではなくて、エルドアン大統領やトランプ大統領の発言やtweet、政治的決断で上下するので、予想もへったくれもないですね(涙
トルコリラ資産推移
管理人はトルコリラが利益になる(儲かる)と分かってから調子に乗っていました。
と言うことで最近恒例のトルコリラ保有枚数チェック。
先週末までのトルコリラ保有枚数は、
週末の #トルコリラ チェック!17円33円で週の取引を終了
週末に行なわれたロシア・トルコ・イラン、3カ国首脳会議ではシリアを巡るトルコの要求は無視される😅
結果、ロシアより姿勢は再度アメリカより姿勢に転換か!?
そうなったら良いなー♪😊#FX #スワップポイントhttps://t.co/8QSuF59b7J pic.twitter.com/XA0NaAgesM
— サトウカズオ@トルコリラ円スワップ生活 (@tryjpyFX) 2018年9月8日
損切りしたので0枚です。
一応12円くらいまでは耐えられたのですが…、もしかして損切り早まったかな?
ブログは継続していきたいので、何らかの形でかかわっていきたいとは思います。
管理人は、1年-2年でトルコリラ運用を止めようとは思っていないので、10年くらい先にトルコリラ高円安になっていれば良いのですが、そうは言ってもこの状況下は先が見えないですね。
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トルコの政策金利は(2018年09月10日)現在17.75%。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は(2018年09月10日)現在7.75%。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力ですね♪
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毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。