10月の第1週はおよそ1トルコリラ=18円52銭でこの週の取引を終了。
先々週(9月の第5週)終値の1トルコリラ=18円76銭より、24銭のトルコリラ安円高で取引を終了しています。
ドル円は1ドル=113円68銭と先々週の終値である113円69銭から1銭程度のドル安円高で推移しています。
まとめ
- インフレ率は24.5%と過去15年で最悪
- しかし大統領の中央銀行の独立性尊重発言などでトルコリラ高を維持
- しかし週末のドル高で、結果トルコリラ安となり18円台半ばに下落
先週のまとめ
トルコの政治経済
●トルコ09月製造業PMI
前回08月実績46.4、市場予想45.2に対し、実績42.7!
●トルコ09月消費者物価指数
08月実績前月比+2.30%、市場予想同+3.40%に対し、実績同+6.30%!
前年比に至っては08月実績+17.90%、市場予想+21.10%に対し、実績+24.52%!
●トルコ09月消費者物価コア指数
08月実績前年比+17.22%、市場予想+19.31%に対し、実績同+24.05%!
●トルコ09月生産者物価指数
08月実績前月比+6.60%、市場予想+6.00%に対し、実績同+10.88%!
前年比に至っては08月実績+32.13%、市場予想+39.61%に対し、実績+46.15%!
ますはトルコの経済指標。
正直…擁護しようがないくらい悪い数値(内容)となっています。
特に大注目のトルコ2018年9月消費者物価指数は過去15年間で最悪のインフレ率を示す24.5%となってしまいました(涙
インフレ率24.5%>政策金利24.0%
実質金利がマイナスとなってしまいました。
これはさらなるトルコリラ安要因となります。
しかもトルコ9月の製造業PMIも42.7と、およそ9年ぶりの低水準となっています(涙
この元凶は、ほぼすべて通貨安(トルコリラ安)によるものです。
このトルコリラ安により、エネルギー価格を含む、あらゆる物やサービスが値上がりしています。
トルコは経済構造上、輸入に頼る仕組みですから、トルコリラ安は即、経済悪化に繋がります。
このトルコリラ安を何とかするのが、経済政策を差配する政府と、金融政策を差配する中央銀行なのですが…。
しかし発表直後はトルコリラ安に進むものの、その後は値を戻し、トルコリラは底堅さを見せています。
エルドアン大統領の中央銀行の独立性尊重発言や、月末のトルコ中央銀行会合でのさらなる利上げ期待。
今週10月12日に予定されている、現在拘束中でありアメリカが解放を求めているブランソン牧師の裁判結果への期待が根底にあると思われます。
悲観材料が多かった8月より、今は楽観材料が多いってことは、トルコリラを支えていますよね(笑
えーっと #トルコリラ さん
酷い消費者物価指数(≒インフレ率)で、トルコ経済がートルコリラが―
とブログを書いているのに「全戻し」しそうな状況です
トルコ強い‼️底堅い‼️
やはりエルドアン大統領の中央銀行の独立性尊重発言や、月末のさらなる利上げ期待からなんですかねー…😅 pic.twitter.com/lyPMUXnnX8
— サトウカズオ@トルコリラで-1600万😭 (@tryjpyFX) 2018年10月3日
しかし昨今のトルコリラ安、トルコ経済の先行き不安から、エルドアン大統領の支持率も落ちています。
エルドアン大統領も、一銭の得にもならないブランソン牧師を監禁拘束するより、とっとと国外追放と言う名の解放をした方が良いのではないでしょうか?
トランプ大統領はもとより、トルコに倒れて貰っては困る欧州連合(EU)の国々のトップ、トルコ債権を多く持つEUの各銀行、トルコリラ高⇒物価が安くなるトルコ国民、そして日本のトルコリラ保有者も皆それを願っています♪
トルコリラの推移
週の高値は19円26銭くらい。
週の安値は18円21銭くらいでしょうか。
上記通り消費者物価指数など、トルコの経済指標は悪かったのですが、トルコリラは思ったよりも下落せず、むしろ値を発表前の水準まで戻すなど、トルコリラは底堅く推移しています。
しかし…、下記の通りアメリカ経済は強かった…(涙
さらに週末の世界的な株安によるリスク回避姿勢の台頭で、円高も進むという、ドル高円高と言うダブルパンチでトルコリラは下落してしまいました。
それでも18円台半ば。
今週のトルコリラに期待したいです!
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)。
アメリカ長期金利が2011年6月以来の高い水準まで上昇していることや、12月の追加利上げを含め2019年も年3回の利上げが見込まれていることから、世界的にドル買い(ドル高)が進み、ドル円はまたまた年初来高値を更新。
一時114円54銭-55銭までドル高円安が進みました。
しかし逆にアメリカ長期金利上昇は、アメリカ国内の企業にとっては減収要因となることから、4日-5日とニューヨークダウ平均は大幅下落。
日本を始めとするアジア株や欧州株も同じく下落展開となったことから、一転してリスク回避的なドル売り円買い(ドル安円高)が進みました。
結局、週の終値もおよそ1ドル=113円68銭と、先週の終値113円69銭から、1銭程度のドル安円高となり、この週の取引を終えています。
アメリカ雇用統計
注目のアメリカ雇用統計は、
非農業部門雇用者数(前月比)
8月実績+27.0万人(+20.1万人から上方修正)市場予想+18.5万人に対し、9月実績+13.4万人!
失業率
8月実績3.9%、市場予想3.8%に対し、9月実績3.7%!時間給(前年比)
8月実績+2.8%、市場予想+2.8%に対し、9月実績+2.9%!と言う結果となりましたが、特に失業率が3.7%まで低下したこと。
また非農業部門雇用者数も前月・前々月が上方修正され直近3カ月平均では約19万人増と力強い数値となったことから、ドル買い(ドル高)が進みました。
アメリカ長期金利上昇
しかし上記通り、堅調な雇用統計の結果を受けてアメリカ長期金利は上昇。
高い金利は企業業績を押し下げるとの思惑から、ニューヨークダウ平均は大幅下落となり、株安を意識したリスク回避のドル売り(ドル安)が進みました。
ドル円は一時113円55銭-56銭まで下落し、結局113円68銭-69銭でこの週の取引を終えました。
引用元:ドル円為替見通し10月第1週
上記通り、注目のアメリカ9月の非農業部門雇用者数が残念な結果となったものの、前月・前々月は上方修正!
さらに9月非農業部門雇用者数が振るわなかったのは、ハリケーンなどの天候要因だったことから、12月の追加利上げを阻む要因とはなっていません。
この好調なアメリカ経済・堅調な労働市場を裏付ける形となったことから、アメリカの長期金利は上昇。
逆に上昇しすぎてしまい、この金利高がアメリカ国内の企業にとっては企業業績を押し下げる要因となることから、アメリカ株価下落。
リスク回避のドル売り円買い(ドル安円高)が進みました。
こんなもんどないせーちゅうねん!
と言うような、好調なアメリカ経済故の贅沢な悩みです(笑
でもまあ、日米金利差拡大は進むでしょうし、今週もドル高基調継続と予想します。
(ついでに株高展開復活もお願いします♪)
ドルは、好調すぎるアメリカ経済からの金利高⇒株安展開も、一時的。
それでも長期金利上昇からドル高展開。
引き続きドル高基調は継続中です。
円は、株安展開から一時的にリスク回避の円高が進むも、結局は弱く円安。
トルコリラは、ブランソン牧師開放への期待からトルコリラ高が進むも、(弱い経済指標と)強すぎるアメリカドルの影響でトルコリラ安でしょうか。
週の展開としては、ドル高↑、円安↓、トルコリラ安↓ですかね。
トルコリラは底堅く上昇中ですが、それでも現状を図で表すとド円>ドル>>トルコリラでしょうか。
ただ、トルコリラの弱さは和らいできています♪
今週の予想
トルコ経済指標
トルコリラに関しては、
10月11日:8月 経常収支
が予定されています。
経常収支はトルコ大注目の経済指標です。
7月実績は大健闘した-17.5億USD。
しかし市場予想では7月実績を上回る悪さの-25.0億USDとなっています。
8月はトルコリラ大暴落を起こしたトルコショックの月ですから赤字額が市場予想通りで済めばよいのですけど…。
しかしやはりトルコリラに影響を及ぼす度合いでいえば、12日のブランソン牧師開放に関する裁判の結果次第、と言うことになります。
実際にブランソン牧師が開放されればトルコリラ高は確実でしょうから、期待先行からあまり下がらない展開を予想します。
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)、
今週のドル円は、世界的な株安を嫌気してリスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)姿勢のドル買い(ドル高)は後退したものの、好調なアメリカ経済・堅調な労働市場を背景としたアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続の姿勢に変わりはなく、引き続きドル高基調継続となる見込みです。
今週の重要な米国・日本のイベントは、10月09日の米国:消費者物価指数(CPI)
10月12日の米国:ミシガン大学消費者信頼感指数
などが予定されています。
今週の注目は何と言っても9日の消費者物価指数(CPI)ですね。市場予想は、
消費者物価指数(CPI)
8月実績前年比+2.7%、市場予想同+2.4%消費者物価コア指数(コアCPI)
8月実績前年比+2.2%、市場予想同+2.3%となっています。
消費者物価コア指数(コアCPI)が市場予想と一致。
下回っても8月実績並みの数値に落ち着くならば、ドル高基調は継続となるでしょう。
ドル円は115円を目指す展開に
今週のドル円は、2017年3月以来となる115円を目指す展開になりそうです。
しかし2017年以降、今まで114円後半では値が重く、115円の壁に何度も跳ね返されています。
市場も115円の壁は意識しており、上値抵抗線として機能しています。
さらにこの2週間で2円以上もドル高円安が進んでおり、利益確定のドル売り(ドル安)や、ポジション調整目的のドル売り(ドル安)も増える可能性があります。
ユーロ安がドル高に影響
イタリアがすでに、欧州連合(EU)が設ける財政規律(公的債務と財政赤字)を順守しないのではないか、イギリスがEUから合意なしで強制離脱(ハードブレグジット)を決定するのではないか、などの不安感に包まれており、ユーロを買い難い(ユーロ高になり難い)状況となっています。
結果的にユーロ安ドル高が続く可能性があります。
連邦準備制度理事会(FRB)の意向
パウエルFRB議長は、インフレ率の上昇や堅調な労働市場により、強いアメリカ経済を強調し、利上げ継続の意思を示しています。
上記9月の雇用統計もFRBによる利上げ姿勢を阻む内容ではなく、今週発表の9月消費者物価指数などの経済指標が市場予想と一致、上回るような内容となれば、株安によるリスク回避的なドル売り(ドル安)は後退する可能性があります。
引用元:ドル円為替見通し10月第1週
今週のドル円は、2017年3月以来となる115円を目指す展開になりそうです。
注目は何と言っても消費者物価指数(CPI)≒インフレ率。
特に消費者物価コア指数(コアCPI)は重要で、市場予想と一致するか、下回っても8月実績並みの数値に落ち着くならば、FRBによる追加利上げ姿勢は継続=ドル高基調継続となるでしょう。
(FRBは今年12月に1回、2019年に年3回の利上げを予定している)
ただ…、米中貿易戦争は長期化の様相を呈してきており、イタリア債務問題(予算案)、イギリスの欧州連合(EU)からの強硬離脱(ハードブレグジット)などの問題も山済みです。
しかし一時的にリスク回避は進むかもしれませんが、現状大きな問題にはならないでしょう。
そのため今週のドル円予想は、上昇して115円00銭。
逆に好調なアメリカ経済からドルが大きく崩れることは想定しにくく下落しても112円00銭と、今週もレンジ相場と予想します。
(1ドル円為替見通しブログの1管理人の予想ね)
トルコリラ円の為替相場見通し
トルコリラ円の為替相場見通しは、
17円50銭から20円50銭程度と予想します。
先週は、18円00銭から20円50銭程度のレンジ相場と予想していました。
1トルコリラ=20円台は回復して欲しい!
しかし正直トルコ経済ではなくて、エルドアン大統領やトランプ大統領の発言やtweet、政治的決断で上下するので、予想もへったくれもないですね(涙
トルコリラ資産推移
管理人はトルコリラが利益になる(儲かる)と分かってから調子に乗っていました。
と言うことで最近恒例のトルコリラ保有枚数チェック。
先週末までのトルコリラ保有枚数は、
週末の #トルコリラ チェック!18円52銭で週の取引を終了
先週は、なんと言ってもトルコ9月の消費者物価指数(≒インフレ率)発表
結果は市場予想を上回る前年同月比+24.5%‼️
予想以上の悪さにトルコリラは下落‼️
も、全戻し(買い戻し)されています😊https://t.co/8QSuF59b7J pic.twitter.com/mOICT0F2Gq
— サトウカズオ@トルコリラで-1600万😭 (@tryjpyFX) 2018年10月6日
損切りしたので0枚です。
一応12円くらいまでは耐えられたのですが…、もしかして損切り早まったかな?
ブログは継続していきたいので、何らかの形でかかわっていきたいとは思います。
管理人は、1年-2年でトルコリラ運用を止めようとは思っていないので、10年くらい先にトルコリラ高円安になっていれば良いのですが、そうは言ってもこの状況下は先が見えないですね。
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トルコの政策金利は(2018年10月08日)現在24.0%。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は(2018年10月08日)現在7.75%。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力ですね♪
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毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。