11月の第4週はおよそ1トルコリラ=21円34銭でこの週の取引を終了。
先々週(11月の第3週)終値の1トルコリラ=21円14銭より、20銭のトルコリラ高円安で取引を終了しています。
ドル円は1ドル=112円96銭と先々週の終値である112円82銭から14銭程度のドル高円安で推移しています。
先週のトルコリラは、世界的な株安展開からのリスク回避姿勢にも負けず、逆に原油価格の下落からトルコリラが上昇するなど、本当に底堅く推移しています。
まったく…言っといてや、トルコリラ上昇するんやったら(涙
忙しい人へまとめ
- トルコストリームの海底部完成!トルコの救世主!
- 先週の経済指標は弱くトルコ経済の鈍化が心配
- それでも原油価格の下落によりトルコリラは上昇!
- お帰り!1ドル=5.2トルコリラ台!
- 結果1トルコリラ=21円台で底堅く推移!
11月第4週のまとめ
トルコの政治経済
●トルコ9月小売販売
8月実績前月比+0.2%、市場予想同-0.4%に対し、実績同-4.6%!
前年比に至っては、8月実績同+1.5%、市場予想+1.0%に対し、実績-3.4%!
●トルコ10月住宅販売
9月実績前年比-9.2%に対し、実績同+19.2%!
●トルコ11月消費者信頼感指数
10月実績57.3に対し、実績59.6!
ますはトルコの経済指標。
先週発表されたトルコの経済指標は、どれも重要とは言えず、為替市場に与える影響も限定的でした。
強いて言うなら内需の強いトルコで国内総生産(GDP)に大きく関係する小売販売が、2017年2月以来の前年比マイナスとなってしまったことは、トルコ経済にとって良い傾向ではなく、気になるくらいです。
先週発表されたトルコ経済指標は、どれも重要とは言えず、為替市場に与える影響も限定的でした
しかし内需の強いトルコで国内総生産(GDP)に大きく関係する小売販売が,、2017年2月以来の前年比マイナスとなってしまったことは、トルコ経済にとって良い傾向とは言えませんね
頑張れ #トルコリラ❗️ pic.twitter.com/lPEMs1EFZy
— サトウカズオ@トルコリラで-1600万😭 (@tryjpyFX) 2018年11月25日
ただ先週は、ロシアとトルコを結ぶ天然ガスパイプライン(トルコストリーム)の黒海海底部分が完成するなど、完成の暁にはトルコに多大な恩恵を与えることが約束されているなど、期待先行の部分がトルコリラの下支えをしていた部分もあります。
さらに、上記通りこの悪い結果となった小売販売などの経済指標をカバーして余りある別の指標がトルコリラの下支えを…、いや上昇材料となっています。
それが原油価格の下落です!
☑️今週の原油価格
週初め1バレル=56.83ドルでスタートすると、今週もみるみる下落
週終わりの値段は、50.41ドルで取引を終えています
10月初旬には1バレル=75ドルを超えていたのですけどね😅
日本やトルコなどの原油輸入国にとっては万々歳なのですが、これだとますます日本の物価は上がらないね pic.twitter.com/l9ACiT7xuC
— サトウカズオ@トルコリラで-1600万😭 (@tryjpyFX) 2018年11月25日
週初め1バレル=56.83ドルでスタートすると、今週もみるみる下落。
週終わりの値段は、50.41ドルで取引を終えています。
10月初旬には1バレル=75ドルを超えていたのですこどね(笑
この世界的な原油価格の下落傾向により、貿易赤字の大部分をエネルギー代金が占めるトルコにとって、
⇒貿易赤字が減る
⇒経常収支の改善!
⇒輸入物価が下がる
⇒インフレ率が下がる!
と、トルコにとって原油価格の下落は良いことづくめの状況となっています(笑
(日本にとっては…貿易黒字が叩かれる材料になるなぁ(涙)
トランプ大統領もTwitterで「原油価格は下落している。素晴らしい!サウジアラビアに感謝する。だがもっと押し下げよう!」と発言しています。
当面の間、原油価格が急騰しそうにないのはトルコリラにとって最大の援護射撃となり得るでしょう♪
結果、リスク回避姿勢で世界的な株安展開が進んでいる中、逆にトルコリラは上昇!
21円台で底堅く推移して週を終えています。
普通リスク回避姿勢が強まると、リスクの高い新興国通貨は売られるのですが、今のトルコリラは強い!
トルコリラの推移
週の高値は21円40銭くらい。
週の安値は20円59銭くらいでしょうか。
どうしたんだトルコリラ!
先週・先々週より少しづつではありますが、高値と安値を切り上げていっています!
トルコリラ安やインフレ率の悪化によりトルコ経済の鈍化が懸念されるも、最近のトルコリラは上昇傾向!
インフレ率(物価)上昇の大部分を占めているエネルギー価格も下落傾向にあります。
結果、輸入物価が下がりインフレ率の改善も見込め、巡り巡ってそれがトルコリラ高材料となります。
こうなるとトルコリラにとって良い循環となるのですがね(笑
今後のトルコリラにに期待したいです♪
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)。
先週は、先日のクラリダFRB副議長の発言からアメリカの政策金利が中立金利(景気を刺激も抑制もしない中立な状態の金利)に近づいており、2019年の半ばにも追加利上げが終わるのではないかとの思惑が浮上したことから、ドル売り(ドル安)が進みました。
しかしイタリアの債務・財政問題や、世界的な株安展開からのリスク回避姿勢から、ユーロ売りポンド売り⇒結果ドル買い円買い(ユーロ安ポンド安ドル高円高)が進みました。
結局ドル円では、週の終値はおよそ1ドル=112円96銭と、先週の終値112円82銭から14銭程度のドル高円安となり、この週の取引を終えています。
米中対立
先に行われたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会談で米中が激しく対立。
APEC共同宣言の採択が断念に追い込まれたことから、今月末の20カ国首脳会議(G20)で行なわれる予定の米中首脳会談の結果に対する楽観姿勢も後退し、リスク回避姿勢が続いています。
世界経済の減速懸念
また、世界的な景気減速・経済成長の鈍化懸念が浮上してきたことから、資源国通貨売り(豪ドル・加ドル安)・新興国通貨売り(南アランド安・メキシコペソ安)が進みました。
株安・原油安
サウジアラビアのファリハ・エネルギー相が、現在過去最高だった前月(日量1070万バレル強)を上回る水準の原油生産を行っている、と発言したこと。
上記通り世界的な景気減速・経済成長の鈍化懸念が浮上してきたことから、需要低迷・在庫増加を嫌い原油価格が急落。
結果、アメリカ株価も下落し、アメリカ長期金利(10年債利回り)も低下したことから、リスク回避のドル売り円買い(ドル安円高)が進みました。
しかし112円台後半ではドル買いが入るなど底堅く、結局112円95銭-96銭でこの週の取引を終えました。
引用元:ドル円為替見通し11月第4週
上記通り、こちらはあまり良い話がないですね。
欧州・中国経済の鈍化が、世界経済の鈍化に結びつき、アメリカ経済の影響を与える。
そのため、アメリカの利上げも来年2019年半ばには終わるのではないかとの懸念が、ドルの上値を重くしています。
しかし、イタリア財政問題やイギリス政局の不透明化などからユーロやポンドがドル以上に弱く、結果ユーロ安ポンド安がドル高を支えている状態です。
世界同時株安などのリスク回避姿勢により、円高も進んでおり、ドル高・円高・他通貨安の傾向となっています。
ドルは、アメリカ政策金利の利上げペース減速懸念からドル安展開。
しかし、欧州通貨などの他通貨も安く、結果ドル高基調は継続中です。
円は、リスク回避姿勢が進んだ結果、円高が進みました。
しかし一時的な現象であり、日本経済は相変わらず弱いため中長期的には円安でしょう。
トルコリラは、アメリカ・欧州連合(EU)との関係改善が進んでいること。
石油価格の下落⇒貿易収支の改善(トルコの貿易赤字の大部分はエネルギー関連)⇒経常収支の改善からトルコリラ高となっています。
週の展開としては、ドル横→、円高↑、トルコリラ高↑ですかね。
トルコリラは底堅く上昇中ですが、それでも現状を図で表すと円>ドル>トルコリラでしょうか。
ただ、「>>」が「>」になってます(笑
11月第5週の予想
トルコ経済指標
トルコリラに関しては、
11月26日:11月 設備稼働率
11月30日:10月 貿易収支
11月30日:10月 観光客数
などが予定されています。
今週はなんと言っても10月貿易収支でしょうか。
トルコの貿易収支は過去10年黒字になったことがありません。
常に赤字です。
8月・9月の経常収支は、大きく減った貿易赤字に、過去最高の観光収入が合わさって経常黒字化ができました。
しかしトルコも10月となると観光収入もそう期待できそうもありません。
(トルコの観光業は夏季・バカンスシーズンがピークのため)
さすがに貿易黒字化までは期待していませんが、少しでも赤字額を減らして、なんとしても10月の経常収支も黒字を確保して欲しいものです。
その貿易収支の市場予想は、14億ドルの赤字が見込まれています。
トルコ政治・外交要因
今週のトルコの政治・外交要因で注目すべきイベントは、月末30日-12月1日で開催される20カ国首脳会議(G20)でしょうか。
当然トルコのエルドアン大統領も出席します。
エルドアン大統領は、サウジアラビアによるカショギ記者殺害事件をネタに、アメリカ・トランプ大統領や、サウジアラビアのムハンマド皇太子と交渉していましたが、トランプ大統領は事件の真相は別にしてサウジアラビアとの友好関係(同盟重視・国益第一)を選択しました。
トルコ外交も修正を迫られそうです。
あまり固執せずにアメリカとの関係改善・友好関係構築を切に希望します。
そして延び延びになっているアメリカによるトルコの国営銀行であるハルクバンクへの裁判での判決内容、そして賠償金の金額も重要です。
もう判決が出てもおかしくない時期なのですが…外交問題・外交交渉で長引いているようです。
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)、
上記通り、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げペースの減速が意識されている(ドル安)ものの、イタリアの債務・財政問題やイギリス政局の不透明化などのリスク要因もあり、ユーロやポンドは弱く(ユーロ安ポンド安、結果ドル高)と、方向性を選べない展開が続きそうです。
つまりは今週もレンジ相場となる見通しです(笑
今週の重要な米国・日本のイベントは、11月28日の米国:7-9月期国内総生産(改定値)
11月29日の米国:連邦公開市場委員会議事要旨
11月30日-12月1日の20カ国首脳会議(G20)
などが予定されています。
今週の注目は…、アメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(11月7-8日開催分)でしょうか。最近になってFRB高官による弱気・ハト派発言が目につきます。
趣旨の内容がハト派寄りとなった場合、市場関係者の間で噂となっている追加利上げの2019年中の終了するとの思惑が現実味を帯びてきて、ドル売り(ドル安)につながりそうです。
(個人的には現状は一時的な現象で悲観的な印象はないですが、株安はなんとかして欲しいです)
利上げペース減速懸念
当初アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペース見通しは、
2018年:4回(12月に残り1回)
2019円;3回
2020年:1回
2021年:0回
とされてきました。
しかし現在2019年の半ばには追加利上げが終わるのではないかとの思惑が浮上してきています。
先もクラリダFRB副議長が「アメリカの金利はFRBが中立金利と見なす水準に近づいている」との考えを示したほか、ダラス地区連銀のカプラン総裁も欧州と中国の減速が原因で世界経済が鈍化し、アメリカ経済に影響を与える可能性について言及しています。今後もアメリカの利上げペースに関するFRBや政府高官の発言には注意が必要です。
米中首脳会談
今月末(11月30日-12月1日)に開催される20カ国首脳会議(G20)で、トランプ・アメリカ大統領と習近平・中国国家主席との米中首脳会談が予定されています。
中国側がある程度譲歩するのではないか、との一部報道はあるものの、アメリカが日本などの同盟諸国に対して中国の通信機器メーカーであるファーウェイ製品の使用中止を申し入れていたことが判明するなど、予断を許さない状況となっています。
米中貿易戦争解消への道筋が見えればリスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)姿勢のドル買い円売り(ドル高円安)・株高展開が予想されるも、対立が激化するようだとリスク回避姿勢は継続し、ドル買い(ドル高)・株高展開は持ち越しになりそうです。
欧州リスクは継続
ただ、欧州通貨の弱気姿勢はドルに対する支援材料になりそうです。
イタリアの債務・財政問題については、欧州委員会がユーロ圏の財政規律を順守していないとして、制裁手続きに入りました。
また、イギリスも欧州連合(EU)からの離脱草案については合意したものの、メイ首相を含めイギリス政局は不透明感を増しており、ユーロとポンドは弱含みで推移することが予想されています。
結果、リスク回避的なユーロ安ポンド安がドル高円高を誘い、ドルは底堅く推移する見込みです。
引用元:ドル円為替見通し11月第4週
今週の注目は、アメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(11月7-8日開催分)でしょうか。
上記では、ハト派的な意見が…と書いていますが、個人的には心配していません。
心理的には不安・心配でも、アメリカの実経済は好調そのものです。
ドル円に関しては特に心配することは無いでしょう。
問題は…、株価ですね(涙
ニューヨークダウ平均もナスダック総合指数も、既に年初(1月2日)の終値を下回っており、今年の上昇分をすべて吐き出してしまっています。
トランプ大統領、株価を…株価の方をお願いします(祈り
さて政治・外交に目を移すと、こちらも大注目は、月末30日-12月1日で開催される20カ国首脳会議(G20)です。
米中貿易戦争を巡る、アメリカ・トランプ大統領と中国・習近平国家主席との米中首脳会談。
石油輸出国機構(OPEC)以上に原油価格を決めると言われている、世界の原油産出国(生産国)TOP3であるトランプ大統領、サウジアラビアのムハンマド皇太子、ロシア・プーチン大統領の会談など、為替・株価・原油価格に関する会談が多数予定されています。
12月3日の週明けの為替・株価が怖いですね(笑
逆に言えば、今週はG20までは様子見もあり、価格が大きく動きそうにもありません。
話を戻してドル円に関しては、何度も言いますがアメリカの実経済は好調です。
先のアメリカ雇用統計結果からも分かる通り、雇用市場の逼迫から賃金が上昇。
そしてその結果としてインフレ率も上昇が見込まれています。
12月の追加利上げも確定的です。
そのため今週のドル円予想は、上昇して114円00銭。
逆に現状ドルが大きく崩れることは想定しにくく下落しても111円50銭と、今週もレンジ相場と予想します。
(1ドル円為替見通しブログの1管理人の予想ね)
トルコリラ円の為替相場見通し
トルコリラ円の為替相場見通しは、
19円50銭から22円50銭程度と予想します。
先週は、19円50銭から22円00銭程度のレンジ相場と予想していました。
今トルコリラは強いですよ!底堅いですよ♪
ただ正直トルコ経済ではなくて、エルドアン大統領やトランプ大統領の発言やtweet、政治的決断で上下するので、予想もへったくれもないですね(涙
トルコリラ資産推移
管理人はトルコリラが利益になる(儲かる)と分かってから調子に乗っていました。
と言うことで最近恒例のトルコリラ保有枚数チェック。
先週末までのトルコリラ保有枚数は、
☑️週末の #トルコリラ チェック!21円34銭で週の取引を終了
先週のトルコの経済指標も重要度が低いとはいえ軒並み市場予想を下回る
さらに世界同時株安からのリスク回避姿勢が進む中、なぜかトルコリラは上昇❗️
サトウカズオも嬉しいけど困惑😅
うんトルコリラ底堅い❗️https://t.co/8QSuF59b7J pic.twitter.com/4Q7XeYWxm6
— サトウカズオ@トルコリラで-1600万😭 (@tryjpyFX) 2018年11月24日
損切りしたので0枚です。
一応12円くらいまでは耐えられたのですが…、もしかして損切り早まったかな?
ブログは継続していきたいので、何らかの形でかかわっていきたいとは思います。
管理人は、1年-2年でトルコリラ運用を止めようとは思っていないので、10年くらい先にトルコリラ高円安になっていれば良いのですが、そうは言ってもこの状況下は先が見えないですね。
トルコリラ円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のトルコリラ円スワップポイント比較ランキングを作成していますのでを見てくださいね♪
トルコの政策金利は(2018年11月25日)現在24.0%。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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いっそのこと最大レバレッジ888倍!ドルストレートのアメリカドル/トルコリラ(売り)で海外FX XMと言う手もあります。
まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は(2018年11月25日)現在8.00%。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力ですね♪
メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。
毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。