12月の第1週はおよそ1トルコリラ=21円22銭でこの週の取引を終了。
先々週(11月の第5週)終値の1トルコリラ=22円73銭より、51銭のトルコリラ安円高で取引を終了しています。
ドル円は1ドル=112円67銭と先々週の終値である113円54銭から67銭程度のドル安円高で推移しています。
先週のトルコリラは週前半、インフレ率が予想以上に抑制しつつあることから上昇するかもと思いきや、安心感・材料出尽くし・利益確定からのトルコリラ売り(トルコリラ安)が進みました。
週半ばになると、米中関係悪化・世界的株安からのリスク回避姿勢から、トルコリラ売り(トルコリラ安)が進みました。
どちらにしろ、週を通してのトルコリラ安となりましたが、21円を割ったところでは買いが入るなど、他通貨に比べれば、なかなか底堅い動きとなっています♪
忙しい人へまとめ
- トルコ11月製造業PMIは2カ月連続の上昇と底を打った感じか
- トルコ11月のインフレ率は予想を大きく下回る!(と言ってもまだ+21.62%)
- インフレ率が予想以上に下がったおかげで利下げ観測が出始める
- トルコ中央銀行、物価安定を最優先とする声明を発表!
- やっぱり大国と市場(米中貿易戦争と原油価格)に翻弄されるトルコリラ
12月第1週のまとめ
トルコの政治経済
●トルコ11月製造業PMI
前回20月実績44.3、市場予想41.5に対し、実績44.7!
●トルコ11月消費者物価指数
10月実績前月比+2.67%、市場予想同-0.29%に対し、実績同-1.44%!
前年比に至っては10月実績+25.24%、市場予想+23.04%に対し、実績+21.62%!
●トルコ11月生産者物価指数
10月実績前月比+0.91%、市場予想-1.20%に対し、実績同-2.53%!
前年比に至っては10月実績+45.01%、市場予想+40.02%に対し、実績+38.54%!
ますはトルコの経済指標。
先週発表されたトルコの経済指標は、数こそ少なかったものの大注目であるトルコ11月の消費者物価指数が発表されました。
市場予想+23.04%に対し、実績+21.62%!
トルコリラ為替見通し(2018年11月第5週)でも書いたのですが、市場予想を下回り+22%台の上昇率に収まればトルコリラ高に。
+23%台前半の上昇率でも、トルコリラは底堅く推移するでしょう、と書いたのですが、まさか+22%台をも下回り、+21%台になるとは予想できませんでした(笑
トルコ11月の消費者物価指数(≒インフレ率)は、前年比は+21.62%❗️
前月実績の同+25.24%、市場予想の同+23.04%を下回る良さです
8カ月ぶりの減少ですね‼️
このままいくと12月CPIも-2%前後は下がりそう🥰
と言ってもまだ20%前後なんですけどね😭
でも今は目の前の良さを喜びましょう😊 pic.twitter.com/WXA7lOGM2D
— サトウカズオ@トルコリラで-1600万😭 (@tryjpyFX) 2018年12月3日
しかも、トルコ11月製造業PMIも2カ月連続上昇と底を打った感じとなっており、ようやくトルコショック後の傷から復活できそうです♪
トルコ製造業PMI、11月実績は44.7❗️
前回実績の44.30、市場予想の41.5を上回る良さです😀
PMIという指標は、景気判断の方法として数値が50を上回ると改善、50を下回ると悪化と判断されます
つまりは…まだまだですね😭
でもトルコ経済、各種経済指標も反転上昇していますし、上向いていますよ😊 pic.twitter.com/BkVqtPACoA
— サトウカズオ@トルコリラで-1600万😭 (@tryjpyFX) 2018年12月3日
ただあまりの好調さに(と言っても一時期よりかは立ち直った程度でまだまだなのですが)、一部では利下げ観測も出てきています。
何と言ってもエルドアン大統領は利下げ派。
来年3月にはトルコの地方選挙が行われます。
人気取りのためにも金利は下げておきたいところでしょう。
エルドアン大統領の娘婿であるアルバイラク財務大臣も、
「数カ月以内(選挙前か?)に利下げが行われるだろう」
「厳しい金融・財政政策が引き続き実行される」
と、いったいどちらなの?と言うような真反対の発言をしています。
トルコ・トルコリラらしいと言えばそれまでですが、相変わらず、政治リスクがトルコリラの重しとなっているようです(涙
トルコリラの推移
週の高値は22円01銭くらい。
週の安値は21円22銭くらいでしょうか。
週の最安値は、週初め04日のニューヨーク時間。
週の最高値は、週初め03日の日本時間。
つまり週前半でトルコリラは急降下し、徐々に盛り返す…という展開でした。
まあ20円台ではトルコリラは買われ、すぐさま21円台には戻していますので、トルコリラは底堅い…とも言えます。
原因は米中貿易戦争激化懸念からのリスク回避や、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC加盟国が原油の強調減産に合意など、外的要因がトルコリラ安の主な原因だったので、トルコリラ…と言うよりかはどの国の経済・通貨に対しても言えることだったのですが…(汗
今後のトルコリラにに期待したいです♪
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)。
先週は、米中関係悪化・米中貿易戦争継続への懸念が再燃し、中国株価・アメリカ株価を始め、世界的な同時株安となったことから、リスク回避的なドル売り円買い(ドル安円高)が進みました。
結局ドル円では、週の終値はおよそ1ドル=112円67銭と、先週の終値113円54銭から87銭程度のドル安円高となり、この週の取引を終えています。
米中関係悪化懸念再燃
先の20カ国と地域による首脳会議(G20)での米中首脳会談の結果、アメリカ側は2019年1月から課すとしていた中国製品に対する輸入関税の引き上げを一時的に見送る(ただし猶予は90日間)ことを決定。
市場は米中関係の改善・米中貿易戦争の一時休戦と受け止めて、リスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)状態のドル買い円売り(ドル高円安)が進みました。
しかし今後の米中貿易協議には、アメリカ側の責任者として対中強硬派として知られているライトハイザー通商代表部(USTR)代表が就くことが決定したことから、米中間の貿易協議は難航するとの思惑が浮上。さらにその後、アメリカ当局の要請によりカナダで中国の通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)が拘束されたことが発表されると、米中関係悪化懸念が再燃し、中国株価・アメリカ株価は大きく下落。
リスク回避姿勢が強まり、ドル売り円買い(ドル安円高)に拍車がかかりました。
アメリカ雇用統計
7日に発表されたアメリカ11月の雇用統計では、
失業率
市場予想:3.7%
11月実績:3.7%非農業部門雇用者数(前月比)
市場予想:+20.0万人
11月実績:+15.5万人
(10月実績は+25.0万人から+23.7万人に下降修正)平均時給(前年同月比)
市場予想:+3.2%
11月実績:+3.2%と、失業率・平均時給は市場予想通りとなったものの、非農業部門雇用者数が市場予想を大きく下回ったことから、2019年の追加利上げに対する減速懸念(※)が高まったほか、米国株価の大幅安から、リスク回避のドル売り円買い(ドル安円高)が進みました。
その後発表された12月のミシガン大学消費者信頼感が97.5と市場予想の97.0を上回ったことからドル売りは(多少)後退したものの、結局ドル円は112円66銭-67銭でこの週の取引を終えています。
(※)
結果、日米金利差が思いのほか広がらない(ドル高円安が進まない)という懸念。
引用元:ドル円為替見通し12月第1週
上記通り、米中関係の悪化を懸念したリスク回避姿勢が高まり、アメリカでは株安ドル安金利安が進みました。
と言ってもそれは対円での出来事で、他通貨から見ればドル高円高他通貨安となっています。
具体的に言うとドルちょこっと高円高他通貨安でしょうか(笑
ドル高円高となっていますので、新興国通貨や、中国との取引が深い豪ドル・NZドルなども軒並み売られて(通貨安となって)います。
まあ特に何もなかった日本円が相対的に強くなった、のは皮肉ですね(涙
ドルは、景気減速懸念・政策金利の利上げペース減速懸念からドル安展開。
しかし、欧州通貨などの他通貨も安く、結果ドル高基調は継続中です。
円は、リスク回避姿勢が進んだ結果、円高が進みました。
しかし一時的な現象であり、日本経済は相変わらず弱いため中長期的には円安でしょう。
トルコリラも、世界的なリスク回避姿勢の波にのまれトルコリラ安となっています。
週の展開としては、ドル横→、円高↑、トルコリラ安↓ですかね。
現状を図で表すと、この一週間を見る限りでは円>ドル>トルコリラでしょうか。
しかし、21円を割ったところでは買いが入るなど、トルコリラは底堅く推移しています。
12月第2週の予想
トルコ経済指標
トルコリラに関しては、
12月10日:7-9月期 四半期GDP
12月11日:10月 経常収支
12月13日:トルコ中央銀行 政策金利
などが予定されています。
今週も重要経済指標が続きます。
注目は何と言ってもトルコ中央銀行による政策金利発表です。
市場予想は金融政策の現状維持、政策金利+24.0%と据え置き。
一部に利下げ観測も出ていましたが、トルコ中央銀行が、
「2019年も物価安定を維持するために、すべての政策手段を有効に活用する」
「政府との合意に基づき、中期的インフレ目標を5%に維持」
と発表したことから、下火になっています。
インフレ目標を5%にするというのが本当なら、ここで利下げすることは、悪影響を与える行為以外の何物でもありません。
トルコ政府(エルドアン大統領)さん、場当たり的な政策ではなくて、中長期的な政策をお願いします。
いや…本当に…。
トルコ政治・外交要因
今週のトルコの政治・外交要因で注目すべきイベントは、延び延びになっているアメリカによるトルコの国営銀行であるハルクバンクへの裁判について、アメリカの検察がアティラ被告への上訴を取り下げた、との一報が入ってきました。
市場関係者の間でも「トルコとアメリカの関係改善の兆しだ」との声も聞かれています。
多額の罰金を取られると、トルコとトルコ経済に多大な影響を与えるだけに、朗報と言って良いでしょう。
詳しい続報に期待したいですね。
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)、
12日発表のアメリカ11月消費者物価指数が市場予想通り、もしくは上回れば、12月の追加利上げや2019年の利上げ回数への期待が高まりドル買い(ドル高)が進みそうです。
しかし現状、投資家心理は冷え込んでおり、アメリカの経済指標が悪かった場合など、それを理由にリスク回避のドル売り円買い(ドル高円安)が進む可能性があります。
また、米中関係に関する政治的・司法的な結果(報道)も為替に大きく影響を与えそうです。
しかし現状のアメリカ経済は、思惑は別として好調を維持しており、つまりは今週もレンジ相場となる見通しです(笑
今週の重要な米国・日本のイベントは、12月12日の米国:11月 消費者物価指数(CPI)
12月14日の米国;11月 小売売上高
などが予定されています。
今週の注目は…、やはり11月消費者物価指数(CPI)でしょう!消費者物価指数(前年同月比)
10月実績:+2.5%
市場予想:+2.2%消費者物価コア指数(前年同月比)
10月実績:+2.1%
市場予想:+2.2%との市場予想となっています。
市場予想通りや上回れば問題なし!大きく下回るようだと、12月の追加利上げは兎も角、2019年以降の利上げペースに影響を与えそうです。
アメリカと中国の対立
ただやはり、米中関係の悪化・米中貿易戦争の長期化に対する懸念が再び高まっています。
5日カナダの司法当局は、アメリカ当局の要請によりカナダ国内で中国の通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)を逮捕・拘束しました。
アメリカによる対イラン制裁違反容疑です。
中国政府、華為技術(ファーウェイ)側も、この逮捕は不当であり不正行為はしておらず、CFOも一切関与していない、としています。
この件が引き金となり、より一層米中間の対立が先鋭化すれば、リスク回避の円買い(円高)が進む可能性があります。
イギリスのEU離脱問題
その他の懸念事項として11日に予定されている、イギリスの欧州連合(EU)からの離脱草案の是非を巡る議会採決が挙げられます。
EU側からも認められた政府案に対し否決された場合イギリス政局の不透明感が高まり、またイギリスの強硬離脱・合意なき離脱への懸念が高まり、ポンド売りユーロ売り(ポンド安ユーロ安)が大きく進むことが予想されます。
(ただし、欧州通貨安ドル高円高が進むため、ドル円に対しては直接影響がないとの見方も…)
しかし、欧州株安からの連れ安も予想されるため、リスク回避姿勢の高まりによる、円高が進みそうです。
引用元:ドル円為替見通し12月第1週
今週の注目は、なんと言っても上記通り消費者物価指数(CPI)でしょうか。
最近は株価の急落・低迷もあり、投資家心理が冷え込んでいるせいか、良い数値にはあまり反応せず、悪い数値には大きく反応する傾向が見られます。
是非市場予想を上回って、少なくとも市場予想通りとなって欲しいものです。
そうなれば12月のアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC、18日-19日開催)での追加利上げへの支援材料となるでしょう。
ただ…、トルコリラやメキシコペソなどの新興国通貨を思うと、アメリカの利上げ=金利差縮小となり、トルコリラ安・メキシコペソ安要因となるので複雑ではありますが…(汗
問題は…、引き続き株価ですね(涙
米中関係の悪化により、中国株・アメリカ株、関係の深い日本株などアジア・オセアニア株も軒並み売られています。
政治的ではなく、純粋に司法的に中国の通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)が逮捕されたとはいえ、中国側は政治的・外交的とするでしょう。
またアメリカ経済の先行き懸念や、昨今の出来事に対する投資家心理の悪化も株価を重くしています。
サトウカズオのナスダック関連株を救えるのはいつになることやら…。
話を戻してドル円に関しては、何度も言いますがアメリカの実経済は好調です。
なぜそこまで悲観的になるのか不思議なくらいです。
アメリカ経済が駄目な時は…日本経済はもっと駄目でしょう。
さらに12月の追加利上げも確定的です。
今週のドル円予想は、そうは言っても投資家心理は悪化しており上昇しても114円00銭。
逆に現状ドルが大きく崩れることは想定しにくく下落しても111円00銭と、今週もレンジ相場と予想します。
(1ドル円為替見通しブログの1管理人の予想ね)
トルコリラ円の為替相場見通し
トルコリラ円の為替相場見通しは、
19円50銭から22円50銭程度と予想します。
先週は、20円00銭から23円00銭程度のレンジ相場と予想していました。
確かにトルコリラは底堅い。
しかし上値も重い。
あれ?トルコリラ安定している?(笑
ただ正直トルコ経済ではなくて、エルドアン大統領やトランプ大統領の発言やtweet、政治的決断で上下するので、予想もへったくれもないですね(涙
トルコリラ資産推移
管理人はトルコリラが利益になる(儲かる)と分かってから調子に乗っていました。
と言うことで最近恒例のトルコリラ保有枚数チェック。
先週末までのトルコリラ保有枚数は、
☑️週末の #トルコリラ チェック!21円22銭で週の取引を終了❗️
インフレ率は大きく改善するものの、それが仇となっての利下げ観測😅
米中間の対立の先鋭化などによるリスク回避姿勢からトルコリラ安に😱
しかしスワップポイントは大幅高‼️
ランキング大幅変動❗️要チェックhttps://t.co/8QSuF59b7J pic.twitter.com/2OOQk5OWXA
— サトウカズオ@トルコリラで-1600万😭 (@tryjpyFX) 2018年12月8日
損切りしたので0枚です。
一応12円くらいまでは耐えられたのですが…、もしかして損切り早まったかな?
ブログは継続していきたいので、何らかの形でかかわっていきたいとは思います。
管理人は、1年-2年でトルコリラ運用を止めようとは思っていないので、10年くらい先にトルコリラ高円安になっていれば良いのですが、そうは言ってもこの状況下は先が見えないですね。
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トルコの政策金利は(2018年12月10日)現在24.0%。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は(2018年12月10日)現在8.00%。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力ですね♪
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毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。