11月の第5週はおよそ1トルコリラ=21円73銭でこの週の取引を終了。
先々週(11月の第4週)終値の1トルコリラ=21円34銭より、39銭のトルコリラ高円安で取引を終了しています。
ドル円は1ドル=113円54銭と先々週の終値である112円96銭から58銭程度のドル高円安で推移しています。
先週のトルコリラは、好転しつつあるトルコ経済やアメリカのドル安にも助けられ、一時1トルコリラ=22円台を回復するなど、回復基調を強めています。
本当に…本当に底堅く推移しています。
まったく…言っといてや、トルコリラ上昇するんやったら(涙
忙しい人へまとめ
- トルコリラはトルコショック前の値に戻す
- アメリカ2019年にも利上げ停止?⇒ドル安トルコリラ高に
- トルコ10月貿易収支は記録的な高数値に!
- お帰り!1トルコリラ=22円台!
- その後も21円台後半で底堅く推移!
11月第5週のまとめ
トルコの政治経済
●トルコ11月景況感
10月実績87.6、市場予想89.1に対し、実績92.8!
●トルコ11月景気動向指数[季調済]
10月実績91.1に対し、実績96.8!
●トルコ11月設備稼働率
10月実績75.4%、市場予想76.2%に対し、実績74.1%!
●トルコ11月経済信頼感
前回10月実績67.5、市場予想70.4に対し、実績73.7
●トルコ10月貿易収支
前回9月実績-19.1億ドル、市場予想-5.0億ドルに対し、実績-4.6億ドル!
●トルコ10月観光客数
前回9月実績前年比+17.57%に対し、実績同+25.50%!
ますはトルコの経済指標。
先週発表されたトルコの経済指標は、実経済を表す設備稼働率が市場予想を下回り、過去1年間…どころか3年半ぶりの低水準となってしまいました。
(設備稼働率は国内総生産(GDP)にも関わってくる重要経済指標です)
トルコ11月の設備稼働率、お前もか…😱
過去1年間…どころか3年半ぶりの低水準となってしまいました😭
設備稼働率は国内総生産(GDP)にも関わってくる重要経済指標なんですけどね
経常収支は良くなっていおり、トルコリラ安も落ち着いてきているので、あとはインフレ率を何とかして欲しいものです😀 pic.twitter.com/d4fNKuB9aG
— サトウカズオ@トルコリラで-1600万😭 (@tryjpyFX) 2018年11月26日
しかし、11月景況感や同月経済信頼感は反転上昇しており、トルコ経済も底を打ったと言っても良い具合に、今後には期待できそうです。
特にトルコ10月貿易収支は記録的な高数値となり、同じく10月観光客数も高水準を維持していることから、10月の経常収支も3カ月連続の黒字が見込めるなど、(トルコの経済成長は心配なものの)トルコ経済のリスクが少しずつでも減っているのは朗報と言えるでしょう♪
トルコ10月の貿易収支は2009年2月以来最小の赤字幅となる-4.6億ドル❗️
素晴らしい!これは10月経常収支にも期待が持てます‼️
原油価格がかなり下がってきているので、12月3日発表のの11月消費者物価指数にも期待が持てそうですね🥰
時代がトルコリラに追いついてきた?😊 pic.twitter.com/ED5ybuQQ4R
— サトウカズオ@トルコリラで-1600万😭 (@tryjpyFX) 2018年11月30日
その後もアメリカの追加利上げが2019年の半ばにも打ち止めとなる可能性が高まったことや、トルコ経済や政局が落ち着きを取り戻していることから、改めてトルコと日本の金利差に着目したトルコリラ買い円売りが進んでいることもあり、トルコリラは一時4カ月弱ぶりに22円台を回復し、22.04円の高値まで上昇しました。
#トルコリラ 22円台回復しましたね😊
トルコリラショックの時、20円台は回復すると思っていましたが、まさか22円台も回復するとは❗️
まあ維持できずに再び21円台に逆戻りですが、一時的にも22円台を回復したと言うことが重要‼️
原油価格が安い今、トルコリラは底堅く上値は軽いです🥰 pic.twitter.com/sEVunDWNWy
— サトウカズオ@トルコリラで-1600万😭 (@tryjpyFX) 2018年11月29日
週最終日の11月30日、トランプ大統領や中国政府の高官が米中首脳会談に楽観的な見方を示したため、米中貿易戦争緩和への期待が高まり、ドル買いが進んだ(ドル高、結果トルコリラ安が進んだ)ため、21円台に戻されてしまいましたが、21円台では底堅く推移して週を終えています。
ドルやユーロの行くヘに振り回されるのは、新興国通貨の悲しい性ですが、今のトルコリラは本当に強い!
トルコリラの推移
週の高値は22円04銭くらい。
週の安値は21円22銭くらいでしょうか。
週の最安値は、週初め26日のオセアニア時間。
週の最高値は、週終り29日のニューヨーク時間、と綺麗な右肩上がとなっています。
素晴らしいぞトルコリラ!
先週・先々週より少しづつではありますが、高値と安値を切り上げていっていますね♪
今後のトルコリラにに期待したいです♪
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)。
先週は、28日に行われたパウエルFRB議長の講演で「政策金利は景気を加速も減速もさせない中立とされる水準を若干下回っている」との認識を示したことにより、2019年半ばには利上げ停止の可能性があるとの思惑から、アメリカの金利先高観が後退。
ドル売り円買い(ドル安円高)が進みました。
しかし週後半、20カ国と地域による首脳会議(G20)での米中首脳会談成功への楽観的な見方が浮上してきたことから、リスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)状態からのドル買い円売り(ドル高円安)が進みました。結局ドル円では、週の終値はおよそ1ドル=113円54銭と、先週の終値112円96銭から58銭程度のドル高円安となり、この週の取引を終えています。
FOMC会合議事要旨
11月29日に発表されたアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC、前回11月7-8日開催分)会合の議事要旨では、「ほぼ全ての参加者がフェデラルファンド(FF)金利誘導目標レンジのもう一段の引き上げが、かなり早期に妥当となる可能性が高い」との認識を示し、12月の利上げを示唆しました。
しかし一方では「一段の緩やかな利上げとの文言を削除する可能性」「メンバーは金利に関して、柔軟なアプローチが必要であると協議」
なども記載され、2019年以降の追加利上げが当初計画から変更になる可能性が出てきたことから、各通貨に対しドル売り(ドル安)が進みました。
欧州不安・リスク
そのためドル安が続くかと思われましたが一方では、イギリスの欧州連合(EU)からの離脱協議を巡る政治不安。
イタリアの債務・財政(予算)問題や、ユーロ圏の経済成長鈍化懸念から、ポンド売りユーロ売り(ポンド安ユーロ安)は継続しており、結果ドル買い(ドル高)も入り、ドル円に関してはドル売り円買い(ドル安円高)は進みませんでした。
G20での米中首脳会談
12月1日に行われる米中首脳会談を明日に控えた11月30日、トランプ大統領が米中首脳会談に対し楽観的な発言をしたことから、米中貿易戦争激化懸念が後退。
中国政府高官も米中首脳会談での成功を期待している、との一報が伝わると、一転してリスクオン状態のドル買い円売り(ドル高円安)が進みました。
一時は113円70銭-71銭まで上昇し、結局113円53銭-54銭でこの週の取引を終えました。
引用元:ドル円為替見通し11月第5週
上記通り、アメリカの利上げも来年2019年半ばには終わるのではないかとの懸念からのドル安。
⇒結果、トルコリラ高円高。
イギリス政局不安、イタリアの債務・財政(予算)問題、ユーロ圏の経済成長鈍化懸念からのポンド安ユーロ安。
⇒結果、ドル高トルコリラ高。
と、確かにトルコリラは強かったのですが、それ以上に他国の主要通貨が弱かったことから、結果的にトルコリラ高が進みました(笑
(まあ一番は、特に何もなかった日本円が相対的に強くなった、のは皮肉ですが(笑)
ドルは、アメリカ政策金利の利上げペース減速懸念からドル安展開。
しかし、欧州通貨などの他通貨も安く、結果ドル高基調は継続中です。
円は、リスク回避姿勢が進んだ結果、円高が進みました。
しかし一時的な現象であり、日本経済は相変わらず弱いため中長期的には円安でしょう。
トルコリラは、アメリカ・欧州連合(EU)との関係改善が進んでいること。
石油価格の下落⇒貿易収支の改善(トルコの貿易赤字の大部分はエネルギー関連)⇒経常収支の改善からトルコリラ高となっています。
週の展開としては、ドル横→、日本円横→、トルコリラ高↑ですかね。
トルコリラは底堅く上昇中ですね。
現状を図で表すと、この一週間を見る限りではトルコリラ>ドル>円でしょうか。
久々のこの並び順!
およそ4カ月ぶりでしょうか!?
トルコリラが一番強くなる日がこようとは(笑
12月第1週の予想
トルコ経済指標
トルコリラに関しては、
12月03日:11月 製造業PMI
12月03日:11月 消費者物価指数
などが予定されています。
今週は数少ないですが、週初めに最重要経済指標と言っても過言ではない11月消費者物価指数(≒インフレ率)が一番の注目でしょう。
前月10月実績は過去10年で最悪の前年比+25.24%。
市場予想は同+23.04%と、少し下回る見込みとなっています。
市場予想を下回り、+22%台の上昇率に収まればトルコリラ高に。
+23%台前半の上昇率でも、トルコリラは底堅く推移するでしょう。
原油価格暴落の現状、可能性は低いですが、前月10月実績並みだとトルコリラは売られて(トルコリラ安となって)行くでしょう。
ただ後述通り米中首脳会談にて、米中貿易戦争が緩和されたことから、リスクオン(リスクを取ってでもリターンを得る)状態となる可能性が高いことから、トルコリラは再び22円台を回復して行くと思われます。
トルコ政治・外交要因
今週のトルコの政治・外交要因で注目すべきイベントは…、今週は特に予定されてなく(笑)、今まさに行われていた20カ国と地域による首脳会議(G20)での個別首脳会談の成果の情報待ちでしょうか。
当然トルコのエルドアン大統領も出席しており、一報では日本の安倍首相とはトルコとのEPA(経済連携協定)の早期合意について話し合いを行ったと言われています。
また、ロシアのプーチン大統領と中国・習国家主席とも会談を行っています。
特にアメリカ・トランプ大統領とは「立ち話程度」との事前報道もありましたが、非公開で50分間行なわれたようです。
一報によると、アメリカ側からはサウジアラビアによるカショギ記者殺害事件での幕引き。
トルコ側からは延び延びになっているアメリカによるトルコの国営銀行であるハルクバンクへの裁判での判決内容、そして賠償金問題の話もあったようですが…。
続報に期待したいですね。
米国と日本の政治経済
一方の米国ドル(と日本円)、
上記通り、2019年にも追加利上げが打ち止めとなる可能性が出てきたことからアメリカの金利先高観は後退しています。
しかし一方では、イギリスの欧州連合(EU)からの離脱協議を巡る政治不安やイタリアの債務・財政(予算)問題から、ポンドやユーロも弱く(結果ドル高)、方向性を選べない展開が続きそうです。
つまりは今週もレンジ相場となる見通しです(笑
今週の重要な米国・日本のイベントは、11月30日-12月1日の20カ国首脳会議(G20)
12月03日の米国:11月ISM製造業景況指数
12月07日の米国:11月雇用統計
などが予定されています。
今週の注目は…、イベント盛りだくさんの中でもやはり11月雇用統計でしょう!失業率:
3.7%非農業部門雇用者数:
前月比+20.5万人平均時給:
前年比+3.2%との市場予想となっています。
記録的な低水準が続く失業率。前月比20万人超が見込まれる、堅調な労働市場。
そして2カ月連続で前年比+3%超となることが予想される平均時給、と市場予想通りの結果となれば、ドル買い(ドル高)材料となるでしょう。
20カ国・地域首脳会議(G20)、米中首脳会談の結果は後述で(笑
アメリカ経済指標
確かにアメリカの追加利上げ継続方針への期待は弱まっています。
しかし今週の注目経済指標である、11月ISM製造業景況指数・11月雇用統計などが、市場予想と一致、もしくは上回れば、12月開催のアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC、18日-19日開催)での追加利上げを後押しするだけではなく、2019年以降の追加利上げ姿勢にも影響を与えるでしょう。
アメリカ11月雇用統計は上記通り。同じく11月のISM製造業景況指数は、市場予想58.0と、前月10月実績の57.7を上回る見通しとなっています。
市場予想と一致、もしくは上回れば、株高へとつながり、リスクオン状態のドル買いにもつながるでしょう。
米中首脳会談
11月30日-12月1日で開催された20カ国と地域による首脳会議(G20)で、トランプ・アメリカ大統領と習近平・中国国家主席との米中首脳会談が行なわれました。
速報によると、
- 両国は持続的な交渉を行う
- 新たな関税を一時的に見送る
- 貿易戦争を激化させない
ことで合意したようです。
とりあえずアメリカ政府が来年1月1日以降に課す発表していた追加関税は課されないことが決まり、市場はリスクオンに動くことが予想されます。
引用元:ドル円為替見通し11月第5週
今週の注目は、なんと言っても11月雇用統計でしょうか。
市場予想は上記通り、結構高めの予想となっています。
しかし市場関係者によると、10月の自然災害の件もあり、その反動で11月は高数値になるのではないか、とも言われています。
そうなれば12月のアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC、18日-19日開催)での追加利上げへの支援材料となるでしょう。
問題は…、株価ですね(涙
報道では、20カ国と地域による首脳会議(G20)での米中首脳会談は成功し、取り敢えず来年1月から予定されていた中国製品への追加関税引き上げは無しと発表されました。
ほっと一息ですが、こちらも続報を待ちたいですね。
この会談成功により、週明けの為替・株価ともに大きに期待できると言うものです♪
(サトウカズオのナスダック関連銘柄も救われる日が!)
話を戻してドル円に関しては、何度も言いますがアメリカの実経済は好調です。
先のアメリカ雇用統計からも分かる通り(今週末の雇用統計でも同様の結果が出る見込みですが)、雇用市場の逼迫から賃金が上昇。
そしてその結果としてインフレ率も上昇が見込まれています。
12月の追加利上げも確定的です。
そのため今週のドル円予想は、上昇して115円00銭。
逆に現状ドルが大きく崩れることは想定しにくく下落しても112円00銭と、今週もレンジ相場と予想します。
(1ドル円為替見通しブログの1管理人の予想ね)
トルコリラ円の為替相場見通し
トルコリラ円の為替相場見通しは、
20円00銭から23円00銭程度と予想します。
先週は、19円50銭から22円00銭程度のレンジ相場と予想していました。
今トルコリラは強いですよ!底堅いですよ♪
ただ正直トルコ経済ではなくて、エルドアン大統領やトランプ大統領の発言やtweet、政治的決断で上下するので、予想もへったくれもないですね(涙
トルコリラ資産推移
管理人はトルコリラが利益になる(儲かる)と分かってから調子に乗っていました。
と言うことで最近恒例のトルコリラ保有枚数チェック。
先週末までのトルコリラ保有枚数は、
☑️週末の #トルコリラ チェック!21円73銭で週の取引を終了
設備稼働率は市場予想を下回ったものの、10月貿易収支が2009年2月以来の赤字幅に縮小するなど、トルコ経済の復調を感じさせる一週間となりました😊
一時22円台を回復するなど、トルコリラ底堅い❗️https://t.co/8QSuF59b7J pic.twitter.com/IQf6YqsY5Q
— サトウカズオ@トルコリラで-1600万😭 (@tryjpyFX) 2018年12月1日
損切りしたので0枚です。
一応12円くらいまでは耐えられたのですが…、もしかして損切り早まったかな?
ブログは継続していきたいので、何らかの形でかかわっていきたいとは思います。
管理人は、1年-2年でトルコリラ運用を止めようとは思っていないので、10年くらい先にトルコリラ高円安になっていれば良いのですが、そうは言ってもこの状況下は先が見えないですね。
トルコリラ円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のトルコリラ円スワップポイント比較ランキングを作成していますのでを見てくださいね♪
トルコの政策金利は(2018年12月02日)現在24.0%。
高金利通貨として人気のオーストラリアドルやニュージーランドドル、そして南アフリカランド。
最近人気を高めつつあるメキシコペソなどの他の高金利通貨に比べてもスワップポイントが高く、大きな見返りが期待できる魅力が人気となっています。
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まあトルコリラ取り扱っているFX会社って少ないのですけどね(笑
トルコリラは値動きが激しくてリスクがあって怖い…と言う方。
それならばメキシコペソは如何でしょうか?
メキシコの政策金利は(2018年12月02日)現在8.00%。
なによりメキシコはトルコや南アフリカよりも安定していることが大きな魅力ですね♪
メキシコペソ/円取り扱いFX会社を選定する際にとても重要な最新のメキシコペソのスワップポイント比較ランキングを載せておきます。
毎週更新していますので是非、参考にしてみてください。